聖良「リア充になりたいです!」
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とある日、鹿角家…
理亞「姉様、ただいま」ガラッ
聖良「理亞おかえりなさい。今日はお店の手伝いできそう?」
理亞「あ、ごめん…ちょっとカラオケで友達を待たせてて」
聖良「そう…なら仕方ないですね」
理亞「明日は必ず手伝うから!行ってくるね!」
聖良「…」
聖良「あの理亞が友達とカラオケですか…」
聖良「友達と打ち解けたのは良いことですが、最近は私と出かけなくなりましたね…」
聖良「…」モヤモヤ
聖良「何でしょうか…この胸のモヤモヤは…」 数日後、沼津…
聖良「…」
聖良(…気がついたら沼津に来ていました)
聖良(聞けば理亞は、千歌さんの家で手伝いをして色々と学んだとか…)
聖良(最初は曜さんのコミュ力を学びに行っていたらしいですね)
聖良「…」
聖良(私も友達は少なくないはず…。でも今の理亞のように遊びに行くことはあまり無い)
聖良(あまりくだけた話もしませんし、どこか堅い人だと思われてるのかも…)
聖良(よく“年の割に大人びてる”って言われることもありますしね…)
聖良(ここまで来たということは、理亞のようにAqoursからコミュ力を身につけたいと思ってるんでしょうか…)
聖良(でも誰かを頼るのは少し恥ずかしいですね…)
聖良(そう都合よくはAqoursと会えないだろうし…この辺を観光でもしましょうか)テクテク 商店街…
店員「ありがとうございましたー!」
聖良「…」モグモグ
聖良(美味しい今川焼きですね)
聖良(食べ物なら北海道に勝る場所は無いと思ってましたが…なかなか侮れませんね)
聖良「…ん?」
曜「…でさ、それでねー!」ワイワイ
聖良(あそこに居るのは…曜さん!)
聖良(こんなとこで見つけるなんて…!声をかけてみましょうか…)
聖良「…おや?誰かと一緒みたいですね」
曜「…てことがあってさー!」ワイワイ
月「あはは、そうなんだ!」ワイワイ
聖良「…」
聖良「!?!?!?」 月「ん?」チラッ
曜「? どうしたの?」
月「…んー、なんか僕らのことを見ている人がいたような」
曜「狸の置物しかないよ?気のせいじゃないかな」
月「そうかな?…まあいいや」
月「じゃあ曜ちゃん、お茶しに行こっか!」
曜「うんっ!」
曜・月「〜♪」テクテク…
狸の置物(聖良)「…」
狸の置物(聖良)「お、思わず狸の置物に隠れてしまいました…」
狸の置物(聖良)「なんか…とんでもない場面を見てしまった気が…」アワワワ… 狸の置物(聖良)「まさかあの曜さんが男性と親しげに…」
狸の置物(聖良)「弟でしょうか?いや、兄弟はいなかったはずですよね…」
狸の置物(聖良)「ということは彼氏…!Aqoursの皆さんは知ってるのでしょうか…」
狸の置物(聖良)「…」
狸の置物(聖良)「ちょっとだけ…」
狸の置物(聖良)「ちょっとだけ尾行してみましょうか。私の勘違いかもしれないし…」
狸の置物(聖良)「よしっ!行きますよ!」
女の子「…」
女の子「狸の置物が喋ってる…」ポカーン しばらくして…
店員「ありがとうございましたー!」
カランカラン
曜「ふー!お腹いっぱい!」
月「曜ちゃんのカルボナーラも美味しそうだったね〜」
曜「次はどこに行く?ご飯も食べたし体を動かしたいな」
月「確か近くにバッティングセンターがあるよ。行ってみる?」
曜「うん!よーし、思い切りかっ飛ばすでありまーす!」
ワイワイ…
聖良「…」スッ
聖良(カフェでお茶して、パスタを食べて、バッティングセンターへ…)
聖良(これは間違いなくデートじゃないですか!)
聖良(くっ…!彼氏がいる子にコミュ力を学ぼうとしてたなんて!)
聖良(だいぶハードルが上がってしまいました…!)ガクッ 女子高生A「あ!渡辺さんだー!」
女子高生B「あれ?そっちの子って確か…」
月「うん!そうそう!」
曜「はじめまして!皆さんはクラスメイトの…」
ワイワイ…
聖良「…」スッ
聖良(何やら話込んでますね?遠くて聞こえませんが彼氏さんのクラスメイトでしょうか)
聖良(やはり曜さんの彼氏さんだけあって人望があるようですね) 月「あはは、それでさ〜!」ワイワイ
聖良(…それにしても!彼女の目の前で女子生徒とあんなに親しげにするなんて!)
聖良(曜さんが可哀想じゃないですか!)プンプン
月「それじゃまたね!」
女子高生A「うん!また学校でね〜!」
女子高生B「バイバーイ!」
月「こんなとこでクラスの子たちと会うとはね」
月「曜ちゃんお待たせ。じゃあバッティングセンターに…」
月「ん?」チラッ
聖良(! マズい!)サッ 月「…む〜?」ジー
曜「どうしたの?」
月「やっぱり尾けられてる気がするね…」
月「いま“サッ”って音も聞こえたし」
曜「んー?」ジー
曜「…誰もいないよ?看板しか無いみたいだけど」
聖良「に…ニャーン」
曜「あ、ネコみたいだよ?ほら行こうよ!」
月「…」 月「おーいネコちゃん!尻尾が見えてるよ!」
聖良「えっ!ウソ!?」バッ
聖良「あっ…」
聖良(アホですか私はーーーーー!?)
月「やっぱり誰か隠れてる!ちょっと出てきなよー!」
聖良「す、すみません…尾けるつもりは無かったんです…」スッ
曜「せ、聖良さん!?」
聖良「あ、曜さん…お久しぶりです…」ペコリ 月「曜ちゃん、このストーカーと知り合いなの?」
曜「私と同じスクールアイドルの子だよ。函館の…」
曜「えっと…どうして私たちを?」
聖良「じ、実はいろいろありまして…」
聖良「ごめんなさい、デートの邪魔をしてしまいましたね…」
曜・月「「デート??」」ポカン
聖良「あっ…!それよりあなた!彼女の前で女の子と仲良くするなんて!」
曜・月「「彼女???」」ポカーン
曜「…」
曜「なんか勘違いしてるみたいだね…」
曜「聖良さんがここにいるワケも聞きたいし、どこかお店で話そっか?」
――――
――
― 近くのカフェ…
聖良「い、従姉妹だったんですか!?」
曜「はい、今日は一日遊ぶ約束をしてたんです」
聖良「しかも男の子と間違えるなんて…!ごめんなさい!」ペコリ
月「あはは、気にしなくていいよ!」
月「こんな格好してると、初対面の人からは大抵間違えられるしね!」
曜「…それにしても、リア充になりたいなんて聖良さんらしくない悩みですね」
曜(前に理亞ちゃんも同じことで悩んでたよね)
曜(やっぱり姉妹だなー)クス 聖良「いえ…リア充とまでいかなくてもいいんです…」
聖良「友達と打ち解けてる理亞を見てたら、ちょっと羨ましくなって…」
聖良「私はあまり友達と遊んだりしないものですから…」シュン
月「それで妹さんから曜ちゃんの話を聞いて沼津まで来たってわけだ」
聖良「はい、曜さんたちに会ってから理亞は変わったので話が聞ければと」
聖良「今日お2人に会ったのは偶然でしたけどね…」
聖良「教えてほしいんです!どうすれば皆さんや理亞のようにクラスメイトと打ち解けられるか!」ペコリ 曜「んー、確かに理亞ちゃんにアドバイスはしたけど」
曜「理亞ちゃんは“自分らしくする”って結論になったみたいだし」
曜「変わったのは前よりも自信がついたからじゃないかな?」
聖良「自分らしく、ですか…難しいですね」
聖良「なかなか本当の自分というのは分からないものですし…」ウーン…
月「確かにそうかもね…」
聖良「あの、お2人に聞きますが…」
聖良「…私ってお堅く見えますかね?」アハハ…
曜・月「「見える!」」
聖良「即答!?」 月「初対面で申し訳ないけどね。なんだかカチッとした子だなーって思ったよ」
曜「私も。大人びてるから最初は話しにくかったかな」
聖良「そ、そんなぁ…」ガーン
聖良「ぐっ…!なまらショックだべさ…!」ガクッ
曜「方言出てるよ聖良さん!」
曜(なんだか…気にしてることズバリ言い当てちゃったみたいだね…)
月(うん…ちょっとマズったかなコレは…)
聖良「ああもう…!やっぱり私がクラスメイトと打ち解けるのは無理なのですか…」ガックシ
月「…」 月「聖良ちゃん、確か家は函館だったよね?」
聖良「え?そうですけど…」
月「ちょうど連休だし…僕、聖良さんの家に遊びに行こっかな!」
聖良「…は、はい?」ポカン
聖良「つ、月さんが私の家にですか!?」
月「うん!…ダメ?」
聖良「ダメではありませんが…でもどうして急に…?」
曜「本当だよー!なんで突然!」
月「んー何となく?聖良ちゃんが気に入っちゃったのかも!」
聖良「は…はぁ…」
曜「もー!いっつも思いつきなんだから!」ハァ 曜「じゃあ私も行くよ。月ちゃんだけ行かせるのは心配だし…」
曜「ごめんね聖良さん、私もいいかな?」
聖良「ええ、構いませんよ。大したおもてなしは出来ませんが…」
聖良(でも…月さんと曜さんの2人と過ごせば何か掴めるかもしれませんね)
月「じゃあ準備したら早速行こう!」
月「いざ函館へ!イクラにカニにソフトクリーム〜♪」ワクワク
曜(もしかして食べ物目当てなんじゃ…)
――――
――
― 一同、鹿角家へ…
理亞「…!?」ガシャアアアン
理亞「ね、ね、ね…姉様が…!」プルプル
理亞「男を家に連れてきてるーーーー!?」
聖良「紹介しますね。この方は…」
月「やあ!キミが妹の理亞ちゃんだね!」
月「よろしくね!」キラッ 理亞「しかも爽やかなイケメン…!終わりよ…もう終わりだわ…!」ガクッ
理亞「ちょっと曜!どうなってんのよ!誰なのアイツは!」ガシッ
曜「ま、待って!いま説明するからさ!」ユサユサ
理亞「私の姉様が!男なんかに取られるなんてーーーーー!」ユサユサユサ
曜「よよそそろろろろろ」ユサユサユサユサ
聖良「落ち着きなさい理亞!」
曜「うえー…揺らされて気持ち悪いであります…」ゲッソリ 聖良「実は…かくかくしかじかという事がありまして…」
理亞「え、女だったのね…ゴメン…」
理亞「…ていうか姉様、そんな悩みがあったのね?」
聖良「恥ずかしながら…最近変わった理亞が羨ましくなったんです」
理亞「そんなに変わった?自分らしくしてたら友達も気兼ねなく接してくれただけよ」
聖良「…でも最近はお姉ちゃんと遊んでくれないから寂しいし」ボソ
理亞「? なにか言った?」
聖良「い、いえ別に!///」 月「聖良ちゃんは、その“自分らしく”ってのが難しいみたいでさ」
月「だから僕らが協力しに来たワケ!」
聖良「そうなんです。なので二日間ほどお2人を家に泊めますね」
曜・月「「よろしくヨーソロー!」」ビシッ
理亞「そう…なんだか騒がしくなりそうね」
理亞(そっか、姉様も色々と悩みを抱えてたのね…)
理亞(私から見たら完璧な姉だと思ってたけど…分からないものだわ) 聖良「さて…長旅でしたから今日はもう休みましょうか」
月「そうだね、空港で美味しい海鮮丼も食べれたことだし♪」
曜「やっぱり月ちゃん食べ物目当てなんじゃ…」ジトー
月「や、やだなー!そんな事ないってば〜!」
理亞「寝るとこどうする?とりあえず曜は私の部屋の布団でいい?」
曜「うん!大丈夫だよ!」 聖良「では月さんは私の部屋で。いま布団を出してきますから」
月「え?いいよいいよ、一緒にベッドで寝ればいいじゃん」
聖良「えっ!一緒にですか?」
理亞「だ、ダメよ!姉様と同じベッドなんて許さないからね!」
月「えー何もしないよ?理亞ちゃんてばナニ想像してるの?」ニヤニヤ
理亞「ぐぬっ…///」カァアアア
理亞「な、なんかアンタの従姉妹…調子狂うんだけど…」
曜「あはは…ご迷惑おかけします」 聖良の部屋…
聖良「よいしょ…月さん、ベッドの準備できましたけど…」
聖良「あの、本当に一緒のベッドで寝るんですか?」
月「うんっ!ホラ!早く入ろうよ!」バッ
聖良「きゃあっ!?」バフッ
月「ん〜!聖良ちゃんフカフカしてあったかいなあ〜!」ギュー
聖良「つ、月さんってば!///」カァアアア
月「…」
月「ねぇ…明日、聖良ちゃんの学校に行ってみない?」
聖良「えっ!明日ですか!?」 月「うん、休みだけど学校に何人か生徒はいるよね?」
聖良「ええ、部活や生徒会に友達やクラスメイトがいると思いますが…」
聖良「! まさか私とクラスメイトのやり取りを見に来るんじゃ!」
月「ピンポーン!普段の聖良ちゃんを見ておこうと思って!」
月「そうすれば僕や曜ちゃんもアドバイスしやすいでしょ?」
聖良「ま、まあそうですが…でも恥ずかしいですね…」
月「決ーまり!じゃあ寝る前の定番、恋バナでもしよっか!」ギュー
聖良「あ、ありませんよ恋バナなんて!///」カァアアア
聖良「ていうか!いつまで抱きついてるんですかーーー!///」
――――
――
― 次の日、函館聖泉女子高等学院…
月「へー、ここが聖良ちゃんの学校か〜」
曜「私たちも入っていいのかな?」
聖良「ええ、休みなので他校の生徒が居ても大丈夫だと思います」
生徒A「あれ、鹿角さんだ」
生徒B「休みなのに学校来たんだね?」
聖良「ええ、ちょっと用事がありまして」
生徒A「その人たちは?ウチの生徒じゃないみたいだけど」 月(聖良ちゃん、僕らのこと紹介してよ。クラスの子との接し方が見たいし!)ヒソヒソ
聖良「あ、ハイ…」
聖良(せっかくですし…この場はちょっとくだけてみましょうか)
聖良「2人は静岡から来た友達で…」
聖良「つ…ツッキーとヨウヨウです!」
月「ツッキー!?」
曜「ヨウヨウ!?」 生徒A「へ、へ〜…ツッキーさんとヨウヨウさんですか?よろしくね」
曜・月「あ、よろしくです…」ペコリ
生徒B「な、なんか…鹿角さんが友達をあだ名で呼ぶなんて珍しいね?」
生徒A「ほんとね、私たちもあだ名つけてもらう?なんちゃって…」
生徒B「あはは、いいかも!じゃあまたね鹿角さん」
聖良「ええ、また休み明けに!」
聖良「…」チラッ
聖良「♪」フフン
曜・月(なぜドヤ顔なんだ…) 校舎裏…
曜「ちょっと聖良さん!さっきのあだ名はなんなのさ!」
月「ああいうウソの打ち解け方は良くないと思うな〜?」
聖良「す、すみません…彼女たちに私の違う面を見せたくて…」シュン
聖良「でもどうですか?いまクラスメイトと距離が縮まった感じしません?」
曜「まあ確かに…あだ名つけてもらおうとか言ってたし…」
月「んー、僕的にはいつもと違うから戸惑ってた感じがしたけどね」
聖良「えっ…!そ、そうでしたか…?」ガーン
月「あのさ、打ち解けたいなら趣味の話はどうかな?普段あまり話さないような」
聖良「うーん、趣味ですか。乗馬は好きですが一般的ではないですし…」
聖良「そうですね…映画は割と見る方ですかね」
曜「映画いいじゃん!…ん?」チラッ 生徒C「…そういえばあの映画観た?」
生徒D「まだ!早く観たいよねー」
生徒E「来週行こっか!どんな内容なんだろうね?」
ワイワイ…
曜「ねえ、あそこに映画の話してる子たちがいるよ?」
聖良「クラスのバスケ部の子たちですね。あまり話したことは無いですが…」
月「話に混ざってきなよ!仲良くなれるかもしれないよ!」
聖良「わ、分かりました!行ってきます!」
聖良(教室で映画の話はしませんからね…。仲良くなるチャンスかもしれません!) 聖良「こ、こんにちは!今日は部活ですか?」
生徒C「あ、鹿角さん」
生徒D「そうなの!休みなのにやんなっちゃうよー」アハハ
生徒E「いま休憩中だから映画の話してたんだよねー」ネー
聖良「そうなんですか。実は私も映画は結構好きなんですよ」
生徒C「ほんと!ねえねえ『ビデオを止めるな!』は観た?」
聖良「はい!アレは面白かったですよ!」
生徒D「やっぱりー!」
聖良「まさかゾンビ物かと思いきや◯◯な展開だとは思いませんでしたよー」ウンウン
生徒C・D・E「えっ…」 生徒C「あ、あの鹿角さん…それ結構なネタバレなんじゃ…」
聖良「? そんなこと無いと思いますが…」
生徒D「ち、違う映画の話しよっか!」
生徒E「そ、そうだね!そういえばこの前『ミージュアル・サスペクツ』って映画を借りてきたの!」
聖良「あ、それも観ましたね」
聖良「あの◯◯が不自由な◯◯が黒幕だったなんて驚きでしたね!」
生徒C・D・E「…」
生徒C「か、鹿角さん…それもネタバレじゃないかな…?」 月「はーいストップ!」ガシッ
聖良「えっ!月さん!?」
曜「お騒がせしました〜!行くよ聖良さん!」グイッ
聖良「ち、ちょっと!何なんですかーー!?」ジタバタ
月「はいはーい、良い子だから暴れないのー」
聖良「きゃあー!引っ張られますーーー!」ズルズル
聖良「助けてくださーーーーーい!」ワーン
ズルズルズル…
生徒C・D・E「」ポカーン 聖良「げほげほ…!い、いきなり何をするんですか!」
月「こっちのセリフだよ!いきなり何を言ってんの!」
聖良「はい?普通に映画の話をしていただけですが…」
曜「普通じゃないよ!ネタバレ全開だったじゃんか!」
曜「私も『ビデオを止めるな!』観てなかったのに!」プンプン
月「聖良ちゃんってちょっとKYなとこあるかもね。あ、KYSだ!」
月「K(堅くて空気が)Y(読めない)S(聖良ちゃん)!」
聖良「ひ、ヒドイですよ!何ですかその不名誉な呼び名!」
聖良「もう知りません!私が真剣に悩んでいるのにからかって!」プイッ
曜・月(やばっ…怒っちゃった…) 曜「…」
月「…」
聖良「…」ムスー
曜「あ、あの…聖良さん」
聖良「…何ですか」
曜「えと…ちょっとトイレに行きたくなってきたんだけど…」
月「あ、僕も…」
聖良「…」
聖良「…渡り廊下のところを左です」ツーン
曜・月「あ…はい、行ってきます…」ソソクサ 聖良「…」
聖良(もういいですよ…私はこれからも融通の利かないカタブツ人間で通ります…)ハァ
生徒A・B「…」テクテク
聖良「おや?あの2人…」チラッ
生徒A「…誰もいないよね?」キョロキョロ
生徒B「…早く早く!こっち!」
タッタッタ…
聖良「何でしょうか…?挙動不審でしたけど…」
聖良「…」 体育館裏…
生徒A「じゃーん!コッソリ持ってきたよ、お父さんのタバコ!」
生徒B「おー!ドキドキするね、どんな味がするんだろう…!」ワクワク
生徒A「ライターもあるしね!まずは一本吸ってみよっか!」
生徒B「うん!」
シュボッ…
聖良「何をしているんですか!」バッ
生徒A・B「!?」ビクッ 生徒A「か、鹿角さん…!」
生徒B「いやーチョットね…」サッ
聖良「隠してもダメですよ!学校でタバコを吸おうとするなんて!」
生徒A「う、うるさいなあ!タバコくらいで騒がないでよ!」
生徒B「そ、そうだよ!だから鹿角さんは堅いって思われてるの!」
聖良「…っ!」 聖良「…」グッ…
聖良「…何と言われても構いません。あなたたちの健康のためにも止めてください!」
生徒A・B「…」
生徒A「…はいはい優等生さんは違いますね。ねえ、もう行こう?」
生徒B「うん。先生にチクったら許さないからね」
聖良「…」 曜「あっ!聖良さんここにいたんだね」
月「どうしたの?こんな所で」
聖良「…」
月「? おーい、聖良ちゃーん?」
聖良「私の注意は…伝わらなかったんでしょうか…」ジワ…
曜「聖良さん…?ど、どうしたの?」
月「何か…あったの?」
聖良「…」
――――
――
― 帰り道…
曜「そっか…トイレに行ってる時にそんなことがあったんだね」
聖良「はい…これでますますクラスの子と距離が開いてしまったかもしれません…」シュン
月「でも聖良ちゃんは正しいことをしたじゃないか」
曜「そうだよ。先生には報告するの?」
聖良「いえ、実際に吸ってたわけではありませんし」
聖良「彼女たちもちょっとした興味本位でしょうから…言うつもりはありません」
曜「そっか…」 聖良「私、やっぱり真面目すぎるんでしょうかね…」
月「んー、でも僕は聖良ちゃんのそういうとこ好きだけどな」
曜「私も!ちゃんと注意できるのは偉いことだよ」
聖良「月さん…曜さん…」
月「それにホラ!ちょっと真面目な方が、からかい甲斐もあるしさ!」アハハ
聖良「…もうっ!なんですかソレ!」
聖良「でも…ありがとうございます。ちょっと元気が出てきました」クス 鹿角家…
聖良「ただいま理亞、遅くなりました」
理亞「おかえりなさい。ついさっき姉様にお客さんが来たわよ」
聖良「? 私にですか?」
生徒A・B「あ、鹿角さん…」
聖良「あ…どうしたんですか…?」
生徒A「先生に家の場所を聞いて来たの…」
生徒B「どうしても言いたいことがあって…」
聖良「…」
聖良(また口止めするよう言われるんでしょうか…)ズキ…
生徒A・B「あ、あの…」
生徒A・B「「さっきはごめんなさい!」」ペコリ
聖良「えっ…?」 生徒A「さっき注意された時は腹が立ったんだけど…」
生徒B「後から恥ずかしくなって…私たちのことを思って注意してくれたのに…」
生徒A「もう絶対にタバコなんてやらないから…」グス…
生徒B「本当にごめんなさい…」グス…
聖良「…」
聖良「…いえ、いいんですよ。頭を上げてください」
聖良「うち喫茶店やってるんです。良かったら食べていきませんか?」ニコッ
生徒A・B「…!」
生徒A・B「うんっ!」 生徒A「わぁ…!このあんみつ美味しいー!」
生徒B「お汁粉も美味しいよー!」
生徒A「ねぇねぇ!このスイーツ、インスタに写真載せてもいい?」
聖良「ええ、いいですよ。どんどん宣伝してくださいね」
聖良「あっ!Bさん箸の持ち方が違いますよ!この指はこうで…」
生徒B「えー細かーい!堅いんだから聖良ちゃんはー!」
聖良「ふふ、いいんですよ。私は堅いのが似合ってますから」クス 生徒A「ねえ聖良ちゃん、食べてるとこ一緒に写真撮ろうよ!」
聖良「えっ!私あんまり自撮りしたことないんですけど…」
生徒B「いいからいいから!はいチーズ!」パシャ
生徒A「ホラ!可愛く撮れてるよ!」
聖良「す、少し恥ずかしいですね…///」カァアアア
アハハハ…
曜・月「…」チラッ
曜「…良かったね月ちゃん!」
月「うん!」 生徒A「じゃあね聖良ちゃん!ごちそうさま!」
生徒B「また遊びに来るからね!」
聖良「ええ、待ってますね」
バタン…
聖良「…」フゥ…
聖良「…なんだか肩の荷が降りました。私の堅い性格でもこうやって良い方向へ向かうんですね」
聖良「まずは一つ…自分らしさが分かった気がします」
月「…自分らしくって分からないことも多いけどさ。すぐに答えを出さなくても大丈夫だよ」
月「前に進みながら向き合って行くのもいいんじゃないかな?」
曜「そうだね、聖良さんならそれが出来ると思うよ!」
聖良「はい…!ありがとうございます、月さん、曜さん!」 理亞「姉様、曜、月ー、ご飯が出来たわよー」
聖良「あ、今日はお母さんたちがいないから理亞が作ってくれる日でしたね」
曜「わー!美味しそうだね!」
聖良「これは三平汁ですね。北海道の郷土料理です」
4人「「「いただきまーす!」」」
月「なんだか今日は僕たちのアドバイスいらなかったみたいだなー」モグモグ
曜「ホントだよね!聖良さんは自分で解決しちゃったもん!」モグモグ
理亞「ふふん!そうよ、姉様はすごいんだからね!」
聖良「いえいえ、そんな事ありませんよ。今回は色々とありがとうございます」
月「そうだ!ご両親がいないなら今夜は広い部屋でみんなで寝ようよ!」
聖良「ええ、いいですよ。楽しそうですし」 月「やった!じゃあ昨日みたいにみんなで恋バナしようよー!」
理亞「い、イヤよそんなの!ていうか姉様、恋バナしてたの!?」
曜「おー!聖良さんの話、聞きたいであります!」
聖良「し、してませんから!恋バナなんて!///」カァアアア
月「もー!やっぱり聖良ちゃんはお堅いんだからー!」
聖良「いいんです!私はこれで!」
アハハハ…
聖良(…自分のことを知るには、自分自身を好きになることが大切なのでしょう)
聖良(今は…この堅い自分が前より好きになれたかもしれませんね)
聖良(私の大切な友達のおかげで…)クス
月「そうだ聖良ちゃん!さっきみたいに僕のことツッキーって呼んでみてよ!」
理亞「つ、ツッキー!?」
聖良「もう呼びませーーーんっ!///」
おわり 函館はどうか知らんが道民はなぜか今川焼大判焼をおやきと呼ぶ そうなの!?
生地にあんことか包んで焼いて食べると美味しいものだから同じなんだと思ってた(ガバガバな認識) おやきっていうとあんこじゃなくて山菜とか入ってるイメージ そういや山菜入れたりもするっけ
どっちもなんでも入れる、似たような形状の食べ物だから同じものなんだと思ってたわ…
リアルで甲信地方民にそういうこと言っちゃう前に気づけて良かった、ありがとう ◆日本はやり直しのきかない国◆
・年齢差別を国が認めているため倒産、リストラにあうとやり直しが難しく
失業給付期間が異常に短くおおむね3〜6ヶ月なので(外国の場合は2、3年)
なかなか次の仕事が見つからず借金地獄に陥りやすい。
・長時間労働、サービス残業などが横行しこれを摘発してもなぜか罰則を適用
しないという企業に甘い社会。よって過労死、ノイローゼ者が続出。
・仕事を持たないとアパートが借りられない、しかし住所がないと仕事を
得られない。さらに保証人が必要で敷金、礼金と不条理なものがまかり
通っているので一度ホームレスになると復帰は困難。
・一極集中なので不況になればなるほど仕事を求めて都会に人が出て来る
ので地価が下がっても需要があるので家賃が下がらない --> 生活苦
一度落ちると這い上がることは至難のワザ
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どんな生き物も「自らが生きるための社会構造」を作っているのに
この国の構造は、人間にもっとも向いていない。
「生きるな生きるな」と言い続けているような社会になったのは
安倍総理は勿論、としあきのオッサンのせいでもましてや高坂アスカ ◆ASUKA.uebxEuのオッサンのせいでもなく、
全部この板に巣食う、ド低脳基地外池沼ガイジDQNマダオニート生皮狂信者でおなじみ(笑)の『インポガー』のおっさん(笑)と
黒木進一郎のオッサン(笑)のせいでFAと、いう結論に落ち着きやがった!!
と、いう事なので『インポガー』のおっさん(笑)と黒木進一郎のオッサン(笑)は
日本国民の皆様に対して腹を切って詫びるべきである!!
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