歩夢「大切なあなたへ」
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プロローグ
ポロロン
あなた「ふぅっ、今回の曲はこんな感じかな」
私は虹ヶ咲学園の2年生。
幼馴染の歩夢ちゃんと買い物に行っていた帰りに、秋葉原の街頭ビジョンで見たμ'sとAqoursのステージをきっかけに、今年の春からスクールアイドル同好会に入ったんだ。
入るというか、なくなりかけてた同好会を立て直した…って言う方が合ってるのかな?
まぁどちらにせよ、今年から私は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で活動をしていくことになった。
コンコンガチャッ
あなた母「ピアノ弾くのもいいけれど、そろそろ歩夢ちゃんがお迎えに来る時間じゃない?」
あなた「あーうん、準備はできてるから大丈夫!」
μ'sとAqoursみたいに精一杯輝いてる人達を間近で見ていたい!そんな人達を一番近くで応援していたい!そんな風に思ったら、いてもたってもいられなかった。
だから私はスクールアイドル同好会に入って、作曲をすることでみんなの輝きを最大限に引き出せるようにしたいと思ったんだ。 コンコンガチャッ
あなた母「ピアノ弾くのもいいけれど、そろそろ歩夢ちゃんがお迎えに来る時間じゃない?」
あなた「あーうん、準備はできてるから大丈夫!」
μ'sとAqoursみたいに精一杯輝いてる人達を間近で見ていたい!そんな人達を一番近くで応援していたい!そんな風に思ったら、いてもたってもいられなかった。
だから私はスクールアイドル同好会に入って、作曲をすることでみんなの輝きを最大限に引き出せるようにしたいと思ったんだ。
あなた母「あなたがこんなに何かに夢中になってくれる日が来るなんて…お母さん本当に嬉しいわ」ウルッ
あなた「もうっ、またその話〜?」ハァ
あなた「来るまでにもうちょっと詰めたいから出てって〜!」
あなた母「ふふっ、ごめんなさいね」ニコッ
パタン あなた「はぁ…もう一回弾いてみよう」
ポロロン
ポロロン…
なんで自分でステージに立たないのかって?
作曲をしてアイドルをやってる人だっているのにって?
………
もちろん私もステージに立ってみたいと思ったよ。みんなと一緒に自分だけの輝きを見つけたいと思ったよ。こんないい仲間に恵まれてるのに、なんで私はステージに立てないんだろうって、もう長いこと忘れていた悔しさも思い出した。
けど私にはできないんだ…
やりたくても、どんなにやりたいって思ってもできない… 自分がスクールアイドルを好きになればばなるほど、みんなを輝かせたいと頑張れば頑張るほどに、スクールアイドルをやりたいという気持ちに押し潰されそうになる…
その度にそういう風に生まれてしまったから仕方ないんだって何度も何度も何度も何度も自分に言い聞かせている。
できないことは仕方ない。できないことを悔やむな。自分にできることを頑張るんだって何度も何度も
だって私には
生まれつき足がないんだもん 1です
初めてSS投稿するから不慣れな部分がだいぶあると思います
あと、ラブライブらしくない話かもしれませんが…ホラーにはしないです!
見辛いや面白くない、文が何言ってるかわからないなどどんどん申し付けてください、できる限り直るようにやっていこうと思います
読んでいただけるだけでも嬉しいです。
よろしくお願いいたします 第1章
ピンポ-ン ガチャッ
コンニチハ-
アラアユムチャン、イラッシャイ
コンコン ガチャッ
歩夢「お邪魔しまーす」
歩夢「作曲お疲れ様♪」
あなた「あ、歩夢ちゃんいらっしゃい!」
歩夢「作曲の調整はどう?」
あなた「ちょうど歩夢ちゃんの曲の調整が終わったところだよ!」
あなた「ちょっと聞いてもらってもいいかな?」
歩夢「もちろん!聞かせてほしいな♪」
……
……
ポロロン… あなた「どう、かな?」
歩夢「すごいいい曲だよ!いつもありがとうね」
あなた「ふふっ、喜んでもらえたみたいで嬉しいよ。ありがとう」
あなた「これで今回のソロ曲も全員できた!後は作詞と合わせるだけだよ!」
歩夢「いつもごめんね、何も手伝えなくて…」
あなた「気にしないで、私にはこれくらいしかできないから、その分みんなにはいっぱい輝いてほしいな!」
歩夢「………」
歩夢「最近、無理してない…?」 あなた「え?そ、そんなことないよ!私の作った曲をみんなに歌ってもらえて私は幸せだよ!」
歩夢「本当に…?最近のあなた…時々辛そうに見えて…」
あなた「平気平気!私は少しでもみんなの役に立てるように人一倍頑張らないと!それに体力と行動力だけは自信あるし!心配してくれてありがとね♪」
歩夢「……」
そういうことじゃ…ないんだけどな…
あ、紹介が遅れてごめんね
私の名前は上原歩夢です
今年の春からスクールアイドルを始めたんだ。
スクールアイドルを始めたきっかけは幼馴染のこの子に誘われたのがきっかけなの
私なんかなんの取り柄もなくて、スクールアイドルにむいてるとは思えないし、なんで誘ってくれたのかはずっと疑問なんだけど…
今はこの子と一緒にスクールアイドルができてるってことがとっても嬉しい! 小さい頃からずーっと一緒にいたけど、同じ部活だったことは一度もなかったから…何か一緒にできたら嬉しいなぁって思ってたんだ
けど…
最近この子の様子が変で…
小さい頃から一緒にいるせいでなんとなくわかっちゃうんだけど、最近また昔みたいな…やりたいことができなくて辛い気持ちを頑張って押し殺してるような感じがする…
昔自分の身体のせいで周りに迷惑をかけちゃう、同じことができない私がいたら歩夢ちゃんの友達が減っちゃう!って言って辛そうにしてた時期があって、
最近その時と同じような雰囲気を感じるんだ…
自分なりに気持ちと身体と向き合って頑張ってるってのもわかるし、優しいこの子は心の底からみんなのために頑張りたいって思ってるのもわかるんだけど…
あなた「ん?歩夢ちゃんどうしたの?曲でなにか気になるところとかあった?」
歩夢「あ、ううん!大丈夫!すごくいい曲だよ!早く歌いたいなぁっておもったもん♪」
あなた「それならよかった!頑張って作詞するからもうちょっと待っててね!」
歩夢「ありがとー♪」 ピピピピッピピピピッ
歩夢「あ、そろそろ学校向かわないと練習遅刻しちゃうよ!」
あなた「もうこんな時間なんだ!集中してると時間が過ぎるのが早いなぁ」
歩夢「ふふっ、そうだね」
あなた「じゃあ行こっか!」
歩夢「うん」
スッ
あなた「じゃあ今日もお願いします!」
歩夢「今日も安全運転で行くね♪」
私は毎日この子の車椅子を押して学校に向かってるんだ もちろん生まれた時から足がない状態に慣れてるから、この子1人で乗ったり降りたりできるし、車椅子もすごく上手に乗りこなすんだけど
これは小学校の高学年くらいになってからの私の日課で、1日で一番この子と向き合える大好きな時間なの
スクールアイドルを始めてから前よりもっとこの時間が大好き
この子が一人で行動することも多くなったし、学校ではみんなの人気者だから…
でもこの時間だけは私がこの子を独り占め!なんて言ったらちょっと不謹慎かな?
あなた「行ってきまーす」
あなた母「いつもありがとうね、歩夢ちゃん、行ってらっしゃい」
歩夢「いえいえ、私こうして行くの大好きなんです♪」
歩夢「行ってきますね」
ガチャッ
バタン
テクテクコロコロ 足が無いのにピアノ弾こうと思える時点で中々ガッツあるけどな
フットペダル使えないわけだし 歩夢「あのね…さっきの話なんだけど…」
あなた「さっきの話って?」
歩夢「あなたが最近辛そうって話…」
あなた「あー…歩夢ちゃんは心配性だなぁ」
歩夢「これだけ長い付き合いなんだからわかるよ」
あなた「……」
あなた「歩夢ちゃんには嘘つけないなぁ…」 あなた「たしかに最近少し辛いなって思うこともあるかな」
あなた「でもこれは私の問題だし私が気持ちに折り合いをつけるしかないから、気にしないでほしいな」
歩夢「うん…でももしも本当に辛くて助けてほしいってなったら言ってほしいな…私なんか力にならないかもしれないけど話聞くだけでも少し楽になるかもしれないから…」
あなた「ありがとね」
……
きっとスクールアイドルやりたかったんだろうな…
なんで神様はこんなに理不尽なの…かな
この子は私たちの中で誰よりもスクールアイドルが好きなのに… 1です
短いのですが今日は1章までで寝ようと思います
こんな感じでストーリーを進めていくつもりでいます
よろしくお願いします! 1です
ラ板やこういう掲示板そのものが初心者なので、とても申し訳ないのですが、だいたいどのくらいのペースで投下すれば落ちないのか教えていただいてもいいでしょうか…? ざっくり言うと25未満のスレは30分、25以上からは24時間書き込み無いと落ちる >>23
そうだったのですね、詳しくありがとうございます!
そしたらたぶんこのレスで25に届くから24時間は大丈夫…って認識であってるかな…?なので、続きは明日あげようと思います。
今日より少し早い時間か午前中になると思います。
拙いかもしれませんがよろしくお願いします。 |c||^.- ^||公式が展開してもおかしくない違和感ないSSいいですわゾ〜 ピアノ全く知らんのだけど
脚なくても引けるもんなの?ペダルみたいなのあるよな? >>31
ペダル踏まなきゃ音が出ないってわけじゃないからね
あれは音の響き具合を調整してる >>32
はえ〜
よく分からんけど踏めないとどうなるんだ? 車椅子でアイドル活動してる人もいるみたいだけど、その辺は本人のやる気次第だしな ダンスしてたら後ろの広告物が倒れて車椅子生活になった地下アイドルならいるよ
仮面女子だったかな 第2章
あなた「みんなお疲れ様。また明日ね」
歩夢「お疲れ様、気をつけて帰ってね」
かすみ「えー!先輩もう帰っちゃうんですかぁ〜、かすみん一緒に帰りたかったのになぁ〜…」
エマ「ダメだよーかすみちゃん、いまはみんなの作詞を頑張ってくれてるんだからわがまま言っちゃ」
かすみ「わかってますよぉ〜…お疲れ様ですせーんぱい♡」
果林「かすみちゃん、帰りたかったらもう自主練の時間だし帰ってもいいのよ?」
しずく「無理して集中力のない状態で残って練習しても怪我につながりかねませんし…」
あなた「お、じゃあ一緒に帰る?」
かすみ「ううっ、一緒に帰りたい…けど…」チラッ せつ菜「よしっ、だんだん良くなってきた」クルッタンッ
愛「おー、せっつーまたダンスのキレ上がってるねぇ!」
璃奈「すごい!とっても綺麗なターン、璃奈ちゃんボード『キラキラ』」
かすみ「か、かすみんは残ります!」
あなた「ふふっ、偉いねかすみちゃん」
彼方「彼方ちゃんも今日は最後まで頑張るぞぉー、帰ったらお昼寝いーっぱいしてやるぅ〜」
エマ「もう夜だからお昼寝じゃないんじゃないかな?」
あなた「あははっ、今日はみんなやる気満々だね」 あなた「こんな中帰るの、なんか申し訳なくなっちゃうなぁ」
果林「いつも私たちのために頑張ってくれてるんだもの、申し訳なくなる必要なんてないわ」
彼方「そーそー、早く帰っていっぱいお昼寝してきなよぉ。それとも帰る前に彼方ちゃんのオススメお昼寝スポットにでも行く?」
あなた「あはは、魅力的な提案だけど今日はこのまま帰るよ、少し用事もあるし!」
しずく「そうだったのですね、邪魔したら悪いのでみなさん練習に戻りましょう?」
エマ「そうだね、そろそろ練習再開しようか。気をつけて帰ってね」
かすみ「練習いーっぱいして、先輩の分までステージで頑張りますからね!また明日です、せーんぱい♡」
あなた「…うん!また明日ね!」
歩夢「……」 かすみ「よーし、自主練も頑張っちゃいますよぉ〜!」
しずく「張り切りすぎて怪我しないようにしてくださいね?」
かすみ「わかってるよぉ〜、心配性だなぁしず子は!」
エマ「私は歌の練習にしようかなぁ」
彼方「彼方ちゃんも今日は歌、頑張っちゃおうかなー」
果林「私はダンスにしようかしら、せつ菜に負けてられないしね」
歩夢「あ、あの…」
エマ「ん?どうしたの歩夢ちゃん?」
歩夢「私も今日は帰るね、家でやることあったの忘れてて」
エマ「そうだったんだ!帰りづらい雰囲気にさせちゃってごめんね」
歩夢「ううん、大丈夫。急ぐから行くね!」
彼方「気をつけて帰ってね〜」 ………
コロコロコギコギ
あなた「はぁ…」
ダメだなぁ私
作詞があるからって早く帰るっていうのは建前、もちろん用事だってない
本当は…
みんなが頑張ってるところを見るのが辛いんだ… 見てると私が何もできない人間だっていうのを改めて痛感しちゃう
一緒に練習を頑張ることも、同じ舞台に立つこともできない
そんなことは昔から分かっていたのに
影から支えるだけで十分だって思ってたはずなのに
少し前までなら割り切って考えられていたのに
みんなが頑張る姿を見るたびに、スクールアイドルをやってみたい、私もみんなと一緒に自分たちの輝きを見つけたい、なんて思っちゃう… かすみちゃんが言ってくれた先輩の分まで頑張るっていうのも
本当なら嬉しいと思わなきゃなのに
かすみちゃんが私の分まで頑張ったとしても私がみんなと一緒に頑張れる身体になるわけじゃないんだよ?なんて屁理屈みたいなことが頭の中によぎってしまった
こんなこと思うなんて最低な先輩だよね
スクールアイドルに焦がれる気持ちが私の心の良心も焼け焦がしてしまったのかな
このままじゃいけないって分かってるんだけど…
……
いまはどうしても思っちゃう
あなた「私も…やりたかったよぅ…」クスン 歩夢「やっぱり…そうだったんだね」
あなた「!?あ、歩夢ちゃん!?練習は!?」
歩夢「あなたが心配だったから追いかけてきたの」
あなた「今の…聞いちゃった…よね?」
歩夢「うん」
あなた「い、いやぁ参ったなぁー!あはは、みんなには内緒にしておいてね!」ゴシゴシ
歩夢「…」
歩夢「あなたはそれでいいの…?」
あなた「…」
あなた「いいも何も…朝も言ったけどこれは私の問題!自分で折り合いをつけるしかないからさ!」ニコッ 歩夢「…」ウルッ
歩夢「私ってそんなに頼りないかな…?」ポロポロ
あなた「ぇ?あ、歩夢ちゃん?」
歩夢「あなたが辛いのはわかるよ…いつも1人で頑張って、自分にできることを必死にやって…本当にいつもすごいなって思ってる…」
あなた「……っ」
歩夢「でもその度に自分の身体を恨んで…自分の問題だからって、辛いってことを誰にも言えずに抱え込んで…なのにスクールアイドルへの憧れはどんどん大きくなっちゃって…」
あなた「ぅぅ……」ウルッ 歩夢「あなたのことを私がどうにかすることはできないよ…でもね…あなたに何もできないとしても…力になれなくっても…」
歩夢「あなたの心の支えになりたかったな」ポロポロニコッ
あなた「ぅっ…うぅぅっ…」ポロポロ
あなた「うぁぁぁぁぁぁん!」
あなた「あゆむちゃぁぁぁん!」
あなた「ぐす…好きなのに…!スクールアイドルが大好きなのにぃ…ぅぅ…」
ギュッ
歩夢「ありがとう…やっと本当のあなたを見せてくれたね」ニコッ
あなた「うぁぁぁぁん!!」
あぁ…いつぶりだろうなぁ…こんな風に自分の弱音を誰かにぶつけるのは…
いままで抱えてた辛かった気持ちが涙と一緒に流れていくみたい
いままで頑張ってきたんだもん
もうしばらくだけ…歩夢ちゃんの優しさに甘えてもいいよね…
……………… 1です
思っていたよりもたくさん読んでくださった方がいたようでとても嬉しいです…!
しっかり最後まで書き切ろうと思うので、お付き合い頂けたら幸いです。
3章は明日にしようと思ったのですが、それだとテンポが悪くなってしまうでしょうか?
地の文が少し多くなってるので、読むのに疲れてしまうかもしれないため、1日1章のペースにしようと思っているのですが…どうでしょうか? ペースは主にまかせる
エタらなければ何日空こうが気にしないぞ
保守は任せろ ありがとうございます!
そしたら1日1章ずつ進めていこうと思いますのでよろしくお願いいたします! 読みやすいからペース上げても疲れないけど、1のペースで完結させてくれ! 第3章
この子があんなに泣いてるのは初めて見たな…
今の私にはこの子の話を聞いてあげるしかできないけど
少しでもこの子が辛くなくなるように支えていける方法を私なりに探していかなきゃ
大切なこの子が笑顔でいられるように… 歩夢「…落ち着いた?」
あなた「うん…ごめんね歩夢ちゃん…それと…ありがとう…」
歩夢「ううん、あなたが正直な気持ちを言ってくれて嬉しいよ」
いままで言えなくて辛かった思いを言えたからかな?少しだけ表情が柔らかくなってる気がする
…
でもこの様子だときっとまたすぐパンクしちゃう…
簡単に割り切れるものじゃないよね… 昔も今もずっとみんなと同じことができない辛さと戦ってるんだもんね…
この子は人一倍周りに気を使うから
みんなの迷惑になっちゃうと思ってそんな素振りを見せないようにするんだろうけれど…
小学生の頃、歩夢ちゃんに迷惑かかっちゃうから他の子たちと遊んでよ、なんて言ってた時もあったし
今も昔もそこは変わってないなぁ …ん?
歩夢「……」
もしかして…
今も昔も変わってないってことは…
歩夢「あのね…」
歩夢「前からちょっと聞いてみたかったことがあるんだけどいい…?」
あなた「う、うん、大丈夫だけど」
歩夢「あなたはなんで私をスクールアイドルに誘ってくれたの…?」
あなた「歩夢ちゃんはなんでも頑張れる子だから…」
歩夢「私そんなことないよ…」
あなた「ううん、歩夢ちゃんはなんでも頑張れる子だよ」
あなた「だって」 あなた「負担にしかならない私とずっと一緒にいてくれてるんだもん」
歩夢「!!」
やっぱりそうだったんだ…!
この子はずっと…昔から変わらず…
自分が私の負担になってると思ってたんだ… 歩夢「そんな風に思うのはやめて!負担だなんて思うわけない…」
あなた「やっぱり優しいね、歩夢ちゃんは、小学生の頃も庇ってくれたもんね」
あなた「でもね…私のせいで歩夢ちゃんが自分の可能性を狭めちゃってるのは事実だと思う…本当ならなんだってできたんだよ。なのに…私に合わせちゃうせいでどんどん自分のやりたいことができなくなっちゃうから…」
そんなことない
歩夢「違う、違うよ…」ギリッ
そんなことないよ
あなた「だからスクールアイドルに誘ったんだ」 あなた「スクールアイドルには無限の可能性がある。私に合わせたのが始めたきっかけだったとしても、歩夢ちゃんには私に縛られないで、自分の輝きを見つけて欲しいから」
ギュッ
歩夢「お願いだからそんなこと言わないで…!」
あなた「歩夢ちゃんは優しいね本当に…」
歩夢「私はあなたと一緒にいるのが大好きなの!!負担だなんて一度も感じたことないよ!」
あなた「…」 歩夢「朝迎えに行くのも、同じ学校に入ったのも」
歩夢「スクールアイドルをやってるのも!」
あなた「…!!」
歩夢「全部あなたと一緒にいたいからなんだよ!あなたが一緒にいたから頑張れるんだよ!」
歩夢「自分が負担だなんて…お願いだから言わないで…」ポロポロ あなた「歩夢ちゃん…」
スッ
あなた「歩夢ちゃんの優しさが今は辛いよ」
歩夢「どうして…」
あなた「どうして…?」ギリッ
あなた「あれだけ私の気持ちはわかってくれてたのに自分のことになるとわからないの…?」
歩夢「え…」
あなた「これだけは言っちゃいけないと思ってた…ちゃんとわかってる…でも言わせて」 歩夢「まっ…」
あなた「健常者なんだからもっと全力で生きてよ、障害者を引き合いに出して楽しい?」
歩夢「…!」
私の中で何かが崩れるような感じがした
この子を支えたいと思っていたのに
苦しめる1番の原因を作ってたのは私だったの…? あなた「歩夢ちゃんは優しすぎるんだよ…」
あなた「こんな私に足並みを合わせてくれちゃうんだもん…」
あなた「だからこそ…だからこそ…」ウルッ
あなた「悔しいのっ…!歩夢ちゃんには足があるのに!やりたいことだってなんでもできるのに!」
あなた「大会で負けても…悔しそうにしない歩夢ちゃんを見て!私に足があればって思っちゃうの!」
あなた「きっかけは私が誘ったんだとしても…今スクールアイドルをやってるのは自分の意思だって信じてたんだよ…」
あなた「毎日遅くまで練習を頑張って、どうやったら上手くなるのかって色々考えて…」 あなた「でもそれも」
あなた「全部私に合わせて…だったんだね…っ」
歩夢「うぅっ…ぐすっ」ポロポロ
あなた「私は…どれだけやりたくっても…できないのに…」
歩夢「ごめん…ごめんね…」ポロポロ
あなた「だからね…」
あなた「私はね…やっぱり歩夢ちゃんの負担なんだよ…」ポロポロ
歩夢「うぅっ…ちがうの…ちがうのぉ…ぐすっ」
そんなことない…そんなことないのに…
今の私には…この子に何か言う資格なんてない…かける言葉が見つからない…
私…無神経だったのかな… 訂正です
あなた「でもそれも」
あなた「全部私に合わせて…だったんだね…っ」
歩夢「うぅっ…ぐすっ」ポロポロ
あなた「私は…どれだけやりたくっても…できないのに…」
歩夢「ごめん…ごめんね…」ポロポロ
あなた「だからね…」
あなた「私はね…やっぱり歩夢ちゃんの負担なんだよ…」ポロポロ
歩夢「うぅっ…ちがうの…ちがうのぉ…ぐすっ」
そんなことない…そんなことないのに…
今の私には…この子に何か言う資格なんてない…かける言葉が見つからない…
私…無神経だったのかな…
一緒にやりたいだけじゃダメだったのかな… あなた「ごめんね、嫌われても仕方ないようなこと言っちゃったね」
歩夢「…」フルフル
あなた「私、先に帰るね」
コロコロ
待って…行かないで!って言いたかった
でもきっと…
今のあの子には私の言葉は届かない…
私はどうしたらいいのかな…
………… 第4章
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
歩夢「…」スッ
ガラガラ
タッタッタッタッ
あなた「あっ、歩夢ちゃ…」
あなた「はぁ…」
あの一件から一週間が経っていた
歩夢ちゃんとはあれ以降まともに会話ができてない
学校の授業が終わると同好会の練習にも行かずに急いで帰っている
やっぱり本当はスクールアイドルに興味なかったんだね…
私に合わせてやらせちゃってたんだと思うとやっぱり悔しいし寂しいよ… かくいう私もこの一週間は同好会に顔を出せていなかった
また作詞を言い訳にして…
みんなが頑張ってる姿を見てるのが辛いってのもあるんだけど
今は歩夢ちゃんにあんなことを言ってしまった自責の念とやるせない思いが強くって
私に縛られないでほしいって言っておきながら、結局は私が歩夢ちゃんの優しさに依存してたんだなぁ… 愛「おっ、今日も歩夢は忙しいのかぁ」
あなた「あ、愛ちゃん」
愛「おつかれぃ!最近歩夢ずっと忙しそうだよねぇ」
あなた「私も詳しくは知らないけどなんか家の事情とかで…」
嘘だ、本当は私もわからない
原因が私だってことしか…
愛「ライブももうそろそろだけど大丈夫かな?」
あなた「あはは…歩夢ちゃんならきっと大丈夫だよ」
愛「最近せっつーもちょくちょく生徒会で忙しそうだし愛さん柄にもなく心配しちゃうなぁ」
ライブか…私に合わせてやってただけなんだから出ないかもしれないよね 愛「あ!そうそう、新曲の歌詞ありがとね!愛さん好みのノリノリの曲でテン上げMAXだったよー!」
あなた「いえいえ、喜んでもらえて何よりだよ」
作詞を言い訳にしていただけはあって、みんなの曲の作詞は終わっていた
……
歩夢ちゃんの曲以外…
歩夢ちゃんに作った曲は…歩夢ちゃんが歌っている想像がつかなくてまだ作詞が終わっていない
出るかどうかはわからないけど作っておかなきゃだから早く作らなきゃとは思ってるんだけど… 愛「今日は練習来れそうなの?」
あなた「いや、まだ歩夢ちゃんの作詞が終わってなくて…だから今日も先に帰ろうかなって」
愛「あーそっか、引き止めちゃって悪いねっ」
あなた「全然大丈夫だよ」
愛「そんじゃアタシ練習行くわ!歩夢の作詞もサクサク進むように応援してるよ〜!」
あなた「ありがとう、また明日ね」
タッタッタッ 私はこれからどうしたらいいんだろう…
ライブまであと10日
こんな気持ちでスクールアイドルの手伝いなんて続けてていいのかな…
みんなは思い思いに頑張って、自分らしさを全力で出そうと練習してる
……
それなのに…その一端にこんな中途半端な私がいたら
みんなの邪魔になっちゃうんじゃないかな…
歩夢ちゃんにあんなことを言っておいて自分だけのうのうと続けていくなんてのも…
…… 決めた
次のライブを最後に同好会をやめる
自分の気持ちに折り合いをつけるためにも、歩夢ちゃんに心配をかけないためにも、歩夢ちゃんと元の関係に戻るためにも…それが一番いいはず
あなた「…帰ろ」
コロコロ
…… ……
コロコロ
ワン.ツ-.スリ-.フォ-
ん?空き教室から声?
せつ菜「ワン、ツー、スリー、フォー!ワン、ツー、スリー、フォー!」
タッタットンタッ タッタットンタッ
せつ菜「はいっそこまで!」
せつ菜「だいぶよくなってると思います!」
せつ菜「このまま次のステップに移りましょう!」 聞き覚えがあると思ったらせつ菜ちゃんの声かな?
今日はせつ菜ちゃん生徒会なかったんだ
自分の練習だけじゃなくて指導にも熱心だなんてすごいなぁ、誰に教えてるんだろう
集中してるみたいだし覗き見しちゃ悪いよね
大人しく帰ろう
コロコロ
あんな風に頑張れる人がいるんだもん
私のせいでそんな人達を潰しちゃうわけにはいかないよね 早く家に帰って
歩夢ちゃんの歌を作って
後腐れなく同好会を去ろう…
…………… 面白いな
完結さえしてくれたら何も文句ないからのんびり続けてくれ 1です
少し遅くなりました…
皆さん感想などありがとうございます。
いま4日くらい続けていますが、見辛いや、読みづらいなどありましたらお気軽にお願いします。
続けていきます! 第5章
せつ菜「はい、そこまで!」
せつ菜「すごい飲み込みの早さですね!かなり完璧になってきてると思いますよ!歩夢さん!」
歩夢「はぁ…はぁ…ありがとうせつ菜ちゃん」
せつ菜「いえいえ、同じものを目指す仲間じゃないですか!気にしないでください!」
せつ菜「それにしても、1週間たらずでここまで上達するなんてすごいですよ!別人のようです!」
歩夢「あはは、せつ菜ちゃんのおかげだよ」
せつ菜「そんなことありません!歩夢さんの頑張りがあったからですよ!」
歩夢「そんなに褒められると照れちゃうよ…」 あの一件の後、どうすればあの子に想いを伝えることができるのかを私なりに考えてみたんだけど
言葉で伝えてもいままでと同じことの繰り返し…きっとあの子の心には届かない…
…
だから決めたの…
次のライブのステージであの子に私の気持ちを届けようって…!
言葉で言っても届かない想いも
あの子が大好きなスクールアイドルとしてなら…あの子が大好きな歌でなら…
伝わってくれるかもしれないから! せつ菜「後は覚えたものを反復練習すれば本番でもっと素晴らしいパフォーマンスができると思います!頑張ってください!」
歩夢「うん、いろいろ教えてくれてありがとう、自分の練習もあるのにつき合わせちゃってごめんね」
せつ菜「いえいえ!人に教えることで自分が気づくこともありますから!」
せつ菜「でも、なんでみんなに見つからないところで教えてほしいなんてお願いを?」 歩夢「それは…」
せつ菜「あ、もし言いづらいことだったら大丈夫です!無粋なことを聞いてしまいましたね」
歩夢「ううん、言えないわけじゃないんだけど」
歩夢「今はまだ内緒、でいいかな…?ライブが終わるまでは」
せつ菜「全然大丈夫です!同好会の誰かと一緒にいたくない、とかではなさそうですしあまり詮索はしないようにしますね」
せつ菜「ただ、みんなは家庭の事情だと思って心配しているので、戻ってきたらちゃんと謝るんですよ?私からは何も言わないでおくので」
歩夢「うん、ありがとう、みんなにも後でちゃんと謝らなきゃだね…」 歩夢「あ、明日からも空き教室って使っても大丈夫かな?」
せつ菜「大丈夫ですよ、私に声をかけてくれれば空き教室の場所を教えるので、練習に使ってください!」
歩夢「ありがとう!」
せつ菜「いえいえ、そしたら私は自分の練習に戻りますね!最終下校時刻には気をつけて練習してくださいね!」
歩夢「うん!せつ菜ちゃんも無理しないようにね」
タッタッタッタッ 歩夢「よし、もう少し頑張ろう」
タッタットンタッ
タッタットンタッ
みんなに心配かけちゃってるよね…
あとで謝らなきゃ
だけど…今は自分のことに集中したい、少しでもあの子に私の想いが伝えられるように…! たしかに私はあの子がスクールアイドルに憧れていたから始めた
一緒にできるんだったらスクールアイドルじゃなくてもよかったし
あの子が誘ってくれたならなんだって嬉しかった
きっかけがあの子で、続けているのもあの子のためだった、っていうのは事実かもしれない でも…今はただそれだけじゃない
私の1番やりたかったことがスクールアイドルを続けていればできるってことに気づいたから
私のやりたかったことは……
あの子の見たい景色を一緒に見ることだから…!
………… 第6章
せつ菜「明日はライブ本番です!今日は早めに全員帰宅しましょう!」
あの一件から2週間が過ぎ、ライブを明日に控えていた
あれ以降歩夢ちゃんとはまったくと言っていいほど話せていない
さすがに前日ということで同好会に顔を出したのだけれど
そこに歩夢ちゃんの姿はなかった… エマ「結局最後まで歩夢ちゃん来れなかったね…」
しずく「エントリー自体は取り消してないし…心配ですよね」
かすみ「かすみん的にはライバルが1人減ってラッキーですけどねっ」
璃奈「そんなこと言いながら今日は歩夢先輩来るかなぁ?って毎日言ってたよね、かすみちゃん。璃奈ちゃんボード『にやにや』」
かすみ「ちょっとりな子!余計なこと言わないでよぉ!」 果林「さすがに2週間ブランクがあったら本番は厳しいわよね…」
彼方「彼方ちゃんもさすがに心配でうかうか昼寝もしてられないよー…」
愛「家庭の事情って言ってたけどよっぽど重い事情が…」
本当は私のせいで来れなくなっちゃったんだって言わなきゃ…
みんなが不安な状態のままライブを迎えちゃう…
辞める前くらい誰にも迷惑をかけないで辞めていかないと…
でも今言ったら余計にみんなを混乱させちゃうかな…どうすれば… せつ菜「大丈夫ですよ!歩夢さんのことですからきっと忙しくても合間に練習をしています!」
!!
かすみ「そ、そうですよね!先輩が頑張っていける子だから〜って言ってつれてきたのが歩夢先輩でしたし!」
せつ菜「そうですよ!歩夢さんなら大丈夫です!」
愛「それもそうだね!歩夢を心配してて私たちのパフォーマンスが落ちたら歩夢だって嫌な思いしちゃうしね!」
みんなは強いなぁ…ずっと一緒にいた私ですらそんな風に思えないのに…
今の私にはそんな風に思う資格すらないんだけどね… せつ菜「じゃあ明日に向けて早めに帰りましょう!」
あなた「戸締りとか片付けはやっておくからみんな先に帰って大丈夫だよ」
しずく「そんな、さすがに先輩に任せるわけには…」
かすみ「そうですぅ、練習したのはかすみんたちですしぃ」
あなた「ううん、これくらいさせてよ。みんなは明日に備えて少しでも早く帰って体を休めてほしいな」
璃奈「でも1人じゃ時間かかっちゃうし、危ないかもだし…璃奈ちゃんボード『ハラハラ』」
せつ菜「そうですよ!みんなでやればすぐに終わるんですから!」 あなた「こんな時くらいいいカッコさせてよ、明日は応援するしかできないんだから」
かすみ「せんぱいはかすみんたちのリーダーなんですから、いつだってカッコいいからこんな時くらいじゃないですよぉ!」
あなた「リーダーならなおさら!今日はみんな私に全部任せて帰ること。その分明日は最高のパフォーマンスにしてね」
せつ菜「でもっ…」 果林「せつ菜、ここはこの子の心遣いを大切にしましょう」
果林「ありがとうね、この子のためにも今日は早く帰って明日最高のパフォーマンスをしましょう」
エマ「そうだね、今日はお言葉に甘えちゃおうか」
彼方「ほらほら〜みんな帰った帰った〜」
あなた「みんなお疲れ様、気をつけて帰ってね!」
ガラガラッバタン あなた「さて、片付けと戸締りしよっかな」
これが私がやる同好会での最後の仕事
最後くらいみんなの負担を減らせるようにカッコつけられたかな
私には何もできないから。 あなた「最後だと思うと少し寂しいな…」
初めはスクールアイドルへの一途な憧れだった
憧れだけ…のはずだった…
だんだんと憧れは欲望に代わって私に嫉妬と無力感を抱かせた
それが原因で大切な人の心も離れてしまって
私は何がやりたかったんだろう
ガラガラガチャッ
あなた「これでよしっと」
後は鍵を返して最後の仕事は終わり
これが最後…
全部終わったら歩夢ちゃんとお話できるかな…
?「あのっ!」
!? !?
馴染み深いのに…なんだか酷く懐かしく感じる声が聞こえた…
あなた「歩夢…ちゃん…?」
歩夢「久しぶり…だね」
あなた「どうしてここに歩夢ちゃんが…?」 歩夢「1つだけ今日…今言わなきゃいけないことがあったから」
あなた「どうして今なの…?教室で話しかけようとしてもすぐに離れて行っちゃって…私のことが嫌いになっちゃったんだよね…?」
歩夢「ううん、そんなことない、でも今は何も聞かないで、これだけ聞いてほしいの」
あなた「…?」
歩夢「明日…私のステージをちゃんと見て」 あなた「もちろんみんなのステージを見るつもりだけど…最後になるかもしれないし」
歩夢「…!!」
あなた「あっ…」
まだ言うつもりじゃなかったのに歩夢ちゃんがいた驚きと懐かしさで口を滑らせてしまった 歩夢「…」フルフル
歩夢「…今はこれだけ。私のステージを見て。また明日っ!」
タッタッタッタッ
これを言うためだけに私が出てくるのを見計らってたのかな…?
明日のステージを見てって…
練習もしてないだろうし、私が作った詞も中途半端なのに…
何をするうもりなんだろう…
………… 一部誤字がありました 修正です
歩夢「…」フルフル
歩夢「…今はこれだけ。私のステージを見て。また明日っ!」
タッタッタッタッ
これを言うためだけに私が出てくるのを見計らってたのかな…?
明日のステージを見てって…
練習もしてないだろうし、私が作った詞も中途半端なのに…
何をするつもりなんだろう…
………… 1です
申し訳ないのですが、明日(24日)は投稿できないかもしれません…
次投稿できるのが25日になりそうです
1日1章と言ったのに申し訳ないです… 保守して待ってる
あと作者はあんまりしゃべらないほうがいい >>106
ご忠告ありがとうございます!!
以後気をつけます。 第7章
愛「よっし、いい感じにできたっ!」
エマ「愛ちゃんお疲れ様、お客さんたちもノリノリだったよぉ〜!」
愛「歩夢はまだ来てない?」
しずく「はい…もう順番は次の次なんですけど…」
せつ菜「大丈夫です、きっと歩夢さんは間に合います…」
…… あなた「…」
愛ちゃんのステージが終わった
私は控え室のみんなと違って観客席から見てるんだけど
歩夢ちゃんがまだ来ていないらしい… 来たら連絡してほしいって言ってあるんだけど
いまやってる人の次が歩夢ちゃんの番なはず…
昨日ステージを見て欲しいって言ってたのはこう言うことだったのかな…?
あなたのせいでステージに立つことができなくなったんだって言いたかったのかな…?
…… 司会「素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました!」
司会「続きまして、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より上原歩夢さんです!」
…
愛「あぁー!間に合わなかった!」
果林「飛ばすようにお願いしてきた方が…」
せつ菜「いえっ、あれを見てください!」
…… 歩夢ちゃんの名前が呼ばれた瞬間
なぜか私の後部の席にスポットライトが当たった
突然の光に目を奪われ、振り向くと
後ろの席には歩夢ちゃんが立っていた
歩夢「心配かけてごめんね」
あなた「歩夢ちゃん!?どうしてここに…」
歩夢「こうすれば絶対見てもらえると思って」 説明しよう!
童貞善子ちゃんは果南ちゃんに筆下ろししてもらう事になったのだが
曜ちゃんが言うには果南ちゃんは駅弁大好きあまえんぼうだったのだ!!
>>1-1000 歩夢「じゃあ私、行ってくるね」
タッタッタッ
歩夢「…」ス-ッ
歩夢「こんにちは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の上原歩夢です」
歩夢「今日歌う歌はある人に届いて欲しい想いと、私の決意を詰め込んだ歌です」 歩夢「誰よりもスクールアイドルが好きで誰よりも頑張り屋さんで…いつも私は元気をもらってます!」
あなた「でももう貰ってばかりは卒業、今度は私があなたにあげる番!」
歩夢「大切なあなたへ届いて…!聞いてください!夢への一歩…」 果てしない道でも一歩一歩
諦めなければ夢は逃げない
隣にあなたがいてくれるから
逆境も不安も乗り越えていけるよ
ありがとう
…
この歌…私の作詞じゃない…
もしかして歩夢ちゃんは…
… 段差もなく転んだり
MAPを見ても迷ったり
なかなか前に進まない
ジンセイってタイヘンだ
「もう歩けない」弱音吐いた時
あなたが手を握ってくれたね
…
私のために…私なんかのために…
ダンスも歌も練習して…
… 変わらない日々から一歩一歩
勇気むねに未来へ踏み出そう
キラキラ眩しく光る毎日は
あなたにもらったとびきり素敵なプレゼント
…
想いを伝えてくれてるんだ…
それなのに私は…歩夢ちゃんに何もしてあげられない…
… これまでずっと支えられて
甘えてきたから
これから私があなた支えられるように
もっともっと強くならなくちゃ
今度は守りたい
…
!!
こんな私でも…
歩夢ちゃんの支えになれてたんだ…
ありがとう…
歩夢ちゃん…歩夢ちゃん…!
… 変わらない日々から一歩一歩
勇気むねに未来へ踏み出そう
キラキラ眩しく光る毎日は
あなたにもらったとびきり素敵なプレゼント
あなたがいるから私も輝ける
ありがとう…
歩夢「私と一緒に…スクールアイドル…やってくれませんか…?」ポロポロニコッ パチパチパチパチパチパチパチパチ
あなた「うっ…うっ…ひっく…うぅ…ありがとう…歩夢ちゃん…ありがとう…ごめんね…ううっぐすっ…」ポロポロポロ
届いたよ…歩夢ちゃんの想い…
私はずっと歩夢ちゃんの人生の枷になっていると思ってた
歩夢ちゃんの可能性を蝕む癌だと思っていた だけど…違かったんだ
歩夢ちゃんは私を必要だと言ってくれた…
こんな私でも一緒にいたいんだって…
守れるようになりたいんだって…
一緒にスクールアイドルをやりたいんだって…!! あなた「うん…やろう…!スクールアイドル…!」
踊ることはできないし歌えない
ステージに立つことは私にはできない
でもきっと…
きっと歩夢ちゃんとなら
自分だけの輝きを見つけられる…
"スクールアイドル"になれるはずだから
…… >>120
分かる。
歩夢とあなたを両方出すスレだと予測変換でこうなりがち >>120
ごめんなさい、訂正です
歩夢「誰よりもスクールアイドルが好きで誰よりも頑張り屋さんで…いつも私は元気をもらってます!」
歩夢「でももう貰ってばかりは卒業、今度は私があなたにあげる番!」
歩夢「大切なあなたへ届いて…!聞いてください!夢への一歩…」 エピローグ
コロコロトコトコ
歩夢「こういう風に帰るのも…なんだか久しぶりだね」
あなた「そうだね、ちゃんと話したのもあの時以来だし」
歩夢「あの時は…ごめんね?」
あなた「ううん、私こそだよ」
歩夢「私なりに精一杯想いを込めて歌ったんだけど、伝わってくれたかな?」
あなた「うん、伝わったよ…」 歩夢ちゃんはありのままの私を受け入れてくれる
いままでは、ただ歩夢ちゃんが優しくて
それに甘えっぱなしで負担をかけちゃっていると思ってたけど
そんなことなかったんだ
歩夢ちゃんは…歩夢ちゃんの意思で私と一緒にいてくれていた
いままでもずっとそう言ってくれてたのにね、受け入れるのに時間がかかっちゃった…本当に歩夢ちゃんには頭が上がらないよ ……
今なら…
ぶつかって離れて寄り添うことができた今なら言える
あなた「あのね」
歩夢「ん?」
あなた「急にこんなこと言って驚いちゃうかな…」 あなた「だけど…今なら素直に言える気がするの!」
歩夢「…」
あなた「私もね…私もスクールアイドルやりたい!」
歩夢「!!」
あなた「でも私1人じゃできないんだ…」
あなた「だから…」
歩夢「…」ニコッ
あなた「歩夢ちゃんに見せて欲しい!!私の求める輝きを!!歩夢ちゃんらしい輝きを!!一緒に…私たちの輝きを見つけよう!」
歩夢「うんっ…!うんっ!!」 私は虹ヶ咲学園の2年生。
幼馴染の歩夢ちゃんと買い物に行っていた帰りに、見たμ'sとAqoursのステージをきっかけに、今年の春からスクールアイドル同好会に入ったんだ。
同好会では作曲を担当していて、その他にはお手伝いさんみたいな位置付けを任されてるの なんで自分でステージに立たないのかって?
自分でステージに立てばいいのにって思うよね
でも私にはできないから
やりたくてもすることができないから
だって私には生まれつき足がないんだもん だけどね
例え私がステージに立てないとしても
"スクールアイドル"になることはできるんだって信じてる
だって
私だけの輝きは絶対に見つけられるはずだから それが自分一人では見つからなくても
誰よりも近くにいてくれる、心強い親友と一緒ならきっと…見つけられると信じてる
あなた「一緒に見つけよう…私達の輝き…!」
end 1です
これで完結になります
見てくれた方々ありがとうございました!
色々不慣れな部分が多く、拙い文章だったかもしれませんが、見ていただけで嬉しかったです! 乙乙
初めてのSSとは思えないほど上手いと思ったよ。あなぽむ少ないから嬉しい
また次も読みたい たくさん褒めていただき本当にありがたいです…
これからも頑張っていきます!
あとマナー的によくない…のかどうかわからないのですが、今μ'sSSを投稿しているのでよかったらご閲覧いただけると嬉しいです!
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1574532512/ おつでした。質問なんですがURL?を貼るのってどうやるんですか? >>143
見たいSSのページのURLを、コピーして貼り付けすれば貼れますよ
アプリとかだとタイトルのところを長押ししてコピー→URLをコピーからできると思います。 >>146
わざわざ親切にありがとうございます
これからも頑張ってください、応援してます。 説明しよう!
童貞善子ちゃんは果南ちゃんに筆下ろししてもらう事になったのだが
曜ちゃんが言うには果南ちゃんは駅弁大好きあまえんぼうだったのだ!! 遅れ馳せながら読んだよ
ちゃんと物語練られてて感動した
ぽむの歌深く考えたことなかったけど、こんな背景あるとすごく心にくるね
お疲れ様でした、良い話をありがとう 歩夢ちゃんの主体性というかあなたへの依存みたいなの気になってたから、第3章のやり取りすごく感心した
最後のまとめ方も感動的でよかった、おつです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています