絵里「これが噂の恋が成就する香水…」メイ*σ ᴗ σリ「うふふ!」
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防犯カメラにバッチリ写ってるのをプリントアウトして電信柱に張り付けたらダメかなぁ。家の前の電信柱にわざわざリードを強く引っ張って電信柱にマーキングさせるのでイライラする。 皆さんこんちかーっ!
以前、3のくせに「2get」と書き込んでしまい、
「1000万年ROMってろ!」と言われてしまった高海千歌役、伊波杏樹でございます〜。
よ!というわけで!言われました通り1000万年間、沢山沢山ROMりましたわけですよ!
G's Magazineでの連載、アニメ化、紅白歌合戦出場…
東京ドーム公演、サンシャインアニメ化、Aqoursライブツアー・・・
途中、「サンシャインはオワコン」
と書き込んだ工作員に反論しそうになったり、
「パパだよ」というクソレスに切れそうになったりもしたわけでありますけれども!
言いつけを固く守り、唇を咬んでROMに徹したわけでございますよ!
そしてそして!ガチャに消える石!繰り返される11連!
初めは皆さんどんだけ課金してんだ!って思っていたりもしたわけでありますが…
URが当たった時の皆さんのささやかな笑顔を見させて頂きましてですね!
私も色んな人に幸せを届けられるよう日々精進しようと思ったわけでございますよ!
というわけで!1000万年経った今、晴れて縛めを解かれた私伊波杏樹、
2get出来るチャンスにっ!今っ!恵まれましたー!イェイ!
胸が張り裂けんばかりで、私どんだけ感動してんだって話でございますよ!
小泉花陽ちゃーん、見てますかぁー!?
それでは、1000万年の歴史の重みと共にっ!
キーを叩き壊すほどの情熱をもって、いざっ!打ち込ませていただきますっ!
2get! テレビ『ーーーの犯人はそのまま現場から逃走し、現在も捜索中であるということで…』
絵里「………」ドキドキ
絵里「ついに買ってしまったわ…知る人ぞ知る噂のブランド…『Aqoursリリー』の香水、その名も『メイリー』!今日に間に合って良かったわ!」
絵里「一応在庫処分ってことで安くなってたけど…財布はだいぶ軽くさせられたわ…これから年末を迎えるのに…」クスン
絵里「でも…願掛けだけっていうにはあまりに効果が高いとかなり評判のこの香水…!」
絵里「恋人達で街が溢れ返る今日…クリスマスに!いよいよ私もその一員になるときが来たわ!」
絵里「本当に今まで色々あったけど…」
絵里「あの娘とのデート、成功したら良いな///」エヘヘ
絵里「おっと///それよりも使い方よね!えーっと、なになに……………
『この度は、ギルティに元気全開で貴女の恋を咲かせます、魔法の香水メイリーをお手にとって頂き誠に有難うございます。
たったの一振りでも込められた百合花の香りが、貴女と貴女の想い人の間に素敵なワンシーンを演出し、100%告白を成就させる効果があります。これで貴女も明日は全速前進!
但し使用上の注意点として、いざという時以外、今この場こそ告白のチャンスだ!とお考えになられるまでの使用は是非、お控えください。また、この香水の使用によって起きたトラブルによる一切の責任や保証はーーー………』 …っね。随分大仰に書くじゃない?一振りでって…ただの謳い文句なのかもしれないけれど…もしかしてこれ、相当きつい匂いなんじゃないかしら…?」
絵里「な、なんだかちょっと不安ね…」
コンコン オネェチャーン?
絵里「ん?亜里沙?どうぞ」
ガチャ 亜里沙「お姉ちゃん、今日ってお出かけなんだっけ?亜里沙がご飯作るけど、帰りは何時?」
絵里「ああ、時間まで言って無かったわね。うーんそうね………えっと、も、し、かしたらだけど…///今日は、その、か、かなり遅くなる…かも、だから…///だからお夕飯は食べちゃってて大丈夫よ!」
亜里沙「わかったー………大丈夫お姉ちゃん?かなり顔真っ赤だけど…?」
亜里沙「もしかして…あ!やっぱり〜!香水なんか用意しちゃってお姉ちゃんオットナー!」ニヨニヨ
絵里「も〜う//茶化さないで///とにかく今日は遅いから!!!」
絵里「…ってそうだ、ねぇねぇ亜里沙。この香水のことって知ってる?」
亜里沙「有名なの?う〜ん。学校じゃ使ってる娘いないからわかんないや」
絵里「ああ…まあそうよね…なら亜里沙。ちょっと試しにこの匂い、嗅いでみてくれない?」テノコウ ニ ホンノチョッピリハーイ プシュ…!
『ウフフ…』
絵里(これくらいなら問題ないわよね?効果は100%…なんて書いてあったけど、あくまで煽り文句として、よね。別に妹に告白するわけでもないし、流石に本当に『魔法』の香水でもないだろうし…)
亜里沙「え?良いの?どれどれ…クンクン…うーん…何だろう…花の香り、みたいだけど…うん…全然、すっごくいい匂いだよ!」
絵里「ほっ…良かったわ…これは百合の花の香りなんだって。今日のデートで香水のせいで文字通り鼻摘み…なんて笑い話やジョークにしかならないものね…」
亜里沙「あ、やっぱりデートなんだ〜良いな〜お姉ちゃん。これが日本の青春ってやつなんだね〜ご飯の準備は寧ろ、明日の朝の分のほうがいいかもね〜?」クスクス
亜里沙「それに相手はもしかして…に…」
絵里「ええ!?///ああんもう///からかわないの!って…あら?」スマホチラ
亜里沙「だってクリスマスデートなんで…」フラッ…
亜里沙(あれ…?なんか…)
絵里「やだ!もうこんな時間じゃない!ごめん亜里沙!付き合わせてけど、お姉ちゃん準備急がなきゃ!」ドタドタ‼
メノ ズズ…………
亜里沙「う…ん…」チラッ
亜里沙 ジーーーッ…………
亜里沙「お姉ちゃんの…スマホ…だ…」
メノ^『ウフフフフフ…』
ーーーーー
ーーー
ー
神田明神境内
サッ サッ
「ん…?」ピクリ
「なんでや!?今の気配…まさか…!」 ー
ーーー
ーーーーー
ガタンゴトン ガタンゴトン
絵里(な…何とか間に合ったわ…!)ゼーハー
絵里(少し慌てて出たけど…忘れ物は…)パタパタ
絵里(財布ケータイハンカチと…そして、おまじないの香水も…!)
絵里(よし!今日の為の最低限は持ってるわね!)
絵里(それに、ね、念の為にとシャワーを浴びて来たけど…///き、緊張を紛らわすためよ!?///まあ走って汗かいちゃったから…無駄な空回りだったわね…うん)
絵里(でももう電車には乗ったんだから…!あとは目的地に着くだけ!そして本番はこれからよ!)
絵里(そうよね…本当に、これから…)
絵里 バクンバクンバクンバクン
絵里(慌てて駅まで走って高まる鼓動もあるけど、それ以上に今日これからの緊張の早鐘が混じっていることも今更に感じてる)
絵里 バクバクバクバクバクン!
絵里 グググッ…………………!
絵里(どうしよう。電車の揺れは関係なく…吊り革がないと立ってられないくらい、膝が笑っているのを自覚してしまう)
絵里(急に、目的地に早く目的地に着いて欲しいはずなのに、そうあって欲しくないような、どっちつかずの不安)
絵里(なによ…電車って便利なようで、実は優しいわけではないのね…なんて、変なの私)
絵里(そういえば…電車といえば…あの娘…ことりの歌って)
絵里(走りだす〜べりべりぃとれいん♪……なるほどね。海未とのデートの時はこんな気持ちだったの?ことり?)
絵里(でもいいな…この目眩すら覚える緊張を乗り越えて…デートを成功させて、あの娘達は上手くいったんだものね!)
絵里(ちょっと部室とかでのイチャイチャはとても目に余るけど…恋人同士って関係が、実はちょっとうらやましい…)
絵里(もしかしたら…今日、私も…ううん、私達だって…んふふふ///)ニヨニヨ
絵里「不安な気持ちが酸っぱくても…その先の成功という甘美が待っているとしればこそ!頑張るのよ!私!」
絵里「きっと今のこの気持ち…それはきっとみんな一緒。私だけへこたれている訳にはいかない」
絵里「それに、おまじないみたいなものだけど…今の私には噂の香水もある!後は今日のデートに全力を尽くすだけよ!」
絵里「絶対に私から告白してみせるわ!だから待っててね!」 絵里「にこ!」
乗客1(あの娘、独り言凄いわね…それにしてもデートいいなぁ…)
乗客2(誰だか知らないけどあんなきれいな娘の思い人って誰よ。羨ましい…お幸せに…)
ーーーーー
ーーー
ー にこ「寒……」フゥ……
にこ「流石に待ち合わせ場所に1時間早く来たのはやりすぎたわね…」
にこ「夜は少し降るって言ってたけど…ほんと今はしっかり晴れてくれてよかったわ。アイツとの、絵里とのちゃんとした初デートだもんね」
にこ「デートに、しかもクリスマスに誘うってのはすんごく緊張したけど…頑張っわよアタシ!」サスニコ!
にこ「残り少ないアイツとの学校生活…絶対に悔いを残したくないわ!本当に3年間、色々あったんわね…」
にこ「…………」
にこ「後はもう一回、伝えるだけよ」
にこ「絵里が好きだって」
にこ ブルブル…
にこ「あによ…膝が笑うじゃない?」
にこ「だめよ矢澤にこ!ここが正念場なのよ!」
にこ「気合……入れ直すわ!これで勇気100倍よ!!」
にこ「まず深呼吸をして…スーハー、スーー、ハーーー!」
にこ「よし!」
にこ「にっ 「にこーーー!」ごぉ!?」
にこ「ちょっと!?最後までやらせなさいよ!」
絵里「えええ!?」
にこ「って絵里!?あ、え、その、は!早かったじゃない!?」
絵里「そ、そう言うにここそ…あ…もしかしてすごく待たせちゃったんじゃ…?」シュン
にこ「そ!そんなことないわよ!今来たとこ今来たとこ!」
にこ「アハハ…」アセアセ
絵里「……ごめんなさい…約束の時間ギリギリに…」
絵里「……」
にこ「……」
シ……ン にこ(っだあああ!焦ったあああ!!)
にこ(せっかく考えてた『今来たとこアピール』が大失敗じゃない!自分で言っても嘘っぽさであふれていたわ!絵里も絶対引いてるわ!引いてるも引いてるでドン引きよきっと!)
絵里(もお!私のバカああああ!どうしてもっと早く来なかったのよお!こういう時はそうじゃなきゃダメじゃない!きっとにこも呆れてるわ!二人の時間だってもっと増えたかもしれないのに…)シュン…
絵里「あの…それじゃ…とりあえず何処か行きましょ!」(って私とりあえずってそんな言い方ないでしょ!?)
にこ「う…あ、そ、そうよね!いいい行きましょうか!?」
にこ(だあああ!ほらあああやっぱり気を遣わせてる…ってあれ?)
にこ「絵里?その手…」
絵里「え、手!?な、なにか変かしら…?」
にこ「くっきり赤くなって…もしかしてすごく冷たいんじゃないの?」
絵里「あ…えっと…これは…その…ほら!走ってきたか……」
にこ ジッ
絵里 ドキッ「あ……その実は、出掛けに慌ててたから手袋付けてくるの忘れちゃって…私ったらこういう時ドジ多くて…」アハハ…
にこ「……………」
にこ「絵里」スッ
絵里「え!?あ、にこの手袋…悪いわよ貸してくれるなんて…え?片方、右手だけ…?」
にこ「いいからそれ付けなさいよ?」
絵里「え…嬉しいけど、でもこれじゃにこの右手は冷たく…」
にこ「いいから。その代わりアンタの左手は…」ガシッ
絵里「えぇ!?」
にこ「こ、こうさせて…貰うから」ズボッ
絵里「!?」
絵里(にこは自分の右手をコートのポケットに、私の左手ごと突っ込んだ……ってこれ!)
絵里(手、繋いじゃって…る//////)ギュ…
にこ「じ、じゃあ…これで…行きましょうか?」ギュ
にこ(よ、よよよよよし!こ、これで汚名は挽回…あれ?合ってるっけ………?)
絵里「〜〜〜!は、はい///」グイッ!
にこ「////////!!!?」
にこ(嬉しそうに返事をしてくれたと思うと絵里は、繋いだのとは反対の手で私の右腕に抱きついてきた)ドキドキ
にこ(なんにせよ…悪くないスタートじゃない?) って絵里…顔も赤くなってるじゃない…
あ…これはこのままでいいわ?にこ、アナタとお揃いだもの…
あ…っそ///
「なーにあれ…?あーあ、幸せそう…」ギリィ…
「きーめた」ニタァリ
ーーーーー
ーーー
ー 夕刻:喫茶店
にこ「ふー!///いやーついつい買い込んじゃったわねー!///クリスマス商戦恐るべしってね?///見てるだけで色々欲しくなってきちゃうわねー///」
絵里「うん……///」キラリ
にこ「今までμ'sの練習ばかりだったから
こういう買い物なんてあんまり出来なかったじゃない?///お互いに似合う服を探せたのも、日が暮れるまで歩き回った甲斐があるってもんよね///」
絵里「……///」マジマジ
にこ「ちょ…え、絵里…き、聞いてるの!?///」
絵里「ごめんなさい…でもだって無理よにこ…///ずるいわよこんなのプレゼント…とっても綺麗な…///」
絵里「青い石の…指輪///」キラリ
にこ「…………///それは…あ、あれよ、ほら!クリスマスだからちょっとしたサプライズってやつよ!///」
絵里「本当に…すっごく嬉しいわ///だってこれ、彫金のメッセージ!」 『Happy Birthday & Merry Christmas N to E』 絵里「私の誕生日のことまで彫ってある!」
絵里「AKIBA HALLOWEEN STREET(二期6話のアレ)の練習や準備とかで家族以外でお祝いしてくれるなんてことも無かったから…ありがとう!嬉しいわ!」
にこ「あに言ってんのよ?あのあと直ぐ凛の誕生日パーティーあったけど、主役に遠慮してアンタ自分の事は誰にも言おうとしなかったでしょ?じゃあ他の皆はってそれっぽい話の時もうまくはぐらかしてたし」
絵里「え…気づいてたの?」
にこ「まあね。それに私はμ'sのホームページの管理とかもしてるから、希や絵里からもらったプロフィールにも目を通してたってのもあるけど」
にこ「なんかあの時の絵里の顔…少し寂しそうで、ずっと気になってたから」
にこ「まあ指輪屋さんには、かのじ……ゴホン。お相手の人はクリスマスに誕生日なんですか?なんて勘違いもされたけどね…」
にこ「2ヶ月遅れで、クリスマスと一緒くたにしたみたいでもしかしたらとかも思ったけど…」ドキドキ
絵里「ううん…嬉しいわ!本当に、これ以上ないってくらいに!それに…」
にこ「そ、それに…?」
絵里(好きな人にちゃんと誕生日を覚えていて貰えてたって事も、ね?)
絵里「ふふ…///何でもないわ!」
にこ「ちょっとぉ!気になるじゃない!」
絵里「ふふふ…アハハハハ!」ホロリ…
にこ「…って絵里!?泣いてる!?」
絵里「ううん!これは…これが嬉し泣きなのかしら?」
絵里「驚かせてごめんなさいにこ。プレゼント、本当にありがとう!私、今…すごい幸せ!」ニコッ
にこ ドキンッ!
にこ(笑ってるのに涙してる絵里の顔…ヤバい。すっごく可愛い…!)ドキドキ
にこ(この笑顔になって貰えて…それも見れて、コチラこそありがとうよ…!サプライズプレゼント、大成功と言っても過言ではないわね!)
にこ(こればっかりはホントに自分を褒めてやりたい気分よ…!)
にこ(しかも指輪…!付けてくれてるの…いや、そうは望んでいたけど!バッチリ左手の薬指じゃない!!)
にこ(この感じ…絶対イケる!)
にこ(それにこの喫茶店だってリサーチリサーチを重ねた隠れ穴場的デートスポットよ。クリスマスなのに騒がしくない、落ち着いてて大人っぽい雰囲気のあるお店…) にこ(よし…!)
にこ(するなら…ここよ!)
にこ(こ、ここ、こここ告白よ!!!)
絵里「グスッ…なんで…!なんでこんなに嬉しいのに、涙が止まらないのよぉ〜」グシグシ
にこ「え、絵里!」
絵里「えっ!?あ、は、はい!」
にこ「あの…その…!」ドキドキ
にこ「き、聞いてほしいことが…あるの!」キリッ!
絵里「ーーーー!」ドキン!!
絵里(にこの…真っ直ぐな瞳カッコいい)ドキドキ
にこ「え、絵里とは………!」
絵里「!!」グッ!
にこ「その…正直最初の2年はなんとなくお互いソリが合わないって理由で犬猿の仲でいたけど…」
絵里(やっぱり…これって…こ、告白…よね?もしそうだったなら…今日はなんて日なの…嬉しさで死んじゃいそう)
にこ「最後の1年、やっぱりそこでも色々あったし、それでもなんだかんだ同じμ'sのメンバー…同じスクールアイドルとして触れ合って」
絵里(でも、私はこのままで良いの?)
にこ「言い合いみたいなケンカになることもあったけど…今までが嘘みたいに、いつの頃からか、絵里に…絵里を……その…!」
絵里(私を好きだって告白なら…本当に天にも昇る程嬉しいわ。でも、にこはこんなに頑張ってくれてるけど…私は受け入れるだけでいいの?)
絵里(ちがうわ!決めたじゃない!!)
絵里(私も言うんだって!にこが好きだって!貴女の真剣さや、今日私にしてくれたみたいな優しさが好きなんだって!)
にこ「絵里…アンタの事を…いつのまにか…!!」 にこ「好ーー!」
絵里「ごめん!にこ!」
にこ「!!!!????」
絵里「って駄目じゃない私!ち、違うのにこ!貴女の気持ちを断るとかそう言うんじゃなくて…!」
にこ「!!!???」
絵里「に、にこ!」
にこ「へっ!?は、はいぃ!」
絵里「い、今、貴女の言おうとしてくれた言葉…」
にこ ゴクリッ!
絵里「多分…私も同じ気持ちよ…!」
にこ「!!」
絵里「だから…!私も、貴女と同じ言葉を…貴女と一緒に言いたい!」
にこ「え、絵里…!」
絵里「私ばっかり…貰ってばっかりじゃ、貴女の隣…ちゃんと歩けなくなりそうだから…お願い。私からも伝えたいの」キリッ
にこ(うわ、超カッコいいじゃない…ズルいわよこんなの!)ドキドキ
にこ(でも)
にこ「分かったわ…じゃあ、早速…いくわよ!」
にこ「絵里…!」ドキドキ
絵里「にこ…!」ドキドキ
ドキドキドキドキ…
にこ ジッ
ドキドキドキドキドキーー!
絵里 ジッ
にこ & 絵里「「私は…」」 にこ「貴女の」
絵里「あにゃたの」
にこ「!?」
絵里「うええ!?」
にこ
シーン……
絵里 絵里「い、いやああああああ!やってしまったあああ!」
にこ「あにゃたって…クスッ。も〜肝心なときに…ムードもどっか行っちゃったじゃない〜」
絵里「い、言わないで…」ヘナヘナ…
にこ「でも、なんか絵里らしくて…逆に落ち着いたわ」
にこ「焦る必要なんかないもの。まだ今日は、クリスマスって時間はたっぷりある」
にこ「だからほら、絵里」
絵里「な、何…?」
にこ「絵里が落ち着くまで待つから…そしたらもう一回よ?」キリッ
絵里 ドキンッ!
絵里(カ…カッコいい!じゃなくて…もう!ダメじゃない私!こんなに良い雰囲気の…!『ここぞって時』だったのに…!)
絵里(あれ…?『ここぞ』…?)「ああっ!」バンッ!
にこ「おわッ!?な、何よ!」Biクッ!
絵里「そうだ…忘れてたわ!」ゴソゴソ
絵里「これ!」
にこ「なにこれ…って、香水?」
絵里「うん!………………って!ああ!?」
にこ「ど、どうしたのよ?」
絵里「しまったわ私の馬鹿…!いやえっと、あの、この香水…」
にこ「なによもったいつけて。気になるじゃない?」
絵里「あの…///これおまじないの香水なんだって///使うと…その…!」
絵里「こ、恋が成就する後押しするっていう!///」
にこ「!!」
絵里「////////!!!」
にこ「…………」
絵里「…………!」ドキドキ
にこ「そ、それを…///」
絵里「!!」 にこ「それを、何で持ってるの?とか、にこからは野暮なこと聞かないわ?ったく、アンタほんとにドジな時はとことんドジなのね〜!///」
絵里「め、面目ありません…」
にこ「まーそこがほら…その…か、可愛いと思うわよ?」ボソッ
絵里「ん?今なんーー」
にこ「いーからほら///せっかく何だから使ってみればいいじゃない///香水って良い匂いで心も落ち着くかもしれないんだから!///」
絵里「あ!そ、そうね!それもそっか…後押しってそう言う…普通にお金払って買ったものが魔法の、なんてそんなご都合ないわよね…」
絵里「でも…折角だから素敵な香りで演出って謳い文句、しっかりつかわせてもらうわ!」
絵里「えっと…首元に、こう」
にこ(あれ…?そういえば…香水…?なんか最近誰かに…) シュッ…
メノ^『ウフフフ……』ズズズ……
シュッ……!
メノ^ノ。『ウフ、ウフフ!ウフフフフフ!』
フワァァァァァァ……!
絵里(あれ?そういえば一振りで良いんだっけ…?)コトリ…
にこ「スンスン…あ、良いわね。花の素敵な香りじゃーーー」
ガダンッッ!!!
客1「」ガタタッ!
客2「」ガタリッ!
客3「」バンッ!
客4「」スッ…
にこ「うわっ何よ!!」
絵里「きゃっ!……え?他の席の人達が…皆、立ち上がって…?」
他の客達「…………」ジーー……
にこ「こっちを見て…?ていうか」チラッ
絵里「わ、私を…見てーー」
客1「す……」ガタガタ…
絵里「ーーーる?」 客達「好きーーーー!」ドタドタドタドタ!
にこ & 絵里「!!!???」
客1「きゃーーー!金髪美少女よおお!ねえアナタ!お姉さんと一緒に素敵なクリスマスを過ごさない?」グイグイ
絵里「え?え?ええ!?」
にこ「ち、ちょっと…!」
客2「ちょっとどきなさいよブス!ねぇねぇ私の方が君のパートナーに相応しいわよね?私のテクニックで快楽に導いてア・ゲ・ル?」ウィンク
絵里「ハ、ハラァ!?///」
客3「やめないか君たち!彼女が困ってる!ああ…麗しき金の御髪に透き通った湖面の蒼を双眸に湛える君よ…今日という聖なる日に貴女に出会えた。これは運命なのだろう!さあ!私と行こう!!」ヒダリテ スッ‼
絵里「な、なななな何なのよこれは〜!」
にこ「ちょっとアンタ達!何しようとしてんのよ!」
にこ「人の彼女に…!」
絵里(えっ///…にこ…今///)
客4「そうそう。だめよ?その娘はもう…」チャリ…
客1「きゃ〜ん!赤くなってる!可愛いぃぃ〜!」 客3「え!?なっ、おい!お前!!」
客1「ちょっ!?なによアンタ押さないで…ってアレ?私の…お腹…熱…」ジワァ…
にこ「なっーーー!」
絵里「きーーーーーー」
客1「えっ…えっ…?赤いの…何これ…?」ベトッ…
客1「温か…えっ…?私…?これ…」ガク…
客1「血…」ドサリ…
カラン…!カランカランカラン…
にこ「ナイフを…刺した!!??」
絵里「いやああああああああああ!!」
客2「マ、マスター!救急車!救急車よんで!!」
客4?「アッヒャヒャヒャヒャヒャ!!」ゲタゲタゲタゲタ!
客3「おい!貴様ーー」グイッ!
客4?「あっはあああああ!」バキィ!
客3「グワッ!?」ドダダン!
客4?「ケヒ、ケヒャヒャア!」ガバッ!
絵里「き…きゃあああああああ!」
にこ「え、絵里!」バッ!
客4?「どきなさいオチビさん!そぉらあああ!!」ドガッ!
にこ「うぐぅッ!」バタッ!
絵里「に、にーー 客4?「ヒャアアアア!!」ズドッ!
絵里「うっ!あ……」カクン…
絵里「」グッタリ
客4?「イヒヒヒ!これでこの娘は私のものお!やったヤッたァァあああ!」ダキィ!
客4?「あ〜んてフンフン…ハアアアア…良い匂いだわあ?待っててね…?今から私の隠れ家に連れてくから…そしたら…」
客4?「そしたら…えへへえへえへえれへへへへへへへ…!」
「え…絵里を…!」ガシッ…!
客4?「あっ?」グイイ…!
にこ「離せえええ…!」グググ…!
客4?「ちょっとやめて?足、離して欲しいのはこっちよまったく…。這いつくばったままのくせして…随分としつこいわね」
客4?「まあ街で貴女達が幸せそうに歩いてるところ、ずううううううっと見てたからわかるけど彼女、奪われたくないものねえ」ニタァリ…
客4?「不思議よね…その時は貴女達二人共、すんごく幸せそうにしてるものだから、人目の無い所になったらいつものようにブスッ☆っといこうと思って跡をつけていたのに…」
客4?「あああ…なんだか急に、今はこの娘だけいればもう充分…! 早く…一刻も早く『可愛がって』あげたくて仕方ないんだものおおおお!」ハァハァ!
客4?「だからもういい加減…邪魔だあああああああああああああああああああ!」ブゥン!
にこ「うわああああっ!」ドガシャアアア! 客4?「あっはあああああ!惨めぇえええ!バイバーーイ!もう一生会うこともないでしょうね!私にも…」
客4?「この娘にも!!」ダッ!
ガチャ!ドダン!カランカランカラン……
ンンン…シ……ン
にこ「くっ………そおおおおお…!」
にこ「絵里………絵里いいいいい!!」
客3「はい…はいそうです!店の名前は…!」
マスター「あ、あわわわわ……そんな…ウチの店でこんなことが…」アワアワ…
客2「ちょっと!救急車は!?ほら…!アンタもしっかり!!今から傷口抑えるからね!?」
客1「ううう…痛い…痛いよお…お母さあん…」グスグス
客3「うぐぅ…き、君も大丈夫か?」
にこ「私は…!そんなことより絵里が…!」
客3「大丈夫…! 110番通報して警察にはこの場所は伝えた!後は信じよう!」
にこ「でも…!」
客3「いやだめだ。これは憶測だが、あの女の怪しい物言いに、躊躇なく人を傷つける様は…最近ニュースや紙面を騒がせるーー」 客3「連続殺傷事件の犯人かもしれない」
にこ「!! それって…殺人…鬼!?」
客3「やっぱり警察に任せるのが一番だよ…私も腕には自信あるつもりだったが、すごい力だった…」
にこ「なら余計じゃない!早く見つけないと!」
にこ「絵里が…!」ハァハァ…!
客3「すまない。不安にさせるような事を言ったね…気休めかもしれないけど…安心して?」
客3「どんなに力が凄いからって、女の子一人を担いで移動なんて目立つからすぐ分かるし、体力的なものもある。あんなストーカー気質…こういう誘拐の為の移動手段も常に用意しているはずだ」
客3「恐らくもなく車だろうね。こうなったほうが余計に手かがりを見つけやすくなるはすだ…!」
客3「そして殺人犯であるのもあくまで素人の憶測だよ。落ち着いて…はすまない。難しいかもしれないが、警察の力を信じよう!」
にこ「………」
客3「気持ちは察するよ…先ずは座って、ゆっくり深呼吸をして落ち着くんだ…」
にこ「あ…はい…」フラフラ…
トスン…
にこ(何よ…人の言いなりになることしかできないの…?)
にこ(本当に、私には何もできないの…?)
にこ(好きな人の…絵里の命が危ないかもしれないってのに…)
にこ(どうしよう…本当に私には…!これじゃあ本当に惨めじゃない…!何でも…なにか…!どうしよう…!)
にこ(どうしよう…どうしよう。どうしようどうしようどうしよう、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようーーーー!)
にこ(何でも…誰でもいいから…!)
にこ(助けて…!!) にこ「!!」ビクッ!
にこ「にこのスマホ…着信!?」
にこ「まさか…絵里!?」ピッ!
『矢澤…にこさんですよね?』
にこ「えっ?この声…何でにこのスマホに…!?」
『ああ、『私』ですか?私…亜里沙は…』
亜里沙『亜里沙です!お姉ちゃん、絢瀬絵里の妹の、絢瀬亜里沙です!』
にこ「亜里沙ちゃん!?ど、どうしたのよ?」
亜里沙『あのですね…にこさん。亜里沙は…』
亜里沙『これは警告です!にこさんとお姉ちゃん…!二人の間に破廉恥は!』
亜里沙『まだ早いんです!!』
にこ「は、はああっ!?」 ーーーーー
ーーー
ー
夜刻:レインボーブリッジ周辺 倉庫街 絵里「ぅ…んん…」パチリ…
「あらお目覚め?ふふふ。待ち焦がれてたわあぁ…」
絵里「……声…なに…?ここどこ…少し、くらいの…こわい…」
「怖い?ああん可愛い!その寝惚けた顔といい最高のギャップ萌えじゃない?やっぱり何もかも最高よ!アナタ!」
「ここは私の秘密基地。もとい、今日だけアナタとの愛の巣よ!ま…ところどころボロボロで見てくれは悪いんだけれど…」
絵里(これ…私に…言ってるの…?何を…聞かされてるのかわからない…)
「それでもここは誰も近寄らないし、現に誰にも邪魔されたことない。管理者の怠慢ね?」
絵里「ねえ……あなただれ?どうして私…それに…にこは…」
絵里「ーーーー!」ハッ
絵里「にこ!にこは何処!?」ガシャガシャ!
絵里「痛ぅっ!」(!! 鎖で…椅子に縛り付けられてる!) 「にこ?もしかして…あのちんちくりんかしら?………ダメじゃな〜い?今は私と二人っきりなんだから他の……」シャラン
絵里「!!」(かなり大きいーー)
殺人鬼「女の話をしちゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」ブゥン!!
ドガァアアアアア!!
絵里(ーーーな、鉈!?を…地面…いえ、コンクリートの床にーー!)
絵里(叩きつけた…!?)
殺人鬼「はあはあ…! ふう…ああ、ごめんなさいね?私ったら取り乱して…でもアナタも悪いのよ?残り少ない貴重な私達のの時間に、余計な水は差さないでくれる…?」
殺人鬼(え…?私、誘拐された?な、何なのこの人…!すごく…怖い!)ブルブル
殺人鬼「私ね?こんなに人の事を愛おしく思ったの、貴女が初めてなの?今まではイチャコラしたカップルを見ると無性に傷つけたくなったし…」
殺人鬼「実際に、そうもしてきたけれど」ニタァリ……
絵里(ひっ!なんて酷い…に、人間って…あんな風に不気味に笑えるものなの…?)
殺人鬼「街でアナタ達を見た時は憎たらしくて仕方なかったのに…店であの香しい花の匂いが私の鼻腔をくすぐった時…」
絵里(花の…?ま、まさか!?)
殺人鬼「アナタへの感情こそ、恋なのだと、愛なのだと思い知ったわ!」
絵里(これがあの香水の効果なの!?き、効きすぎよ!!)
殺人鬼「そんなアナタへの感謝を込めて…ほら、見て?あるだけ用意してみたのよ?」スッ…
絵里(何かが後ろに…)ジッ…
絵里(……………?ーーーー!!)
殺人鬼 クスクス♡
絵里(夥しい数の……凶器!!)
絵里(何に使うかわからないものもあるけど…薄暗い照明の僅かな反射のせいで…余計に、怖い…!)ゴクリ
殺人鬼「わかる…ええ、わかるわ…!私もすごく興奮してる…!愛を知らなかった私に、愛を教えてくれたアナタへ…」カシャ…
絵里(ナ、ナイフを持って…いや…!まさか…!)ブルブルブルブル
殺人鬼「今ある思いの丈だけぶつけてみせるわぁぁ…!」ニタァァァァリィィィ
絵里(や…だ…!殺される…!)
殺人鬼「そうね…それに、あのちんちくりんの事なんか1ミリも思い出せなくなるくらい…!」グッ…
絵里(!!)
殺人鬼「私の愛で…」スッ…
殺人鬼「真っ赤に染めてあげるわあああああああああ!!!」ブゥン!
絵里「ーーーー!」グッ!! 絵里(ーーーーにこ!!!)
殺人鬼「グサアアアアアアアア!!!」
ゴオオオオオオーーー!
ーーーーー、ピタリ
殺人鬼「アアー…な〜んちゃって?フフフ?アナタとの時間、こんなに早く終わらせるわけ無いでしょ?」
絵里「…………!」キッ
殺人鬼「ふふ?それにしても強情ね?大体の娘は、こうして縛り付けてなくてもこの辺で悲鳴をあげてるのに…」
殺人鬼「さすが私のステキな人…うふふ!ゆっくり氷を溶かすように…少しずつ苦痛で歪ませてあげる…!」
殺人鬼「あは!アハハハハハハ!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアアアアアアアアアア!!!!!!」
絵里「……わくない…」ボソッ
殺人鬼「アアアアアー…え?なあに?」
絵里「アンタなんか…怖くないって言ったのよ…!」
殺人鬼「? あ、そう?ツンデレってやつかしーーー」
絵里「『1ミリも思い出せなくなるくらい』?ふざけないで!! アンタなんて歪んだ愛情でしか人と向き合えない臆病者が、私のーーー!」
絵里「可愛くってカッコよくてちょっと口は悪いけどそれでも優しい優しい…私の大好きで大好きなーーー!」
絵里「にこのことを忘れることなんて、それこそ1ミリでも出来る筈なんてないわ!!!」
絵里「アンタの愛で染まる?!馬鹿も休み休み言いなさい!ナイフだろうがさっきの鉈だろうが、なんでも私に突き立ててみればいいじゃない!」
絵里「こんな取るに足りないどうしょうもないことで、にこのことを忘れるくらいなら…今ここで舌を噛み切って死んだほうがマシよ!!!」
絵里「やれ……!やってみろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
殺人鬼「」
シー………ンーーーーーー
絵里「ハァ…! ハァ…!」
殺人鬼「」
殺人鬼「ふうん。そう」
絵里「にこ…!にこ……!」ポロポロ 殺人鬼「ねえーーーー…」
ニタァリ
殺人鬼「ーーーー包丁にする?ノコにする?そ・れ・と・も…」
ヴィイイ…ン…
殺人鬼「ドリる…?」
ヴィイイイイイイインンンーーー!
殺人鬼「きゃっはああああああああああああああああああああああああ!これに決めたああああああああああ!」
殺人鬼「ねえねえ!どこ抉る!腕にする?!その綺麗な脚にする?!それともその豊満な胸にする!!!??」
絵里「いいわよ…!なんとでもしてみればいいわ!!」キッ!
殺人鬼「あ!嘘嘘!やっぱり〜………」
殺人鬼「とっても綺麗な…その眼!眼!!眼!!! 決いいいいいめたああああああああ!!」
ヴィィィイイイイイイイイイーーー!!
絵里「ーーーーー!」
絵里(にこ…!)
殺人鬼「大丈夫よ最初だもん…!ドリルの先っちょ…ね?先っちょだけだから平気☆それじゃああ……」
ヴィィィイイイイイイイイイーーー!!
殺人鬼「イケええええええええええええええええええええええええええええ!」
ゴオオオオオオオ……!
絵里(にこ……!)グッ…!
ヴィィィイイイイイイイイイーーー!!
絵里「にこぉーーーーーー!」
ドガァアアアアアアアアアア!! 殺人鬼「やったあああああああ!血ぃいいいいいいいいい!」
絵里「え…?え…!?」
フラッ…
殺人鬼「血ィィィ…?あれ?なにこれ頭痛い…」フラフラ…
「ハァ…!ハァハァ…!」
殺人鬼「真っ赤に染まっ…?眼の前…?あっ…ていうか、これ…もしかして…?」
絵里「嘘…!なんで…!」グスッ…!
殺人鬼「あたしの血だ」ユラァ……
バタン…ピクピク…
「え、絵里に…」
絵里「どうして貴女がここにいるの…!」ウルウル
にこ「触るなあ!!!」
絵里「にこ!!!」 ーーーーー
ーーー
ー
亜里沙『二人の間に破廉恥は…まだ早いです!!!』
にこ『はぁ!?ちょっと何言ってるのよ亜里沙ちゃん!!』
亜里沙『わかります!確かにデートスポットとしてレインボーブリッジの夜景は魅力的なものがあります!』
にこ『レイン…ちょっと!?ホントに何の…!』
亜里沙『だからといってわざわざタクシーですか?までつかって移動して…人気のない所にお姉ちゃんを連れて行くなんて、いくらにこさんでも横断歩道…?あ!言語道断です!!』
にこ『ちょっ!?待ちなさいよ!ホントに何の話をしてるかわからないわ!!』
亜里沙『………?あれ?二人は今、海の辺りにいるんですよね…?』
にこ『う、海ぃぃ!?違うわよ!?なんでそうなるの!?』
亜里沙『あれ?オカシイなあ…』ボソッ…
にこ『って…あ…それが…その!あ、亜里沙ちゃん…実は…絵里が…!』
亜里沙『お姉ちゃんのスマホのGPS。レインボーブリッジまですごい速さで移動してたのに…』
にこ『絵里は…!絵里は……さつ…ゆ、誘拐犯に…!』
亜里沙『ええっ!?』
にこ『え…?ちょっと待って!亜里沙ちゃん!!GP…今なんて!!?』
ーーーーー
ーーー
ー >>31
そ〜なんだよ
結局スレ建てすら規制くらって出来なかったからよ
ホントに>>1には大感謝だよ
色んな意味で にこ「絵里?アンタ、亜里沙ちゃんに香水かがせてたりしたでしょ?」ガチャガチャ
絵里「ええ!?そんなこと…あっ!そういえば朝に!」
絵里「少しだけって…え!?どうしてそれをにこが!?」
にこ「色々話は前後するけど…」ガチャガチャ
にこ「希から聞かされてたのよ?危ないマジックアイテムが街に出回ってるらしいから気をつけろって」ガチャガチャ
にこ「それは確か香水って言ってたわ…店で絵里が使ったときの周りのお客の様子と、希からの元々聞いてた忠告の内容…それに…」
にこ「亜里沙ちゃん、状況とまるで関係のない絵里との思い出話や良いところを延々と語りだして……」ガチャガチャ
にこ「まあ、とにかくこの異常な偏愛っぷりで、絵里がそれをマジックアイテムを知らずに使っていたんだって分かったわ」 カチリ!
にこ「ーーよし!」
絵里「鎖が…!あ、ありがとうにこ!助けてくれて…!本当に…今日は嬉しいこと続きかも…なんて……」チラリッ
殺人鬼「」ピクピク…
絵里「はぁ…」
絵里「それにしても、どうしてこの場所が…?」
にこ「やっぱり香水のせいよ?亜里沙ちゃん、絵里のスマホに位置特定のアプリを仕込んだのと…私のケー番、調べたそうよ…」
絵里「え…、えぇ…?」
にこ「全て愛ゆえに…だとか…絵里に何かあったら私の命は、とか…香水のせいとは言え…って!それよりも早く!ここからズラかるわよ!!」
絵里「で、でもアイツは!?あんな危険人物…!放置はできないわ!」
にこ「絵里…」
にこ「それも…大丈夫!色んな人が協力してくれたおかげもあって、ここにもうすぐ警察が来る!」
「」ピクリッ
にこ「ごめんなさい絵里…こんな怖い思いさせて…!すっかり待たせたわ!でも…本当に無事で良かったわ…!」
絵里「ううん…謝らないで?にこ。貴女は来てくれたそれだけで私は充分!…
…やっぱり貴女は私の…」
絵里「素敵な…王子様、なのね…///」 オイ…ワタシノマエデ…
にこ「////!?う、うっさい!にこはアイドルだっつーの!!」
イチャイチャ… カチ…
にこ「ほら///早くここから…!」
殺人鬼「するなあああああああああ!!」ガバァ!
ヴィィィィイイイイイインンン!!!
にこ「!!」(えっ)
絵里「!?にーーー!」(嘘っ!!)
殺人鬼「死ねぇぇぇえええええええええ!!!!!!」
ドガァアアアアァァ! 『……フ』
『ウフフ…』…
『カンジル…ツヨイユリノハド…ン?』ズ…
にこ「う…………あ…………………」フラッ…
にこ 「」ドタァ…!
絵里「にこおおおおおおおお!」
殺人鬼「ひゃひゃ…!人の恋路を邪魔する奴は…!ドリルに抉られ死んじまえってねぇええええええ!」
メノ『……………?』ズズ……
にこ「あ、ああ…」クテッ…
絵里「いや…いやああああああ!」
殺人鬼「ケャハハハハハハ…!つかオイ金髪ぅ…!お前ももう要らない…!お前も…!」
ヴィィィィイイイイイイ…………!
メノ^ノ『…………!』ズズズ…
絵里「にこ…!にこおおおお!!」
にこ「絵…いいから…逃げ…」
絵里「何言って…!そんなことできるわけ無いじゃない!!!」
にこ「馬…か………」ガク…
絵里「にこ…?にこおおおおおお!!」
絵里「いやああああああああ!!」
殺人鬼「だからイチャつくの…やめろって言ってるんだけどねえええ!」
殺人鬼「ホントうんざり…!メチャメチャに…」
ヴィィィイイイイイイ!!!
殺人鬼「殺して……!」
殺人鬼「やるうううううううううう!!」 フワァァァァ………!
殺人鬼「や……!?あ…何だこの匂い…?」
殺人鬼「あっ…?そういえばさっき店でもなんか…?」スンスン
ブウウウウウン……
殺人鬼「何…?羽音…?」
クルッ 「ネェ………?」
殺人鬼「!?…誰…なっ!!!?」ビクッ!
メノ^ノ。^リ
ブゥゥゥゥゥ…ン
メノ^ノ。^リ「ネェ?ナニシテルノアナタ?」
殺人鬼「!?」
メノ^ノ。^リ「ジャマヲ…ジャマヲスルナ…!オンナノコドウシ…キヨクトオトイユリ…!…ソノジャマヲ!」
メノ^ノ。^リ「ユリヲジャマシ…ケガスモノ!』
殺人鬼「なっ!?何よこれ!えっ!?生き物!?いやあああ!!」
メノ^ノ。^リ『滅!!!』
ブゥン!!ブウウウウンンン!!!
殺人鬼「うわ飛ん……!いやああああ!」
ブンブン!
メノ^ノ。^リ スカッ!スカッ!!
殺人鬼「あ、当たらない……!ナニよこれぇ!!!」
メノ^ノ。^リ『滅…!滅………!』ガジ!ガジィ!
殺人鬼「痛っ…!!いやあああああああ!!」ブン!ブンブン!!
絵里「えっ…?何…?なんか変な生き物が…?アイツを…襲って…!?」
にこ「う…うう…」
絵里「に、にこ!良かった…!意識が…!」
にこ「あれ…私…?うぅっ…!」ズキリ
絵里「無理に動かないで、にこ!胸を貫かれ…アレ?」
にこ「そういえば…店を飛び出してきたとき…」
絵里「傷…?ほとんど…無い!」
にこ「絵里の香水を…胸のポケットに…!」
絵里「え、ええ…!?」 ブウウウウウン!
メノ^ノ。^リ『滅…!我唯滅百合之敵………!』
ブウウウン!ブウウウウウンンン!
殺人鬼「痛い痛い痛い痛い!いやあああああああああああああああ!!」
絵里「そ、それにしても…なんだかやりすぎのような…?」
にこ「ふん…何だかよくわからないけど自業自得ってやつよ……」
バァァァン!!
にこ&絵里「!?」
「動くな!!!警察だ!!!」
「にこっち!絵里ち!無事!?」
「遅くなったわ…ごめんで東條!!なーんてな!」
にこ「警…察…やっと…ってえええ?!」
絵里「な、なんで…!?の、希!?」
ーーーーー
ーーー
ー ファンファンファンファン…!
殺人鬼「離せえええ!ちくしょう…!離せええええええ!!」
警察「暴れるな!もう無駄な抵抗はよせ!おとなしくお縄に付きなさい!」
殺人鬼「くっ…そおおおおお!」 希「と、言うわけなんよ……?」
メノ^ノ。^リ『ーーー!ーーーー!』
ジタバタジタバタ!!
にこ「痛た…いや、全然わからないわよ…なに?百合の妖精って…?」
絵里「この…妖精さん?があの香水に閉じ込められたせいで…呪いのアイテムになってしまった?」
メノ^ノ。^リ『ユリ…!モットユリヲ…!」
グググッ…!
希「こおら!暴れんといて!!」
希「そう…妖魔メノノリ。元はと言えば人間が恋を手助けする妖精が、悪い業者の商売利用に無理やり瓶詰めにされた恨みで変容してしまったのがこの娘なんや…」
希「さっきも言ったけど、ウチはちょっと前にこの娘の魔力が巻き起こした少年マンガ級のウハウハハーレム事件の解決と…」
希「この娘を元の姿、香水の名前にもなっとる『メイリー』ちゃんに浄化してあげることを頼まれてたんよ。もちろん、なんとか全部解決ノンタン!…と思っとったけど…」
希「今朝方、この娘の妖気を感じとったのをキッカケにほうぼう尽くして調べとったら…」
希「まさかオークションサイトを経由した転売の転売の転売の…なんてな。足がつかなくなって見落としてたとはウチの不覚やったよ…」
希「しかもその最後の一本が絵里ちの手に渡るなんてな…いやはや、縁や因果とは本当に何がどう拗れてるかわからんもんやね?」ウンウン にこ「ちょっと!?呑気に構えないでくれる!?こっちは本当に…ヒドい目にあったんだから…」ハァ…
メノ^ノ。^リ『レズぅ…レズぅ…』
にこ「まあでもこの娘がいなかったら私達も無事ですまなかったかもしれないのは事実…なのよね?」
絵里「そうね…だからやっぱりここは、こう言わなくっちゃね!」
メノ^ノ。^リ『レズぅ?』
にこ & 絵里「「助けてくれてありがとう!」」
メノ^ノ。^リ『!!』
メノ^ノ。^リ『にこえり…にこえり…!尊い…ああ…!』
ピカッ!
シュウウウーーー………!
希(え?まだウチは何もしてへんのに、この娘…自分からーー)
希(邪気を浄化して、元の姿に戻ろうとしてる!)
『はわわ…!』シュウウウウウウウ…!
絵里「でもまさか今回のこと全部…自分の勇気を物に頼ろうとした私の迂闊さに原因があったなんて…」シュン…
にこ「絵里…それはアンタのせいじゃ…」
にこ 「……」グッ…!
にこ「まったくよ?アンタのドジもここまでくれば、逆に大したもんだわ?」
絵里「あ……ごめんなさ…」
にこ「謝らないで?言ったでしょ?」
にこ「アンタのーー絵里の、そういうところも全部可愛いって///!」
絵里「えっ///!?」ドキッ
にこ「確かにヒドい目にあったけど…にこはこんな事くらいで愛想を尽かす様な女じゃないわ!」
にこ「またこんな事があっても…何回でも、何万回でも助けに来てあげるわよ///」
絵里「に…にこ…///」
にこ「///」ドキドキ
絵里「///」テレテレ
希(お?なんやこれ?人の前でイチャつきおってからに…と言いたいところやけど)
希(せっかくの聖夜に免じて…特別に邪魔せんとこ)コソコソ 希(それに…)
シュウシュウシュウ…!
希(さて?こういうときこそ出番なんやない?恋の妖精さん!さあもう一押し!力貸すで!!)
希「希パワーた〜っぷり注入!!はーい!ぷしゅ☆」
『い…頂きました〜!!』
カアアアアアアッ!
メイ*> _ <リ『 ………』シュウウ…‼
メイ*σ ᴗ σリ『ーーー!』バッ!
バササッ…!
希「行っておいで…さて!ウチはかーえろ!あーあ、ウチも恋人欲しいなぁ…」 にこ(きたわ…ま、またちょっと良い雰囲気…!)
にこ(どうせこのあと警察の事情聴取やらなんやら…まったく、とんだクリスマスよ!)
にこ(だから…やるなら今!)
にこ「え、絵里…!」
絵里「に、にこ?」
にこ「あのとき言えなかった…お店での、言葉!!お願いよ…もう一度、二人で!」ドキドキッ‼
絵里「え…ええええ!そ、そういえば…!ちょっとまっ…こ、心の準備が…!」バクバクバクバク…! 絵里「え…今…?」スンスン
絵里「あ…この香り…百合の!」
にこ「すごく、良い匂い…不思議。何だか冬なのに…すごく暖かくなってくるような…」
パタパタ…!メイ*σ ᴗ σリ
絵里「あっ!」
メイ*σ ᴗ σリ『えへへ…貴女達なら絶対大丈夫!頑張ってね!』
メイ*σ ᴗ σリ『二人が素敵な恋人になれますように…』
メイ*σ ᴗ σリ『メイリークリスマス、なんてね!』
メイ*σ ᴗ σリ『それと…助けてくれて本当にありがとう!……聞こえないかもしれないけど…いつかまた会おうね!』
メイ*σ ᴗ σリ『…バイバイ!』
パタタタッーーーーー……
絵里「え…?まっ…!」
にこ「絵里…?」
絵里「あ……」
絵里「……う、ううん!何でもないわ!」
絵里(ありがとう…!メイリーちゃん!出会いは不思議なものだったけど…今こうして貴女からもらえた勇気!私の胸にちゃんと届いたわ!)
絵里(貴女にも良い事がありますように…!私からも貴女に!)
絵里(メイリークリスマス!) 絵里「にこ」キリッ
にこ「うぐっ…///なによ急に…カッコいいじゃない…///」
絵里「ふふっありがと!さあ、それじゃ…!」
にこ「そ、うね…!私も圧されっぱなしはイヤよ?」
絵里「にこ」ジッ…
にこ「絵里」ジッ…
にこ 絵里
「私は、貴女のことが…!」
ーーーーー
ーーー
ー パタパタ…!
メイ*σ ᴗ σリ『素敵だったなあ…あの二人!』
メイ*σ ᴗ σリ『私もいつかあんな風に…』
オーイ‼
メイ*σ ᴗ σリ『え!!』
从c*・ヮ・§ (*> ᴗ •*)ゞ
¶cリ˘ヮ˚)| ノcノ,,・o・,,ノレ
『おかえりなさい!!』
⌒°( ^ω^)°⌒ |c||^.-^||
∫∫( c||^ヮ^|| ノξソ>ω<ハ6
メイ*σ ᴗ σリ『み…みんな!』
メイ*σ ᴗ σリ『ただいま!!』
ーーーーー
ーーー
ー 数年後…
「うわあ…!随分お腹大きくなってきたんやないの絵里ち…」
「そうね…もうすぐだもの!予定日は、なんとクリスマスよ!」
「うう…相変わらず羨ましいなぁ…まったく…ところでお腹の子の名前は決めたん?」
「ええ!私の『り』と、にこの『こ』をとって… 絵里「これが噂の恋が成就する香水…」メイ*σ ᴗ σリ「うふふ!」
おしまい というわけで以上です!
本当はクリスマスにあげてもみたかったけど怠けてしまったよw
総合でいつか書くっ誰だったか約束したやつ!
くっそ遅くなったけど形だけでもにこえりやってみたぞw
そして>>1!
本当にありがとう!
ご感想色々とおありかと思いますが、とにかくでも最後まで読んでくれた方がいたら本当に感謝を… いろんな意味でこの板に毒され過ぎてごっちゃのまま
落ち着きがないSSというのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています