凛「凛の気になるシャイニーガール」
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放課後 学校 廊下
凛「スクスタ面白いにゃ〜」
凛「よっ、ほっ、とっ」シャンシャン
凛「よーし、この調子で……」
コケッ
凛「あっ!?しまった‼」
凛(スマホが落ちちゃう……もう少しでクリア出来るのに……!!)
凛「間に合えっ‼にゃーん‼」バッ
カターンッ
鞠莉「―ん?なにこれ?」
凛「わわわっ!?危な〜い!!」
鞠莉「えっ?―きゃあっ!?」
ドーンッ‼ ポフン
凛「う……う〜ん」
凛「ん〜!?―ぷはぁっ」
凛「ん?なんだろこれ、ふかふかする」ムニュムニュ
鞠莉「それは私の胸デース」
凛「あ、鞠莉ちゃん‼」
鞠莉「あなた、凛ね。どうして急にぶつかって来たのよ。びっくりしたわ」
凛「鞠莉ちゃんが急に出てきたんだよ、凛はスマホを拾おうとしただけだもん」
鞠莉「なぁに?もしかして歩きスマホでもしてスマホを落としたの?」
凛「えっ?えぇっとぉ〜それは〜」
鞠莉「図星のようね。もう、相手が私だからよかったものの誰かとぶつかってケガでもさせたらどうするのよ」
凛「……ご、ごめんなさい」
鞠莉「マリーのエアバックのおかげで命拾いしたわね」
鞠莉「もう歩きスマホはしちゃダメよ?それじゃ、チャオ〜」
凛「ちゃ、チャオ……」 凛「……」
凛(凛、スマホを拾おうとして鞠莉ちゃんとぶつかっちゃったんだ……)
凛(鞠莉ちゃん、凛の不注意でぶつかったのに怒らなかった)
凛(真姫ちゃんやにこちゃんなら怒るのに……)
凛「……あ」
凛「鞠莉ちゃん、ケガしなかったかな」
凛「もう1回、ちゃんと謝らないと」
凛「鞠莉ちゃーん」タタタッ
鞠莉「凛、廊下を走っちゃメッ。また転ぶわよ」
凛「あ、いっけない」
鞠莉「落ち着きのない娘ねぇ、今度はどうしたの?」
凛「凛は大丈夫だったけど鞠莉ちゃんケガしなかったかなって思って」
鞠莉「なぁんだ、そんな事」
鞠莉「ちょっとびっくりしただけでケガはしなかったわ、平気よ」
凛「よかったぁ、ほっとしたにゃ」
鞠莉「ま、でも……ちょっと胸が痛むかもね」ニヤニヤ
凛「にゃにゃ!?ごめんなさい‼大丈夫!?」サスサス
鞠莉「Oh!!凛ったら大胆ねぇ」
凛「あっ、ち、違うよ。凛、そんなつもりじゃ」アタフタ
鞠莉「ふふっ、かわいいわねぇあなたは」
凛「むぅ〜せっかく謝ろうと思ったのに〜」
凛(なんだか鞠莉ちゃんに遊ばれてる気がするにゃ……) 凛の家
凛(鞠莉ちゃん……)
凛(今まで気にした事なかったけど、鞠莉ちゃんって謎が多い人だなぁ)
凛(普段どんな生活をしているのかな、好きな食べ物はなにかな、ラーメン好きかな)
凛(……鞠莉ちゃん、今頃なにしてるのかな)
凛(なんで凛、こんなに鞠莉ちゃんの事が気になるんだろう)
凛「う〜ん……もやもやするにゃ」
凛「……」
凛「―そうだ、いい事思い付いた」
次の日 学校
コソコソ……
鞠莉「―ん?」クルッ
シュバッ
鞠莉「気のせいかしら、誰かに見られているような……」
鞠莉「……んん?」ジーッ
鞠莉「―まったく。凛、バレバレよ。出てきなさい」
凛「わにゃっ!?どうしてわかったの?」
鞠莉「マリーには超能力があるのデース、私を尾行するなんて100年早いわよ」
凛「あぁ〜ん、いきなり失敗したにゃ」
鞠莉「私になにか用かしら?コソコソしないで声をかけてくれればいいのに」
凛「う、うん……実は……」 凛「この前ぶつかった時から鞠莉ちゃんの事が気になって」
凛「それで鞠莉ちゃんの事を探ろうとしてみたの」
鞠莉「それであんな下手な尾行をしてたのね」
凛「見つからない自信はあったんだけどなぁ」
鞠莉「まぁるい頭が見えていたわよ、探偵失格ね」
凛「そうだね……ちょっとらしくない事したかも」
鞠莉「そんなに私の事が知りたいなら教えてあげる」
鞠莉「凛、ちょっとお茶しない?おいしいチョコレートもあるわよ」
凛「うん!!鞠莉ちゃんとお茶したいにゃ‼」
鞠莉「うふふ、それじゃついてきなさい」 理事長室
凛「わぁ〜すごい部屋、初めて入ったよ」
凛「でも、ここってお仕事する部屋だよね。こんな所でお茶するの?」
鞠莉「私だけの特権よ、じゃあ〜ん」
凛「す、すごい‼立派なコーヒーメーカー」
鞠莉「今淹れるからちょっと待っててね」
鞠莉「その間に書類のチェックを……」ペラ……ペラ……
凛「鞠莉ちゃんまるで校長先生みたいだにゃ」
鞠莉「そこまで偉くはないけどねぇ、あなた達普通の生徒よりは偉いかな」
凛「なんだかかっこいいね〜」
凛「でも、大変じゃない?勉強をしてスクールアイドルもやって理事長だなんて」
鞠莉「確かに忙しいけど全部私一人でやってる訳じゃないし」
鞠莉「そういう時には息抜きをするから、―そろそろ出来たかしらね」
凛「すんすん……う〜ん、コーヒーのいい香りが」
鞠莉「このコーヒーを飲むと疲れが取れるのよ」
鞠莉「―さぁ出来たわ、召し上がれ」 凛「い、いただきます……」ゴクッ
凛「……うぇ〜ブラックはやっぱりにがぁ〜い」
凛「ねぇ鞠莉ちゃん、砂糖とミルクはないの?」
鞠莉「あら、凛は甘党なの?もったいない」
鞠莉「ブラックを飲めないなんてまだまだお子様ねぇ〜」
凛「ふーん、どうせ凛はお子様ですよー」
鞠莉「そんな凛でもブラックで飲める方法を教えてあげるわ」
鞠莉「チョコレートを食べてから飲んでみなさい、きっとおいしく飲めるはずよ」
凛「どれどれ……」パクッ
凛「あまぁ〜い、でもちょっと甘すぎないかにゃ」
凛「おっと、コーヒーを飲んでみないと」ゴクッ
凛「―おいしい‼コーヒーの苦さとチョコレートの甘さが交わってコーヒーが飲みやすくなった」
鞠莉「お抹茶を飲む時と一緒ね、砂糖とミルクもいいけどこういう飲み方の方が私は好きよ」
凛「これならもっと飲めるね〜」ゴクッ
凛「凛、ちょっとは大人になれたかな?」
鞠莉「そうね、大人の階段を昇り始めたってところかしらね」
凛「今度かよちんや真姫ちゃんの前でブラックコーヒー飲んでみよっと」
凛「二人のびっくりする顔が浮かぶにゃ、ふっふっふ〜」 鞠莉「凛にもコーヒーのおいしさがわかってもらえたようね」ゴクッ
鞠莉「―はぁ、やっぱりコーヒーはいいわねぇ」
凛「鞠莉ちゃん、コーヒー好きなの?」
鞠莉「えぇ、毎日飲んでるわ。チョコレートも大好きなの。凛はなにが好き?」
凛「凛はラーメンが大好き、それこそ毎日食べても飽きないんだよ」
鞠莉「へぇ、ラーメンね。私ラーメンってあまり食べないなぁ」
凛「それなら今度一緒にラーメン屋さんに行くにゃ‼コーヒーのお礼においしいお店に連れて行ってあげる」
鞠莉「それはいいわねぇ、楽しみにしてるわ」ゴクッ
鞠莉「……ほぅ」
凛「……」ジーッ
凛(コーヒーを飲む鞠莉ちゃん、すごく大人っぽい)
凛(鞠莉ちゃんにコーヒー、すごく似合ってるな)
凛(とてもキレイ……)
鞠莉「ん?凛、どうかした?」
凛「ううん、なんでもなーい」 部室
凛「まいねぇむいずりんほしぞら」
凛「あいあむふぃふてぃーんいやーずおーるど」
凛「えっと……『ラーメンが好きです』は英語で〜なんだったかなぁ」
凛「ラーメンが大好きデース‼」
凛「いやいや、これじゃまるで鞠莉ちゃんみたいだにゃ……」
鞠莉「私がどうかした?」
凛「わっ!?鞠莉ちゃんいたの?」
鞠莉「今来たところよ、なにかブツブツ言ってたけどどうしたの?」
凛「今度、英語の授業で自己紹介を英語でする事になってさ」
凛「凛、英語苦手なんだよ……自己紹介なんて出来るわけない……」
鞠莉「英語で自己紹介なんて中学校で習う事じゃないの」
凛「凛には中学校レベルでも難しいの〜」ムスッ
凛「凛は日本人なんだから日本語だけで十分なのに」
鞠莉「これは筋金入りね……」
鞠莉「その考えはNOよ、凛」
凛「んにゃ?」 鞠莉「今や時代は国際交流はあって当たり前、日本語だけで十分だなんて鎖国してた江戸時代までだわ」
鞠莉「私は海外に留学してた時期があってね、その時に必死に英語を勉強したの」
鞠莉「おかげで現地のお友達も沢山出来たし、英語って必要な教養だと感じたわ」
鞠莉「私が外国人だったら凛は私とお話出来ないわよ」
凛「鞠莉ちゃんの見た目は外国人だけどね」
鞠莉「まぁハーフだから当然ね」
鞠莉「ちなみになにがわからないの?」
凛「『私はラーメンが好きです』って言うのがわからなくて……」
鞠莉「あぁ、それならこう言うのよ」
鞠莉「My Favorite is ramen」
凛「ま、まいふぇいばりっといずらーめん?」
鞠莉「少し片言だけどまぁ合格ね」
鞠莉「外国人のお友達が出来た時にそう言ってラーメン屋に連れて行けばきっと仲良くなれるわよ」
凛「そう、なのかなぁ」グゥ〜
凛「ラーメンの話したらラーメン食べたくなった……あ、そうだ」
凛「鞠莉ちゃん、凛と一緒にラーメン食べに行こ」
鞠莉「えぇ?英語の勉強はいいの?」
凛「名前と歳とラーメンが大好きって言えればそれでいいにゃ」
凛「鞠莉ちゃんも言ったよ、一緒にラーメン屋に行けば仲良くなるって」
鞠莉「そういう意味で言った訳じゃないんだけどな……」
凛「いいからいいから、早く行こう‼」
鞠莉「わかったから引っ張らないの、もう」 凛「ここだよここ、凛の行きつけなの。味噌ラーメンがとってもおいしいんだから」
鞠莉「へぇ、こんな感じのお店なんだ」
店員「いらっしゃいませー!!!!」
鞠莉「きゃあっ!?」ビクッ
凛「こんばんは‼今日は先輩を連れて来たにゃ‼」
店員「おおっ!!外国の人ですか!!キレイなお姉さんですね!!!!」
鞠莉「あ、あはは……サンキュー」
鞠莉「随分テンションの高い店員さんね」ボソッ
凛「ラーメン屋さんの店員さんは皆元気な人ばかりなんだよ」
鞠莉「なんだか誰かを思い出すようだわ……」
鞠莉「ねぇ凛、この油ましましとか野菜ましましとかにんにくましましってなんなの?」
凛「これはね、油と野菜とにんにくの量を選べるんだよ」
凛「ましましにするといっぱい入れてもらえるの」
鞠莉「よくわからないけどなにがおすすめなの?」
凛「鞠莉ちゃんは初めてだから普通でいいんじゃない?」
凛「凛は油多め野菜ましましのにんにく普通で!!」
店員「油多め野菜ましましにんにく普通一丁!!!!」
鞠莉「私は普通でも怖いから全部少なめでお願いするわ」
店員「油少なめ野菜少なめにんにく少なめ一丁!!!!」
鞠莉「いちいちあぁ言うの疲れないのかしら……」 店員「おまちどおさまです!!!!」ドンッ
凛「待ってました‼いつ見てもおいしそうだにゃ〜」
鞠莉「少なめにしてもこんなに多いのね、普通にしなくてよかったわ」
凛「このお店はガッツリ食べたい男の人向けだからね、女の子にはちょっと多いかも」
凛「だけど味は最高なんだよ、食べてみて」
鞠莉「それじゃ、まずはスープから」ズズッ
鞠莉「―あら、おいしいわね」
鞠莉「油とにんにくが程よく効いていてスープの味を引き立てている……」
鞠莉「お次は麺を……」チュルチュル
鞠莉「随分太い麺なのね、でもそれがスープとよく絡まっていい塩梅だわ」チュルチュル
鞠莉「―う〜ん、こういうラーメンって初めて食べたけどおいしいわねぇ‼」
凛「おいしいでしょ?凛は週4で通ってるんだよ」チュルチュル
鞠莉「週4?こんなしょっぱいラーメン、塩分の取りすぎよ」
凛「そんなの運動すれば平気だもん」
鞠莉「まぁ凛の運動量を見れば納得するわね……」
鞠莉(こんな物ずっと食べてたら私は太りそう……) 凛「はぁ〜おいしかったねぇ〜」
鞠莉「凛は流石ね、あれだけのラーメンペロリと食べちゃうんだから」
凛「ラーメンならいくらでも食べられるよ」
凛「今日は鞠莉ちゃんと一緒に食べられてよかったにゃ」
鞠莉「そうね、たまにはああいうお店に行くのもいいわね」
鞠莉「また一緒に行きましょ、今度は凛と同じメニューにチャレンジしてみるわ」
凛「うん‼鞠莉ちゃんに気に入ってもらえて凛も嬉しいよ」
帰り道
凛「ねぇ、鞠莉ちゃんってどんな家に住んでるの?」
鞠莉「私の家はホテルを経営していてね、普通の人よりは大きな家かしら」
凛「ホテル!?すご〜い!!いいなぁ」
凛「遊びに行ってもいい?鞠莉ちゃんの家気になるぅ」
鞠莉「いいわよ、それなら今度の土曜日に泊まりに来なさい。歓迎するわ」
凛「わぁ〜い!!やったにゃ〜」 土曜日
凛「住所を教えてもらって来てはみたけど」
凛「本当にここなのかな、おっきな家……お城みたい」
ピンポーン
鞠莉「はーい」ガチャ
鞠莉「いらっしゃい、よく一人で来られたわね。えらいえらい」
凛「すごい家に住んでるんだね〜鞠莉ちゃんお嬢様だったんだ」
鞠莉「たまたま生まれた家がここだっただけよ、さぁ入って。ゆっくりしてちょうだい」
凛「ふわぁ〜」キョロキョロ
凛「高い天井にシャンデリア、赤いふかふかの絨毯に立派なソファー。―あ、あれって」
凛「もしかしてあの銅像、鞠莉ちゃん?」
鞠莉「見つかっちゃったか〜ちょっと恥ずかしいな……私のママが作った銅像なの」
凛「すごいねぇ、銅像まで作るなんて」ジロジロ
鞠莉「あ、あまり見ないで。私の部屋に行きましょほら」カァァ
凛「鞠莉ちゃん照れてる、かわいいにゃ〜」
鞠莉「もう、からかわないの‼」 凛「鞠莉ちゃんのお部屋、広〜い」
鞠莉「そう?私には見慣れた部屋だけど」
凛「こんな大きなベットに一人で寝てるの?贅沢だなぁ」
凛「凛にはどれも新鮮に見えるよ」
鞠莉「ふふ、Aqoursのメンバーの皆も同じような反応してたわねぇ」
凛「真姫ちゃんの家もお金持ちだけど鞠莉ちゃんも負けてないって」
鞠莉「真姫の家もお金持ちなのね、そんな素振り見せないのに」
凛「鞠莉ちゃんもお金持ちって感じしなかったよ、家に来て実感した」
鞠莉「成金みたいな振る舞いはあまりしたくないからね、お金持ちだからって特別な事はないし」
凛「ふぅん」
凛(鞠莉ちゃんも真姫ちゃんもお金持ちだからって気取らないんだな、そういうところに皆惹かれるのかな) 鞠莉「ねぇ凛」
凛「にゃ?なにかな?」
鞠莉「ずっと気になってたんだけど」
鞠莉「その『にゃ』って言うのは口癖なの?」
凛「うん、そうなの……変、かな?」
鞠莉「いいえ、むしろ凛にぴったりでとてもキュートよ」
凛「鞠莉ちゃんも言ってみなよ」
鞠莉「えぇ……私も?ちょっと抵抗があるわね」
凛「絶対似合うよ‼ほら、言ってみるにゃ」
鞠莉「そ、そうかにゃ?似合うかにゃ?」
凛「にゃ〜!!かわいいにゃ鞠莉ちゃん」
鞠莉「凛もかわいいにゃ〜」ギュウ〜
凛「わにゃ!?苦しいにゃ〜」
鞠莉「にゃ〜にゃ〜言うのは楽しいにゃ〜!!」
凛「―鞠莉ちゃん……ちょっとノリ過ぎじゃないかにゃ?」
鞠莉「ちょ、急に冷めないでよ。私がアホみたいじゃない」 凛「こうして抱き締めてもらって思い出したけど」
凛「鞠莉ちゃんとぶつかった日、鞠莉ちゃんの胸すごく柔らかかったな」モミッ
鞠莉「きゃんっ!?び、びっくりした。急に触らないでよ……」
凛「凛、胸小さいから羨ましいよ」モニュモニュ
鞠莉「ちょっと……なんか手つきがいやらしくない?」
凛「え?そうかな?かよちんはなにも言わないけど」
鞠莉「花陽と一体なにをしてるのよ……」
凛「お尻も触っていい?」
鞠莉「だ、ダメよ‼いい加減にしなさい‼」
凛「鞠莉ちゃんの胸気持ちいいにゃ〜」ポフッ
鞠莉「当たり前のように胸に顔を埋めるのはなんなのよ」
鞠莉「まったく、凛は甘えん坊なのねぇ」
鞠莉(しかし……触られて初めて果南や曜の気持ちがわかったわね。触るのは楽しくても触られるのは恥ずかしいわ……)
凛「んふふ〜鞠莉ちゃんいい匂いするにゃ〜」スリスリ
鞠莉「くすぐったいってば、こら」 鞠莉「ん……んん」
鞠莉「ふわ……あぁ〜いつの間にか眠っちゃったのね」
凛「うにゃ……むにゃ……」
鞠莉「凛、ちゃっかり私の胸を枕にして寝てる……」
鞠莉「ほら凛、起きなさい。そろそろ夕飯の時間よ」
凛「ん……?夕飯?朝ご飯じゃなくて?」
鞠莉「寝ぼけてるわね、だったら目を冷まさせてあげる」
鞠莉「希ちゃん直伝、わしわしMAX〜!!」ワシワシ
凛「にゃにゃ〜!?や、やめてぇ〜起きたよもう〜!!」
鞠莉「ふぅ、ちょっとは仕返し出来たかしらね」
鞠莉「まだ成長の余地はあるわ、将来に期待よ」
凛「ひどい目覚ましだった……」
鞠莉「私を枕にした凛に言われたくないデース」 鞠莉「凛はなにを食べるかわからなくてラーメンっていうのも私らしくないから」
鞠莉「全ての食材を入れて煮込んだ特製のシャイ煮を作ってもらったわ」
凛「おおっ、金色に光ってる‼眩しい〜」
鞠莉「私もお気に入りの料理なの、花丸が絶賛してくれたわね」
凛「おいしそ〜いいだきま〜す!!」パクッ
凛「色々な食材の味がする……だけどおいしい、これだけははっきりわかるにゃ」
凛「見た目はよくわからないけど味はいいね〜何杯でも食べられちゃう」パクパク
凛「―おかわり!!」
凛「いやぁシャイ煮は忘れられない味だったなぁ」
鞠莉「凛が沢山食べてくれたからシェフも喜んでいたわ」
鞠莉「海の家で出した時は1杯1万円で売っていて凛は7杯食べたから」
鞠莉「しめて7万円になりマース」
凛「7万円!?ぼったくりだにゃ!!そんなお金持ってないよ」
鞠莉「ふふ、ジョークよジョーク」
凛「1万円もかかるなら食べないよ……」 凛「夜になって夕ご飯お腹いっぱい食べたのに全然眠くならないなぁ」
鞠莉「夕飯前にお昼寝しちゃったからねぇ」
凛「は〜あ、眠れないと退屈だにゃ」
鞠莉「退屈……ね」
鞠莉「あ、そうだわ。ねぇ凛」
鞠莉「夜の空中散歩、してみない?」
凛「空中散歩?」
バラバラバラ
凛「これ……ヘリコプターだ‼」
鞠莉「私、これによく乗ってあちこち飛んでるのよ。どうせ眠れないならいっその事バッチリ目が覚めるような事しましょう」
凛「こんな発送、鞠莉ちゃんにしか出来ないよ。凛、ヘリコプターなんて初めて」
凛(鞠莉ちゃんってこんな大胆な事もするんだなぁ、鞠莉ちゃんらしいな)
鞠莉「さぁ乗って、空中散歩へ出発よ」
バラバラバラ…… 凛「うわぁ〜街の明かりがイルミネーションみたい‼」
鞠莉「空も見てみなさい、星がキレイでしょう」
凛「本当だ、高い所を飛んでるからいつもより近く見えるね‼ロマンチック〜!!」
凛「空と地上、両方キレイ。1粒で2度おいしいってやつだね」
鞠莉「なんか違う気もするけどまぁいいか」
鞠莉「このヘリコプターに乗せたのは凛が初めてよ」
凛「凛が初めてかぁ……なんか特別になったみたいで嬉しいな」
凛「こんな事、あの日鞠莉ちゃんとぶつからなかったら出来なかったんだろうな」
鞠莉「まるで少女漫画みたいね、曲がり角でぶつかってそこから恋に発展する、みたいな」
凛「まだ恋には発展しないけど」
凛「凛、まだまだ鞠莉ちゃんの事が気になる」
凛「鞠莉ちゃんの事をもっともっと知りたい気持ちが収まらない」
凛「これからも鞠莉ちゃんの事を色々教えて」
鞠莉「マリーの秘密は安くないわよ、ふふふ」
鞠莉「こちらこそ、よろしく。私にも凛の事色々教えてね」
凛「うん‼よろしくね‼」
凛(なんで鞠莉ちゃんが気になったのか、わかった)
凛(きっと凛は鞠莉ちゃんと仲良くなりたかったからだ)
凛(あの日のハプニングは神様がくれた最高のきっかけに違いない)
凛「―あ、流れ星」
鞠莉「え?どれどれ?」
凛「もう消えちゃったにゃ」
鞠莉「お願い事は言えた?」
凛「お願いは言えなかったけどお礼は言えた」
鞠莉「お礼?」
凛「うん」
凛「鞠莉ちゃんと出会わせてくれてありがとうって」 これで終わりです。支援、最後まで読んでくれた方ありがとうございました。 >>37
訂正
×凛「こんな発送、鞠莉ちゃんにしか出来ないよ。凛、ヘリコプターなんて初めて」
正しくは
○凛「こんな発想、鞠莉ちゃんにしか出来ないよ。凛、ヘリコプターなんて初めて」
でした。失礼しました あまりない組み合わせだからこの2人だとこんな会話なのかなって想像できて楽しかったよ ほのぼのしてて最後はロマンチックでとても良かった
まりりんいいね なかなかいいなこの組み合わせ
>>41
顔文字似てて可愛い こんなこと言うとあれだけど、鞠莉のかなダイ以外とのマンツーマンSS凄く久しぶりに見た気がする ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています