果南「いいの?」鞠莉「いいよ♡」
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果南「ほんとにいいの?」
鞠莉「いいよ♡」
果南「ほ、ほんとに?」
鞠莉「いいよー♡」
果南「…いいの?やっちゃうよ?」
鞠莉「いいよ♡」
果南「…………………………っ」ドキドキドキドキ 果南「やっぱりできないよ!」
果南「き、キス、なんて……///」
鞠莉「んもー、なんでよ!!」
鞠莉「いっつもマリーからじゃないって言ったら『いいよ、するよ、するから!!』って言ったの果南だよ?」
果南「あー、うん、数分前の私にごめんなさいしたい」
鞠莉「いいよ♡」
果南「数分前の私、ノリだけで生きていてごめんなさい……って、そうじゃなくって」 果南「大体さあ、鞠莉がそういうのに抵抗なさすぎるんだよ」
鞠莉「なぁに、果南はマリーが痴女だって言いたいの?ハグゥだって大概だけどねぇ」
果南「だって、ほら、すぐ人の胸とか太もも触るし」
果南「こないだも千歌のほっぺにキスするフリって話だったのに本番で本当にキスしちゃったし」
果南「つい先日のライブでもダイヤの太もも触ってたし、それからーー」
鞠莉「果南って意外と物覚えいいのよね〜」
果南「…………………………………悪い?」ムスッ
鞠莉「いーえ、全く♡」 鞠莉「……まあ、やっぱりハーフだから?」
果南「前から思ってたんだけど鞠莉って都合のいい時ばっかりハーフ設定使わない?」
鞠莉「設定って何よ」
果南「こないだ『鞠莉ちゃんもホワイジャパニーズピーポー!とか言ったりするの?』って聞かれた時とか『こう見えて日本人だよ?』って言ってたよね」
鞠莉「だって事実だもの」
果南「事実っていうか、見た目で判断されるのが嫌なんでしょ」
鞠莉「よくわかってるじゃない」 果南「ハーフといえば…鞠莉が留学してた間の話、ほとんどしたことないよね」
鞠莉「そういえばそうだね。果南、あえて避けてるでしょ。思い出しちゃうから」
果南「あはは……ばれてた?」
鞠莉「気になってたんだ?」
果南「気にしないようにしてた、かな」
果南「気にしちゃうときは『こんなのきっと誰もが通る道なんだ』とか」
果南「鞠莉が遠くで幸せでいるならこれでいいんだ、って思うようにしてた」
鞠莉「……」
鞠莉「私一人で"幸せ"なんてありえないんだから。もう勘違いしないでね」
果南「反省してます」 果南「…鞠莉は気にならなかった?私がどうしてるのか」
鞠莉「ふーん……私が果南のこと気にならなかったかどうかが気になるんだ?」
果南「ぅ……うるさいな///」
鞠莉「気になってたよ。でも信じてたから」
果南「……」
鞠莉「…なんてね。今振り返ってみると、そんな綺麗な言葉で片付けられる感情じゃなかったかも」
鞠莉「あの時は果南の意図も、ダイヤの意図も、よくわかってなかったから」
鞠莉「きっと何か理由があるに違いない、私がそれを解消すればまた全て元に戻るはず…って」
鞠莉「あの日掴み損なって拳の中に微かに残っていた輝きだけを、ただがむしゃらに信じてた」 鞠莉「私、これでも高校一年生までは順風満帆な人生を送ってきたんだよ?」
果南「……知ってる。ずっと一緒だったんだから」
鞠莉「まあ2人と遊ぶな、ってよくママに叱られたりもしたけど」
鞠莉「それも私のことを思っての言葉だったしね」
鞠莉「だから……あそこまで悔しい思いをしたのは、あの日が初めてだった」
鞠莉「ずっと一緒だったのに、これまでの人生の殆どを一緒に過ごしてきたのに、それから急に突き放されて……ひとりぼっちになって」
果南「……」 鞠莉「留学してからずっと考えてた」
鞠莉「どうしたらよかったのかも、これからどうすればいいのかも、何もわからなくて」
鞠莉「右も左も、前を向いても後ろを振り返ってみても、どこも真っ暗で……」
鞠莉「だから、その微かな輝きだけを原動力にするしかなかった」
鞠莉「ぜっっったいにまた2人に会って、果南に歌ってもらって、そしてあの日失った輝きを取り戻ーー」
果南「あの、ちょっといい?」モゾモゾ
鞠莉「なあに?」
果南「罪悪感が半端ないんだけど……」
鞠莉「狙い通りでーす」
果南「うー」 果南「まあ…こう改めて聞くと、私いっぱい酷いことしちゃったんだなって」
果南「昔のこと思い出したくないっていうか、やっぱり昔の自分が許へなくへ……はへ?」ムニュ
鞠莉「ほーら、怖い顔しないで♡」
果南「……うん、あいあほう」フフッ
鞠莉「……………」ムニムニ
果南「………………………………………」
果南「……はなひて」
鞠莉「Sorry♡」パッ 鞠莉「もう終わったことなんだから。考えることは大事だけど、あんまり考え込まないで」
鞠莉「マリーも全力でビンタしちゃったし。お互い様だわ」
果南「……」
鞠莉「……なるようになるよ」
果南「…!」
鞠莉「どうにもならないことって世の中に沢山あると思うけど…」
鞠莉「不思議と私たちの絆は、そしてAqoursのみんなとの絆は絶対に切れない、『切らせない』って思ってる」
果南「鞠莉がそう言うなら……きっとそうなんだって気がする」
鞠莉「このあと私はイタリアへ行って、果南はオーストラリアへ行く。また、離れ離れになる」
鞠莉「でも私たちの"帰る"場所は一つ。そうでしょ?」
果南「ーーうん」ニコ 鞠莉「ーーで、Kissは?」
果南「あー、覚えてたかー」
鞠莉「まだ?マリーはいつでも準備万端だよ?」
果南「…思ったんだけどさ」
果南「キスって……しようと思ってするものじゃなくない?」
鞠莉「…と、言うと?」
果南「えーっと、あー……ほら、したいと思ってするものだよね、キスって」
鞠莉「果南はキスしたくないってこと?」
果南「したい」 鞠莉「ほらー、お互い海外行ったら暫く会えなくなるんだよ?」ギュッ
果南「ぁ……///」
鞠莉「…ね?」
果南「〜〜〜〜〜ッ」
ちゅ
鞠莉「…」
果南「……」
鞠莉(ながい………///)
果南(は、離すタイミングがわからない…) すっ
鞠莉「……っ///」ドキドキ
果南「ん、んんっ………///」ドキドキドキ
鞠莉「ど…どうだった?初めて自分からしたキスは」
果南「き、緊張してたからわかんない……」
果南「………………」
鞠莉「……」
果南「むー……」
果南「……もう、いっかい」ギシ
果南「……いい?」
鞠莉「……♡」
鞠莉「いいよ♡」
おしまい これずっと抱き合ったままってことでしょ?
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