ツバサ「ラブライブ参加に定員を設けるですって!?」
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英玲奈「ああ、今朝方公式によって発表されている」
英玲奈「どうやらメンバーが5人以上いないと参加できないらしい」
ツバサ「な、なんでそんなもんが必要なのよ!?」
あんじゅ「研究によると最低でも5人のグループでないとラブライブの優勝は不可能だ、と解明されたそうよ」
あんじゅ「だから4人以下のグループは参加させるだけ無駄、ってことらしいわ」
ツバサ「いや、私たち優勝したわよね!!??」
英玲奈「神の力が働いた、と言われている」
ツバサ「馬鹿な…」
英玲奈「なんにせよ公式が決定したのだからしかたない」 作曲室
ツバサ「まず曲のテーマなんだけどなんかある?」
聖良「はい!」
ツバサ「ん、どうぞ」
聖良「傲慢な大人への反逆、というテーマはいかがでしょうか?」
英玲奈「なんだ、そのアイドルらしからぬテーマは…」
ツバサ「いいわね、俗物と化した大人共への抵抗…孤高のアイドルって感じだわ!」
英玲奈「なんてことだ」
聖良「ですから曲調もギターを増やして重厚に…あとはラップなんかも織り交ぜたり…」
ツバサ「なるほどなるほど…英玲奈、聞いたわね?ラップよラップ」
英玲奈「なんてことだ」
聖良「あとはツバサCOME ON!みたいな…」
ツバサ「英玲奈!!おっけー?」
英玲奈「なんてことだ」 衣装室
理亞「あの…あんじゅさん?」
あんじゅ「何かしら?」
理亞「流石にメイド服で踊るのは…そもそもなんでこんなものが…」
あんじゅ「大丈夫大丈夫、似合ってるわよ♪とってもかわいい♡」
理亞「か…かわいい////…ってそうじゃなくて…」
あんじゅ「それにしても、理亞ちゃん着慣れてるわよね?」
理亞「え…ああ…家業の関係でよく着てますし…」
あんじゅ「家業って…高校生なのに大変ねぇ」 理亞「いえ…姉様と一緒にやっているのでそれほど苦になることはなくって…」
あんじゅ「アイドルも、家業も一緒にやってるなんてほんと仲のいい姉妹ね」
理亞「あ、ありがとうございます…」
あんじゅ「!…ねえ、もっとお姉ちゃんと仲良くなりたくない?」
理亞「え…ま、まあ」
あんじゅ「姉を堕とせる妹コーデっていうのがあって、それを試してみない?」
理亞「で、でも衣装作りは…」
あんじゅ「大丈夫よ、本番向けの練習が始まるまでには間に合うし」
あんじゅ「そもそも曲のコンセプトを聞いてからじゃないとあまり発展は望めないわ」
あんじゅ「さ、まずはこれを着てみて?ほら早く♪」スッ
理亞「…」スッ
あんじゅ「あら可愛い♡私の見立て通り…いや、それ以上だわ」
理亞「…////」
あんじゅ「じゃあ次はこんなのはどうかしら?」
理亞「は、はい…」
理亞(…うまく乗せられてるような…) 聖良「理亞、あんじゅさん、進捗はどうでしょうか?」
ツバサ「様子を見に来たわ、主にあんじゅの」
あんじゅ「あら、聖良、ちょうどいいところに」
あんじゅ「どう?理亞ちゃんの恰好?」
理亞「ど…どうかな…?」
聖良「!」
聖良「すごく似合ってますよ、理亞」ニコ
理亞「あ、ありがとう…///」
聖良「あんじゅさんが考えてくれたんですか?」
あんじゅ「そうよ、理亞ちゃんとってもかわいいからノッてきちゃって♪」
ツバサ「…で、衣装の方は?あんじゅ?」
あんじゅ「手つかずってところよ」
英玲奈「だと思った…」ハァー ツバサ「もう結構いい時間だし今日は解散にしましょう、交通の都合もあるでしょうし」
聖良「本日はありがとうございました」
理亞「ありがとう…ございました」
英玲奈「こちらこそありがとう、君たちのおかげで希望が見えた」
あんじゅ「ねえ、今後の活動なんだけど、全員集まるのは休日だけにしない?」
英玲奈「そうだな、北海道と東京はあまりにも遠すぎる。平日は不可能だろう」
ツバサ「じゃあ、私たちのLINEを渡しておくから平日はリモートで」
聖良「わかりました」 >>44
欅坂だっけ?
傲慢な大人を地獄に落とすみたいな曲なのって _______________________________
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鹿角家
聖良「…なんだか凄い一日でしたね、理亞」
理亞「ええ、まさかあのA-RISEと一緒に活動をすることになるなんて…」
理亞「私なんかがあのA-RISEと…」
聖良「そう…あのA-RISEとです、しかし、今は対等な仲間です」
聖良「自分なんかでは、などと思ってはいけませんよ、理亞」
聖良「彼女たちも凄いですが、あなたはもっと凄くなれる、私はそう信じています」
理亞「姉様…そうね、私姉様の妹として…Th-Dawnの一員として頑張るわ」
聖良「その意気です」 理亞「…ところで姉様はハサミを額の前に構えてるの?」
聖良「ああ、これはですね、先ほどツバサさんからLINEで」
聖良「『前髪とおっぱいは優れたアイドルには不要だから切り落としなさい』って送られてきたので」
理亞「…ツバサさんとは対等な関係になるんじゃなかったの?」
聖良「まずは見た目から対等になるべきです」
理亞「ま…まずい…そうだ!」ポチポチ
聖良「さて、バッサリと…あれ?」
聖良「『ごめんなさい、やっぱりさっきのはなしで』って…まあ、いいです」
理亞(英玲奈さんナイス!) 良く千歌ちゃんの前髪ネタにされるけど聖良さんも大概だよね
ツバサは別格 ________
____
理亞「…ん、んんっ」
理亞(なんだか眠れない…)
理亞(…ちょっとお手洗いに…)ガチャ
理亞「…あれ?」
理亞(姉様の部屋にあかりがついてる…こんな時間なのに…)
聖良「うーん…中々に難しいものですね…5人でのイメージとなると…」
理亞「姉様?」
聖良「理亞?こんな夜更けに何をしているんですか?早く寝なさい」
理亞「それはこっちのセリフ…姉様こそ何をしているの?」
聖良「私ですか?作曲です」
理亞「こんな遅くまで?」
聖良「時間が惜しいので」
聖良「一刻も早く曲を完成させないと先に進めませんからね」
理亞「でも、睡眠時間を削るのは…」
聖良「平気です、私が体力あることは理亞もわかっていますよね?」
聖良「さあ、早く部屋に戻って寝なさい」
理亞「…わかった」 数日後
ツバサ「…よし、弾いてみたところ問題はなさそうね」
聖良「ようやく完成ですね」
英玲奈「ふむ、最初は不安だったがなんとかなるものだな」
ツバサ「まあ、聖良の作曲能力のおかげかしら」
聖良「ありがとうございます、でも、私だけでなくお二方の高い音楽センスありきだと思います」
ツバサ「あら、ありがと♪」
英玲奈「よし、それではあんじゅと理亞を…」
ガチャ
あんじゅ「どう?そろそろ完成した?」
ツバサ「いいタイミングね、ついさっき出来上がったわ」 あんじゅ「ホント?早く聞かせて」
英玲奈「それに保存してある」
あんじゅ「どれどれ…あ、理亞ちゃんも聞く?」スッ
理亞「あ、私も聞きたい」スッ
_______________
あんじゅ「…なるほど、結構いいじゃない♪」
理亞「凄くかっこいい…」
ツバサ「ま、私たちが作ったんだから当然ね」
英玲奈「それで、衣装の方どうだ?」
あんじゅ「図案が完成して今は縫ってる最中よ」
英玲奈「中々順調だな、完成が楽しみだ」
ツバサ「図案を見る分にはテーマとピッタリだったものね、期待してるわよ」
あんじゅ「任せて♪」
ツバサ「さ、そろそろ昼食にするわよ」
______________
________
___ ツバサ「へえ、アイドル始めたきっかけも私たちなのね」
聖良「はい、家業の宣伝、という名分もありますが、ツバサさんたちの影響が大きいですね」
聖良「初めてライブを見たときは衝撃でした…こんなにも凄い方たちがいるなんて」
英玲奈「それは光栄だ」
あんじゅ「ふふ、でもね聖良、そんな凄い人たちとあなたたちは今並んでいるのよ」
聖良「わ、私たちなんてまだまだ…並んでいるなんてとんでも…」
ツバサ「あるわ、作曲センス、それにステップなんか見てたらビックリしちゃうもの」
英玲奈「ああ、全然謙遜することなんかない」
英玲奈「私たちは大いに期待している」
聖良「期待…はい、期待に応えられるように精進します」
理亞「…」 真夜
聖良「…」ヌイヌイ
聖良「…」ウツラ
聖良「…はっ!」
聖良「危うく寝てしまうところだった…」
聖良(…英玲奈さんたちはああは言っていましたが)
聖良(やはり私たちがあの3人に並んでいるとは到底思えない…)
聖良(早く縫い終わってもっと練習に時間を回さないと…)
聖良(…よし、今日はこれくらいにしておきましょう)
聖良「…すぅ」ZZZ
ガチャ 数日後
ツバサ「ワンツーワンツー!」パンパン
聖良「ほっ、ほっ…」タンタン
ツバサ「聖良!ちょっと遅れてるわ!」
聖良「す、すみません!ほっ、ほっ」
英玲奈「…なあ、なんだか聖良の顔色が悪くないか?」
あんじゅ「そうね…ちょっと休憩入れたほうがいいかもしれないわね」
あんじゅ「ねえ、ツバサ、そろそろ休憩を入れましょ」
ツバサ「もう?ちょっと早いんじゃ…」
聖良「ハア…ハア…」
ツバサ「…そうね、10分休憩にするわ、今の内に水とっといて」 このまま真面目に進むのかギャグに走るのか
何にせよ楽しみだわ ツバサ「ねえ、聖良?」
聖良「はい、なんでしょう?」
ツバサ「無理してない?いつもよりも動きが鈍いわよ」
聖良「え、あ…ごめんなさい…少し気が抜けてたのかもしれません」
ツバサ「いや…そういうことじゃなくて」
聖良「さ、もうそろそろ開始時間ですよ、行きましょう!」
ツバサ「あ…もうっ!」
____________
______
___ ツバサ「さ、あと2セットよ!追い込みかけて!」
聖良「…」
理亞「姉様?」
聖良「…」フラ
理亞「姉様!?」
ガシ
ツバサ「っと…危ないわね」
理亞「姉様大丈夫!?」
ツバサ「…気を失ってるみたいね…ひとまず日陰に運ばないと…」
ツバサ「英玲奈!あなたは反対側を持って!」
英玲奈「わかった」
ツバサ「あんじゅは先生を呼んできて!」
あんじゅ「わかったわ!」ダッ
ツバサ「理亞!濡れタオルを!」
理亞「わ、わかった!」
理亞(…姉様…) _____________
_______
___
聖良「…」
聖良「…!」
理亞「!」
聖良「り…理亞?わ、私は… 理亞「姉様!!」ガバ
聖良「!?」
理亞「心配したんだから!!」
理亞「いきなり練習中に倒れて!!」
理亞「丸一日を覚まさないし…」
聖良「そ…そんなことが…」
理亞「目が覚めて…よかった…」ポロポロ
聖良「…すみません、理亞…心配をかけましたね」ナデナデ
理亞「うぅ…」ポロポロ 聖良「それで…丸一日眠っていたというのは本当ですか?」
理亞「…うん、一昨日の練習の最後に急に倒れて…それで…」
聖良「それは…かなりのロスですね…」
聖良「こうしてはいられません」ガタ
理亞「ね、姉様?何を…」
聖良「決まっています、練習です!早くツバサさん達の所へ…!」
理亞「な、ダメよ姉様!医者が3日は安静にしていないと、って!」
聖良「3日なんて待っていられません!ただでさえ一日無駄にしているのに!」
聖良「さ、早く着替えて… 理亞「いい加減にして!!!」
聖良「!?」 理亞「いっつも無理して突っ走って!寝る時間を削ってまで曲や衣装作って!」
理亞「それで倒れても懲りずにまた無理しようとして!!」
理亞「ちょっとは私の気持ちも考えてよ!」
理亞「この馬鹿!!!」
聖良「なっ…!だって…しょうがないじゃない!」
聖良「もっともっと頑張らないとツバサさん達に追いつけないんだから!」
聖良「無茶するしかないじゃない!!」
聖良「それに、曲や衣装だって理亞が何にもできないんだからその分私が…!」
理亞「何にもできなくなんかない!!」
聖良「!!」 理亞「姉様…これを見て」スッ
聖良「これは…私が担当していた衣装?」
聖良「…?完成…している?おかしいですね」
聖良「まだ理亞の分どころか私の分も終わっていなかったはず…」
理亞「私が完成させたの」
聖良「…理亞が?」 理亞「ええ、あんじゅさんに教えてもらったの」
_____
_________
_______________
あんじゅ「聖良がそんな無茶を…」
理亞「ええ…しかも私が手伝おうとしても私は寝ていなさいって…」
理亞「きっと…私がやったら邪魔になっちゃうから…」
理亞「なにも…役に立てない…」
あんじゅ「ねえ、理亞ちゃん?」
あんじゅ「裁縫、教えてあげようかしら?」
_________________________________
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_______ 聖良「あんじゅさんが…」
理亞「それで、姉様の負担を減らしてあげようと姉様が寝た後に…」
聖良「ど、道理で最近縫った記憶がないところまで縫ってあると…」
理亞「ねえ、姉様?私を…もっと頼ってほしいの」
理亞「まだまだ姉様には及ばないけど…裁縫だってできるようになったし」
理亞「作曲も勉強するから…だから…」
聖良「理亞…」
聖良「ごめんなさい、私はまだ、あなたを見くびっていたようですね」
聖良「いつの間にかこんなに立派に…」
聖良「…」
聖良「…少しこっちへ来てください」
理亞「?…わかった」
ギュ
理亞「!」
聖良「成長しましたね、理亞」
聖良「私がいない間、活動は任せましたよ」
理亞「姉様…わかった!任せて」 病室前
ツバサ「…私たちが出る幕はなさそうね」
英玲奈「喧嘩し始めたときはどうなるかと思ったが、流石は姉妹といったところか」
あんじゅ「さ、私たちは退散しましょ、二人の邪魔しちゃいけないもの♪」
__________________
___________
______
聖良「ご迷惑をおかけしました」
ツバサ「もう復帰して大丈夫なの?」
聖良「はい、お医者様も3日間安静にしてたら運動しても問題ないとおっしゃっていました」
聖良「ブランクを取り戻すつもりで頑張ります」
ツバサ「頑張るのはいいけど無理はしないでね?」
理亞「そうよ、医者だって最初は軽度なものから慣らしていくように、って言ってたでしょ」
聖良「大丈夫です、もう以前のようなことはしないつもりです」
聖良「皆さんに迷惑をかけてしまいますからね」
ツバサ「わかってるならいいわ」 ツバサ「…にしても、英玲奈とあんじゅ遅いわね…」
聖良「何かあったのでしょうか…」
_________
ガチャ
ツバサ「あ、あんじゅ、英玲奈!遅いわよ!」
英玲奈「すまなかった、しかし…」
あんじゅ「3人とも、大ニュースよ!これを見て!」
ツバサ「…?」
ツバサ「ラブライブの定員制限を…廃止!?」
理亞「応募グループが想定よりも大幅に減少してしまい参加費用からの予算が足りなくなったって…」
理亞「いろんな学校から抗議が殺到してるみたいだし…バカ?」
聖良「当り前でしょう…一時のノリでこんなことしたら破綻するのは当然ですが…」
聖良「ここまで考えなしだったとは…」 _____________
_______
___
ツバサ「…で、あなたたちはどうするの?」
聖良「どう、とは?」
英玲奈「もう我々と活動を続ける必要はなくなったわけだが」
あんじゅ「私たちと一緒に活動をするのか、それともSaint Snow に戻るのか」
ツバサ「私としてはね、あなた達を手放したくはないの」
ツバサ「あなた達の実力は私たちに比べても見劣りしないレベルだし」
ツバサ「人数が多いほうが複雑なパフォーマンスができる」
ツバサ「いかがかしら?」 聖良「…お誘いは嬉しいですが、私たちは以前のように2人で活動しようと思います」
ツバサ「…ま、そうよね」
ツバサ「一応理由を聞かせてもらってもいいかしら?」
聖良「はい、私たちはここ数週間、トップレベルであるあなた方と一緒に活動をさせてもらいました」
聖良「確かに、あなた方の実力は驚くほどに高い…ですが」
聖良「越えられないものではない、と感じました」
ツバサ「へぇ…大きく出たわね」 聖良「勿論、私一人の力では到底不可能だと思います」
聖良「しかし、私には理亞がいます」
理亞「!」
聖良「ここ数週間の活動で理亞は劇的に成長しました」
聖良「身体的にも、精神的にもです」
聖良「私は確信しました、理亞と一緒ならトップになれる、と」
理亞「姉様…」 ツバサ「なるほどわかったわ」
ツバサ「今日でTh-Dawnはおしまい、今から私たちはライバル、というわけね」
聖良「はい、短い期間ですが、ありがとうございました」
英玲奈「強力なライバルが現れてしまったようだな」
あんじゅ「私たちと戦うまでも負けないでよね♪」
聖良「当然です、誰にも、あなた方にも負けません」
ツバサ「ふふ、打ち負かしてあげるわよ」 聖良「では、私たちは失礼します」
あんじゅ「あら、もう帰っちゃうの?もっとゆっくりしていけばいいのに」
聖良「名残惜しいですが、ラブライブに向けて準備をしないといけないので」
聖良「理亞、行きますよ」
理亞「わかった」
ツバサ「…また…会うことになるでしょうね。鹿角聖良、鹿角理亞」
聖良「ええ、また会いましょう…」
ツバサ・聖良「ラブライブの決勝戦で!」
おわり 終わりです 見て頂いたかが、保守して頂いた方ありがとうございました。
それと、A-RISEが歌詞作る奴はたぶん僕が書いたやつです こういうSSが読みたかったんだよ
Th-Dawnの5人もっと見てみたくなった
あと理亞ちゃんかわいい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています