【安価ss】鞠莉「>>3をマリーの妹にするわ!」
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梨子「というSSを書こうと思うんです」
果南「うん。書いたら?」
ダイヤ (SSとはなんでしょうか…)
梨子「書こうと思うんです(二回目)」
果南「いや、うん。だから書いたらいいじゃん」
梨子「本当にこれでいいかを悩んでるんじゃないですか!」ドン!
果南「初耳だよ!私らが話聞いてなかったみたいな感じ出すのやめてよ」
ダイヤ「ねえ、あの、その前に一つ…ぇ、SS…というのは…」
果南「だいたいなんで私らに相談するの?物語書くんならマルとかにしなよ」
梨子「内容が内容なので。妹がいる果南さんとダイヤさんが適任だと思って」
果南「私妹いないけど」
梨子「それで、どう思いますか?」
果南「えー…」
ダイヤ「…鞠莉さんのお母様を鞠莉さんの妹にするというのなら、どう納得させるのかが問題ですわね……」ボソッ
果南「適応力高いねダイヤ」 ダイヤ「だって考えてもみてください。千歌さんや善子さんをというのならまだしも、自身の母親を妹にするというのですよ!?」
ダイヤ「妹が年上ということですわよ!!」
果南「うん、懸念すべき点は絶対そんな部分じゃないよね」
ダイヤ「わたくしで言うと、ルビィが50歳くらいだということに!」ワナワナ…
果南「鞠莉おばさんそんな年齢いってないでしょ。安易にそういうこと言うから嫌われるんだよ私ら」
梨子「いいよー、いいですよー。創作物にこそリアリティを求めていくスタイル、これは当たりな助っ人を引いた予感がします!」
果南「どう考えても人選ミスでしょ」
梨子「それで、どうなんでしょう?鞠莉さんはお母様を妹にするにあたって、どんな説得をすると思いますか!?最初から合理的な説得をすると思いますか!?」フンフン
果南「鼻息荒いな。あんまり人前で興奮しない方がいいよ梨子は」
ダイヤ「いえ、鞠莉さんのことですから…第一声は>>10という感じではありませんかね…」
梨子「有り得る!!」
果南「二人とも鞠莉のことバカにしてる?」 果南「そんなん喜んで終わるだけでしょ」
ダイヤ「ここから鞠莉さんが前原さん顔負けの口先三寸でお母様に妹扱いを頷かせるのですよ!」
梨子「あ、ごめんなさい、あんまり無闇に執筆のハードルが上がることを言わないでもらえますか」
果南「スタート地点とゴールかけ離れ過ぎでしょ…どうやって導くんだよそれ…」
ダイヤ「妹になるところまではよいとして」
果南「よくないよ。ここで読者の九割が離脱してるよ」
梨子「妹となったお母様と、鞠莉さんは果たしてなにをするのか…」
ダイヤ「母親を妹にするなどという妄言を吐き出すからには、なにか余程したいことがあるのでしょうからね…」
梨子「お金持ちの考えることはよくわかりませんね…」
果南「鞠莉そんな妄言吐いてないよ。私には二人の考えてることがわかんないよ」 梨子「本当なら鞠莉さんに直接聞きたいところですけど、一応私の創作ですしね…」ウーン
ダイヤ「鞠莉さんの答えをそのまま書いたのでは、ただの伝記になってしまいますものね…」ムムム…
果南「まともな答え返ってこないから大丈夫だよ。あと鞠莉が可哀想だから絶対そんなこと聞きにいかないでね」
梨子「参考までに、ダイヤさん達は妹と主になにをしているんですか?」
ダイヤ「わたくし達は一般的な姉妹関係なので特段奇異なことはしていませんが…例えば>>14などでしょうか」
梨子「なるほど。果南さんは?」
果南「妹いないんだけど」
梨子「千歌ちゃんか曜ちゃんと」
果南「えー…私も別にそんなたいしたことは………>>16くらいかなん?」 マリアさまが見ているって女性もの百合ラノベがある
内用は知らんが 梨子「…………」
果南「…………」
ダイヤ「なんですか?二人とも」
梨子「ダイヤさんって、ルビィちゃんと結構なことしてるんですね…」
ダイヤ「んなっ!?言わせておいて引くとは頂けませんわ!」
果南「てゆーか、ルビィちゃんになにさせてるのさダイヤ…」
ダイヤ「お待ちなさいな!ルビィ『と』やっているのです!ルビィ『に』させているわけではありませんわ!そこは誤解のなきよう!」
梨子「黒澤家の姉妹事情には口を挟みませんけど…」
果南「あんまり人前で言わない方がいいよ、ダイヤ…」
ダイヤ「んまーーーーーーっ!!」 ダイヤ「というか!それを言うならば果南さんだって大概でしょう!」
果南「私?」
ダイヤ「大切な妹をなんてものに付き合わせているのですか!殺す気ですか!」
果南「付き合わせてるなんて人聞き悪いなあ。ノリノリで付き合ってくれてるよ」
ダイヤ「嘘をおっしゃい、嘘を!」
梨子「ダイヤさん」
ダイヤ「梨子さんからもなにか言ってあげてくださいな!大切なお友達が過酷な目に遭わされているのですよ。わたくしに謂われなき謗りを浴びせたよう、果南さんにも──」
梨子「遠泳に付き合ってるのは曜ちゃんだけです。有り得ます」
ダイヤ「ん、な…っ」
梨子「千歌ちゃんは、誘われたって遠泳10kmなんか絶対にやりません」
果南「曜はトレーニングもなるからってよく付き合ってくれるんだよ。泳ぐのどんどん速くなってきてね、私も張り合いがあるよ」
梨子「一方的に付き合わせてなんかいないんですよ、果南さんは…」
果南「ダイヤとは違ってね…」
ダイヤ「んまーーーーーーっ!!」 梨子「でも、そっか。私は妹いないから知りませんでしたけど、姉妹ってこんな感じなんですね。これを参考に鞠莉さんがやりたいことを考えればいいのね」フムフム
果南「………ハッ! 私ら梨子にやばい道を歩ませようとしてる!?」
ダイヤ「梨子さん」
ダイヤ「わたくし達はインドア、果南さん達はアウトドアですから。それを考慮しておかないと」
梨子「!」
果南「どうでもいいアドバイスだなあもう」
梨子「これでお母様を妹にしたかった理由、それに妹になる経緯も構想ができましたね。あとは…」
ダイヤ「>>27を書いた方がよいのでは」
果南「いるかなそれ!?」
梨子「確かに!!」 梨子「そうね、そうよね。元々姉妹ではない両者が姉妹関係を結ぶんだものね。姉妹の盃は交わさなきゃだめよね…グヘヘ…」ニマニマ…
ダイヤ「ですが淫靡な表現はぶっぶーですわよ!」
梨子「はァ!!?」
果南「怒り過ぎでしょ。目的どこに置いてたんだよ」
梨子「ここまでしておいて全年齢対象にするっていうんですか!」
ダイヤ「それが守れないというならば、今回のSSは書くことを禁じますわ!」
梨子「くっ、それなら守りますけど…!」ギリリ…
果南 (なぜ律儀に従う)
梨子「健全に…健全に……健、全…に………ッ」グヌヌ…
果南「そうまでしないと抑えられないの?」
ダイヤ「梨子先生が執筆に入られたので、わたくし達はお茶でもしながら完成を待つとしましょうか」
果南「う、うん…」 しばらくして…
梨子「完成しました!」
果南「お、早かったね」
ダイヤ「読ませていただいても?」
梨子「もちろん。これは私達三人で書いたSSなんですから」
果南「へへ…たいした手伝いしてないけど、自分のアイデアが形になるのってなんだかむず痒いね」
ダイヤ (…………そういえば、SSとはなんなのでしょうか…)
果南「読むよ!」 ──鞠莉「ママをマリーの妹にするわ!」
──それは、優雅な午後のティータイム。ママと二人きりで過ごす久し振りのこの時間を、私はずっと待っていたの。
果南「あ、結構くどい感じの文だね」
──鞠莉「ママ」
──ママ「なんデスか、マリ」
──鞠莉「ママは本当に私のママなの?」
果南「!?」
果南「すっごい重い入り方したよ!?」
──ママ「な、なにを言うのデスか、突然」
──鞠莉「私、ずっと気になってたのよ」
──鞠莉「だってママってば、とっても若く見えるわ」
果南「回りくど過ぎでしょこの鞠莉!!」 ──ママ「なんだ、そんなことデスか。ワタシは若く見えるのではなく若いのデス。年齢はマリーの倍にも届かないのデスよ」
果南 (うわあ言いそう…ほんとに言いそうこういうこと…)
ダイヤ「倍に届かないわけねーだろ」
果南「ダイヤ。読み始めて最初のリアクションそれ?」
──ママはそう言って謙遜してみせた。
──鞠莉 (計画通り…!) ニヤリ
──鞠莉「そう。そうよね。そうじゃないかと思ってたわ。なんなら倍どころか、私の半分にも届かないんじゃないかって思うくらいよ」
──ママ「半分?なにを言っているのデスか、それはさすがに理屈が…」
──ママ「…ま、そう見えるほど若く美しいということデスね」
果南 (いやないでしょ。何歳に見えるってのさ…)
ダイヤ「需要ねーですわよ」
果南「早く年齢の話終わんないかなあ!!」 ──鞠莉「もしかしてママ、本当に私より年下だったりしてね」
──ママ「フッ、マリーには隠しているつもりでしタが、気付いてしまったのなら仕方がありまセンね」
──鞠莉「つまりママは私の妹ということよね!」
果南「あれ、思ってたより強引じゃない!?口先三寸感あんまりなくない!?」
──ママ「そういうことになりマスね」
果南「ならないよ!もうちょっと考えて会話した方がいいよこの人!」
──鞠莉「ねえ、ママ。私の妹なら姉妹らしい過ごし方ってものがあるわよね」
果南 (ねえママ、私の妹なら…………???) ──ママ「姉妹らしい過ごし方、デスか?」
──鞠莉「ええ。今日妹になったばかりのママにはピンと来ないかもしれないけど、日本には姉妹ならこうあるべきという姿があるのよ」
──ママ「ちょっと待ちなサイ、マリ。『ぴんとこない』とはどういう意味の言葉なのデスか?」
果南「なんで若干リアルな日本語能力なんだよ!必要ないでしょその描写!」
──鞠莉「いい?ママ。姉妹というのはね」
果南 ゴクリ…
──鞠莉「毎日1km分のデートをするものなのよ!」
──ママ「ま、毎日1km…デスか…かなり過酷なのデスね…」
──鞠莉「姉妹が二人ともアウトドア派だったら10kmなんだけど、ママはインドア派だから1kmでいいのよ」
果南「鞠莉お母さんとデートしたかったってことなの…!?」
果南「てか上手に二つの間を取ろうとして逆に意味わかんなくなってるじゃん!」
果南「インドアがどうこうのアドバイスも効いてきちゃって意味不明さに拍車をかけてるよ!」
果南「──全体ツッコミどころ多過ぎて追い付かないよ!!!」 ──ママ「しかし、デートをするのデスか。姉妹で」
──鞠莉「もちろん手を繋いで肩を寄り添いお互いの名前を呼びながら歩くのよ」
──ママ「そう、なのデスか…」
果南 (どうしてこう鞠莉を辱しめることに余念がないのかな)
──ママ「それが風習ならばやるしかありまセンね。さっそく行きましょうか、マリ」
──鞠莉「えっ、今から?も、もう…ママってば、がっつき過ぎよ…」
果南「自分から誘っといてなに照れてんのさ」←ちょっと面倒くさくなってきた
──ティーポットには半分以上も紅茶が残っているのに、ママは立ち上がり私の手を引いた。細く長い指は、まるで私の手と吸い合うようにするりと絡む。
果南「不意にこのタイプの文章混ぜてくるのやめてよ。ムネヤケしそう」 ──ママ「いつ振りでショウね」
──鞠莉「え?」
──ママ「マリとこんな風に手を繋いで歩くなんて。長いこと、していなかったように感じマス」
──鞠莉「…うん」
──ママ「マリ。ありがとう」
──ママ「久し振りに握ったアナタの手は、ワタシの記憶より随分と大きく逞しい。背もいつの間にか同じくらいになりましタね」
──ママ「イタリアにいると、Festa della Mamma のことなどすっかり忘れてしまうから」
──ママ「不器用なところは、パパに似たのでショウね」クスッ
──鞠莉「もう、ママってば…」
果南「いい話なんかい」 ──鞠莉「もう、どのくらい歩いたかしら」
──ママ「さあ。1kmを悠に過ぎたであろうことに察しがつくくらいデスね」
──鞠莉「ママ」
──ママ「なんデスか?」
──鞠莉「デートの最後に、姉妹になった記念を残しましょうよ」
果南 (姉妹…?)
果南「………ハッ! そういう設定だったね!」
──ママ「記念?写真でも撮るのデスか?」
──鞠莉「うん、写真もいいけど、もっと姉妹にしかできないことよ」
──ママ「姉妹にしかできないこと?」
果南「…………」
──鞠莉「私と姉妹になった記念に、愛の盃を────
果南「ストぉぉぉぉぉぉップ!!」 梨子「なんでそこでやめるんですか!?」
果南「梨子!梨子ちゃん!!なにさ『愛の盃』って!」
梨子「あと五行読み進めてもらえたら全てが書いてありますよ。鞠莉さんとお母様の全てがそこに…グヘヘ…」ジュルリ
果南「あれだけ念仏みたいに唱えてたくせに抑えられなかったんかい!!」
果南「とにかくッ、こんなの鞠莉にはおろか誰にも読ませらんないよ」
梨子「えー!せっかく書いたのに!」
果南「熱意と筆の速さは買うけど、みんなに読ませたかったらせめてラストシーンは書き替えてもらわないと」
果南「書き替えても鞠莉にだけは読ませないでね!これ振りとかじゃなくて絶対ね!」 果南「まったくぅ、ちょっと気を抜くとこれなんだから…そういえば後半ダイヤおとなしかったね。ダイヤもラストシーンは書き替えた方がいいと思うよね──?」
梨子「ダイヤさん…?」
ダイヤ モクモク… …フゥ
ダイヤ「…読み終えました」
果南「あ、うん」
梨子「どうでしたか?」
ダイヤ「なるほど、そういうことだったのですね…」シミジミ
果南「なにが?」
ダイヤ「SS(素敵な小説)──わたくしも書きたいですわ!!」
かなりこ「「………………へ?」」
微妙になにかを勘違いしたままのダイヤがSS界で『文豪』と呼ばれるようになったのは、また別のお話…
終わり 最後ちょっと強引にまとめちゃったけど。
難しかったけど楽しかったです、よければまたお付き合いください!
あと遅くなりましたがスレ立て代行ありがとうございました、改めて。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています