ツバサ「ラブライブ参加に定員を設けるですって!?」
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英玲奈「ああ、今朝方公式によって発表されている」
英玲奈「どうやらメンバーが5人以上いないと参加できないらしい」
ツバサ「な、なんでそんなもんが必要なのよ!?」
あんじゅ「研究によると最低でも5人のグループでないとラブライブの優勝は不可能だ、と解明されたそうよ」
あんじゅ「だから4人以下のグループは参加させるだけ無駄、ってことらしいわ」
ツバサ「いや、私たち優勝したわよね!!??」
英玲奈「神の力が働いた、と言われている」
ツバサ「馬鹿な…」
英玲奈「なんにせよ公式が決定したのだからしかたない」 ツバサ「そんなアホな理由で私たちの努力が…」
あんじゅ「しかたのないことよ…認めたくないけどね…」ググッ
英玲奈「アイドル活動は高校卒業後まで我慢するしかないみたいだ」
ツバサ「…いや、待って、5人以上だったらいいんでしょ?」
ツバサ「私に妙案があるわ」ニヤリ _____________________________
___________________
__________
穂乃果「それじゃーいくよー!」
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
ツバサ「10!」
穂乃果「…ん?」
あんじゅ「11!」
英玲奈「12!」
μ's「…」
A-RISE「ミュージックスタート!」
穂乃果「いや、ちょっと待って」
穂乃果「A-RISEの3人ですよね?」 ツバサ「何言ってるのよ、μ'sの高飛車担当ツバサちゃんを忘れちゃったの?」
あんじゅ「μ'sの巻き巻き担当のあんじゅちゃんもいるわよ」
英玲奈「μ'sの棒読み担当の統堂英玲奈だ」
ことり「いや、そんな担当募集してないし…」
海未「というより高飛車・巻き巻き・棒読みなら間に合ってますし…」チラ
真姫「…何よ!」プイ
英玲奈「なんということだ…3人を以てしても西木野さん一人に及ばないなんて…」
ツバサ「なんたる屈辱…」
真姫「イミワカンナイ」
穂乃果「という訳ですのでお引き取りください…」
ツバサ「そんな!!」 ____________
________
____
ツバサ「はぁー…」
英玲奈「そりゃいきなり9人から12人に増えたらダメだろう」
あんじゅ「珍妙案だったわね」
ツバサ「…確かにいきなり人数が増えたらバレるわよね…」
ツバサ「ならば…3人分追い出してやればバレないということね!!」
英玲奈「いや、バレるだろう」
あんじゅ「というよりそんな私たちが成り代われるグループが…」
ツバサ「ある!このグループを見なさい!!」
えれあん「…これは…」 浦野星前
ツバサ「いい?私は高海さんに成り代わるから」
ツバサ「英玲奈は桜内さんに、清楚で強気な感じで」
ツバサ「あんじゅは小原さんに、時々英語を織り交ぜつつ」
ツバサ「任せたよ!!」
英玲奈「わ…私にできるかなあ」
あんじゅ「Oh梨子、ベリグッドよ!」
ツバサ「うーん恐ろしい適応能力…流石A-RISE…」
ツバサ「さあ、行こう!私たちの新しいステージに…」
ドン
ツバサ「わっ!?」フラ
聖良「あ、ごめんなさい…」
理亞「姉様気を付けて…」
ツバサ「いえ、こちらこそ悪かったわ…校門前で屯しちゃってたし」
ツバサ「ごめんなさい」
聖良「いえいえ…って、あなたはA-RISEのツバサさん!?」 ツバサ「うぇ!?バレちゃったの!?」
ツバサ「私の変装下手だったのかなあ…」
英玲奈「いや、正直言って私たちでもわからないくらい成り済ませていたぞ」
聖良「私A-RISEの大ファンなんです!勿論気づきますとも!」
あんじゅ「あら、それは嬉しいわね」
聖良「それで…あの、もし差し支えなければ…」
ツバサ「サインかしら?構わないわよ」
聖良「サインとツーショット写真と生ダンス宜しいでしょうか」
ツバサ「いや、差支えありすぎよそれ…」 ※結局やってあげた
聖良「ああ…素晴らしかったです…ありがとうございます!!」
ツバサ「え、ええ…満足して頂いて何よりだわ」
あんじゅ「ふふ、これからも応援よろしくね♡」
聖良「はい!」
英玲奈「では、私たちはは少しと浦の星に用事があるのでな」
聖良「…もしかして、Aqoursに会いに来たんですか?」
あんじゅ「ま、まあ会いに来たといえば会いに来たというか…」
聖良「……Aqoursに取り入ろうとしている、とか?」
ツバサ「ギク…そそそそそんなわけないでそ!?」
英玲奈「動揺しすぎだツバサ…別に隠す必要もないだろう」
英玲奈「話そう」
カクカクシカジカ 聖良「なるほど、取り入るのではなく乗っ取る…流石A-RISEです!!」
あんじゅ「もはや信仰の域ねこれは…」
聖良「ですが、それは恐らく無理だと思います」
英玲奈「なぜわかる?」
聖良「私たちも今さっきAqoursに入れてもらおうと頼み込んで、断られていますから」
あんじゅ「Aqoursに頼み込んでって…もしかしてあなたたち二人は…」
聖良「はい、Saint Snowという名前でスクールアイドルをやらせていただいています」
英玲奈「Saint Snow…北海道出身の二人組アイドルユニット」
英玲奈「東京のイベントで9位になる等、甚だしい功績を挙げているグループと聞いている」
聖良「あ…A-RISEに認知して頂いているなんて光栄です!!!」
聖良「まるで今までの私の行いが全て肯定されたみたいです!!!」
理亞「こ…こんなに興奮してる姉様初めて見た…」
あんじゅ「…ねえ、ツバサ?この娘たちさ…」
ツバサ「…ええ、そうね…適材だわ」 ツバサ「ねえ、あなたたち?」
聖良「は、はい?」
理亞「…私も?」
ツバサ「もしよかったらだけど…」
ツバサ「私たちと一緒にアイドルやらない?」 _________________________________
_____________________
_________
聖良「理亞、私のほっぺたを捻りつぶしてください」
聖良「これは夢です。目が覚めたら元通り私はツバサさんの枕に戻ってるはずです」
理亞「姉様興奮しすぎ…頭おかしくなってる…」
聖良「だって私たち…UTXの、しかもA-RISE用の部屋にいるんですよ!?」
聖良「興奮しないわけがないでしょう!!??」
理亞「…まあ、姉様の気持ちもわかる、私もちょっとソワソワしちゃってるし」
理亞「でも…ほら」
ツバサ「…」コホン
聖良「…あっ…ごめんなさい…A-RISEの面前だというのに…」
あんじゅ「構わないわよ?私たちでそんなに喜んでくれるなんて気分の悪いことでもないし」
英玲奈「それに…君たちは今日から私たちの一員になるのだからな」
聖良「…」フラッ A-RISE「!?」
理亞「姉様危ない」ガシ
英玲奈「だ、大丈夫なのか!?」
理亞「は、はい…ちょっとテンション上がりすぎて貧血になっちゃっただけですから…」
聖良「ご、ごめんなさい…今日からA-RISEの一員になれるなんて嬉しすぎて…」
ツバサ「ま、まあ平気ならいいのよ」
ツバサ「それで、私たちA-RISEがSaint Snowと合体するってことで」
ツバサ「まずは手軽なところ、グループ名を考えようと思うの」 聖良「グループ名ですか…私はA-RISEに吸収される形でA-RISE、のままでいいですが」
理亞「私も…」
ツバサ「ダメ、私たちは今日から対等な関係、仲間になるんだから」
ツバサ「齟齬が生じちゃいけないわ」
聖良「ツ…ツバサさん…」ジーン
聖良「…それなら…ちょっとペンを借りていいですか?」キュッキュッキュ
A-RISES
聖良「A-RISESというのはどうでしょうか?」
あんじゅ「…いやいや、ほぼほぼA-RISEじゃない、あなた達の要素は?」
聖良「SにSaintとSnowの意味が込められています!」
ツバサ「ダメダメ!ちゃんとA-RISEとSaint Snow感が出てくれなきゃ!!」
聖良「は、はひ…」 聖良「他に…うーん、中々思いつきませんね」
あんじゅ「シンプルにSaint Arise Snowみたいなのは?」
理亞「!」
英玲奈「いや、流石にそれは安直すぎるだろう」
ツバサ「ちゃんと考えなさいよね」
理亞「…ごめんなさい…安直でごめんなさい…」ウルウル
えれつばあん「!?」
聖良「…あっ、実は理亞この前Saint Aqours Snowっていう…」ヒソヒソ ______________
________
____
理亞「…」グス
ツバサ「ご、ごめんなさいね理亞ちゃん…無神経なこと言っちゃって…」
英玲奈「すまなかった、理亞、Saint Aqours Snow…素晴らしい名前だ」
あんじゅ「あ…あ〜理亞ちゃん飴食べる?」
理亞「…いりません、子供じゃないんですから…」ムスッ
聖良「こらっ、理亞。折角の好意なんですから受けておきなさい」
理亞「…ごめんなさい、頂きます」パク
理亞「…おいしい」
つばえれあん(…かわいい)
英玲奈「…そうだ!聖良、ちょっとペンを貸してくれ」
聖良「は、はい!(名前呼び…)」 英玲奈「…」キュッキュ
Th-Dawn
英玲奈「Thaw(雪解け)とDawn(夜明け)を組み合わせてみたんだがいかがだろう?」
ツバサ「なるほど…Saint Snowの雪、A-RISEの朝日(SUNRISE)のイメージ…良さげね」
あんじゅ「さすが英玲奈♪」
ツバサ「二人とも、これで大丈夫かしら?」
聖良「は、はい!素晴らしいと思います!」
理亞「わ、私もこれがいい…」
ツバサ「オッケー、じゃあ私たちは今日から『Th-Dawn』として活動をスタートするわよ!」
英玲奈「…」ニヤリ
英玲奈(実は『Th-Dawn』はトゥ・ドーンと読むのだが)
英玲奈(統堂に近い音にしてあるのは誰も気づいていないようだな…ふふふ) なんとなくA-RISEメンバーを僕光に組み込むSSを書いた人に文体が似てる気がする ツバサ「さて、グループ名が決まったことだし」
ツバサ「ラブライブのためにまずテーマを決めて、それに沿って曲と衣装を作りましょうか」
ツバサ「こっちは私が作曲、英玲奈が作詞、あんじゅが衣装…って感じなんだけどそっちは?」
聖良「はい、私がメインで作詞、作曲、衣装、といった感じです。ダンスは二人で考えます」
英玲奈「おお…二人で活動してただけあって多才だな…」
ツバサ「じゃあ、聖良は私と一緒に曲を作ってもらうわ、いいかしら?」
聖良「勿論です!」
ツバサ「それで理亞は…」
理亞「ごめんなさい…私ダンス以外だったら余り役に立てないかもしれない…」シュン
えれあん「!」
英玲奈「私と一緒に歌詞作りだ」
あんじゅ「私の着せ替えにんぎょ…一緒に衣装を作ってもらおうかしら」 英玲奈「む?」
あんじゅ「はあ?」
英玲奈「おいあんじゅ、理亞は私と一緒に素晴らしい歌詞を作るんだ。」
英玲奈「なあ、理亞?」ズイ
理亞「わわ…」
あんじゅ「ふふ、おかしなこといわないでよ。理亞ちゃんは衣装作りがしたい、って♪」
あんじゅ「ねぇ?理亞ちゃん?」ズイ
理亞「えっと…うう…」 ツバサ「いい加減にしなさい、理亞が怖がっちゃってるじゃない」
えれあん「あっ…」
あんじゅ「ごめんね…普段は一人で作業やってるから…」
英玲奈「共同でやれるとなるとムキになってしまった…すまない」
理亞「いえ…大丈夫…です」
ツバサ「全く…理亞の担当も私が決めるわ」
英玲奈「頼む、ツバサが決めてくれたら文句もでない」
あんじゅ「お願いね♪」
ツバサ「じゃあ…理亞も私と一緒に曲を作ってもらうわ」
英玲奈「おい、ツバサが二人とも持っていくなんておかしいぞ」
ツバサ「何よ、リーダーに逆らう気?」
あんじゅ「あなたの身長をUTXのモニターで大々的に公開するわよ?」
ツバサ「わ…悪かったわ…それだけはやめて…」 ※結局じゃんけんで決めた
あんじゅ「さ、理亞ちゃん、早速衣裳部屋に行きましょう♪」
理亞「は、はい…」
英玲奈「何故だ…今日、黒猫と津島善子を見てしまったからか?」
英玲奈「結局いつも通りか…」ズーン
ツバサ「…全く仕方ないわね…」
ツバサ「英玲奈、あなたも作曲室に来なさい」
ツバサ「曲と歌詞合わせて作っていったほうがいいわ」
英玲奈「ツバサ…すまないな、ありがとう」
ツバサ「聖良もそれでいい?」
聖良「お二方と作曲できるなんてたまりませんね」
英玲奈「よい、ということだな」 作曲室
ツバサ「まず曲のテーマなんだけどなんかある?」
聖良「はい!」
ツバサ「ん、どうぞ」
聖良「傲慢な大人への反逆、というテーマはいかがでしょうか?」
英玲奈「なんだ、そのアイドルらしからぬテーマは…」
ツバサ「いいわね、俗物と化した大人共への抵抗…孤高のアイドルって感じだわ!」
英玲奈「なんてことだ」
聖良「ですから曲調もギターを増やして重厚に…あとはラップなんかも織り交ぜたり…」
ツバサ「なるほどなるほど…英玲奈、聞いたわね?ラップよラップ」
英玲奈「なんてことだ」
聖良「あとはツバサCOME ON!みたいな…」
ツバサ「英玲奈!!おっけー?」
英玲奈「なんてことだ」 衣装室
理亞「あの…あんじゅさん?」
あんじゅ「何かしら?」
理亞「流石にメイド服で踊るのは…そもそもなんでこんなものが…」
あんじゅ「大丈夫大丈夫、似合ってるわよ♪とってもかわいい♡」
理亞「か…かわいい////…ってそうじゃなくて…」
あんじゅ「それにしても、理亞ちゃん着慣れてるわよね?」
理亞「え…ああ…家業の関係でよく着てますし…」
あんじゅ「家業って…高校生なのに大変ねぇ」 理亞「いえ…姉様と一緒にやっているのでそれほど苦になることはなくって…」
あんじゅ「アイドルも、家業も一緒にやってるなんてほんと仲のいい姉妹ね」
理亞「あ、ありがとうございます…」
あんじゅ「!…ねえ、もっとお姉ちゃんと仲良くなりたくない?」
理亞「え…ま、まあ」
あんじゅ「姉を堕とせる妹コーデっていうのがあって、それを試してみない?」
理亞「で、でも衣装作りは…」
あんじゅ「大丈夫よ、本番向けの練習が始まるまでには間に合うし」
あんじゅ「そもそも曲のコンセプトを聞いてからじゃないとあまり発展は望めないわ」
あんじゅ「さ、まずはこれを着てみて?ほら早く♪」スッ
理亞「…」スッ
あんじゅ「あら可愛い♡私の見立て通り…いや、それ以上だわ」
理亞「…////」
あんじゅ「じゃあ次はこんなのはどうかしら?」
理亞「は、はい…」
理亞(…うまく乗せられてるような…) 聖良「理亞、あんじゅさん、進捗はどうでしょうか?」
ツバサ「様子を見に来たわ、主にあんじゅの」
あんじゅ「あら、聖良、ちょうどいいところに」
あんじゅ「どう?理亞ちゃんの恰好?」
理亞「ど…どうかな…?」
聖良「!」
聖良「すごく似合ってますよ、理亞」ニコ
理亞「あ、ありがとう…///」
聖良「あんじゅさんが考えてくれたんですか?」
あんじゅ「そうよ、理亞ちゃんとってもかわいいからノッてきちゃって♪」
ツバサ「…で、衣装の方は?あんじゅ?」
あんじゅ「手つかずってところよ」
英玲奈「だと思った…」ハァー ツバサ「もう結構いい時間だし今日は解散にしましょう、交通の都合もあるでしょうし」
聖良「本日はありがとうございました」
理亞「ありがとう…ございました」
英玲奈「こちらこそありがとう、君たちのおかげで希望が見えた」
あんじゅ「ねえ、今後の活動なんだけど、全員集まるのは休日だけにしない?」
英玲奈「そうだな、北海道と東京はあまりにも遠すぎる。平日は不可能だろう」
ツバサ「じゃあ、私たちのLINEを渡しておくから平日はリモートで」
聖良「わかりました」 >>44
欅坂だっけ?
傲慢な大人を地獄に落とすみたいな曲なのって _______________________________
______
___
鹿角家
聖良「…なんだか凄い一日でしたね、理亞」
理亞「ええ、まさかあのA-RISEと一緒に活動をすることになるなんて…」
理亞「私なんかがあのA-RISEと…」
聖良「そう…あのA-RISEとです、しかし、今は対等な仲間です」
聖良「自分なんかでは、などと思ってはいけませんよ、理亞」
聖良「彼女たちも凄いですが、あなたはもっと凄くなれる、私はそう信じています」
理亞「姉様…そうね、私姉様の妹として…Th-Dawnの一員として頑張るわ」
聖良「その意気です」 理亞「…ところで姉様はハサミを額の前に構えてるの?」
聖良「ああ、これはですね、先ほどツバサさんからLINEで」
聖良「『前髪とおっぱいは優れたアイドルには不要だから切り落としなさい』って送られてきたので」
理亞「…ツバサさんとは対等な関係になるんじゃなかったの?」
聖良「まずは見た目から対等になるべきです」
理亞「ま…まずい…そうだ!」ポチポチ
聖良「さて、バッサリと…あれ?」
聖良「『ごめんなさい、やっぱりさっきのはなしで』って…まあ、いいです」
理亞(英玲奈さんナイス!) 良く千歌ちゃんの前髪ネタにされるけど聖良さんも大概だよね
ツバサは別格 ________
____
理亞「…ん、んんっ」
理亞(なんだか眠れない…)
理亞(…ちょっとお手洗いに…)ガチャ
理亞「…あれ?」
理亞(姉様の部屋にあかりがついてる…こんな時間なのに…)
聖良「うーん…中々に難しいものですね…5人でのイメージとなると…」
理亞「姉様?」
聖良「理亞?こんな夜更けに何をしているんですか?早く寝なさい」
理亞「それはこっちのセリフ…姉様こそ何をしているの?」
聖良「私ですか?作曲です」
理亞「こんな遅くまで?」
聖良「時間が惜しいので」
聖良「一刻も早く曲を完成させないと先に進めませんからね」
理亞「でも、睡眠時間を削るのは…」
聖良「平気です、私が体力あることは理亞もわかっていますよね?」
聖良「さあ、早く部屋に戻って寝なさい」
理亞「…わかった」 数日後
ツバサ「…よし、弾いてみたところ問題はなさそうね」
聖良「ようやく完成ですね」
英玲奈「ふむ、最初は不安だったがなんとかなるものだな」
ツバサ「まあ、聖良の作曲能力のおかげかしら」
聖良「ありがとうございます、でも、私だけでなくお二方の高い音楽センスありきだと思います」
ツバサ「あら、ありがと♪」
英玲奈「よし、それではあんじゅと理亞を…」
ガチャ
あんじゅ「どう?そろそろ完成した?」
ツバサ「いいタイミングね、ついさっき出来上がったわ」 あんじゅ「ホント?早く聞かせて」
英玲奈「それに保存してある」
あんじゅ「どれどれ…あ、理亞ちゃんも聞く?」スッ
理亞「あ、私も聞きたい」スッ
_______________
あんじゅ「…なるほど、結構いいじゃない♪」
理亞「凄くかっこいい…」
ツバサ「ま、私たちが作ったんだから当然ね」
英玲奈「それで、衣装の方どうだ?」
あんじゅ「図案が完成して今は縫ってる最中よ」
英玲奈「中々順調だな、完成が楽しみだ」
ツバサ「図案を見る分にはテーマとピッタリだったものね、期待してるわよ」
あんじゅ「任せて♪」
ツバサ「さ、そろそろ昼食にするわよ」
______________
________
___ ツバサ「へえ、アイドル始めたきっかけも私たちなのね」
聖良「はい、家業の宣伝、という名分もありますが、ツバサさんたちの影響が大きいですね」
聖良「初めてライブを見たときは衝撃でした…こんなにも凄い方たちがいるなんて」
英玲奈「それは光栄だ」
あんじゅ「ふふ、でもね聖良、そんな凄い人たちとあなたたちは今並んでいるのよ」
聖良「わ、私たちなんてまだまだ…並んでいるなんてとんでも…」
ツバサ「あるわ、作曲センス、それにステップなんか見てたらビックリしちゃうもの」
英玲奈「ああ、全然謙遜することなんかない」
英玲奈「私たちは大いに期待している」
聖良「期待…はい、期待に応えられるように精進します」
理亞「…」 真夜
聖良「…」ヌイヌイ
聖良「…」ウツラ
聖良「…はっ!」
聖良「危うく寝てしまうところだった…」
聖良(…英玲奈さんたちはああは言っていましたが)
聖良(やはり私たちがあの3人に並んでいるとは到底思えない…)
聖良(早く縫い終わってもっと練習に時間を回さないと…)
聖良(…よし、今日はこれくらいにしておきましょう)
聖良「…すぅ」ZZZ
ガチャ 数日後
ツバサ「ワンツーワンツー!」パンパン
聖良「ほっ、ほっ…」タンタン
ツバサ「聖良!ちょっと遅れてるわ!」
聖良「す、すみません!ほっ、ほっ」
英玲奈「…なあ、なんだか聖良の顔色が悪くないか?」
あんじゅ「そうね…ちょっと休憩入れたほうがいいかもしれないわね」
あんじゅ「ねえ、ツバサ、そろそろ休憩を入れましょ」
ツバサ「もう?ちょっと早いんじゃ…」
聖良「ハア…ハア…」
ツバサ「…そうね、10分休憩にするわ、今の内に水とっといて」 このまま真面目に進むのかギャグに走るのか
何にせよ楽しみだわ ツバサ「ねえ、聖良?」
聖良「はい、なんでしょう?」
ツバサ「無理してない?いつもよりも動きが鈍いわよ」
聖良「え、あ…ごめんなさい…少し気が抜けてたのかもしれません」
ツバサ「いや…そういうことじゃなくて」
聖良「さ、もうそろそろ開始時間ですよ、行きましょう!」
ツバサ「あ…もうっ!」
____________
______
___ ツバサ「さ、あと2セットよ!追い込みかけて!」
聖良「…」
理亞「姉様?」
聖良「…」フラ
理亞「姉様!?」
ガシ
ツバサ「っと…危ないわね」
理亞「姉様大丈夫!?」
ツバサ「…気を失ってるみたいね…ひとまず日陰に運ばないと…」
ツバサ「英玲奈!あなたは反対側を持って!」
英玲奈「わかった」
ツバサ「あんじゅは先生を呼んできて!」
あんじゅ「わかったわ!」ダッ
ツバサ「理亞!濡れタオルを!」
理亞「わ、わかった!」
理亞(…姉様…) _____________
_______
___
聖良「…」
聖良「…!」
理亞「!」
聖良「り…理亞?わ、私は… 理亞「姉様!!」ガバ
聖良「!?」
理亞「心配したんだから!!」
理亞「いきなり練習中に倒れて!!」
理亞「丸一日を覚まさないし…」
聖良「そ…そんなことが…」
理亞「目が覚めて…よかった…」ポロポロ
聖良「…すみません、理亞…心配をかけましたね」ナデナデ
理亞「うぅ…」ポロポロ 聖良「それで…丸一日眠っていたというのは本当ですか?」
理亞「…うん、一昨日の練習の最後に急に倒れて…それで…」
聖良「それは…かなりのロスですね…」
聖良「こうしてはいられません」ガタ
理亞「ね、姉様?何を…」
聖良「決まっています、練習です!早くツバサさん達の所へ…!」
理亞「な、ダメよ姉様!医者が3日は安静にしていないと、って!」
聖良「3日なんて待っていられません!ただでさえ一日無駄にしているのに!」
聖良「さ、早く着替えて… 理亞「いい加減にして!!!」
聖良「!?」 理亞「いっつも無理して突っ走って!寝る時間を削ってまで曲や衣装作って!」
理亞「それで倒れても懲りずにまた無理しようとして!!」
理亞「ちょっとは私の気持ちも考えてよ!」
理亞「この馬鹿!!!」
聖良「なっ…!だって…しょうがないじゃない!」
聖良「もっともっと頑張らないとツバサさん達に追いつけないんだから!」
聖良「無茶するしかないじゃない!!」
聖良「それに、曲や衣装だって理亞が何にもできないんだからその分私が…!」
理亞「何にもできなくなんかない!!」
聖良「!!」 理亞「姉様…これを見て」スッ
聖良「これは…私が担当していた衣装?」
聖良「…?完成…している?おかしいですね」
聖良「まだ理亞の分どころか私の分も終わっていなかったはず…」
理亞「私が完成させたの」
聖良「…理亞が?」 理亞「ええ、あんじゅさんに教えてもらったの」
_____
_________
_______________
あんじゅ「聖良がそんな無茶を…」
理亞「ええ…しかも私が手伝おうとしても私は寝ていなさいって…」
理亞「きっと…私がやったら邪魔になっちゃうから…」
理亞「なにも…役に立てない…」
あんじゅ「ねえ、理亞ちゃん?」
あんじゅ「裁縫、教えてあげようかしら?」
_________________________________
_____________________
_______ 聖良「あんじゅさんが…」
理亞「それで、姉様の負担を減らしてあげようと姉様が寝た後に…」
聖良「ど、道理で最近縫った記憶がないところまで縫ってあると…」
理亞「ねえ、姉様?私を…もっと頼ってほしいの」
理亞「まだまだ姉様には及ばないけど…裁縫だってできるようになったし」
理亞「作曲も勉強するから…だから…」
聖良「理亞…」
聖良「ごめんなさい、私はまだ、あなたを見くびっていたようですね」
聖良「いつの間にかこんなに立派に…」
聖良「…」
聖良「…少しこっちへ来てください」
理亞「?…わかった」
ギュ
理亞「!」
聖良「成長しましたね、理亞」
聖良「私がいない間、活動は任せましたよ」
理亞「姉様…わかった!任せて」 病室前
ツバサ「…私たちが出る幕はなさそうね」
英玲奈「喧嘩し始めたときはどうなるかと思ったが、流石は姉妹といったところか」
あんじゅ「さ、私たちは退散しましょ、二人の邪魔しちゃいけないもの♪」
__________________
___________
______
聖良「ご迷惑をおかけしました」
ツバサ「もう復帰して大丈夫なの?」
聖良「はい、お医者様も3日間安静にしてたら運動しても問題ないとおっしゃっていました」
聖良「ブランクを取り戻すつもりで頑張ります」
ツバサ「頑張るのはいいけど無理はしないでね?」
理亞「そうよ、医者だって最初は軽度なものから慣らしていくように、って言ってたでしょ」
聖良「大丈夫です、もう以前のようなことはしないつもりです」
聖良「皆さんに迷惑をかけてしまいますからね」
ツバサ「わかってるならいいわ」 ツバサ「…にしても、英玲奈とあんじゅ遅いわね…」
聖良「何かあったのでしょうか…」
_________
ガチャ
ツバサ「あ、あんじゅ、英玲奈!遅いわよ!」
英玲奈「すまなかった、しかし…」
あんじゅ「3人とも、大ニュースよ!これを見て!」
ツバサ「…?」
ツバサ「ラブライブの定員制限を…廃止!?」
理亞「応募グループが想定よりも大幅に減少してしまい参加費用からの予算が足りなくなったって…」
理亞「いろんな学校から抗議が殺到してるみたいだし…バカ?」
聖良「当り前でしょう…一時のノリでこんなことしたら破綻するのは当然ですが…」
聖良「ここまで考えなしだったとは…」 _____________
_______
___
ツバサ「…で、あなたたちはどうするの?」
聖良「どう、とは?」
英玲奈「もう我々と活動を続ける必要はなくなったわけだが」
あんじゅ「私たちと一緒に活動をするのか、それともSaint Snow に戻るのか」
ツバサ「私としてはね、あなた達を手放したくはないの」
ツバサ「あなた達の実力は私たちに比べても見劣りしないレベルだし」
ツバサ「人数が多いほうが複雑なパフォーマンスができる」
ツバサ「いかがかしら?」 聖良「…お誘いは嬉しいですが、私たちは以前のように2人で活動しようと思います」
ツバサ「…ま、そうよね」
ツバサ「一応理由を聞かせてもらってもいいかしら?」
聖良「はい、私たちはここ数週間、トップレベルであるあなた方と一緒に活動をさせてもらいました」
聖良「確かに、あなた方の実力は驚くほどに高い…ですが」
聖良「越えられないものではない、と感じました」
ツバサ「へぇ…大きく出たわね」 聖良「勿論、私一人の力では到底不可能だと思います」
聖良「しかし、私には理亞がいます」
理亞「!」
聖良「ここ数週間の活動で理亞は劇的に成長しました」
聖良「身体的にも、精神的にもです」
聖良「私は確信しました、理亞と一緒ならトップになれる、と」
理亞「姉様…」 ツバサ「なるほどわかったわ」
ツバサ「今日でTh-Dawnはおしまい、今から私たちはライバル、というわけね」
聖良「はい、短い期間ですが、ありがとうございました」
英玲奈「強力なライバルが現れてしまったようだな」
あんじゅ「私たちと戦うまでも負けないでよね♪」
聖良「当然です、誰にも、あなた方にも負けません」
ツバサ「ふふ、打ち負かしてあげるわよ」 聖良「では、私たちは失礼します」
あんじゅ「あら、もう帰っちゃうの?もっとゆっくりしていけばいいのに」
聖良「名残惜しいですが、ラブライブに向けて準備をしないといけないので」
聖良「理亞、行きますよ」
理亞「わかった」
ツバサ「…また…会うことになるでしょうね。鹿角聖良、鹿角理亞」
聖良「ええ、また会いましょう…」
ツバサ・聖良「ラブライブの決勝戦で!」
おわり 終わりです 見て頂いたかが、保守して頂いた方ありがとうございました。
それと、A-RISEが歌詞作る奴はたぶん僕が書いたやつです こういうSSが読みたかったんだよ
Th-Dawnの5人もっと見てみたくなった
あと理亞ちゃんかわいい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています