男の手のひらが、片方は胸をもてあそびながら
もう片方は少しずつ下腹部へと移動しているのはわかっていた
温かい熱が、腹部からそけい部、そしてヘアのあたりまでを撫でる
私はそれを子宮で感じてしまう
『のう、少しでよいから、”ほと”を触らせてくれんか』
『指など絶対に入れぬゆえ』
今なら黙って触っても私は何も言わない
むしろ快感を待ち構える体だった
そこをあえて聞いてくるのだから、本当にサドっけのある奴だ
私はぼう、と霞む頭と表情で、肯定のうなずきを返した
『そなたには一度気をやってもらわないと、割が合わんと思うのでな』
そう言いながら男は私の下腹部の茂みを一息に突破し
おまんこをなぞるように指を這わせた
「んんうっ…」
『おお、おお、もうほどよく濡れておるな』
二本の指で大陰唇の外周を撫でられ
これから来る刺激に私はおののく
にちゃり
指が触れたのを知覚して、それにぬめりが加わっていることもわかる
私は上半身、いや、乳首だけでこんなにも濡れてしまったのだ
『では、ゆっくり触っていくぞ…だれもおらぬ、声を出してもかまわぬぞ』
男の許しが出た
私はここからおのれの意思で声を我慢することをできるだろうか