「で、あるからしてーーー」
「あはは、まじー?」
「ーー点になるので医療費は」
「上原さんもしよかったらサークルにーーー」
「次回は129頁から」
歩夢の家のベランダ
歩夢(やっと、今日も一日が終わった……)
歩夢(今日みたいな日があと2年半、いや、60年以上も続くのかな)
歩夢(それって、なんだかすごく)
歩夢(面倒くさい)
きらん
歩夢(…………流れ星)
歩夢(え、あんなに沢山)
歩夢(……私がお願いすることなんて何もないのにな)
歩夢「……………」
歩夢(でももし、本当に願いが叶うなら)
歩夢「………………」ギュッ
歩夢(もう一度、もう一度だけでいい。あの子に会いたい)
歩夢(どうか、どうかお願いします)
歩夢(そのためだったら私なんだってします)
歩夢「……」ポロポロ
歩夢「…………」ゴシゴシ
歩夢「部屋に、戻らないと」
ガラッ
歩夢「……………………え」
侑「歩夢ちゃん、おかえり」