千歌「肉」
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カッコン カッコン カッコン カッコン
暗闇が支配する寝室に振り子時計のカッコンカッコンという音が規則正しく鳴り響く.. 梨子「スー..スー..」
.........く
私は自分の部屋のベッドの上で眠りについていたの..
梨子「う..うう..ん..」
私は寝つきも良くて、夜中に目が覚めるという事もあまりないのだけど..その日はなぜか息苦しさを感じて
目を覚ましてしまったんだ.. 梨子(あれ..真っ暗...まだ夜中じゃない..目が覚めちゃったわ..)
カッコン カッコンと時を刻む振り子時計の針は午前3時を示していた
梨子(なんでこんな夜中に目が覚めちゃったんだろう..水でも飲んで寝なおそう...え?)
ベッドから体を起こそうとした時..体がまったく動かないことに気が付いたんだ
何度も何度も起き上がろうと試したんだけど..体に力がまったく入らなかったの..
まるで誰かが私の隣に寝ていて..私の肩に腕を回して力が入らないようにしているような..
そんな錯覚に陥ったんだ 梨子(なに..体が動かない..なんで!?)
体は指先一つピクリとも動かないのに..意識だけはっきりと目覚めちゃって...
私の額を一滴の汗がツ..と流れ落ちるのを感じたわ
カッコン カッコン カッコン カッコン
暗闇の中に振り子時計の音だけが鳴り響き..私の頭がいよいよパニックになろうかとした時.. にく..
梨子(え?)
微かに..呟くような声で..肉..という声が聞こえてきたの..
小さい女の子みたいな高い声だけど..どこかで聞いたことがあるような気がする声だったわ..
梨子(だ..れ..?)
私は部屋のどこから声が聞こえてきたのか、視線を走らせてみたけど..
どこにもそんな声をだすようなモノはなかったわ.. 梨子(気の..せい..?)
にく
梨子(!!!!!!)
私の心臓がジャンプをしたかのように飛び上がった..
今度ははっきりと..肉..と女の子がささやく声が聞こえてきた 梨子(なに..なんなの..)
にく..にく..にく..にく..
梨子(ヒッ!!)
何度も何度も..肉という声が聞こえてきて..
私は冷水を浴びて凍えるかのように歯をガチガチと鳴らすことしかできなかったわ..
にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく.. 梨子(南無阿弥陀仏..南無阿弥陀仏..)
心の中で必死に念仏を唱えるも..怯える私をあざ笑うかのように、肉..という声は聞こえつづけた
梨子(助けて..誰か助けて..)
にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..
にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..にく..
梨子(や..だ..)
涙が一筋ぽろっと零れ落ちたその時 千歌「お腹空いたよ〜〜〜!!!!」
梨子「きゃあああああああああああ!!!!!!」
梨子の耳元から千歌の絶叫が聞こえてきた
梨子はたまらず叫び声を上げた
千歌「うえへへへへ..ごちそうだ〜♡いただきまーす!」
千歌は夢の中で山盛りに積まれた肉を見て涎を零した 梨子「ち..か..ちゃん..」
前日に..千歌が梨子の家に泊まりにきて二人は一緒のベッドで仲良く眠りについた..
千歌の腕が蛇のように梨子の肩に巻きついていて..梨子は身動きを取ることができなかったのだ..
梨子「......」
最大級の恐怖を味あわされた私は..豚さんのぬいぐるみを無言で掴みあげると
梨子「起きろこのバカ!!」
千歌「にぐ!!??」
千歌ちゃんの大きな口の中に思いっきり突っ込んであげました
おしまい 肉おじ
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/::/ ヽ::::::ヽ
. /::::/ 肉 ',:::::::ヽ
/::j ⌒ ⌒ ::(:::):l ,-、
. l::::j ∧ ∧ :::(:::)l / /
l:::j = ハハハ = lヽ(:::)/肉/
. ヽ /),,,,,,, ̄,,,,,,,,,,,,l_/::∞推/
. /、ヽ:|、__ノ|::'l:/`ヽヽ し/
ヽ,__/::|(??)|:::| / j )-´
l_|::|______|:::|とノ
l:::l:i:l:::)
. l:::ノ`l:::j
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