エマ「暑い夏、とろけそうなわたし」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
部室
ムシムシ……ジワジワ……
エマ「はぁ……はぁ……」
エマ「あ、あちゅ〜い……」
エマ「このままじゃわたし……とろけちゃう〜」グッタリ
あなた「はぁ、今日は暑いなぁ」
ガラッ
エマ「ああぁぁ……」トロトロ
あなた「うわっ!?エマさんが溶けかけてる!?」ギョッ
あなた「エマさん大丈夫!?」
エマ「んにゃあ〜?」トローン
あなた「大変だ!!しっかりして!!」ユサユサ
あなた「待ってて‼私、冷たい飲み物買って来るから!!」ダッ あなた「エマさんお待たせ」ガラッ
あなた「ほら、これを飲んで」スッ
エマ「んくんく……んくんく……」
エマ「ぷあっ、はぁ〜生き返るぅ〜」
あなた「はぁ〜よかったぁ……生き返って」
エマ「ありがと〜助かったよ〜」ツヤツヤ
エマ「あまりにも暑くてなんだかボーッとしてきちゃってね」
あなた「そうもなるよ、今日は本当に暑いよね……」チラッ
あなた「エアコンは壊れてこの前修理に出しちゃったし、窓を開けても風がないんだ」
エマ「うん、この暑さには参ったよ。日本がこんなに暑いなんてわたし知らなかった」
あなた「年々気温が上がってるからね、日本だけじゃなくて世界中の問題だけど」
エマ「スイスはここまで暑くなかったんだけどな」ツゥーッ
エマ「また汗が……イヤだなもう」
あなた「エマさんには辛い時期になったね……」 ガラッ
せつ菜「お疲れ様です‼」
しずく「あ、先輩達。先に来ていたんですね」
あなた「やぁ、せつ菜ちゃん、しずくちゃん」
エマ「今日は暑いねぇ〜」ダラダラ
しずく「エマさんすごい汗、大丈夫ですか?」ダラダラダクダク
あなた「そういうしずくちゃんこそすごい汗だけど」
しずく「私は汗っかきなので、それにしても今年も暑くなりそうですね」フキフキ
せつ菜「これから40度を越える日も出て来るみたいですよ」
エマ「うへぇ、40度?もうダメだぁ、おしまいだぁ」ガクッ
せつ菜「なに弱気になっているんですか!?暑さなんて気合いで乗り切りましょう!!」
せつ菜「気合いだ‼気合いだ‼気合いだ‼気合いだぁ〜‼」
エマ「あ、熱いよせつ菜ちゃん……」トロトロ
あなた「あぁ、また溶けかけてる。せつ菜ちゃん、あまりエマさんを暑くさせないで」
しずく「はいはい、せつ菜さんも汗かいていますよ。水分補給しましょうね」グイッ
せつ菜「―むぐっ!?ごくごくごくごく!!」 ⎛..•ヮ•.. ;⎞エマ
⎛ ; c*•ヮ•⎞内浦のエマ あなた「しずくちゃんもせつ菜ちゃんも平気そうな顔してるけど暑くないの?」
しずく「まさか、もちろん暑いですよ」
しずく「特に私はよく汗をかくので……タオルが欠かせません」フキフキ
しずく「ほら、こんなに汗をかくんですよ」スッ
あなた「わっ、本当だ。すごい汗……」ジットリ
しずく「私もエマさんほどではありませんが暑さは苦手です」
しずく「ただ、それを口にしたところで涼しくなる訳でもありませんから」
せつ菜「そうです、逆にこの暑さを好きになればいいんですよ」
せつ菜「気温と一緒に自分も熱くなる!!暑さに負けちゃいけません‼」
エマ「暑さを好きに……わたしは好きになれそうにないかも」
あなた「あはは……せつ菜ちゃんらしいね」 エマ「それにしても暑いなぁ、よいしょ」プチプチッ
あなた「おっ!?」
せつ菜「ちょ、エマさんなにを」メソラシ
しずく「し、下着が見えそうですよ」カァァ
エマ「こうやって制服のボタンを開けて風を送るといいって愛ちゃんが」パタパタ
あなた「あ〜そういえば愛ちゃんもよくやってるなぁ」
せつ菜「胸元を開けるだなんて……ハレンチです」
しずく「まぁやりたくなる気持ちも少しはわかりますけど」
エマ「ん〜でもまだ暑いなぁ」
エマ「もっと開ければもっと涼しくなるかなぁ」プチプチッ
あなた「おおっ!?」
しずく「そ、それ以上は流石にいけません‼」バッ
せつ菜「なに鼻の下を伸ばしているんですか‼見ちゃダメです‼」メカクシ
あなた「ぎゃあっ!?せつ菜ちゃんの指が目に刺さったぁ!!」 ガラッ
彼方「これこれ、廊下にまで響く大声でなにを騒いでいるの」
あなた「あ、彼方さん」
せつ菜「部長さんがいやらしい目でエマさんを見ていたんです‼」
あなた「いやだから、それは誤解だってば」
しずく「エマさん、いくら暑くてももう少し周りの目を気にしないといけませんよ」スッスッ
エマ「よくわからないけど気を付けるよ〜」
彼方「ほうほう、なるほどね。青春を謳歌していた訳か」
彼方「この暑い中皆元気だね〜」
せつ菜「さっきの騒ぎのせいで変な汗をかいてしまいましたよ、まったく」ジロッ
あなた「せつ菜ちゃんの視線が痛い……ぐすん」
エマ「よしよし、いい子いい子」ナデナデ
あなた「え、エマさぁん……」パァァ あなた「そういえば彼方さんっていつも涼しそうな顔してるよね」
エマ「そうだよね、汗もかいてないし」
しずく「汗をかかないなんて羨ましい限りですね、カーディガンまで着ているのに」
彼方「ふっふっふ……心頭滅却すれば火もまた涼し、暑いと思うから暑いのさ」
せつ菜「おおっ、かっこいいですね彼方さん‼その通りです‼」
彼方「―なんてね、暑くない訳ないじゃん」
せつ菜「へっ?」
彼方「皆にだけ特別に私の秘密を教えてあげよう」バサァッ あなた「あ、カーディガンの内側に」
しずく「冷感シートがびっしりと……」
エマ「すご〜い、涼しそ〜」ピタッ
エマ「わぁ〜冷たくて気持ちいい〜」ヒンヤリ
せつ菜「なるほど、そんなアイディアがあったんですね」
あなた「冷感シートかぁ、いいね」
彼方「皆にも分けてあげる、おでこに貼るといいよ」
あなた「ありがとう彼方さん」ペタッ
エマ「はぁ〜これだけでも大分涼しくなるね〜」ペタッ
せつ菜「シャキーン‼変身!!」ペタッ
しずく「ふふっ、似合いますねせつ菜さん」ペタッ
しずく「ふぅ〜冷た〜い」 彼方「さてと、彼方ちゃんはひと眠りさせてもらおうかな」ゴロン
彼方「―すやぁ……」
あなた「この暑い中寝るなんて……」
しずく「この暑さも彼方さんの睡眠の妨げにはならないみたいですね」
エマ「彼方ちゃんすごいなぁ」
エマ「彼方ちゃんに貰った冷感シートもすっかりぬるくなっちゃった」
エマ「またこの暑さに逆戻り……はぁ」トロォー
あなた「おっとまずい、溶けちゃダメだよエマさん」
せつ菜「気合いです‼気合いで乗り越えるのです‼」
あなた「いや、だからそれはエマさんには出来ないって」
しずく「う〜ん……」
しずく「―あ、そうだ。皆さん外に出ましょう」
あなた「え?外に?」キョトン
エマ「外になんて出たらわたし……わたし……」
しずく「ご心配なく、私にいい考えがあります」ニコッ
せつ菜「それならしずくさんについて行きましょう‼」 外 部室前
ギラーンッ ジリジリジリ……
エマ「うひゃあ、外は中よりもあちゅい……」トロトロ
あなた「エマさん、少しの辛抱だから」
あなた「外に出たけどここでなにをするの?」
しずく「ちょっと待ってくださいね、今せつ菜さんがあれを持って来ますから」
あなた「あれ?」
せつ菜「しずくさーん‼ホース持って来ましたよ‼」タタタッ
しずく「ありがとうございます」スッ
エマ「ホース?お花にお水でもあげるの?」
しずく「日本には暑い日に地面に水を撒いて涼を取る文化があるんです」
あなた「あぁ、『打ち水』ってやつだね」
しずく「そうです、いきますよ。それっ」
シャアァァ〜
エマ「おぉ〜水を見るとなんだかホッとするねぇ〜」
エマ「あ、虹だ。キレ〜イ」キャッキャッ
あなた「よかった、エマさんが喜んでくれて」 エマ「ところで、どうして打ち水をすると涼しくなるの?」
せつ菜「地面に水を撒く事で、気化熱を利用して涼しくなるんです」
せつ菜「また、その水が蒸発する事で対流が発生して湿った風が生まれるとされています」
あなた「流石せつ菜ちゃん、優等生」
せつ菜「それほどでもあります‼」ドヤァ
エマ「あ、なんだか涼しくなってきたかも〜」
エマ「気持ちいい〜ありがとうしずくちゃん、今度わたしもやってみるよ」
しずく「ぜひやってみてください、今日みたいな暑い日にオススメです」
サワサワ……
彼方「ん……んん〜」ゴロン
彼方「どこからともなく涼しい風が……いいねぇ」
彼方「むにゃむにゃ……すやぁ」 しずく「こんなものですかね」
しずく「これで多少は暑さも和らいだはずです、部屋に戻りますか」
エマ「待って、最後にわたしもやりた〜い」
しずく「わかりました、どうぞ」スッ
エマ「よーし、いくよ〜」ギュッ
エマ「―あれ?出ない」ジーッ
せつ菜「そこじゃなくてこっちを握るんですよ」ギュッ
プッシャアァッ!!
エマ「きゃあっ!?」
あなた「ちょ、せつ菜ちゃん。なにもエマさんがホースを覗いてる時に握らなくても」
せつ菜「すいません‼ついとっさに握ってしまいました」
せつ菜「大丈夫ですかエマさん!?」
エマ「あはは、大丈夫。おかげで涼しくなったよ」グショリ
しずく「胸元まで濡れてしまいましたね」フキフキ
あなた「お?」
せつ菜「んんっ!?」ギンッ
あなた「ひゅ、ヒューヒュー」メソラシ
しずく「そ、そろそろ中に戻りましょうか」 エマ「わぁ〜中も涼しくなったね〜」
しずく「心なしか風も吹いてきたような……いい感じですね」
あなた「風か……」
あなた「あ、そうだ。確かバッグに」ガサゴソ
せつ菜「なにをしているんですか?」
あなた「ちょっとね、―あったあった」チリーン
エマ「なにそれ?」
しずく「風鈴ですね、かわいい」
あなた「この間雑貨屋さんで買ってね、どこに下げようか迷ってたんだけど丁度いいからここに下げよう」
あなた「よっこいしょ、と」スッ
サワサワ……チリーンチリーン……
エマ「わぁ、キレイな音」ウットリ
しずく「風鈴の音は涼しい気分にさせてくれますね」
せつ菜「そうだ、風鈴を沢山下げればもっと涼しくなるんじゃないですか?」
せつ菜「部室の窓に風鈴を100個下げてみる‼どうです?よくないですか!?」
あなた「なんかユーチューバーの人がやりそうだねそれ……」 >>7
しずくはせつ菜先輩定期
前にも行った気がする 彼方「ん……ふわぁ……あぁ〜」ムクリ
彼方「おや、風鈴。風流だねぇ」
せつ菜「お目覚めですか彼方さん」
彼方「うん、いつの間にか部屋の中が涼しくなってたからおかげでぐっすりと眠れたよ」
あなた「ずっと部屋にいた彼方さんが1番得したみたいだね」
しずく「そうですね、うふふ」
エマ「エアコンが壊れてこの暑さにウンザリしていたけど」
エマ「それでも暑さをしのぐ方法は色々あるんだね、皆に教えてもらって勉強になったよ」
あなた「うん、これからも工夫しながら皆で一緒に夏を乗り越えていこうね」
あなた「彼方さんも起きたし、そろそろ帰ろうか」
しずく「よかったら帰りにアイスでも食べて行きませんか?」
あなた「おっ、いいねいいねぇ」
エマ「わぁ、わたしもアイス食べた〜い」
せつ菜「サーティワンに行きましょう‼私はトリプルにします!!」
彼方「私はなににしようかなぁ〜」
エマ(日本の夏はすご〜く暑いけど)
エマ(皆と一緒なら乗り越えられる気がする)
エマ(わたし、暑さに負けないようにこれからも頑張ります‼)
エマ(皆も水分補給はこまめにして熱中症にならないように気を付けてね♪) 終わりです。もう既に暑くなっているのでこんな話を書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。 乙
エマさんにとって日本に夏はしんどいだろうな...涼をとるためスクスタやアニメで水着回をやろう >>24
すいません、さん呼びだよと言う意見もあったのでせつ菜さんと呼ばせてしまいました。ありがとうございます 先輩呼びはあなたちゃんだけであってるでしょ
それはともあれ乙 猛暑だから汗だくSS助かる
すっごいよかったからまた書いてくれ とても良い雰囲気のssだった
癒されました
次回作待ってます! かすみん「サーティーワンのアイスですかぁ、、、暑いときに冷たいものばかり食べてるとよくないですですよ!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています