栞子「スクールアイドルの戦いは輝きの戦いです」
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エキシビションマッチ かすみ vs. しずく
しずく「先手必勝!私から行くよ!」
しずく『人気のない放課後の廊下の隅―――踊り場ッ!!』パッ
かすみ「わっ!?景色が切り換わって……!?ここは……虹ヶ咲学園の廊下……!?」
かすみ「でも……こんなところ知らないッ!?ここはニジガクの……どこの廊下なのッ!?」
しずく「困惑しているみたいだね、かすみさん」
しずく「ここは私だけの舞台だよ。誰も知らないステージ……」
しずく「つまり……私は地の利を得たッ!!」ドンッ
フィールド効果:廊下の隅、踊り場
しずく-->全能力UP
かすみ-->機動力DOWN
かすみ「だったら……!」
かすみ『最上級レベルの笑顔で今日もLet’s go!磨くよ―――ダイアモンドッ!!』キラーン
しずく「なっ!?かすみさんが……宝石を纏った姿に変身して……!?」
かすみ「どう?一番可愛いでしょ?だって……最強っ!」
かすみ「どんな攻撃も通用しないよ!」
かすみ「今のかすみんは……モース硬度10の防御力ッ!!」ドンッ
バフ効果:磨くよダイアモンド
かすみ-->物理攻撃に対して無敵 しずく「くっ……!なら“対話”だよっ!!」
かすみ「無駄だよ!どんな攻撃だって―――」
しずく『あっ、かすみさん!偶然ですね!私は稽古中だよっ!』
かすみ「……っ!?急に【演劇モード】のしず子に!?汗まみれだけど……」
かすみ「―――ッ!?」ズキッ
しずく『かすみさんともっと“お話し”したいな、演劇のことっ♪』
かすみ「なんで私……“涙”を流してッ!?しず子と話すたび……心が締め付けられるように痛いッ!?」
しずく「どう、かすみさん?まるで喜劇を観終えたような《感情》が溢れ出してくるでしょ……?」
デバフ効果:KANGEKI《発動条件:会話》
かすみ-->戦意DOWN
かすみ「そっちがその手ならっ……!」
かすみ『宿敵!ライバル!完璧な―――対策ッ!!』ブーン
シールド効果:完璧な対策《有効対象:宿敵、ライバル》
かすみ-->特殊攻撃に対して無敵級
かすみ「ふっふーん♪これでしず子の特殊攻撃を―――」 しずく「かすみさん♪私たち“友だち”だよね♪」
かすみ「……っ!?」
しずく「だからそれは……私に効かないッ……!」
かすみ「しまっ……!?」
しずく「ねぇ、知ってる?かすみさん……?」
しずく「シェイクスピアの喜劇《夏の夜の夢》に登場する妖精パックはね……」
しずく「かすみちゃんみたいに……“いたずら好き”なんだよっ……!!」
かすみ「なっ……!?かすみんの『ダイアモンド』が解除されて―――!?」
ステータス異常効果:喜劇《夏の夜の夢》
かすみ-->妖精化
かすみ「はわわっ……!妖精さんの姿になっちゃた……!」
しずく「その姿も可愛いよ、かすみさん♪」
かすみ「くっ……!こうなったら一か八か……!」
かすみ「たくさんの願いと思いを込めた……“歌”を歌うッ!!」ボッ
しずく「……っ!?かすみさんが黄金に輝いて……!?」
かすみ「このダイアモンド―――光って!!!」シュインシュインシュイン
必殺技:ダイアモンド
かすみ-->全能力MAX 一定時間後、戦闘不能
かすみ「うおおおおッッッッ!!!!」ドヒューン
しずく「……っ!!」 しずく「……ふふっ♪」
かすみ「なに笑ってるの、しず子!この一撃で、勝負を決めるよっ!」
しずく「……」スッ…
かすみ「うおおおおッッッッ!!!!」ドドドドドド
しずく「……アドリブが苦手な私を、素敵な《シナリオ》に導いてください……!!」
かすみ「っ!?なにを言って―――」
しずく『あなたの理想のヒロイン』
かすみ「なっ……!?」
必殺技:あなたの理想のヒロイン
しずく-->変身
かすみ「しず子……その姿ッ……!?」
しずく『かすみちゃん?私を攻撃するの―――?』
かすみ「せんぱ―――」
しずく・かすみ「――――――ッッ!!!!」
――――――――――――
――――――
――― 数日前
栞子「スクールアイドルの戦いは輝きの戦いです」
侑「えっ……?栞子ちゃん?」
栞子「結論から言うと、スクールアイドル同好会の雌雄を決する舞台を用意しました」
歩夢「雌雄を決する……?私たちが戦うってこと?」
栞子「はい。それを実現するシステムを開発しました。すなわち……」
栞子「スクールアイドルがパフォーマンス時に生成する“輝き”を計測し、その数値を用いて、VR空間において模擬戦闘を行うシステムを開発しました」
せつ菜「模擬戦闘……!?物騒なワードですね!?」
栞子「戦闘と表現しましたが、現実空間においては普段通りにパフォーマンスを行うだけですので、ご安心を」
栞子「ただ、システムの実行のため、軽量な装置を身に着けて……」
栞子「そして、雌雄を決する2人のスクールアイドルが、同時にパフォーマンスを行う必要があります」
愛「2人同時にパフォーマンス……?それで勝負が決まるの?」
栞子「えぇ。例えるなら、格闘ゲームにおけるコントローラーとゲーム画面です」
栞子「コントローラーに相当する機構が、スクールアイドルのパフォーマンス」
栞子「ゲーム画面に相当する機構が、VR空間における戦闘です」 栞子「ここからは補足の説明です。近江さんのように“うたた寝”していても構いませんが……」
彼方「聞いてるよ〜!それより“戦いの舞台”を用意した経緯を教えて〜」
栞子「……えぇ、そうですね」
栞子「あなたたちスクールアイドル同好会は、それぞれがソロで活動していると窺いました」
果林「そうね」
栞子「ですから、一度は考えたことがあるはずです」
栞子「誰が一番、スクールアイドルとして優秀であるか」
全員「!!!!!!!!!!」
栞子「その反応……間違いないようですね」
栞子「つまり、この戦いに参加していただけるということで……よろしいですね?」 栞子「スクールアイドル……いわゆるアイドルの“強さ”というものはファジィです」
栞子「タイム、スコア、技の完成度……これらはアイドルとは無縁の決戦指数です」
栞子「現状、間接的にアイドルの“強さ”を評価する指標として……例えば、SNSのフォロワー数、ファンクラブの入会者数、イベントの集客数があります」
栞子「もしくは、メディアの視聴率、商品の売り上げ、株価の変動です」
栞子「究極的に、これらの指標は“収入”に帰結しますが……」
栞子「これらの数値は、アイドルが単独で獲得できるものではありません」
栞子「そこで、アイドルが単独で出力できる“強さ”……私はこれを“輝き”と定義しましたが……」
栞子「スクールアイドルがパフォーマンス時に生成する輝きを計測するシステム―――」
栞子「ScHool Idol Operation Rate Index : Kagayaki Order……通称:Shiorikoシステムを開発しました」
栞子「輝きの計測は、パフォーマンスの“発信側”と“受信側”の生体信号を参照します」
栞子「光を見たときの瞳孔径とルーメンの相関のように……」
栞子「輝きを感じたときの生体信号……脳波、心拍数、発汗量……これらを計測することで “輝き”を数値化します」
栞子「つまり、Shiorikoシステムは、スクールアイドルの輝きを数値化できます」 エマ「ねぇ、VRで戦闘うんぬんっていうのは……?」
栞子「そちらは、共同開発者の天王寺さんから説明があります」
璃奈「うん、説明するね」
璃奈「Shiorikoシステムは輝きを数値化できる……だけど、このシステムはそれ以上のことはできない……数値を算出して、EOF」
璃奈「だから、その“数値”を動的なエンターテインメントとして活用するシステム―――」
璃奈「Realization Idol Numerical Attraction……通称:RINAシステムを開発した」
璃奈「これはShiorikoシステムで数値化した輝きを入力として、VR空間において模擬戦闘を行う―――いわゆる“ゲーム”と考えてもらったら分かりやすいかも」
璃奈「栞子ちゃんは格ゲーを例に挙げてたけど、まさにその通りで」
璃奈「有り体に言えば、これは“輝き”を格ゲーに変換するシステム」
璃奈「例えばAボタンで基本技、Bボタンで必殺技みたいに……」
璃奈「歌、ダンスといったパフォーマンスを、ゲームのバトルコマンドに変換する」
璃奈「つまり、RINAシステムは、スクールアイドルの輝きを“戦い”として可視化できる」 侑「えっと……つまり……?」
栞子「2人のスクールアイドルのパフォーマンスが、VR空間において、戦闘として表現されます」
歩夢「わぁ……!ゲームのキャラクターみたいに戦える……!楽しそう……!」
せつ菜「せつ菜☆スカーレットストームを放つときです……!!」
愛「僕singでボクシング……!?なんちゃって!!」
彼方「眠り状態にしちゃうよ〜!」
果林「魅了状態にしてあげるわ!」
エマ「無限回復だよ〜!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『バリア』」
かすみ「可愛いが武器になる……!?つまりかすみんが最強……!?」
しずく「う〜ん……誰の演技が強いかな……!?」
侑「それで、勝敗はどう決まるの?」
栞子「戦闘終了時の両者の輝きの数値で決まります。その【算出方法】についてですが……では試しに、実際に計測してみましょう」
栞子「そうですね……中川さん」
せつ菜「は、はい!?」
栞子「その、せつ菜なんとかストームを放っていただけますか?」 せつ菜「せっ……せつ菜☆スカーレットストーーームッ!!!」 栞子「46です」
果林「それってどうなの?高いの?低いの?」
栞子「数値は0〜99で算出されますので、まぁ、普通です」
せつ菜「ふ、普通……」
栞子「なお、この戦いの舞台は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の“催し”として企画しています」
栞子「催しの内容は、【スクールアイドル同好会・最強決定戦第1弾“バトルもの”】」
栞子「トーナメント方式で、1回戦(9人→8人)、2回戦(8人→4人)、準決勝、決勝を行います」
栞子「9人のトーナメントという性質上、1人だけ1回戦敗退者が発生してしまいますが……」
栞子「その方は、私と一緒に、試合の解説役を務めていただこうと思います」
栞子「以上で説明は終わりですが……最後に1点ほど」
栞子「催しの宣伝として、【エキシビションマッチ】を企画しているのですが……」
栞子「誰か2人、立候補者はいませんか―――?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています