栞子「…なに書いてるんですか?」せつ菜「み、見ないでください///」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
栞子「なに恥ずかしがってるんですか?」
せつ菜「と、とにかくダメです!!見てはいけません!!」
栞子「往生際が悪いですね!!いいから見せてください!!」グイッ!
せつ菜「ああっ!」
栞子「ふむ…どれどれ……」
栞子(原稿用紙?それにすごい量……あ、なんか書いてある。)
『八重歯が特徴的な後輩生徒会長が素直じゃなくて可愛すぎる』
栞子「」 栞子「これは…その……」
せつ菜「こ、今度行われる『新人漫画・小説コンテスト』の小説部門に応募しようと思ってまして…」
せつ菜「だけどネタが思いつかなくて…」
せつ菜「ですが三船さんを見たら思いついたんです!!」
せつ菜「この作品を!!!」
栞子「つ、つまり…私を主人公にした小説を中川さんは書いているという事ですか…?」
せつ菜「すいません…勝手にこんなことして……」 栞子「はぁ…中川さん。」
せつ菜「はい?」
栞子「今すぐ辞めてください。」
せつ菜「えぇ!なんでですか!!」
栞子「言うまでもないでしょう…」
せつ菜「そんな…あとちょっとで完成だったのに……」
栞子「第一、こんなふざけた題名で通用するとでも思ってるんですか!?」
せつ菜「変じゃありませんよ!!ライトノベルならちょうどいいぐらいです!」
栞子「ラ、ライトノベル…?」 せつ菜「簡単に言うと若い人の層に読ませる本ですね。」
せつ菜「今回も私はライトノベル部門に応募しようと思ってるので!」
栞子「は、はぁ…ライトノベルなら普通なんですね……」
せつ菜「はい!!!」
栞子「ちなみにコンクールの出場の経験は?」
せつ菜「あはは…前回出したんですけどボロボロの結果で……」
栞子「でしたら、今回もそうなると思いますが?」
せつ菜「いえ、今回は自信があります!!」
栞子「…根拠は?」
せつ菜「前回ラノベ部門の最優秀賞に輝いたメノノリ サクラ先生に添削指導を受けているからです!」 栞子「…メノノリ先生?」
せつ菜「はい!その人が書く小説は素晴らしいんです!!」
せつ菜「内容がちょっと過激なんですが…文字だけで映像が浮かび上がるような表現力を持っているんです!!」
栞子「へぇ…」
せつ菜「あ、これメノノリ先生の作品です!是非読んでみてください!!」スッ
栞子「そこまで言うなら…」
『堕天使はぜ〜ったいにあんたなんかの下僕にならないんだから!』メノノリ サクラ
栞子「Oh...」 ………
……
…
栞子「………」ジーッ
せつ菜「ど、どうですか?」
栞子(すごい…なんという言葉選び…プロでもこんな表現力は持ってないでしょう…)
善子『リ、リリィ…あっ♡』ビクンッ
梨子『あら?もしかしてイっちゃったの?』
善子『イ、イってなんか…ないし……///』ビクンビクンッ
栞子「……っ!」
栞子(今、一瞬映像が…それにしても過激ですね……)
栞子(…さっきの人誰だったのでしょう?) 栞子「……ふむ」パタンッ
せつ菜「み、三船さん?」
栞子「ま、まぁ及第点って所でしょうか……」
せつ菜「そうですか…」
栞子「確かにこのような人が中川さんの指導にあたるとなるとよりいい作品が出来るのは確かでしょう……」
せつ菜「で、ですよね!じゃあ辞めるのは無しにして貰って…」
栞子「それは別です。」
せつ菜「えぇ!!!!」 せつ菜「だ、だったら私の作品を見て決めてください!!」
栞子「……はぁ、わかりました。」
栞子(なんでも許してしまうなんて…私も甘いですね。)
栞子「さて…」パラッ
絶句した。まさかこの私が生徒会長じゃなくなるなんて…
しかも次の生徒会長は1年…生意気な奴がはいってきやがった。
一船しおり『会長の座はいただきましたよ、中海羅々さん。』
中海羅々『くっ…』
栞子「まってまってまってまって…」
せつ菜「…どうかしましたか?」 栞子「もろ私じゃないですか!!しかも中川さんまでいますし!!」
せつ菜「そ、そんなわけありませんよ!!」
栞子「この名前つけたの誰なんですか…」
せつ菜「メノノリ先生からエッセンスをいただきました!!」
栞子「逆に中川さんはこの違和感は感じなかったんですか!?」
せつ菜「でもメノノリ先生は…」
………
メノ^ノ。^リ『う〜ん…やっぱり名前にインパクトが足りないわ。』
せつ菜『そうですか…』
メノ^ノ。^リ『名前はすっごく大事なの♡だからこんなのなんてどう?』シュバババ!
一船しおり、中海羅々
せつ菜『おぉ!さすが先生ですね!!』
メノ^ノ。^リ『うふっ♡ありがとっ♡』
メノ^ノ。^リ『一人称はしおりと私にしましょう。』
せつ菜『わかりました!』
………
せつ菜「って感じで……」
栞子(上手く丸め込まれてますね…)
栞子(と、とにかく続きを読みましょう。)ペラッ 一船しおり『中海さん、あなたはこの程度の仕事をこなせないとは…よく生徒会長でいられましたね……』
中海羅々『す、すいません…』
栞子「………」ペラッ
昼香果蘭『ねぇ〜羅々〜…もうちょっと部費ちょうだいよ〜♡』ムギュ
中海羅々『果蘭さん…その……胸が…///』
昼香果蘭『ふふっ照れちゃって…♡』
一船しおり『昼香さん!これ以上はあげられません!!いいから中海さんから離れてください!』グイッ
昼香果蘭『え〜しおりちゃんったら嫉妬?』
一船しおり『そ、そんなわけ…///』
昼香果蘭『ふふっ♡じゃあ羅々…今度は直に触れてみる?』
昼香果蘭『わたしのお・む・ね♡』ボソッ
中海羅々『あわわわわわ///』プシュー
一船しおり『…………ふんっ』プックー
栞子「……」ペラッ 一船しおり『来週行われるお祭り、中海さんはしおりと一緒に行動しなさい。』
中海羅々『あの…でも私は、走夢さん達との約束が……』
一船しおり『これは会長命令です。あんな人達の約束なんて忘れてください。』
中海羅々『………』
一船しおり『大体あんな弱小部に肩入れするんですか、あなたにはもっと適正があるのに…』
中海羅々『………』
一船しおり『あのような人達はほっといてしおりと……中海羅々『ひどいです。』
一船しおり『……え?』
中海羅々『私の大切な人達にそんなひどい事言う人は絶対に許せません。』
一船しおり『あっ……いや、ちがっ…』
中海羅々『失礼しました。』ペコッ
ガラッ
一船しおり『グスッ…置いてかないでよぉ……』ウルウル
栞子「しおりさん……」ウルッ ………
……
…
栞子「……ふう」パタンッ
栞子(この本の内容はよくわかりました…)
栞子(生徒会長の座を奪われた2年の中海さんと八重歯が特徴的な素直じゃない1年新生徒会長の一船さん。それと、中海さんと同じ部活のみなさん。)
栞子(この三角形が生み出すラブコメディと言った所でしょう…)
栞子(ですが次第に読むにつれてキャラの良さが出てきますね…)
栞子(中海さんは一船さんよりは賢くないですが誰よりも真っ直ぐな心を持ってるんですね…だから好きなものは好きと言える……私が1番好きなタイプの人ですね。)
栞子(一船さんは礼儀正しく真面目で勤勉ですが素直じゃない…それ故自分の本心をさらけ出せない…なんとなく共感できますね。)
栞子(中海さんと部活をしてるみなさんも一人一人細かい個性があって魅力的です……こういう部活動は大好きです。) せつ菜「か、感想をご聞かせください!」
栞子「ふむ…非常にストーリー性がよくキャラの個性が文章でわかります。」
栞子「しかし…なぜ女性しか出ないんですか?」
せつ菜「あ、これはメノノリ先生が…」
メノ^ノ。^リ『男を出したらその作品はノンケになるわ。絶対にダメよ。わかった?』
せつ菜「と、強く言ってたので…」
栞子「は、はぁ…」
栞子「ま、まぁいい結果にはなると思いますよ?」
せつ菜「ほ、本当ですか!!」
せつ菜「つまり、この作品はコンテストに出していいんですね!!」
栞子「あっ……」 栞子「…ダメです。」
せつ菜「三船さぁん!!」
栞子「絶対にダメです!認めません!!」
せつ菜「な、なんでそんな…!」
栞子(うぅ…これは使いたくないけど……)
栞子「もし否定するなら…同好会を潰しますが?」
せつ菜「うぐっ…」
せつ菜「そ、そんなこと三船さんはしません!!」
栞子「なっ…!」 せつ菜「他に理由があるんですよね!!!三船さん!!!!!」
栞子「そ、そんなこと…!」
せつ菜「どうして否定するんですか!」
栞子「だ、だって……」モジモジ
栞子「自分が主人公なんて…は、恥ずかしいし……///」ウルッ
せつ菜「そんなことないですよ!!!自信を持ってください!!!」
メノ^ノ。^リ「そうよ、せつ菜ちゃんの言う通りよ♡」
栞子「!?!?」
せつ菜「あっ!メノノリ先生!!」
メノ^ノ。^リ「お邪魔します♡」
栞子(この人がメノノリ サクラ先生…思ったより若い…ってそんなことより!)
栞子「ここ虹ヶ咲の生徒会室ですよ!?どうやってここまで…」
メノ^ノ。^リ「そりゃもうそこらへんのJKを喰らって…じゃなくて、案内して貰ったから…」
栞子「は、はぁ…」 メノ^ノ。^リ「あなたが…三船栞子ちゃんね♡」
栞子「そ、そうですが?」
メノ^ノ。^リ「確かにせつ菜ちゃんは自分を含む周りの人物をモデルにしてこの作品を書いた…」
メノ^ノ。^リ「だからこそいい作品になったの。私も感動しちゃったもの♡」
メノ^ノ。^リ「わかって…くれるわよね?」サワサワ
栞子「ひっ///」ビクッ
メノ^ノ。^リ「し・お・り・こちゃん♡」サワッ
栞子「わ、わかりましたから離れてください///」ビクンッ
メノ^ノ。^リ「うふっ♡ありがとっ♡」
栞子「はぁ…はぁ……///」 メノ^ノ。^リ「あ、せつ菜ちゃんせつ菜ちゃん。」
せつ菜「??」
メノ^ノ。^リ「実は今回は漫画部門に出ようと思ってるの…」
メノ^ノ。^リ「コンテストに出す作品が出来たから是非読んで欲しいの。貰ってちょうだい♡」
せつ菜「あ、ありがとうございます!」
メノ^ノ。^リ「じゃっ、失礼しました〜」シュバババ!
うふふっ♡ちょっといいかしら〜〜〜♡♡
ぎゃぁぁぁああ!!!かすみん食べても美味しくないですよぉぉぉぉぉぉ!!! 栞子「なんなんですかあの人は…」
せつ菜「見てください!メノノリ先生の新作ですよ!!みてください!」
『よ、曜ちゃん…もっと千歌をいじめてっ♡♡』
栞子「………」
せつ菜「いやぁ〜メノノリ先生は絵も上手なんですね〜!」
せつ菜「なんで表紙の2人は裸なんでしょうね?」
栞子「没収です!!!」バッ!
せつ菜「あぁ!」
栞子「い、いいから早くコンテストに出場してください!!」
せつ菜「は、はい!!」
ガラガラッ
栞子「はぁ…全く……中川さんは…」
栞子「………」チラッ
『よ、曜ちゃん…もっと千歌をいじめてっ♡♡』
栞子「…………」パラッ
栞子「うわっ…すごい、こうなっちゃうんだ……///」 後日…
審査員「審査員長、次の作品です。」
『八重歯が特徴的な後輩生徒会長が素直じゃなくて可愛すぎる』作 1/75 of a second
審査員長「ずらずら」パラッ
審査員長「こ、これは…!」
審査員長「未来ずら〜っ!!!」 そのまた後日
生徒会室
バンッ!
せつ菜「三船さん!見てください!!」
栞子「ノックしてください!!」
せつ菜「私の作品が…最優秀賞に輝きました!!」
栞子「な、なんですって!?」
せつ菜「しかも書籍化も決まりました!!」
栞子「い、色々飛びすぎじゃないですか?」
せつ菜「これは三船さんのおかげです!ありがとうございます!!!」
栞子「べ、別に私はなにも……///」テレテレ
せつ菜「しかも挿入絵にはメノノリ先生が描いてくれるんです!!」
栞子「それはやめておきましょう。」
メノ^ノ。^リ『おほほ〜っ!腕がなるわ〜!!』カキカキ
メノ^ノ。^リ『あ、どうせなら同人誌も作っちゃお♡』 さらに数週間後
せつ菜「はい、はい…えぇ!?本当ですか!?」
せつ菜「ありがとうございます!失礼します!!」
栞子「…どうかしましたか?」
せつ菜「なんと!!書籍が売れすぎてアニメ化が決まりました!!」
せつ菜「ラノベ史上最速だそうです!」
栞子「ですから色々飛びすぎですって!」
せつ菜「声優には中海羅々には楠木ともりさんが!一船しおりには小泉萌香さんが担当するそうです!!」
栞子「えぇ!?あのレヴュースタァライトの大場なな役で有名な大人気声優の小泉萌香さんがですか!?」
せつ菜「そうです!今人気急上昇中の楠木ともりさんも加えてですよ!」
せつ菜「そしてサブキャラの声優には大西亜玖璃さん、相良茉優さん、前田佳織里さん、久保田未夢さん、村上奈津実さん、鬼頭明里さん、指出毬亜さん、田中ちえ美さんがいるそうです!」
栞子「ど、どれも最前線で活躍してる人達じゃないですか……」
せつ菜「これは見るしかありません!作者としても責任重大です!!」
栞子「ま、まぁ私も仕方ないから見てあげましょう…」
こうして書籍化、アニメ化も大ヒットで幕を閉じ、大成功に終わった。そして何故か栞子は同好会に肩入れし廃部はせずに終わった。学校内ではななしおが少しだけ流行ったとさ。
メノ^ノ。^リ「ハッピーエンドね♡」 なんで少しだけしか流行らなかったんですか意味がわかりませんが おまけ
栞子(さて、今日も生徒会の活動を…)ガラッ
栞子「ん?机の上になにやら……本?」
『い、いい加減振り向いてください中海さん!!(R18)』メノノリ サクラ
栞子「…………」
栞子「……」キョロキョロ
栞子「……」ペラッ
栞子「はわわわわ…///」プシュー
メノ^ノ。^リ(布教は完了♡あとは時を待つだけっ♡) >>35
> 栞子「えぇ!?あのレヴュースタァライトの大場なな役で有名な大人気声優の小泉萌香さんがですか!?」
> せつ菜「そうです!今人気急上昇中の楠木ともりさんも加えてですよ!」
こういうの、ズルいわ >>40
もえぴを声優っていうの違和感あるわ
たがため見に行った身としては ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています