絵里「え?穂乃果とにこが喧嘩?」
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凛「うん。そうなの」
絵里「どうせ下らない事じゃないの…」
凛「それがね…」
ガチャ
にこ「あんたが一つ食べていいって言ったんじゃない!」
穂乃果「だからってどうしてにこちゃんがクリームの方食べちゃうのさ!」
にこ「そんな事言われたって知らないわよ!ダメなら先に言いなさいよ!」
絵里「……うわぁ…下らない…」 穂乃果「もお!返してよ!」
にこ「食べちったものは返せないわよ!!!」
凛「ね?」
絵里「はあ…」
穂乃果「もう!にこちゃんのバカァ!」
にこ「なんですって!バカって言った方がバカなのよ」
ポカっ
穂乃果「イタッ…手…手を出して来た!人のクリームパンを食べた上に手を出した!女子高生の頭を叩いた!」
にこ「あんたが先にバカって言ったんじゃない!」
絵里「う…くっ…くく…」
凛「え?絵里ちゃん?どうしたの?何が面白いの?」
絵里「笑ってるんじゃないのよ。泣いてるのよ。情けなくて」
凛「あ〜…そっか」 絵里「穂乃果!にこ!喧嘩はよしなさい!」
にこ「うるさいわね!部外者は黙ってなさいよ!これは私と穂乃果の問題なのよ!」
穂乃果「絵里ちゃん!にこちゃんが悪いんだよ!味方してよ!」
にこ「はあ?何言ってんのよ!あんたが…」
絵里「喧嘩両成敗です」
穂乃果「納得いかないよ。にこちゃんはね!和菓子屋の看板娘からクリームパンを奪ったんだよ!」
絵里「いや…そうかもしれないけど…」
にこ「だったら最初からあんこの方をどうぞって言えばいいじゃない!」
穂乃果「言う前ににこちゃんが手を伸ばしたんじゃん!」 にこ「とっとと言わないあんたが悪いのよ!だいたい、あんこが嫌なら最初から全部クリームパンが入ってるやつを買って来なさいよ!」
凛「確かに!」
穂乃果「くっ…その時は半分あんこでも良いかなって思っちゃったんだよ!」
にこ「じゃあ、その時の自分を恨みなさいよ!バカ!」
穂乃果「なっ…バカって言った…にこちゃんアホ!まぬけ!ツインテール!スカポンターン!」
にこ「言い過ぎよ!」ポカッ
穂乃果「イタぁぁ。また手を出した!くぅぅぅ…仕返しだぁぁぁ」ポカポカ
にこ「な、何をすんのよ!」
穂乃果「先に手を出したのはそっちだ!」
絵里「ちょっ…もう…子供じゃないんだから…やめなさい穂乃果!」
穂乃果「だって、にこちゃんが先に手を出して来たんだもん」
絵里「だからってやり返さないの!ほら!凛もにこの方押さえといて」
凛「うん」
にこ「なによ凛!あんたが私を押さえつけられるとです」
凛「…」ガシッ
にこ「あっ!ちょっ!離しなさいよ!ちょっと…あれ…あんた意外と力あるわね!」バタバタ
凛「にこちゃんがないだけだよ…落ち着きなよ」
絵里「そうよ。穂乃果もジタバタしないの」
穂乃果「だってぇ」ジタバタ
絵里「ほら!」ガシッ
穂乃果「あっ…痛い」
絵里「え?」
穂乃果「痛ぁ…」 絵里「あっ…ごめん」
穂乃果「いや…うん…」
凛「どうしたの?」
絵里「いや…あの…押さえようとしたら私の指が穂乃果の目に入っちゃったみたいで…」
にこ「え?大丈夫?」
穂乃果「あぁ…うん。まあ…」
絵里「ごめん…穂乃果」
穂乃果「うん…平気…」
にこ「目赤くなってるじゃない」
絵里「え?」 にこ「保健室行ってきなさいよ」
穂乃果「……大丈夫だよ」
にこ「行ってきなさいってば」
穂乃果「大丈夫だって」
にこ「大丈夫じゃないでしょ!赤くなってるんだから!」
穂乃果「平気なの!!!」
絵里「あの…穂乃果…本当にごめんなさい」
穂乃果「大丈夫だから…」
にこ「別に行けば良いじゃない!保健室なんていくら行ってもタダなんだから!」
穂乃果「タダとかそう言う問題じゃないし。大した事ないのに言っても迷惑だもん」
にこ「赤くなってるんだから行けって言ってるのよ!何?私が行けって言ってるから行かないわけ?」
穂乃果「なっ…そんなじゃないし…」 絵里「あの…にこ…あまり…」
にこ「何?にこが謝れば行くわけ?」
穂乃果「…そんな事」
にこ「悪かったわよ。その…ムキになり過ぎたわ」
穂乃果「え…いや…私も…ごめん…」
にこ「ほら…保健室行くわよ」
穂乃果「うん」
絵里「……あの」
凛「…流石絵里ちゃん!二人を仲直りさせちゃったにゃ!」
絵里「凛…イジワルはやめて…」
凛「ごめん…なんて言うのが正解か分からなくて」
絵里「はは…」 海未「ここで塩を小さじ1杯入れます」
凛「分かったにゃ!」
ドバァ
海未「ちょっと!小さじ1杯と言ったでしょう!と言うかそれ砂糖じゃないですか手」
凛「あっ…間違えちゃった」
海未「どうすれば塩と砂糖を間違えるのです…」
凛「だってぇ色が一緒なんだもん。ややこしいにゃ〜」
海未「そう思うのならせめて入れる前に味見をしてください」
凛「次からそうするにゃ」
海未「もう手遅れなんですけど…」
凛「それで!次はどうすればいいの?」
海未「……ほぼほぼ完成です」
凛「本当!やっと終わったぁ〜疲れたにゃ〜」
海未「本当…疲れました」 穂乃果「くんくん。ほら!この部屋だよ!いい匂いがするの!」
にこ「え?本当に?」
ガララ
海未「さあ。使ったものは片付けて下さい」
凛「は〜い!」
穂乃果「ほらぁ!何かやってる!」
にこ「本当だ…凄いと言うか…意地汚いと言うか…」
穂乃果「へへん。海未ちゃん!凛ちゃん!」
凛「あっ!穂乃果ちゃん!にこちゃん!」
穂乃果「何してるの?」
海未「凛に料理を教えていたのです」
にこ「凛に料理を?」
海未「はい」
にこ「…大変だったでしょう?」
海未「それはもう…」
凛「にこちゃん失礼にゃ」 穂乃果「お〜これだね!どれどれ凛ちゃんが作ったやつかな〜。一つ味見を!いただきま〜す」
海未「あっ、こら!素手ではしたない」
穂乃果「ん〜…うっ…」
にこ「え?何よ?」
穂乃果「いや…………お、美味しい…よ!」
にこ「本当に?」
穂乃果「にこちゃんも一つ頂けば?」
にこ「いや…いい…何となく分かった。美味しくないのね」
海未「え?」
穂乃果「あっ、ちょ…にこちゃん!デリカシーが」
にこ「バカ!正直に言わないと本人の為にもならないじゃない。次も失敗するわ」
穂乃果「うん…まあ…」
にこ「それに美味しいなんか言っちゃうともっと食べさせられるわよ」コソコソ
穂乃果「あぁ…あはは…うん」 にこ「まあ凛!気にする事ないわよ。料理は失敗を重ねて上手くなっていくんだから」
凛「あの…」
にこ「って事はこっちが海未の作ったやつね!私はこっちを頂きま〜す」パクッ
穂乃果「あっ!にこちゃんズルイ!」
にこ「ん〜おいしい!流石は海未と言った所ね!」
穂乃果「え?そんなに美味しいの?私も一個も〜らい」パクッ
にこ「美味しいでしょ?」
穂乃果「すっごい美味しい!え?海未ちゃんこんなの作れたの?知らなかった…これお店出せるんじゃないの?」
海未「いや…あの…」
にこ「ちょっと私にもレシピ教えてよ。うちのチビ達に作ってあげたら喜ぶわ」 海未「私じゃ…ないです…」
にこ「へ?」
海未「今…あなた達が絶賛しているのは…私が作ったのではないです」
にこ「…え?海未じゃないの?」
穂乃果「じゃあ…」
凛「にゃ〜そんなに絶賛されると照れるにゃ〜」
穂乃果「凛ちゃんが作ったの?これを?」
凛「うん。結構間違えて調味料を入れたりしたけど…なんか上手く行ったみたい」
穂乃果「えぇ…そうなの?」 にこ「えっと…と言う事は…」
海未「そうです。穂乃果が食べて顔を歪めた方が…」
穂乃果「海未ちゃんが作った品…」
海未「はい…。どこで間違えたんですかね…。完璧に作ったつもりだったのに…。あれだけ偉そうに凛に指導しておいて…」
穂乃果「いや…あの…美味しかったよ!ほんと…」
海未「気を遣わなくてもいいですよ」
穂乃果「気なんて…遣ってないよ!ほんと!あの…あれが落ちるくらい!なんだっけ?えっと…ほっぺ!ほっぺた落ちたもん!」 海未「それは凛の方を食べた時でしょう?」
穂乃果「いや…あの…ねえ?」
にこ「え?いや…私食べてないし」
穂乃果「あっ!ズルッ。じゃあ食べなよ」
にこ「嫌よ!なんで私が」
穂乃果「私は食べたんだから不平等じゃん」
にこ「そんなの知らないし」
海未「あぁ…まるで罰ゲームの様に…」
穂乃果「いや…違うの…」
にこ「なんか…もういいんじゃない」
穂乃果「え?」 にこ「もう…実際不味いんだし」
穂乃果「いや…でもさ…」
海未「穂乃果…もういいです…」
にこ「事実だし」
穂乃果「けど可哀想だよ」
にこ「そんな事言っても…誤魔化しようないし」
穂乃果「でも…海未ちゃんの面子ってものも…」
海未「もう…本当にいいです。これ以上は惨めですから…精進しますからぁ…」
穂乃果「あぁ…そう。うん…そっか」
海未「はい」
凛「じゃあ、凛はかよちん達にも作った唐揚げ食べてもらおう!」
穂乃果「え?」
にこ「これ…唐揚げだったの?」
凛「うん。なんだと思って食べてたの?」
穂乃果「いや…」 ないけど得意料理がチャーハンと餃子でイメージとは違う 梨子「ん〜…部屋の掃除も終わったし。読書でもしようかなぁ」
ワーワーギャーギャー
梨子「千歌ちゃん家…騒がしいな…どうしたんだろう」
千歌「やだぁ!自分で作るよ!」
美渡「ダメよ!あんた濃く作るからすぐなくなっちゃうでしょ!」
千歌「薄くつくるからぁ」
美渡「信用出来ないのよ!」
梨子「わぁ……千歌ちゃん…」 「カルピス」は高坂家と真姫ちゃんのやつでも同じ流れだったな
やはり主人公組は行動が似てしまうのか 千歌「薄く作るからぁ。貸してよ!」
美渡「薄く作るなら私が作ったって一緒じゃない」
千歌「違うよ。美渡姉が作ると水だもん。ほんのりカルピスの風味がする水だもん!自分のは濃いく作る癖に!」
美渡「そんなセコイ事しないわよ!」
千歌「嘘だ!するよ!昔からそうじゃん!チューペットアイスを半分こする時だって多い方取るじゃん!お姉ちゃんの癖に!」
美渡「は、はあ?チューペットって…あれは…あれでしょ?多い方ってあの先っぽの部分でしょ?あんな少量で多いも少ないもないでしょうが!」
千歌「い〜や。美渡姉は絶対に多い方取るね!気づいてるんだからね!」
美渡「そんな事ないわよ!ふざけた事ばっかり言うんじゃないわよ!」
千歌「本当の事じゃん!志満姉も果南ちゃんもいつも多い方を私にくれるけど美渡姉は多い方をくれた事がない!」 美渡「そんな…子供の頃の話を持ち出して…今関係ないじゃない」
千歌「あるよ!美渡姉の事は信用出来ないから私が自分で作るって言ってるの!」
美渡「百歩譲ってそうだとして」
千歌「百歩じゃ足りない」
美渡「譲ったとして!!!カルピスに関してはあんたの方が信用出来ないから!絶対にあんたは濃く作るのよ!」
千歌「どこにそんな証拠があるんですかーー!」
美渡「今までの行いよ!」
千歌「そんなの証拠になりませーーん」
美渡「はあ?そんな事言ったらチューペットの件だった証拠にならないじゃない」
千歌「なるし!私がされた事だもん」
美渡「あんた言ってる事がめちゃくちゃなのよ!志満姉に言いつけるからね!」
千歌「なっ…ズルイ!卑怯だ!」
美渡「はあ?そんなの知らないし。志満姉〜」
千歌「くう…」 梨子「カルピスの分量でよくあんな大喧嘩出来るわよね…小学生みたい…」
ドタドタ
梨子「あっ…上がって来た…どうしよう」
ガチャ
千歌「うわぁぁぁぁん。志満姉のバカぁぁ。わーーーーん」
梨子「………」
千歌「グスッ…うぅ…ヒック………あっ……」
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「梨子ちゃん…」
梨子「こ、こんにちは」
千歌「うん……いや〜…良い天気だね」
梨子「うん。そうね」 千歌「何してるの?」
梨子「部屋の掃除して…これから読書でもしようかなと…」
千歌「へ〜。そっか」
梨子「うん」
千歌ちゃーーーーん。ちょっとーーー。
梨子「あの…呼んでるよ」
千歌「あっ…うん。あっ…じゃ、また後で」
梨子「うん。また後で…」
千歌「…ねえ?あの…うちの一階の声って…梨子ちゃんの部屋まで聞こえてるの?」
梨子「え?」
千歌「いや…ほら…いつも聞こえてる?」
梨子「まあ…窓が開いてたり…条件によるんじゃないかな?さっきは…」
千歌「さっき?」 梨子「え?いや…あの…」
千歌「もしかして聞こえてた?」
梨子「えっと…何が?」
千歌「カルピス…」
梨子「あはは…」
千歌「き、聞こえてたんだ…」カァァァァ
梨子「あの…ま、まさか下の声がここまで聞こえるとは思わないものね。フォローになってないか…」
千歌「う、うわぁぁぁ。さ、最悪だぁぁぁぁぁ」
梨子「き、気にする事ないわよ」
千歌「気にするよぉぉぉ。穴があったら入りたいとはこの事だぁぁぁぁぁ」
梨子「落ち着いて」
千歌「落ち着いていられないよぉぉ」
千歌ちゃーーーん?
梨子「あの…呼んでるよ?」
千歌「うわぁぁぁぁぁぁん。行ってくるぅぅぅぅ」
ガチャ ドタドタ
梨子「………私も気をつけよう。色々と」 かすみ「む〜」
しずく「あれ?かすみさん。難しい顔してどうしたんですか?」
かすみ「あっ…しず子」
果林「何か悪巧みしてるのよ。ね!カスカス」
かすみ「違います!って言うかカスカスじゃありません!かすみんです!」
果林「はいはい。で?何があったの?」
かすみ「こないだ皆んなでお買い物に行ったじゃないですか〜」
果林「こないだ?」
しずく「先週の土曜日の話ですよ」
果林「あ〜行ったわねぇ。そう言えば。私何も買わなかったから。かすみちゃんは服を買ってたわよね」 しずく「それで…どうしたの?先週の買い物が関係あるの?」
かすみ「私が買った服…覚えてる?」
しずく「ワンピースだったよね?」
かすみ「そう!ワンピース!あれ…なんであれを買ったのかなぁって」
しずく「え?」
かすみ「家に帰って来てみたんだけど…イマイチで…」
果林「あ〜…あるわよね!お店で見た時は可愛いく見えたのにって」
かすみ「そうなんですよね」
しずこ「けど、あの服可愛かったと思うけど」 かすみ「そうだよね!」
しずく「うん。可愛かったよ」
かすみ「そうじゃなくて。しず子が可愛いから買った方が良いって勧めたんだよね!」
しずく「え?いや…それは…」
かすみ「しず子がかすみんに良く似合うから絶対に買った方が良いって」
しずく「そこまでは言ってない。かすみさんが自分の意思で買ったんでしょ」
かすみ「え〜…しず子に言われた気がするんだよなぁ。絶対に買った方が良いって」
しずく「そんな言い方はしてないって。可愛いとは言ったけど。ですよね?果林さん」
果林「えっと…全然覚えてないのよね。かすみちゃんの買い物」
しずく「え?一緒に居ましたよね?」 果林「そうだったかしら?」
しずく「そうですよ。果林さんも可愛いって言ってましたよ」
果林「え〜…」
かすみ「言ってました!二人が可愛いから買った方がいいって言うから買ったんです!」
果林「ごめん。記憶にないわ」
かすみ「なっ!?無責任ですよ!人に買わせておいて」
しずく「買ったのはかすみさんの意思でしょう!」
かすみ「だって…二人が…大絶賛するから…」
しずく「だから大絶賛はしてないって…」 果林「どんなワンピースを買ったの?」
かすみ「写真撮ってきました!これです!」
果林「ふ〜ん。これね」
かすみ「これ…子供っぽいでしょ」
果林「うん。ちょうどいいじゃない」
かすみ「どういう事ですか!かすみんが子供っぽいって言いたいんですか!」
果林「違う違う。ファッションってギャップによって演出をするのよ」
かすみ「ギャップによって?」
果林「つまり。このワンピースをかすみちゃんが着る事によってギャップが生まれるの。言いたい事分かるわよね?」
かすみ「高校生のかすみんが敢えて着る事によってギャップが生まれる…それがお洒落…」
果林「そう言う事!」
かすみ「なるほど!やっぱり買って良かったかもしれないです!」
果林「そうよ!私が言うんだから間違いないわ」
かすみ「そうですね!あ〜買って良かった〜」
果林「でしょう!」
しずく「…外よりも内ですね。子供っぽいのは」 海未「三人共ちょっとここで待ってて下さいね」
にこ「うん。分かった」
にこ「ねえ?」
凛「何?」
にこ「今日…なんで呼ばれたの?」
凛「さあ…怒られる様な事はしてないけど。ね?」
花陽「え?うん。何もしてないよ」
にこ「いや、別に怒られるとは思ってないわよ。最初から」
凛「何で呼ばれたんだろうね」
にこ「ほんと。何でかしら」 海未「お待たせしました」
にこ「あっ、来た…って…ええ?」
ドサッ
海未「ふう」
花陽「あの…海未ちゃん?これは…」
海未「私の着れなくなった服なのですが…捨てるのも勿体なく…お下がりで良ければ是非三人にと」
花陽「そうなんだ」
海未「はい」
にこ「ちょっと待った」
海未「何でしょう?」 にこ「あんた何年生?」
海未「…二年生ですが」
にこ「にこ三年生」
海未「はい」
にこ「おかしくない?」
海未「いえ…間違っていないと」
にこ「いや…そうじゃなくて!にこのが年上なんですけど!」
海未「はい」
にこ「はいじゃなくて」
海未「はあ…。あの…お茶入れてきますから。三人で選んでいて下さい」
にこ「ちょっ…くっ…マイペースね」
凛「ああ言う所穂乃果ちゃんに似てるよね」
にこ「長い事一緒にいるから似て来るのよ。全く。って言うか、にこ間違ってないわよね!言いたい事分かるわよね?」
花陽「あはは…うん。なんとなく」 凛「くれるって言うんだしありがたく貰えば良いじゃん」
にこ「まあ…そうね。じゃあ…」
凛「…」
にこ「ん〜」
凛「にこちゃん…どうしよう」
にこ「え?」
凛「欲しいのがないにゃ」
にこ「やっぱり?」
凛「うん」
にこ「前から思ってたけど。海未のセンスって…ちょっとあれよね」
凛「うん…凛も人の事言えないけど…ちょっと。ね?」
花陽「え?あの…」 にこ「これ…ちょっとおばさんっぽいし…」
凛「うん…」
海未「決まりましたか?」
にこ「あっ…えっと…」
海未「喧嘩しないで下さいね。ふふっ。あっ!」
凛「何?」
海未「凛が手に持っている服!とても似合うと思うんですよね」
凛「え?え?いや〜でも…どうかなぁ。ねえ?」
にこ「いや、良いんじゃない?可愛いわよ。うん」
海未「にこに!」
にこ「へ?」
海未「にこにピッタリだと思うんです」
にこ「いやー…どうかなぁ。そんな事は」
凛「うんうん。にこちゃんにピッタリだにゃ!」 にこ「いやいや。凛にピッタリよ!」
凛「えー、凛も欲しいけど〜」
海未「あっ、では凛に」
凛「え?」
にこ「う、うん!そうね!にこも欲しいけどなんたって上級生だし!ここは我慢して」
海未「ふふっ、にこが優しくて良かったですね」
凛「はは…わーい」
海未「花陽は何か気に入った物が見つかりましたか?」
花陽「え?えっと…」
海未「これなんてどうでしょう?」
花陽「あっ…あの〜…」
海未「サイズもちょうど…サイズ…あっ…サイズ…花陽は…着れそうにないですね」
にこ「え?そんな事は…あっ…」 凛「え〜かよちんは凛と身長もそんなに変わら…あっ…」
海未「…まあ。あの…トレーナーとかもあるので。それなら胸が…デカくても…胸が…」
にこ「トレーナーって…呼び方…スウェットでしょ…」
海未「ほら!このトレーナーなんて花陽にピッタリだと」
花陽「えぇ…」
にこ「うわぁ…」
海未「なんですか?」
にこ「いや…あの…にこも欲しかったなぁなんて…」
海未「そうですか?ん〜」
にこ「あっ、いや…」
海未「ですが、これは花陽に」
にこ「そ、そうよね!うん!そうよ!」
花陽「にこちゃん…」 海未「そのかわり、これをにこに!」
にこ「えぇ…これを…?」
凛「うわぁ…これは…今までで一番」
海未「なんですか?」
凛「えっと…一番オシャレだなぁって!シマシマの部分とか!」
海未「ストライプって言うんですよ」
凛「うん」
海未「そうですか。凛も欲しいのですね」
凛「え?いや…あの…」
にこ「なんだぁ…凛ちゃん欲しいだぁ。じゃあ年長者のにこは潔ぎよく諦めて」
凛「え?」
海未「ですが、先ほども凛に譲ったでしょう?」
凛「そ、そうだよ!悪いよ!」
にこ「い、いいのよ。別に…ほら!ね?あの〜」
海未「じゃあ、ジャンケンにしましょう!」
凛「ジャンケン?」
海未「はい!恨みっこなしのジャンケンで!」 にこ「あ〜…ジャンケンね…。なるほど。ジャンケンかぁ。そうよね」
凛「にこちゃん。いいの?別に凛はいいんだよ。さっき貰ったし」
にこ「いやいや。可愛い洋服はぜひ凛に来て欲しいじゃない。だからさ」
凛「いや〜悪いよ」
にこ「そんな事ないわよ」
海未「ジャンケンしないんですか?」
にこ「え?あっ…するわよ。ただ、平和的解決が出来ないかと思って」
海未「だからジャンケンを」
にこ「そうね。それしかないわね」
凛「うん。腹を括ろうか」
にこ「じゃあ…」
凛「あっ、待って!負けた方が貰うでいいの?」
にこ「うん。それで」
海未「なぜ?」
にこ「へ?」
海未「普通勝った方でしょう」
にこ「あぁ…そうね。うん。勝った方が引き取るという事で」
凛「うん」
海未「引き取る…」
にこ「いや…言葉の誤りよ」
海未「そうですか」 にこ「じゃあ、凛!花陽!恨みっこなしだからね!」
凛「うん」
花陽「え?私も?」
にこ「当たり前じゃない。ズルはダメよ!」
海未「ズル?」
にこ「あっ…いや…。花陽が参加しないのに貰ってもズルイ感じがするから」
花陽「そ、そんな事ないよ。それに多分着れないと思うな…あの…」
海未「そうです。花陽は…この服は着れないと…胸が…」
にこ「くっ…でも…伸ばせば着れるんじゃない?」
海未「伸ばしたらダメでしょう!」
凛「にこちゃん。もう諦めよう」
にこ「そうね」
海未「諦めるってなんですか」
凛「いや…この可愛い服を着たかよちんを見たかったけど諦めるよ。ね?」
にこ「うん」
凛「じゃあ…行くよ!」
にこ「うん。ジャン!」
凛「ケン!」 カァー カァー
凛「にこちゃん…似合ってるね」
にこ「え……?ありがと……」
花陽「あの…今度、海未ちゃんにお礼しなきゃね」
にこ「そうね…」
凛「シマシマ…お洒落だね」
にこ「そうね…」
真姫「あれ?にこちゃん!凛!花陽!」
にこ「あっ…真姫…」
凛「え?真姫ちゃん!」
真姫「偶然ね。あの…三人で遊んでたの?」
にこ「え?まあ…そんな所…ね?」
花陽「え?うん」
真姫「ふ〜ん…」
にこ「なによ?何か言いたい事でもあるの?にこの格好見て何か言いたい事でもあるわけ?」
真姫「別に。何もないわよ」
にこ「あっそ」
真姫「私も…誘ってくれても良かったのに」
にこ「え………?あ〜………その手があったか」
真姫「え?」 どのキャラも特徴おさえてていいけど
特ににこの描写が抜群に上手い気がする 千歌「あっ!ねえねえ!果南ちゃん!」
果南「どうした〜?何かあった?」
千歌「激辛チャレンジだって!食べ切れたら5000円プレゼントだって!」
果南「ふ〜ん。激辛かぁ〜」
千歌「チャレンジする?」
果南「え?しないよ。こう言うのはクリア出来ない様になってるんだよ」
千歌「そう言うもの?」
果南「そりゃそうだよ。簡単に達成出来たら大赤字だからね」
千歌「そうだよね。でもな〜5000円だよ!一年遊んで暮らしていけるよ」
果南「一年は流石に無理じゃないかな」 千歌「一年は無理か。でも、5000円貰えたら嬉しいよね」
果南「そりゃ嬉しいけど」
千歌「チャレンジしてみようよ」
果南「いやいや。やめといた方がいいよ。千歌だって辛いの得意って訳じゃないでしょ?」
千歌「うん。全然得意じゃないよ。私はね」
果南「でしょ?」
千歌「うん」
果南「念のために言っておくけど…私はやらないよ」
千歌「えっ!?」
果南「やらないやらない。私がやる訳ないでしょ」
千歌「それは分からないよ」 果南「本人が言ってるんだから」
千歌「ん〜からの〜?」
果南「そんな事言ってもダメだよ」
千歌「可愛い可愛い幼なじみのお願いでもダメ?果南お姉ちゃん」
果南「可愛い可愛い千歌の頼みでもダメ」
千歌「じゃあ正式に。お願い致します」
果南「丁重にお断りします」
千歌「え〜…ダメ?」
果南「ダ〜メ。諦めな」 千歌「じゃあ、こうしよう!私も頑張って半分食べるから!」
果南「二人で食べたら賞金は貰えないと思うよ」
千歌「けど…それでも」
果南「何が千歌をそこまで動かすの?」
千歌「分からない。なんか…得体の知れない何か!」
果南「怖いよそれ。得体の知れない何かに動かされるってどう言う事さ」 千歌「それが分かったら苦労しないよ。だって得体が知れないんだから」
果南「もう事件だよ。もっと違う表現出来ないの?」
千歌「違う表現って?」
果南「だから…正体不明の衝動にとか…」
千歌「それって得体の知れない何かと同じじゃん」
果南「そんな事はないよ。得体の知れない何かって…ミステリーな感じがするよ。宇宙人とか出てきそう」
千歌「宇宙人なら…この激辛チャレンジも余裕だろうね」
果南「どうだろう。宇宙人の味覚を知らないからなんとも」
千歌「そっか。…ねえ、やらない?」
果南「うん。私は宇宙人じゃないからね」 ちかなんのやりとり可愛いしなんな映画みたいで良いな 穂乃果「ふんだ」
海未「……」
凛「喧嘩したの?」
穂乃果「別に…喧嘩なんてしてないよ。何もしてないし」
海未「心当たりもないんじゃ喧嘩にもなりませんよね」
凛「海未ちゃん怒ってるじゃん。も〜穂乃果ちゃん謝らなよぉ」
穂乃果「どうして私が謝らなきゃいけないのさ!」
凛「何かやったんでしょ?」
穂乃果「だから何もしてないって!」
海未「ふふっ。普段の行いがものを言うのでしょう」
穂乃果「誰が」
海未「さあ、分からず屋はほっておきましょう!あっ、そうです!凛、今日は特別に宿題を見てあげましょう」
凛「今日は宿題なんて何も出てないにゃ」
海未「あっ…そうですか」
穂乃果「ふっ」
海未「なっ」カチン ガチャ
にこ「ふぁ〜。今日もいい天気ね〜」
凛「あっ!にこちゃん!」
海未「にこ、お疲れ様です」
にこ「ん?ああ、お疲れ〜」
穂乃果「にこちゃん!にこちゃん!ねえねえ!」
にこ「な、何よ?」
穂乃果「にこちゃんに教えてほしい事があるんだ〜」
にこ「私に教えてほしい事??」
穂乃果「うん!ほら!こないだ言ってたアイドルのさ〜」
にこ「あ〜何?興味出たの?」
穂乃果「そうなの。ぜひ教えて欲しいな〜」
にこ「仕方ないわねぇ。じゃあ、パソコンの前で!一から教えてあげるわ」
穂乃果「わ〜い」
海未「…」
穂乃果「ふふっ」ニヤッ
海未「なっ!?」カチン 海未「……凛!あっちで宿題やりましょうか」
凛「だからないよ」
海未「でしたら英語の勉強を見てあげますから…」
穂乃果「でさ〜。センターの子が可愛いなって思って」
海未「狭い部室なのに大声で……」
穂乃果「本当いいよね〜」
にこ「でしょ〜。あんたも分かってるわね!良いわよね!あれ!ライブなんて見てると興奮しちゃうわよね!!!!」
海未「凛、あそこのお馬鹿さんにうるさいと伝えて来てください」
凛「え〜凛がぁ」
海未「お願いします」 凛「も〜。分かったよ」
テクテク
にこ「でもさぁ、実は私はセンターの子よりも」
チョンチョン
凛「ねえねえ。にこちゃん」
にこ「ん?」
凛「海未ちゃんがうるさいって」
にこ「へ…海未が?」
凛「うん。あそこのお馬鹿にうるさいって言って来てって」
にこ「はあ?誰がバカよ!ちょっと盛り上がってただけじゃない!しかも、直接言わずに凛に言わせて…」
穂乃果「ねえ。酷いよね」
にこ「凛!バカって言った方がバカだって言い返しといてよ」
凛「え?また凛が言うの?」
にこ「仕返しよ」 凛「仕返しとかそう言うのやり始めたらキリがないよ。それに海未ちゃんはバカじゃないと思う」
にこ「だったらにこはバカだって言うの?だからにこには言えたわけ?」
凛「そんな事は…」
にこ「無いっていいなさいよ!」
凛「えへへ」
にこ「くっ…とにかく!海未に言ってきなさい!」
凛「…分かったよ」
にこ「ったく。なんだってのよ」
穂乃果「ねー海未ちゃん酷いよね」
にこ「ちょっと騒いだだけなのに。堅いのよね、ほんと」 テクテクテク
凛「海未ちゃーん。伝えて来たよ」
海未「そうですか。で?少しは反省していましたか?」
凛「えっと…その…」
海未「なんですか?」
凛「ん〜」
海未「言いにくいのですか?」
凛「たぶん…本心じゃないと思うよ!カッとしてるだけで…」
海未「なんと言ってたのですか?」
凛「怒らないであげてね」
海未「はい」
凛「バカって言った方がバカだって」
海未「…そうですか。あくまでそう言った態度を取るのですね。はい、分かりました」
凛「あの…にこちゃんもね…そんなに…」
海未「にこ?」
凛「うん。売り言葉に買い言葉ってなっただけだと思うから」
海未「どうしてにこが出てくるのです?」 凛「どうしてって」
海未「凛、あの…どう言った風に伝えたんですか?と言うか穂乃果に伝えたんですよね?」
凛「え?穂乃果ちゃんに?」
海未「だって…え?」
凛「凛…にこちゃんに伝えたよ」
海未「な、なぜ…」
凛「だって…騒いでるおバカに伝えて来いって」
海未「おバカだからにこだと思ったのですか?」
凛「え…?違う違う。そうじゃなくて…あの…ほら!騒いでるって言うから。にこちゃんが大きな声を出してたでしょ?」
海未「穂乃果も騒いでいたじゃないですか」 凛「だって…てっきり…」
海未「じゃあ、にこは私に文句を言われたと思ってるんですね」
凛「うん。海未ちゃんにうるさい馬鹿って言われたと思ってるよ」
海未「そうですか」
凛「訂正してくる?」
海未「いえ…私が直接行きます」
凛「最初からそうすれば良かったのに」
海未「まあ…そうですね」 にこ「でさ〜」
海未「あの…にこ」
にこ「…何?」
穂乃果「……」
海未「先ほど凛が伝えた事は誤解でして」
にこ「誤解?」
海未「はい。ごめんなさい。にこに言った訳ではなくて」
穂乃果「私に言ったんだ」
海未「…そうです」
穂乃果「ふ〜ん」
にこ「え?何?二人喧嘩してるの?」
凛「うん。そうなの」 にこ「なんで?」
凛「理由は凛も知らないの。部室に来たら既に喧嘩してたから」
にこ「へ〜あのさ、喧嘩なんてしても不毛なだけじゃない。仲直りしなさいよ」
穂乃果「海未ちゃんが謝れば考えない事もない」
海未「謝るのは穂乃果の方でしょう!」
凛「また始まったにゃ」
にこ「も〜喧嘩の原因は?」
穂乃果「方向性の違いだよ!」
にこ「グループの危機じゃない…」
海未「何言ってるんですか!あなたが私のメロンパンを食べたのでしょう!」
穂乃果「一口だけじゃん!」
にこ「そ、そんな事…。馬鹿みたい…。って言うか穂乃果が百パー悪いんじゃない」
穂乃果「そ、そうだけどさ…その後…ありとあらゆる言語を使って私の事を責めたんだよ」
にこ「言語だと海未が何カ国語も喋れる事になっちゃうわよ。何でもいいけど…こんな事で謝れない様じゃお子ちゃまね」
穂乃果「うっ…」
海未「お子ちゃま…」
凛「にこちゃんに言われたくないだろうけどね」 にこ「なにを!?」
凛「なんでもないにゃ。そんな事より」
穂乃果「う、…あの…悪かったよ。ごめん」
海未「いえ…私の方こそ…一口くらいで怒りすぎました」
にこ「ふふん。どうよ?」
凛「流石です!」
にこ「でしょう!それよりさ」
凛「ん?」
にこ「どうしてにこに伝えた訳?」
凛「え?」 希「ん〜」
にこ「どうしたの?」
希「いやぁ…あの…」
にこ「なによ?」
希「にこっちに聞きたい事があるんやけど」
にこ「聞きたい事?なに?」
希「あの話…みんなに喋った?」
にこ「あの話?」
希「うん」
にこ「え?なんの話?」 希「身に覚えない?」
にこ「ごめん。分からないんだけど。え?何?内緒の話?」
希「うん。ちゃんと約束した訳じゃないから…にこっちを責めるつもりはないんやけど…」
にこ「ちょ、な、何?本当に分からないんだけど」
希「そっか。じゃあ、にこっちじゃないのかな」
にこ「え?私以外にも知ってる事なの?」
希「ううん。にこっちしか知らないと思うけど」
にこ「だったら、あんたか私から漏れる以外は有り得ないじゃない。私本当に言ってないからね。って言うか何の話なの?」
希「えっと…それは…」カァァァ
にこ「えぇ…何で顔を真っ赤にする訳?恥ずかしい事なの?」
希「うん…別に…そこまでとちゃうよ」カァァァ
にこ「そんなトマトみたいに顔真っ赤にして言われても。希でも恥ずかし事ってあるのね」 希「そりゃあウチだって…あるよ」
にこ「まあそっか」
希「うん」
にこ「まっ、あんたがそこまで気にする様な事なら言わないわよ」
希「本当に?」
にこ「本当よ」
希「そっか。じゃあ、もしかしたら…にこっち以外にも見られてたのかな。ウチが電話でお父さんにめっちゃ甘えてる所」
にこ「あっ…」
希「え?」 にこ「言ったかも」
希「言ったん?」
にこ「ん〜…ちゃんと口止めしたっけ?」
希「へ?」
にこ「言うなって言ってたっけ?」
希「シーってやったやん」
にこ「え…ごめん。それ…伝わってない」
希「えぇ…嘘やろ」
にこ「いや…だって…なんでジェスチャーで口止め出来ると思ったの?」
希「だって分かるやろ」
にこ「実際伝わってないんだからさ。言葉で言えば良かったのよ」 希「まあ…そうやけどね。でも、分かるやん」
にこ「分かんないわよ。電話中だから静かにしろって言ってるのかと思うじゃない」
希「電話切ってからやったやん」
にこ「いや…そもそも覚えてないんだけどね。その事自体を」
希「えぇ…だったら言葉で言っても忘れてたんと違う?」
にこ「違う。それは忘れない。言葉で言われれば忘れない」
希「そうかなぁ」
にこ「って言うかさ。そもそも別に良くない?」 希「どう言う事?」
にこ「別に…皆んなに知れても良くない?」
希「良くないよ。ウチのイメージってモノがあるやん」
にこ「元々そんなイメージよ?」
希「だとしたらわざわざ言う必要ないやん。珍しいモノを見たから皆んなに言ったんやろ?」
にこ「それは…でも、皆んな可愛いって言ってたわよ。あの…ことりとか特に…」
希「それ別に嬉しい可愛いやないやん」
にこ「嬉しくない可愛いなんてないでしょ」
希「あるよ。じゃあ…にこっちはおバカで可愛いなぁ」
にこ「ありがとう。でも、バカは余計よ」
希「ほら!」
にこ「ほらって言われても」 希「素直に喜べないやろ?」
にこ「バカはね!バカはダメよ」
希「それと同じやから」
にこ「誰もバカとは言ってなかったわよ」
希「そう言う事言ってるんやないやん」
にこ「何が言いたいのよ」
希「だから…ウチのキャラがな」
にこ「キャラキャラうるさいわね!漫画のキャラクターじゃないんだから!キャラなんてないのよ!」
希「あるやろ」
にこ「それにね!こんな事で騒いでる時点であんたはもうキャラ崩壊してるのよ!」
希「…それは言わないで」 ルビィ「お泊まりお泊まりランランラ〜ン」
理亞「お泊まりするのは私達なんだけど」
ダイヤ「あらあら。ルビィったらはしゃいじゃって。聖良さん達が来てくれたのがよっぽど嬉しいんですわね」
聖良「今日は泊めていただいてありがとうございます」
ダイヤ「いいえ。こちらこそ来て頂いて嬉しいですわ。ルビィも楽しそうですし」
ルビィ「今日は私とお姉ちゃんがご馳走を作るから楽しみにしててね!」
聖良「へぇ〜楽しみね、理亞」
理亞「うん」 ルビィ「二人は苦手な食べ物はありますか〜?」
理亞「まあ…強いて言うなら…酢の物とか」
ルビィ「じゃあ…酢豚は食べれないかな」
理亞「いや…大丈夫。酢豚は大丈夫だから」
ダイヤ「ルビィ…酢豚は酢を使ってるけど酢の物ではありません。それに、今日は酢豚は作りませんから」
理亞「え?じゃあ何で聞いたの?」
ルビィ「理亞ちゃんの事をもっと知りたくて。えへへ」
理亞「そ、そっか」
ルビィ「うん。えへへ。聖良さんは何か苦手な食べ物はありますか?」 聖良「私はブロ…」
理亞「姉様に苦手な物なんてある訳ないでしょ」
聖良「理亜!?」
ルビィ「流石、聖良さん」
理亞「凄いでしょ?」
ルビィ「うん。何でも食べれるんだ」
理亞「そうよ。何でも食べれるんだから」
聖良「理亞!?」
ルビィ「何でも?」
理亞「何でも!」
ルビィ「じゃあ…ハチノコとかも…」
理亞「もちろん」
聖良「理亞!?」 ルビィ「凄い…お姉ちゃんは…ハンバーグ食べれないもんね」
ダイヤ「ま、まあ…どうしても食べれない訳ではないけど…」
理亞「ハンバーグが…あんなに美味しいのに」
ルビィ「聖良さんは…」
理亞「そんなの食べれるに決まってる」
聖良「理亞…」 ルビィ「あとお姉ちゃんはグラタンも苦手だよね」
ダイヤ「まあ…」
理亞「グラタンが…まあ…火傷するくらい熱いし…」
ルビィ「聖良さんは?」
理亞「姉様は猫舌じゃないから。だよね、姉様!」
聖良「えぇ…うん」
ルビィ「聖良さん凄い!」
理亞「でしょう」
ルビィ「うん」
聖良「理亞…」 ダイヤ「ふふっ。理亞さんはお姉さんの事が大好きなんですわね」
理亞「え?…うん」
聖良「理亞!」
ルビィ「ルビィもお姉ちゃんの事大好きだよ!」
ダイヤ「ふふっ。そんな事、ずっと前から知ってますわ」
ルビィ「お姉ちゃん!」
ダイヤ「ふふっ」
ルビィ「お姉ちゃん、あのね前から一つ聞きたい事があったんだ!」
ダイヤ「このタイミングで?」
ルビィ「うん。お姉ちゃん、ドリアは食べれるの?」
ダイヤ「え?それは…」
理亞「姉様は?」
聖良「ブロッコリーが入ってなければ」 ガチャ
花陽「あっ…絵里ちゃん!」
絵里「花陽だけ?」
花陽「はい…あっ、うん」
絵里「ふふっ、まだちょっと遠慮してる?先輩禁止」
花陽「ううん。そんな事ないよ」
絵里「だったら嬉しい。花陽ともっと仲良くなりたかったから」
花陽「うん!」
グゥゥゥゥゥゥ
絵里「え?」
花陽「あっ…」 絵里「くっ…ふふっ…あはははは」
花陽「絵里ちゃん!!?」
絵里「ごめんなさい。ふふっ、お腹空いたんだ?」
花陽「う、うん」
絵里「そっか。成長だものね」
花陽「あの…実は…私…黙ってたけど…」
絵里「え?何?」
花陽「人より食欲旺盛なの」 絵里「…うん?」
花陽「あっ…だから…人よりも食欲旺盛で…」
絵里「…うん」
花陽「…あれ?えっと…人より食欲旺盛で…」
絵里「…うん」
花陽「そんなに意外じゃなかった…?」
絵里「意外って言うか…」
花陽「よく食べる様に見えるって事?」 絵里「見えると言うよりも見たと言うか…」
花陽「え?」
絵里「あの…話を最初に戻していい?」
花陽「最初?先輩禁止の話?」
絵里「あっ…ごめん。戻し過ぎ…最初は言い過ぎたわ。あの…食欲旺盛なのを黙ってったって話ね」
花陽「うん」
絵里「花陽の中では…黙ってるつもりだったんだ…」
花陽「え?ど、どう言う事ですか?」 絵里「いや…だってね。隠してるつもりだったんでしょ?けど…合宿で凄い食べてたじゃない」
花陽「え?合宿ではそんなに食べてないと…」
絵里「えっと…その発言は…どういったつもりで発言してるのか分からないけど…」
花陽「ど、どう言う事でしょうか?」
絵里「とぼけてるのか…本当にそう思っているのか…」
花陽「とぼける?」
絵里「あっ…本気で思ってるんだ…そっか。理解したわ」
花陽「何が!?」 穂乃果「で、チョコが中にタップリ入ってるのがトッポ!側にチョコが塗ってあるのがポッキー!何もないのがプリッツだよ」
絵里「え〜そうなんだ」
海未「あまり穂乃果の言う事を鵜呑みしないで下さい」
穂乃果「どう言う事!」
ガチャ
ことり「穂乃果ちゃ〜ん」
穂乃果「どうしたの?ことりちゃ〜ん」
海未「言い方」
ことり「あの…先生が呼んでたよ?職員室に来てって」
穂乃果「え?」
海未「何をしたんですか?」 穂乃果「え〜…褒められる様な事したっけかな?」
絵里「どうして褒められる前提なの?」
海未「何を壊したのですか!?」
穂乃果「どうして何かを壊した前提なの?」
海未「普段の行いでしょう」
穂乃果「何か壊したっけ?普段から何が壊してる?」 海未「…そう言われると」
穂乃果「でしょ!」
絵里「取り敢えず、先生が呼んでいるなら早く行ってきちゃいなさい。練習もあるんだから」
穂乃果「そうだね」
絵里「ちゃんと謝ってくるのよ」
穂乃果「何を?」
絵里「分からないけど…」
穂乃果「え?なんで…?なんで絵里ちゃんも海未ちゃんも私が怒られる前提で話を進めようとするの?」
絵里「それは…」
海未「ですから普段の行いが…」
穂乃果「だからさ!普段から怒られる様な事してる?私!」
海未「はい」 穂乃果「即答…幼馴染なのに…」
海未「だからです。昔から見て来ているので」
穂乃果「じゃあ、ことりちゃん」
ことり「あの…ごめんね…」
穂乃果「何が?」
ことり「え?いや…その…」
穂乃果「あのさ!なんなの皆んなして!私、生徒会長なんだよ!」 海未「生徒会長なのに職員室に呼び出されるなんて…」
穂乃果「だから!怒られると決まった訳じゃないんだよ!」
絵里「確かにね。まさに、シュレリンガーの猫状態ね」
海未「シュレディンガーですよ」
絵里「そう」
穂乃果「何それ?」
絵里「今、ここには怒られる穂乃果と怒られない穂乃果の二人が存在すると言う事よ」
穂乃果「しないよ。私は一人きりだよ」
絵里「いや、そう言う事じゃなくて」
海未「私も存在しないと思います。きっと怒られると確信していますから!」
穂乃果「なんで?」 ことり「あの〜…先生待ってると思うから…早く行った方がいいと…。多分、あまり待たせるとそれはそれで怒られちゃうと思うよ」
穂乃果「えぇ…結局怒られるの?」
ことり「いや…分からないけど…」
穂乃果「はあ…あ〜あ〜結局海未ちゃんのせいで怒られるんだ」
海未「人のせいにしないで下さい」
穂乃果「海未ちゃんのせいだよ!」
先生「お前のせいだよ!高坂!」
穂乃果「あっ、先生…」
ことり「ほら…」 >>148
ことりちゃんも信用してないパターン好き 昔はちゃんと舌が回らなかったからシュレッダーの猫って言ってたな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています