【ちかダイ】黒澤家に嫁いで2日目なのだ!
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千歌「うう、寒い、寒いなぁ。寒いよー、ダイヤさん」
ダイヤ「もう、だからもっと厚い服を着た方が良いと、あれほど言いましたのに」
千歌「厚着したって寒いものは寒いんだよー。ああ、寒いなぁ、誰か暖めてくれないかなー」
ダイヤ「ふぅ、仕方ありませんわね」
千歌「!」
――――――
チャリ チャリ ピッ ガコン
ダイヤ「はい、どうぞ」
千歌「えっと…ダイヤさん、これは?」
ダイヤ「見ての通り、おしるこです。ちょうどいい所に自販機がありましたので」
千歌「それはわかるけど、そうじゃないっていうか、かなり違うっていうか…」
ダイヤ「お気に召しませんでしたか?あったかいおしるこなら、身体も暖まるかと思ったのですが…」 千歌「えっと、それはそうだろうし、気持ちは嬉しいんだけど、私が言いたいのはそういうことじゃなくって」
ダイヤ「ふーむ…あ、もしかして」
千歌「気付いてくれた?」
ダイヤ「コーンスープの方が良かったですか?」
千歌「ちがーうー!そうじゃなーい!」
ダイヤ「なんなんですか、先程から駄々をこねて」
千歌「こねてないよ、もーっ!いいよーだ。察しの悪いダイヤさんなんかしーらない!」
ダイヤ「あっ、千歌さん」
千歌「ふーんだ」
ダイヤ「千歌さん、ねえ、千歌さんったら。何を怒っているんです?」
千歌「怒ってません」
ダイヤ「怒ってるじゃないですか」
千歌「怒ってないの!まったくもう…ダイヤさんに、ぎゅってしてもらいたかったのに…」 ぎゅ
千歌「えっ?」
ダイヤ「千歌さん、ぎゅーっ」
千歌「わ、わわっ、ダイヤさん!?」
ダイヤ「ふふっ、やっと言ってくださいましたね」
千歌「き、聞こえてたの?っていうか、もしかして」
ダイヤ「はい。千歌さんの考えることは、しっかりとお見通しです」
千歌「ひ、ひどいよ。気付いてたなら、なんでハグしてくれなかったの?」
ダイヤ「意地悪してしまいすみませんでした。恥じらう千歌さんがあまりに可愛らしいので、つい」
千歌「は、恥じらってなんて」
ダイヤ「あとは、千歌さんの言葉で聞きたかったのです」
千歌「私の、言葉で?」 ダイヤ「はい。ハグしたいというお気持ちを、ちゃんと言葉にして言ってくださいました。私はそれが嬉しいのです」
千歌「…ダイヤさんっ!」
ダイヤ「ふふっ、いきなり抱きついては危ないですよ」
千歌「えへへっ、ダイヤさん、やっぱりあったかいや」
ダイヤ「それは何よりです。ですが、次はちゃんと厚着してくるのですよ。風邪をひいては、元も子もないのですから」
千歌「はーいっ!ねえ、ダイヤさん。せっかくだし、あったかいうちに、おしるこ飲もっか!」
ダイヤ「いいですね。ですが二人で一本というのも。もう一つ買ってきましょうか?」
千歌「んー、一つあればいいんじゃないかな、もうすぐ晩ご飯だし」
ダイヤ「では、そういうことにしておきましょうか」
千歌「そうしよう、そうしよう!いただきまーす!」
急に冬らしくなった日のちかダイ 千歌「む〜、ダイヤちゃん今日何の日だか知ってるの?」
ダイヤ「クリスマスイブですわね」
千歌「そうだよ!イブだよ!なのに何で生徒会のお仕事してるのさ!」
ダイヤ「何でって……今日中に片付けないといけない書類があったので」
千歌「はぁ〜〜〜そうだよね、ダイヤちゃんはそういう人だよね」
ダイヤ「何だか馬鹿にされてる気がしますわね」
千歌「今頃みんなはイブの街に繰り出して楽しんでるんだろうなぁ」
ダイヤ「そんなに遊びに行きたかったのなら、曜さんや梨子さんたちと一緒に行けば良かったのでは?」
千歌「……ダイヤちゃんのバカ」
ダイヤ「はいはい、バカで結構ですわ。職員室に提出してくるので、お留守番任せましたよ」
千歌「は〜い……」 千歌「……チカはダイヤちゃんと一緒にイブを過ごしたいだけなんだけどなぁ」
千歌「まぁ一緒に過ごせてることに間違いはないんだけど……」
千歌「何ていうかこう、もうちょっと色気があるイブを過ごしたいというか……」
千歌「こ、恋人同士なんだから///」
千歌「う〜言ってて恥ずかしくなってきた……」
千歌「ダイヤちゃん早く帰ってこーーい」
ガチャ
千歌「あ、ダイヤちゃん帰ってき……」
サンタコスしたダイヤ「……」
千歌「た……」 ダイヤ「め、メリークリスマース♪」
千歌「だ、ダイヤちゃん……?」
ダイヤ「ダイヤちゃんではありません……」
千歌「ふぇ?」
ダイヤ「ダイヤちゃんサンタです……!」
千歌「……」ポカーン
ダイヤ「あ、あの……何か言ってくれないでしょうか……」
千歌「いや、えぇっと……かわいいです」
ダイヤ「あ、ありがとうございます///」 千歌「じゃなくて!何でこんな格好してるの?」
ダイヤ「うっ……その、せっかくのイブなのに千歌さんに寂しい思いをさせてしまったので」
ダイヤ「何か少しでも千歌さんの為に出来ることはないかと……」
ダイヤ「わたくしも……本当なら千歌さんと一緒にイブを楽しみたかったですし……」
ダイヤ「こ、恋人として……///」
千歌「それで、サンタさんの格好を?」
ダイヤ「……駄目でしたか?」シュン 千歌「……どうしよう」
ダイヤ「えっ?」
千歌「チカ、すっごく幸せ者かもしれない」
ダイヤ「???」
千歌「ごめんねダイヤちゃん」
千歌「ダイヤちゃんも同じ思いのはずなのに、チカばっかり文句言っちゃって」
ダイヤ「い、いえ……わたくしが悪いのです」
千歌「……よし!」
ダイヤ「千歌さん?」
千歌「今からチカの家でパーティーしよう!」
ダイヤ「千歌さんの家で?」 千歌「キラキラしたイルミネーションも、豪華なツリーも無いけど」
千歌「チカとダイヤちゃんが居て、2人で選んだケーキを一緒に食べるの」
千歌「それだけでチカは十分幸せだよ!」
ダイヤ「ふふっ、千歌さんらしいですわ。わたくしも、同意見です」
千歌「じゃあそうと決まればレッツゴー!」
ダイヤ「あぁ、その前に着替えさせて下さい」
千歌「え?そのまま行くんだよ?」
ダイヤ「何ですって!?」
千歌「時間も勿体ないし、それに……」
ダイヤ「それに?」
千歌「チカの恋人はこんなにもかわいいんですって自慢するのだ〜〜〜!」
ダイヤ「お断りです!明日から学校も、街も歩けなくなるでしょう!?」
千歌「もうすぐ冬休みだからだいじょーぶ!」
ダイヤ「そういう問題じゃ……い、いや〜〜〜!」
このあとめちゃくちゃクリパした 千歌「む〜」モジモジ
ダイヤ「先程からどうしたのですか?モジモジして」
千歌「その、何ていうかタイミングを失ったといいいますか…」
ダイヤ「タイミング?」
千歌「…今年は1番にお祝いしたかったんだもん」
ダイヤ「そんなことで悩んでましたの?」
千歌「チカにとってはじゅーよーなことなの!」
千歌「ルビィちゃんや果南ちゃん鞠莉ちゃんよりも先におめでとうって言うんだー!」
千歌「って気合いを入れてたらカウンドダウンライブが決まって…」
千歌「ライブが出来たのは嬉しいよ?みんなでダイヤちゃんのお誕生日をお祝い出来たし!」
千歌「ただちょっとモヤモヤすると言うか…ごめんね?めんどくさいよね…」 ダイヤ「はぁ…千歌さん、良いですか?」
千歌「はい…」
ダイヤ「今年は初めてライブ中に誕生日を迎えられて、わたくしはとても幸せでした」
ダイヤ「ファンの皆さん、Aqoursの皆さんに一緒にお祝いして頂いてこの上なく幸せ者です」
ダイヤ「それが実現出来たのは、千歌さん。貴女がAqoursを導いてくれたからですよ?」
千歌「ダイヤちゃん…」
ダイヤ「貴女のお陰で、わたくしはこんなにも幸せになれたのです」
ダイヤ「本当にありがとう」ニコッ
千歌「うっ…その笑顔はずるいよ」 ダイヤ「それで、1番じゃないからって、お祝いしてくれないのですか?」
千歌「するよ!でも、やっぱり改めてってなるとムードってものも大切かなと」ハハハ
ダイヤ「全く、そんなに背伸びしたくても、貴女からの言葉はいつ何処だって」
ダイヤ「とびっきり嬉しいに決まっていますわ」
千歌「そっか…うん。そうだよね」
千歌「すぅ…はぁ…」
千歌「ダイヤちゃん!お誕生日おめでとう!これからもチカと一緒に歩んで下さい!」
ダイヤ「ふふっ、ありがとう。とても嬉しいですわ」
千歌「そうだ!まだプレゼントは誰にも貰ってないよね?」
ダイヤ「えぇ、まだですわね」 千歌「じゃあチカが1番乗り〜」
ダイヤ「あらあら、それは楽しみですわね」
ダイヤ「でもどこにも用意されてないように見えますが…」
千歌「えへへ〜それはね…」
チュッ
ダイヤ「へっ?」
千歌「チ、チカがプレゼントです…なんちゃって///」
ダイヤ「ちちちち千歌さん!?」
千歌「えへへ、一生忘れられないお誕生日だね?」
ダイヤ「…一生忘れませんわ///」 楽屋の前でイチャつくもんだから後でみんなにイジられたちかダイ 好き。この後ダイヤさんの誕生日パーティーまで、二人の時間を過ごしちゃったりするわけですね 「ダイヤさん、みかんむいてー」
「もう、いつまでも子どもみたいなこと言わないでください」
「って言いながらも、ちゃんとむいてくれるダイヤさん優しい〜」
「はいはい。あーん」
「あーん!」
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