松浦爺「お前これからどうするんだ」果南「えっ?」
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松浦爺「高校卒業してからダラダラしてばかり」
松浦爺「大して勉強もしてなかったから大学も行けずに」
松浦爺「あくあとかいうのが解散してからすっかり腑抜けになってるぞ」
果南「いや……こうしてお店手伝ってるじゃん」
松浦爺「それが果南のやりたい事なのか?」
果南「……そうだよ」 果南「おじい……私この前見ちゃったんだよ」
果南「店の帳簿、ずっとずぅっと赤字じゃん」
果南「あんまり私に見せないようにしてたみたいだけど」
松浦爺「……お前が気にすることじゃない」 果南「だから私がもっと頑張って、お店に人がいっぱい来てくれるようにするから!」
果南「これからはスタンプカードとかキャンペーンとか、そういうのも取り入れてみたりしてさ!」
松浦爺「確かにお前目当ての客もいるし、一時的には流行るかもしれない」
松浦爺「だが、こんな田舎のダイビングショップでこの先ずっとやっていけると思っているのか?」
果南「……」 松浦爺「俺はもう歳だから、はっきり言って店が明日にでもどうなろうと大きなダメージはないが」
松浦爺「今後繁盛することもないだろうに、お前はいつまでこんなことしているつもりだ」
果南「……何が言いたいのかわからないよ」 果南「私はこのお店を継いで、ずっと続けていきたいんだよ」
松浦爺「本当か?」
果南「本当だよ」
松浦爺「二言はないな?」
果南「ないよ!」
松浦爺「本気で店をやりたいのか?」
果南「しつこいよ!」
松浦爺「よし、わかった」
松浦爺「今日は店じまいだ。家の中入れ」
果南「えっ?」
松浦爺「早くしろ」 果南「なになに? なんなの?」
松浦爺「いやあ、正直助かった。いい加減色々キツくなってたからな」
果南「そんなに大変だったの?」
松浦爺「果南」
松浦爺「店を継ぐんだよな?」
果南「うん……」 松浦爺「なら、これから店主はお前に交代だ」
松浦爺「全てを任せることになる」
果南「いきなり!? できるかな……」
松浦爺「できないじゃ済まされないんだよ」
果南「なんかおじい怖いんだけど……」
果南「でもやることはあんまり変わらないでしょ?」
松浦爺「接客の方は今まで通りでいい」
果南「あとは売上の計算とか、確定申告? ってやつとか……」 松浦爺「それもあるが、これから話すことに比べればどうでもいいことだ」
果南「他になんかあるの?」
松浦爺「それはな――」
ジリリリリ
果南「あっ、電話」
松浦爺「はい、松浦ダイビングです」
松浦爺「あーこれはこれは、いつもお世話になっております。ええ、成人男性2名参加で。はい、はい」
松浦爺「承知致しました」ガチャッ
果南「ダイビングの予約?」
松浦爺「ははっ、そうだな。違いない」
果南「やっぱりまだまだウチはいけるよ! 頑張っていこうね!」
松浦爺「果南、よく聞け」
松浦爺「今のは黒澤さんのところからの電話だ」 果南「ダイヤのとこの?」
松浦爺「そうだ。今の声はダイヤちゃんだったな。お前と同じく18歳だ、そろそろ任されるようになったんだろう」
果南「予約の電話くらい小学生でもできるよ」
松浦爺「……果南、これからもたまに、黒澤さんのところから連絡が来るだろう」
松浦爺「その時は、特別な仕事だ」
果南「お得意様専用コースとか?」
松浦爺「おお、筋がいいぞ」 ルビィ「あのね、黒服しゃん。また1人お願いしたいんだけど」 松浦爺「明日、黒澤家の人間が大きなバッグを2つ持ってくるはずだ」
松浦爺「果南はそのバッグと一緒にダイビングするんだ」
果南「お客さんの荷物でしょ? 水浸しになっちゃうよ」
松浦爺「地上に戻ってくるのはお前だけだ。そのバッグには海の音を永遠に聞いていてもらう」
果南「海底に置いて来るってこと!? なんでそんな……」 果南「ねえ、そのバッグには、何が入ってるの?」
松浦爺「俺も知らん」
松浦爺「決して開いてはいけない。中身を知ってはいけない」
松浦爺「それを守ってやり遂げれば、黒澤家からこれだけもらえる」電卓カタカタ
果南「……」
果南「!! これ、店の売上何ヶ月分!?」
松浦爺「言っただろう、こんな田舎のダイビングショップが普通にやっていって続けられるわけがない」
果南「でもこんな、危険な……汚い仕事なんじゃ……!」
松浦爺「俺たちは何も知らない。予約者と間違えてうっかりバッグの方とダイブして、最中にうっかり落としてしまうだけだ」
果南「そんな……」 松浦爺「今後バッグを沈めるのは果南にやってもらう」
果南「私、私……」
松浦爺「ここまで聞いちまったらもう後戻りできないんだよ」
松浦爺「わかったら今日は早く寝とけ。明日は店主になって初仕事だ」
果南「……」 果南 (翌日、おじいの言う通り黒澤家の人間がバッグを2つ持ってやってきた)
果南 (私は何も考えずにバッグと一緒にダイブした) 果南 ("初仕事" からしばらく経った)
果南 (正直、お店の売上だけじゃ経営はかなり厳しかった。だから、これでよかったのかもしれない)
果南 (ダイヤと鞠莉とはたまにあって遊んでいる)
果南 (店の方に黒澤家から電話がかかってくる時、向こうはやはりダイヤの声だった)
果南 (ダイヤも私が受け答えしていると気づいてるはずだけど、お互い何も言わない。会って遊んでる時も、何も起こっていないようにふるまう)
果南 (これでいいんだ。お店も続けられる。これで上手く回っている)
果南 (例えかりそめでも)
ジリリリリ
果南「はい、松浦ダイビング……」
『ハァーイ小原デース! お魚のパーリーに1人招待したいんだけど♪』
果南「あんたもかい……」 まあそっちじゃないほうだったら今まで爺さんが男の相手してたことになるし… 言っておくけどバッグに人を入れて沈めても時間がたてば浮き上がってくる
海底付近で岩などに鎖で結んだりしないとすぐにバレる
重石をつめるのが定石だが成人男性を沈めておくほどの重石はやや辛い
そこで出てくるのが大きめのバッグに魚用の穴を空けて海底に沈める方法だ
これのオススメ理由は魚に食いちぎられた肉片や鎖から外れた部位が海面に浮上しないこと
小型の魚に処理して貰うので時間はかかるが半年ほどでバッグの回収が可能だ
中に残った骨は砕いて処理する
何はともあれ特定地域で沈めるのなら回収は必須だぞ >>39
なんでそんな詳しいんですかね…。
黒澤組か愛友会の方ですか? 鞄に穴開けて有刺鉄線でぐるぐるまきにしとけばガス抜けるってなんJで書いてあった でもこういう死体処理って普通は東南アジア辺りに連れてってバラして、
闇臓器バンクに全額預金するのが定石じゃなかったっけ? >>32
内浦なら爺さんでもまんこついてるだろ
じゃなかったらずっとトイレできないし
うんこしない人間なんてことり以外おらんだろ >>45
なんかアスファルト工場とか廃車工場ってのも聞いたことある 黒澤家は明らかにスジモンだけど、小原はなにしとんねんw 爺さんが今まで奉仕してたのかなと思ったら全然違ってて面白かった >>39
偶然海底の杭に引っ掛けて、浮かないようになるんだぞ >>50
スィートな部屋でシャブキメなことしてガンギマリになった人でも出ちゃったんじゃないですかねえ >>41
いや、かばんの中に入られている「お客様」だ だいかなまりが大人の世界の犠牲になってしまった
内浦恐ろしい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています