穂乃果「敗北を知りたい」千歌「シンクロニシティ?」
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鞠莉「そう」
鞠莉「シンクロニシティ」
鞠莉「一見無関係に隔絶された物質や生物、果ては思想が」
鞠莉「地球規模で同時同様の変化を起こす」
鞠莉「そういう現象よ」
千歌「…それが一体…」
鞠莉「ここ数日中にここ日本…いや内浦にとってもワンダフルな人達が上陸する」 穂乃果「強いね………千歌ちゃん………」
穂乃果「感動的なほど……………」
穂乃果「たかだか1時間余りで蚊トンボを獅子に変える」
穂乃果「勝利ってそういうものだもんね」
穂乃果「もう果南ちゃんじゃ逆立ちしても勝てないかも」
善子「ないないそれはない」
果南「………」
千歌「やっと…」
千歌「温まりました………」
ルビィ「―――ッ」
鞠莉「今までの……………」
梨子「攻撃が……………」
曜「ウォームアップかァ……………」
千歌「……フウーッ………………」ザッザッ…
真姫「!」
海未「あれは………」
絵里「ハラショー」
ダイヤ「マホメド・A-RISEスタイル!!」 穂乃果「ツバサさんの………マホメド・A-RISE流拳法だね」
穂乃果「偉大な先輩が成し得なかった夢………………」
穂乃果「あなたが完成したっていうの?」
千歌「はい」ザッザッザッザ
千歌「そのとおりです」シュバッ
穂乃果「ッッ」ゴチッ
観客「まるで見えねえッ」
観客「閃光のジャブだッ」
穂乃果「い〜〜〜〜〜い迅さだね」
穂乃果「でも………問題はこの後だよ」
ネソ………
ルビィ「えッ!?」
鞠莉「穂乃果さんが座……いや寝……ッッ!?」
ダイヤ「A-RISE・近江状態」
ダイヤ「マホメド・A-RISE流拳法…………最大の弱点ですわ」 身体を上下に揺らしながらステップを踏む千歌に対して、穂乃果は尻を完全に床につけ、それより後ろに手を着きのけぞった状態で足は前に投げ出している………。
ダイヤ「世紀の一戦………A-RISEvs虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会………」
ダイヤ「寝業師・近江彼方が苦肉の策であみ出したこの型に」
ダイヤ「A-RISEは『Dancing,dancing! 君もdancing!』と煽るだけで近づくことすらできず――――遂には無決着」
ダイヤ「つまりは手も足も出なかったという………………」
穂乃果「一見どうにでもなりそうなこの型…………実はなかなかどうして厄介もの………」
穂乃果「センスの見せ所だよ」
千歌「………」クルッ
観客「千歌が離れていくぞッッ」
観客「試合放棄かな……………?」
曜「アレをやる気だ……」
ダッ
観客「千歌が走ったァ――――――ッッ」
グルングルングルングルン
観客「なんだァ―――ッッ!?」 ルビィ「ロンダートッッ」
鞠莉「からの〜」
バッ
海未「飛んだッッ」
真姫「バク転ンンン!?」
絵里「ハラショー」
観客「穂乃果の真上に落ちるぞッ」
ガガッ ビシャッ ドッ ガッ
善子「くッ…空中で蹴り続けてるッ」
曜「穂乃果さんへのキックが同時にジャンプの踏み込みになってるんだ」
ダイヤ「考えましたわね千歌さん」
穂乃果「〜〜〜〜〜」
観客「あのバランスのいい高坂選手がッッ………」
ダイヤ「宙空からの敵には反撃できません」 メギョッ ガズッ ドドドッ
観客「顔面踏みつけてるよッッ」
観客「決まっちまうぜこりゃ………」
ダァンッ
千歌「……」スクッ
穂乃果「……………」ピク
千歌「!」
バッ
オオ〜〜〜ッッ
観客「立ったッッ」
観客「穂乃果はまだやる気だァ―――ッ」
梨子「スゴい………」 ボタ…
穂乃果「………」ヌグッ
穂乃果「気楽なもんだよねえ挑戦者はさァ」
穂乃果「相手の技を受けなくてもいいんだからね」
千歌「…………」
善子「な…なに言ってんのよあの人」
海未「クス」
海未「そこまで言いますか穂乃果……………………」
穂乃果「今年の冬……王者になりたてのAqoursのみんなにはまだわからないだろうけど」
穂乃果「最強のスクールアイドルはステージの上で技を避けちゃいけない」
穂乃果「スクールアイドルに秒殺なんて許されないからね」
穂乃果「勝つことは当然として………その上でお客さんを楽しませないといけない」
穂乃果「そのために私たちが決めた強者の不文律」
穂乃果「相手の技は全て受けきるッ」 果南「ワカんないなァ」
果南「そう筋肉もないのに…」
果南「穂乃果さんの華奢な体のどこからあんなタフネスが」
ダイヤ「覚悟の量が違うのです」
善子「覚悟?」
ダイヤ「穂乃果さんは千歌さんの仕掛ける技に対し」
ダイヤ「瞬時にそのダメージに負けないだけの量の覚悟を決めているのですわ」
ダイヤ「相手の攻撃を全て受け止めるという王者としての自負………」
ダイヤ「痛みに屈しない圧倒的な精神力と経験からくるダメージの読みが彼女を支えている」
海未「穂乃果の場合それに加えて……」
海未「ごく日常的に生活の中で………道路で、屋上で、あるいは階段で」
海未「己の身体を転げ落とすことで身につけた耐久力ですよ」
海未「わざとやっているのかどうだか知りませんがね」 千歌「………ッ」ザッザッザ…
穂乃果「今度は千歌ちゃんの覚悟が試される番だよッ」ゴッ
千歌「!」
ドォンッ
千歌「ッッハァッ」
穂乃果「ほいッ」ガッ
千歌「――――ッッ」ヨロ…
観客「穂乃果の拳がクリーンヒットだッ」
観客「形勢逆転だ―――――ッ」
千歌「なんで避けれないの………」
穂乃果「スクールアイドルを始めて以来一日たりとも休まずに磨き続けた打撃の境地…………………」
穂乃果「動物の反射神経も追いつかないよ……………」 穂乃果「そら」シュッ
ガコッ
千歌「〜〜〜〜〜〜ッッ」ヨロ…
ドシャァッ
観客「今度は千歌がダウンだ―――ッッ」
観客「ダメージが大きいぞッッ」
千歌「………ッッ」ゴロリ…
ダイヤ「……………………ッッ」
曜「ストップだよダイヤさんッ」
梨子「千歌ちゃんが壊れちゃう!!」
ダイヤ「出ましたわね……………………」 「Dancing ,dancing Non-stop my dancing………」
千歌(誰……………!?)
「Dancing ,dancing Non-stop my dancing………」
千歌(誰が歌っているの?)
千歌(『立ち上がれ』………って言いたいの?)
千歌(ワカってるってば…)ス…
千歌「!」
顏を上げた千歌の目の前には―――――
ツバサ「Dancing ,dancing Non-stop my dancing」
千歌「綺羅ツバサさん………………ッッ」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) ツバサ「フッ」
ツバサ「なんてザマかしら」
ツバサ「これが今年のラブライブチャンプだというのだから」
ツバサ「呆れてものも言えないわね」
千歌「………ッ」
ツバサ「ラブライブのチャンプっていうのはね、千歌さん」
ツバサ「この地球上でイチバ〜〜〜〜ン強いスクールアイドルのことを言うのよ」
千歌「………………ッッ」
ルビィ「なんで黙ってるのお姉ちゃんッ」
ダイヤ「…………」
ダイヤ「ありがとうございますツバサさん………」
千歌「ツバサさん……………」グッ
ツバサ「ファイッ」ニコッ
ドロン……
千歌「………」スクッ 観客「立ち上がったぞ千歌ァァッッッ」
穂乃果「やっぱり王者なんだね…………千歌ちゃんも」
千歌「もちろんッ」ダッ
果南「!」
海未「A-RISE流のステップを捨てたッッ」
ダァンッ
千歌「どりゃッ」
鞠莉「飛び膝ッッ!?」
ゴバァッ
穂乃果「……………ッッ」
ルビィ「お腹で受け止めたッッ」
善子「イカレてる………ッ」 千歌「ッ」ダンッ
鞠莉「また跳んだッッ」
穂乃果(蹴り!?それともバク転を叩きこむ!?)
穂乃果(いや、立っている私の頭の上……157pを飛ぶほどの跳躍力は千歌ちゃんにはないハズ………ッッ)
ニギッ
穂乃果「!」
真姫「穂乃果の腕を…ッッ」
海未「鉄棒に見立てて……ッッッ」
グルンッ
穂乃果(逆上が………り……………!?)
曜梨子「千歌ちゃんッッッ」 穂乃果(あ………)ヨロ…
穂乃果(上………………)
グワシャァッ
穂乃果「〜〜〜〜〜〜ッッ」ダァンッ
千歌(手応えアリッッ)スタッ
千歌(ここで決めるッッ)ブンッ
穂乃果「ゲホォッ」クルッ
千歌「!」スカッ
真姫「!!」
海未「穂乃果が攻撃を………ッッ」 千歌「ハッ」ガッ
穂乃果「〜〜〜〜ッッ」バッ
鞠莉「回避している……」
ダイヤ「というより」
ダッ
千歌「!」
穂乃果「ハァ、ハァ………」
果南「逃げたね」
穂乃果「ム………」
穂乃果「無理…だよ……」ワナワナ… 千歌(勝機!!!)ダッ
穂乃果「君は……………」
千歌「しゃりアァッ」ドチャッ
曜「左廻し蹴りッッ完璧なタイミングで入ったッッッ」
ドシャァッ
千歌(勝てるッッ)
穂乃果「勝てない……………」ムズ…
パァンッ
千歌「――ッ」ビクッ
シーン………… 千歌「……ッ」
千歌「この後に及んで猫だましか…………………」
千歌「情けないよ穂乃果さんッッッ」ダッ
ガッ
穂乃果「ひいッ」
千歌(嘘でしょ……………)
ガクッ
千歌(あの穂乃果さんを……ッッ)
千歌(私が圧倒しているッッ)
千歌「まだまだッッ」ダァンッ
ゴチャッ
穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
千歌(奇跡だよ!) 穂乃果「ハア………ハァ………」ヨロ…
ガクンッ
千歌(やったッッ)
ヘタ……
ペコ……
千歌(あの穂乃果さんが……私に許しを乞うている………)
穂乃果「ゆ……許して……チカちゃん…………」ボロボロ…
千歌「ヘヘ………」
ざわ…ざわ… 観客「オイ……………」
観客「さっきから急にどうしたんだ!?」
観客「試合放棄か……………?」
千歌「とうッ……ハッ……」バッシュバッ
いつの間にか千歌は穂乃果からそっぽを向いて、ステージの隅で踊っている………。
穂乃果「フフ………」
善子「しっかりしなさいよ千歌ッッ」
善子「なにやってンのよォォッッ」
海未「聞こえませんよ。たとえ耳元で叫んでも……」
海未「高海千歌は闘っているのです」
海未「彼女の脳が造り出した、自分の思い通りになる虚像(かりそめ)の穂乃果とね」
ルビィ「…………ッ」ゴクリ
海未「穂乃果は連れていってくれるんです」
海未「私たちがしたくてもできないような」
海未「“夢”の世界へ」 曜「真姫ちゃん、どういうこと?」
真姫「わかりやすくいえば、催眠術みたいなものね」
真姫「あざやかに勝ちたい」
真姫「圧倒的に勝利したい」
真姫「輝きたい」
真姫「そう願う闘争者の心理の弱みが、『こうあって欲しい』安易な敵を造り出し『こうあってほしい』試合展開をイメージしてしまう」
曜「でもその相手は……」
真姫「そう」
真姫「実体のない単に好都合なだけの対戦者の虚像」
真姫「千歌は今、夢の中で穂乃果と闘っているのよ」
千歌「ハあッ…………ハッ」ダァンッ
穂乃果「幕を下ろすよ」ズチャ…
一人踊り続ける千歌に穂乃果が近づいていく………。 穂乃果「バイバイ千歌ちゃんッ」バッ
スカッ
穂乃果「えッ!?」
千歌「ハッ」シュハッ
ゴチャッ
穂乃果「!!?」ガク…
観客「オオ―――……………ッ」
観客「千歌のアッパーがクリーンヒットだァァァッッ」
善子「かかってなかったの!?催眠術にッッ」 ダイヤ「否…ツッ」
ダイヤ「解けていませんッッ」
千歌「………」ザッ…
ダイヤ「知っているのです」
ダイヤ「学校を救う為にあがいてあがいてあがきまくって」
ダイヤ「それでも廃校を止められなかった千歌さんは闘いが安易でないことなど知り尽くしているのです」
ダイヤ「闘いとは不都合なものッッ」
ダイヤ「闘いとは思い通りにならないものッッ」
ダイヤ「Aqoursのリーダー、千歌さんにとって――――――」
それが闘争いなのです!!!
千歌「はあッ」ゴッ
穂乃果「―――――ッ」ドシャァッ 果南「きれいなパンチだね」
鞠莉「あれで催眠術にかかったままだというの…………」
ダイヤ「解きましょう、術を………」スッ
パアンッ
ダイヤが手を叩く。千歌の催眠は解かれた。
千歌「とうッ」バッ
曜「別に変わったようすもないですよ」
ダイヤ「凄いことです」
ダイヤ「千歌さんが術中の中で見る幻影の動きと―――――」
ダイヤ「現実の敵の動きに差が生じていない以上変化は起こり得ません」
ダイヤ「もっとワカリやすく言うなら千歌さんにとって――――――」
千歌「ハイッッ」ドッ
ダイヤ「自分が催眠術にかかっていたことなど 記憶にないということです」 ゴッ
穂乃果「…………ッ」
ドッシャァッ
ワアアアアアアアッッッ
観客「穂乃果がまたダウンしたァ―――ッッ」
観客「千歌強エェ――――ッッ」
観客「勝てるぜ千歌ちゃん」
観客「決めちまええッッ」
チーカ!チーカ!チーカ!チーカ!チーカ!
ルビィ「千歌ちゃんコールだぁ……ッッ」パアッ
善子「現金ねみんな…」ジト-
鞠莉「いいじゃない」
鞠莉「なんてったって内浦だもんここは」ニイ 穂乃果「……………」ゴロン…
チーカ!チーカ!チーカ!チーカ!
真姫「……………」ム~~~ッ
真姫「ほの…」ガバッ
真姫「!?」
真姫「〜〜〜〜〜ッッ」ムガモゴ
パッ
真姫「何すんのよォッ」
海未「…………」シーッ
海未「滅多に見られるものではないですよ」
海未「黙って見守りましょう」 穂乃果「……………」
チーカ!チーカ!チーカ!チーカ!
穂乃果(全部……………失っちゃった……………)
穂乃果(王者のプライドも…………お客さんも…………)ツー…
穂乃果(全部失くしたッッッ)
チーカ!チーカ!チーカ!チーカ!
穂乃果(もう………ッッッ なにもいらない!!!)
スクッ
千歌「!」
穂乃果(闘うことが大好きでスクールアイドルを始めたッッ)
穂乃果(来る日も来る日も血の汗流して…ッッ)
穂乃果(にこちゃんにデコピンされて……ッッ)
穂乃果(希ちゃんにわしわしされて……ッッ)
穂乃果(海未ちゃんにブッ叩かれて……ッッ)
穂乃果(そう…ッ最初に覚えたのは……ッッ) 千歌「フンッッ」バッ
穂乃果(これだった!!!)
ギュルルルンッ
千歌「!!」
果南(スピンッッ!!)
ガッ
千歌「――――ッッ」
ドシャァッ
観客「………………ッッ………」
ワアアアアアアアアッッッッッ
観客「スッゲェ〜〜〜」
観客「なんだ今のッッ」 ダイヤ「地に足をつけたまま………横方向の超速回転………ッッ」
ダイヤ「千歌さんのパンチを頬で受けた瞬間―――千歌さんが拳を振りぬく以上のスピードで首を回して」
ダイヤ「パンチのダメージを完全に受け流し―――」
ダイヤ「首から始まった回転は全身へ―――」
ダイヤ「そのまま超速の裏拳を一撃………ッッ」
海未「原点に戻りましたね」
海未「“武”というよりは“舞”……ではありますが」
海未「貴方はそちらの方が合ってますよ、穂乃果………」クス
曜「カウンター……ッッ完ペキに入ったけど……………ッッ」
ルビィ「千歌ちゃあんッッ」
千歌「……………」スクッ 善子「あれをモロに喰らって即復帰って………」
梨子「…………いや」
千歌「ケホッ………ハァ………」ヨロ…
曜「だいぶムリしてるね………」
海未「朝まで寝ていたい気分でしょうね」
海未(……ですが………虚勢を張っているのは千歌だけじゃありません)
穂乃果「……………ッ」…ガクンッ…
スクッ
穂乃果「………ハァ…ハァ…」
海未(穂乃果のタフネスでも………流石に限界が近い)
海未(というよりおそらく既に限界以上………ッッ)
ダイヤ「次に二人のどちらかが動き出したとき………」
ダイヤ「決着は直後ですわね」 観客「穂乃果ァ――――がんばれェ――――ッッ」
観客「千歌ァァッッ負けるなアアアアッッ」
ホノカ!チーカ!ホノカ!チーカ!………
穂乃果「苦しいねえ…………千歌ちゃん………」ゼーハー
千歌「……………ハイッ……………」
ニコッ…
穂乃果「ファイトだよッッ」ダッ
果南「穂乃果さんから行ったッッ」
千歌「ハイッッ」ダンッ
梨子「!!」
グルッ…
曜「ロンダートッッ!?あのダメージでッッ」 穂乃果「そうこなくっちゃ………」グルンッ…
真姫「穂乃果もスピンンンッッ」
絵里「ハラショー……」
花丸「千歌ちゃああんッッッッッ」ガタッ
Aqours「!!」
花丸「頑張るずら――――ッッッ!!!」
千歌(花丸ちゃん!!)
グルンッ
カッ
海未真姫絵里「穂乃果ァッッッ」
Aqours「千歌ァッッッ(千歌ちゃんッッッ(千歌さんッッッ))」 ギュルンッ
穂乃果「ッッ」
千歌(ああ……)
ファッ
千歌(もう……)
ガコッ
千歌(勝てるパターンだろこれぇ!!)
ドシャアッッッ
穂乃果「長くやってるぶんコンマ1ミリだけ」
穂乃果「私が上かな」
千歌「」
ダイヤ「………………」グ……
ダイヤ「勝負ありですわッッ」 ワアアアアアアアッッッッ
観客「穂乃果だァ――――ッ」
観客「やっぱ穂乃果かァ〜〜〜〜〜」
観客「オメデトオオオォォォッ」
穂乃果(なにが勝利なもんか!)
穂乃果(ポリシーは守れず………一時はお客さんにも見放されて……・・)
穂乃果(千歌ちゃんッッ)
バオッ
穂乃果は気絶している千歌を丁寧に仰向けで寝かせる。
観客「千歌ちゃんサイコォォッ」
観客「エラいぞ穂乃果ァッッ」
穂乃果(君こそが勝利者だ)
パチパチパチパチパチパチパチパチ
穂乃果(そして私は……………)スッ… それは……穂乃果が見せた“夢”だったのかもしれない。
千歌「…………!」パチクリ…
しかし観客はハッキリと見た。
穂乃果「………」ニギッ………
掌の上で握られる饅頭を…………………
穂乃果「できたよ」
ほむまんを………
千歌(ああ………)ムク…
前代未聞…………空前絶後の
千歌(負けたのか私………)ズサ
エアおやつ!! 穂乃果「どうぞ」
千歌「いただきます」
モニュ………
海未「…………ッッ」ジュル……
千歌「ああ……美味しい…」
千歌「ちょっとしょっぱいけど」
穂乃果「そんなこと……………」プクーッ
千歌「じゃあ」
千歌「食べてみます?」スッ…
穂乃果「いや……………やめておくよ」
穂乃果「おやつを食べる権利があるのは……勝っ…」
穂乃果「!」ナポ…
千歌「そういわずに♡」ギュ~ 曜(あっっ………)
ダイヤ(口に突っ込んだ………)
穂乃果「〜〜〜〜〜〜」カァ…
モニュ モニュ モニュ
穂乃果(またワガママを)
穂乃果(通されちゃったなあ………)
千歌「どうです?」
穂乃果「ほんとだ」
穂乃果「ちょっとしょっぱいや」
ほんのちょっぴりだけどね……… ・東京、秋葉原。
四人「え〜〜〜〜ッッッ!!?」
花陽「穂乃果ちゃんたち……みんなでAqoursと戦いに行っちゃってたのォ!?」
海未「ええ」
にこ「花陽まで知らなかったの?最後は結構騒ぎになったのに………」
凛「ずるいよー!なんで凛たちだけハブるにゃー!シャーッ」
真姫「別に示し合わせてたわけじゃないし……って冷たぁッ」
凛「待たせた罰だよッッ」ホッペムニー
真姫「何すんのよッ」 希「で、どうだったん?Aqoursは」
穂乃果「うん………強かったよ」
希「で、勝っちゃったと」
穂乃果「………イヤ…」
花陽「あれ………?」
花陽「にこちゃんも最近内浦に行ってきたんだよね?」
花陽「にこちゃんは闘ってないの?」
にこ「ああ…私はほんとたまたま別件で……」
凛「あー!そういえばにこちゃんがね、すっごい変な夢みたんだよッ」
にこ「バカッやめなさいよッッ本人の前でッッ」
凛「電話ボックスで絵里ちゃんと美人な女の人が………」
にこ「やめなさいってッッッ」 真姫「どういう頭してたらそんな夢見るのよ…」ハァ
希「変態やん」
凛「にこちゃん絵里ちゃんのこと好きすぎにゃー」
にこ「うるさいうるさいうるさーいッッ」
絵里「流石にこね」
花陽「それで………Aqoursの皆さんのサインは……」
海未「ありません」キッパリ
ことり「内浦はどんなところだった?穂乃果ちゃん」
穂乃果「えッ!?」(ことりちゃんも行ったじゃんッッ)
ワーワー・・・
スクールアイドルと勝負………敗北と成長………
共に分かち難く…… ・内浦
果南「でも結局、穂乃果さんには敗北を教えられなかったってことになるね………」
千歌「うう……ゴメン……私のせいで…………」
ルビィ「千歌ちゃんは悪くないよぉ」
ダイヤ「果南さんッ貴方はもう少しデリカシーというものを…」
鞠莉「千歌っちが勝てないなら、Aqoursの誰も勝てないわ」
善子「悪いのはずら丸でしょ?あんなタイミングで…」ジトー
花丸「やめるずら」
曜「でも、これはこれで良かったんじゃないかな?私たちもまだまだ頑張らないとって感じで………」
梨子「そうね…ちょっと悔しいけど」
千歌「よーし!じゃあ今日もみんなで組手だーーーッッ」
Aqours「オーッッッ」
共に分かち難く…… この長さで読みやすいのがいい
刃牙ネタアレンジも細かくて丁寧な仕事だった 乙!!!
完走してくれてありがとう!!
寝業師近江彼方w 面白いかった
しかしガッツリクロスパロなのに埋め湧かなかったな
基準がわからん 元ネタのミックス具合がちょうど良い塩梅で、刃牙パロとしては最高に面白かった そういえば最初は穂乃果がドリアン役やってたんだな。それで幻覚の技か ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています