花陽「日雇い8000円のネカフェ暮らし……辛いよお」
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歌舞伎町 ネットカフェ
花陽「…………」カタカタターン
ネカフェ2年目だけど質問ある?(874)
年収1千万以上なんだが(252)
深夜のラーメンテロスレ(600)
花陽「ふうー……また同じスレ巡回しちゃってるよ」
花陽「漫画は大体読んじゃったもんね、ドリンクなんて何回同じ物飲んだんだろう」
花陽「……あ、おしっこしてこよ」 ガラララ……パタン
花陽「何も盗られてないね」
花陽「うーん……まだ眠くないな……」
花陽「……そうだ、ネットニュース見てみよう」カチカチ 花陽「ふーん……路上で怪しい露店の取り締まりがあったんだ」
花陽「ニシキノビルの路地裏でクサの取引……いつもの事だね」
花陽「えっ、コシヒカリの収穫量が例年より下がってるのお!?」
花陽「ショックだよぉ……ここのネカフェはコシヒカリ使ってるから気に入ってるのに」
花陽「ふわあ……丁度良く眠くなってきたよ」
ゴロン
花陽(マット固い……でも明日も仕事だし寝なきゃ……)
花陽(お休み……)スー…… カチカチ……
花陽「ふわ……」
花陽(あ、今通った人カウントしてなかった)
花陽(交通量調査って楽そうだと思ったけど……お尻が痛い……)
花陽「ね、眠たい……」ウトウト
絵里「……大丈夫?」
花陽「ひゃあああっ!?」 絵里「わっ、もうびっくりしたじゃない!」
花陽「ご、ごめんなさい……」
絵里「眠たいんでしょ?これ飲む?」スッ
花陽「こ、コーヒー!そんな悪いですよ……」
絵里「良いのよ、間違えて買っちゃったし」
花陽「あ、ありがとう御座います……」
絵里「それ飲んでお仕事頑張って♪じゃあまたね」スタスタ
花陽「は、はいまたいつか!」
花陽「よし、これ飲んで目を覚まそう」ゴクゴク
花陽(んっ……苦い……でも頑張らなきゃ!) 「はい、小泉さん。今日の分ね」スッ
花陽「あ、ありがとうございますっ!」
「また頑張ってね、じゃあ」
ネカフェ
花陽「8000円……ちょっと少ないなあ」
花陽「実際9時間ぐらい座ってた気がするよ……」
花陽「まあ生活できてるし、貯金も少しだけあるからまだ良いかな?」
花陽「……うん、今日は奮発して定食食べに行こう!」 街中
花陽「うう……人がいっぱい居て苦しい〜」ギュウギュウ
ドンッ
花陽「ぴゃっ!」
「あ、すいません」タタタタ
花陽「あ、こちらこそ……」
花陽(気をつけてよ……) 矢澤食堂
花陽「にこちゃーん!」タタ
にこ「すいませ〜ん、今日は店仕舞いで……あ、花陽!」ガラガラ
花陽「あ、もう閉店なの……?」
にこ「そうよー、でもアンタが来たなら開けるしかないじゃない」
花陽「ほんと!?にこちゃん大好き!」ギュッ
にこ「ぬわあっ、もうしょうがないわねー//」カラララ
花陽「じゃあ、お邪魔しまーす」カラララ 凛「あ、かよちんだにゃー!かよちーん!!」スリスリ
花陽「ひゃあっ、凛ちゃんいきなりだよぉ」
にこ「まったく……人前でイチャイチャしてんじゃないわよ」スッ
花陽「あ、日本酒だあ♡」
凛「凛はにこちゃんの事も好きだよ?」
にこ「なっ///バカ言ってんじゃないわよ!」
凛「ほんとだよ〜」
にこ「じゃあ溜まったツケ返して」
凛「ごめん無理」
にこ「やっぱりね」 凛「にこちゃんとの縁を切りたくないんだよー、だからお金は返さない!」
にこ「何思い切った発言してんのよバカ」
凛「バカって言った方がバカなんだよ!」
花陽「にこちゃん、定食欲しいな」
にこ「良いわよ、ちょっと待ってなさい」
凛「無視するにゃー!」 花陽「定食美味しい〜♡」モグモグ
にこ「はいはい、あんた達の為に表閉めて営業してんだから感謝しなさいよ」
凛「そんな事言ってにこちゃんだって寂しいだけだにゃ」
にこ「そ、そんなわけないでしょ!」
凛「図星だにゃー」ケラケラ
にこ「こらー、凛!」ゴン
凛「痛いにゃー!」シャー
花陽「あははは!」カオマッカ 花陽「は〜……楽しいな〜」プワー
にこ「アンタ、最近どうなのよ?」
花陽「相変わらずだよぉ、日雇いのネットカフェ暮らし」
にこ「ふうん……中々抜け出せないってのは本当なのね」
花陽「うん……ジュースも飲めるし、何よりネットし放題だし……」
凛「良いなあ、凛も家賃4万のボロアパートよりそっちの生活にしようかな?」
にこ「いや、アンタは布団敷ける時点でこの中じゃ一番よ」
花陽「にこちゃんは店の2階だっけ?」
にこ「ほんと狭くてね……まともに寝られやしないわ」
凛「皆苦労してるにゃー」 花陽「花陽もアパートで暮らせる様にしたいけど……まだまだお金が足りないよ」
にこ「この食堂も売上全然無いわ……皆洒落た店で飲み食いするのよ」
凛「お酒とギャンブルのせいでカツカツだよー」
『はあー……』
花陽「って、ダメダメ!折角3人で飲んでるんだし楽しく行こうよ!」
凛「そうだにゃー、何とかなるにゃー!」
にこ「……そうね、今日はとにかく飲むわ」 凛「あははは!!にこちゃんもっと飲むにゃー!」
にこ「ちょ……もう、無理だって……あー、明日は休業しよ……」
花陽「うふふふふ……♪」
にこ「悪いけどにこは休みたいわ……アンタら帰ってくれる?」
凛「えー、まだ飲みたいのに」
花陽「しょうがないよぉ、じゃあお会計しよっ?」
凛「はーい……」
花陽「えーっと……あれ?」ゴソゴソ 花陽「あれ、あれ!?」
凛「かよちんどうしたの?」
にこ「あ、アンタもしかして」
花陽「……財布ない」サー
にこ「マジで……?」
凛「どこかに落としたんだよ!今すぐ探そう!」
花陽「う、うん!」 凛「かよちーん、見つかった?」
花陽「無い……どこに行ったんだろう」
花陽「……うーん、あっ!」
花陽『ぴゃっ!』
『あ、すいません』タタタタ
花陽『あ、こちらこそ……』
花陽(あの時ぶつかった人だ!)
凛「かよちん?」 花陽(あの人を探さなきゃ!)タタタタ
凛「かよちんどこ行くの!」タタタ
花陽「財布を盗った人探すんだよ!」
凛「ええっ!?財布盗られたの!?」
花陽「今すぐ取り返さなきゃ!」タタタタ
凛「あ、かよちん待ってー!」 路地裏
ミカ「姉さん、今日の分です」パサッ
希「おー。結構集まったなあ」
ミカ「スリなんて始めてで緊張しましたよ……」
希「ええよええよ、これだけ集まったらしばらく遊べるわ」
ミカ「しかし……サツの奴に捕まったらどうします?」
希「その時はその時や。ウチのスピリチュアルパワーでどうとでもなるわ」
ミカ「姉さん……」
希「さ、ここを出よか」スタスタ
絵里「ちょっと待ちなさい」 絵里「貴方達よね?今日、交差点のすれ違い様に私の財布をスったのは」
希「そんな事せえへんよー、ウチらはか弱い夜遊び人や」
絵里「その財布の中にGPS機能付きのタグ入りのがある筈、それが私のよ」
ミカ「それって……このお洒落な……」
絵里「やっぱりね、尻ポケットが軽いと思ったわ」
希「今更気付くんか……」
絵里「うるさいわね、早く返した方が身の為よ?」 希「ふふ、お姉さんが喧嘩強くてもこっちは2人や。勝ち目はこっちにあるよ?」
絵里「……私、こういう者だけど」スッ
ミカ「サツ!?」
希「あらら、まさかのアンラッキーだわ」
絵里「貴方達の顔に見覚えあると思ったら……最近路上を騒がせている怪しい露店販売人じゃない」
希「げっ、そこまでバレとるんか」
絵里「スリと路上占拠の罪で2人ともムショ行きよ、住む場所が出来て良かったわね」
ミカ「姉さんどうしましょう!?」
希「しゃーない……これでどうや!」ヒュッ
絵里「……!」サッ にこは布団敷けないレベルならもう店に布団敷けば…? 日雇いって性格悪すぎて人生終わってるオッサン多いよな
西川とか高萩とか 真姫「待ち伏せされていた?」
絵里「えぇ、警報が鳴って追手が来るまでのタイミングが早すぎたわ」
にこ「あらかじめ、こっちが来るのがわかっていたって思うくらいにね」
真姫「....成程」
絵里「別に私達は予告状を送ってる訳でもないし、待ち伏せされることはないはずなのにね」
にこ「...いや、ないことはないわよ」
真姫「そうね、私達やlily whiteを警戒して警備を強化してる可能性もあるし」
絵里「あー....」
にこ「はぁ...やりづらくなったものね」 ごめんなさい、スレを間違えました
本当にすいません.... >>40-41
誤爆したら宣伝までしていくのが礼儀だぞカス ボフン モクモク……
絵里「煙幕!?」
希「逃げるよミカちゃん!」
ミカ「は、はいい!」
タタタタ
絵里「くっ、待ちなさい!」タタッ 花陽「はあ……はあ……私の財布はどこなの?」
ドンッ
ミカ「いたっ!」
花陽「いたた……あ、貴方は……!」
ミカ「ん?あっ、アンタ……」
花陽「さっきぶつかった人だ!財布返して下さい!」
ミカ「そ、それは無理だよ」
花陽「そんな……」 希「ミカちゃんどうしたん?」
ミカ「あ、姉さん……実は」
花陽「この人が花陽の財布を盗ったんですっ!」
希「あらら……しゃあないな」スッ
花陽「な、何を……ひやあっ!」
絵里「追い付いたわよ……って貴方は!」 花陽「あ、貴方は朝出会った……!」
絵里「ええ……まさか貴方もスリの被害に」
花陽「は、はいい……」
希「おーっと、それ以上近づいたらこの子の命は保障せんよ?」カチャ
花陽「ひいいぃっ!!」
ミカ「助けて欲しかったら私達を見逃して貰おうかな」
絵里「……分かったわ、貴方達の条件を飲む」
絵里「早くその子を離してあげなさい」 希「分かったよ、ほい」ポンッ
花陽「は……はああ……」ブルブル
希「じゃあねサツさん」ダッ
絵里「待ちなさい、財布を返しなさい!」
ミカ「そんな条件聞いてないよ?」
絵里「ふざけた真似を……!」
希「なら何かウチらに得する様な物が無いとなあ」
絵里「くっ……」
花陽「だ、誰か助けてー!!」
凛「かよちーん!!」ダダダッ ドンッ
ミカ「っ!?」ドサッ
希「ミカちゃん!」
凛「かよちんを返せー!!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「かよちーん!」ギュー
絵里「良かった……友達が来てくれたのね」
凛「もしかしてかよちんを助けてくれたの?ありがと−!」
絵里「こちらこそ、さてと悪党をしょっ引かないとね」ギロッ
希「……ふふふ、こんな所で捕まるウチやないよ!」ボフン
モクモク
絵里「また煙幕を……逃がさないわよ!」ダッ 花陽「凛ちゃん……助けに来てくれてありがとう!」ギュッ
凛「えへへ、かよちんの為なら火の中水の中だにゃー!」
花陽「一件落着だね!あ、財布を返してもらって無かったよ……」シュン
凛「え、もしかしてこれ?」つ財布
花陽「え!?いつ取ったの?」
凛「さっき突進した後だよ」グッ
花陽「ありがとう凛ちゃん……!」 花陽「にこちゃんごめんね」スッ
にこ「大丈夫よ、あー……いたた」
にこ「ごめん飲みすぎで頭痛いから寝るわ」
花陽「うん。また一緒に飲もうね!」
にこ「勿論よ、じゃあね」スタスタ
花陽「はー……ネカフェ戻らなきゃ」 花陽「……よし、お金は盗られて無いね」
花陽「さてと……また明日から頑張りましょう……ってね」カタカタ
花陽「そろそろ寝よう……お休み」スー
スリにあったんだがwww(24) 「はい、今日の分」
花陽「ありがとうございますっ」
ネカフェ
花陽「ふうー、今日も良く働きましたっと」カタカタ
花陽「あ……この前立てたスレ伸びてる!」カタカタ
花陽「やっぱり掲示板は最高だよぉ」カタカタ ゴクゴク
花陽「さてと……ぴゃっ!」スクッ びきっ
花陽「こ、腰が痛いよ……」
花陽「やっぱりマットじゃ寝られないね……よしこんな時は」 スーパー銭湯
花陽「はぁ〜……気持ち良いよぉ♡」
ガヤガヤ
花陽「ふふふ、ここに居る皆が運命共同体って感じですっ」
絵里「ほんとにね」
花陽「ひゃっ!」 絵里「はぁい♡」
花陽「え、何で貴方が……」
絵里「今日は非番なのよ。それで日頃の疲れを癒しにね」
花陽「そ、そうなんですか……」
絵里「あら、緊張してる?」
花陽「そ、そそそそんな事は……!」カァー
絵里「……えい」ツン 花陽「きゃっ///」プニュ
絵里「ふふふ、結構育ってるじゃないの」フニフニ
花陽「あ、あああ……」
花陽(この人レズ!?)
絵里「別に女好きとかじゃないわよ?」
花陽「ひゃあっ!聞こえました……?」
絵里「顔に出てるわ」クスッ
花陽「お恥ずかしい……」 絵里「気にしないわ……それに裸の付き合いなんだし名前で呼びましょうよ」
花陽「あ、小泉花陽って言います……」
絵里「私は絢瀬絵里。まあ知ってると思うけど私服警官よ」
花陽「私服警官……何か特殊な事とかあるんですか?」
絵里「服が違うだけよ、ちなみに私は警部ね」
花陽「す、凄い……」 花陽「あ、この前の2人はどうなったんですか?」
絵里「残念ながら捕り逃してしまったわ……」
花陽「ええ、大丈夫なんですか!?」
絵里「逃げ足が速くてね……でも心配は無いわ」
絵里「あの露店コンビはいつも歌舞伎町の周辺を住処にして商売しているのよ」
絵里「露店の開く場所は決まって路地裏、人目が付きにくいからね」
絵里「だから私は歌舞伎町の路地裏を徹底的に洗うつもりだわ」
花陽「路地裏……そういえばニシキノビルの路地裏でも怪しい取引があったって」
絵里「ネットニュースでも見たの?そうよ、監視カメラにはうっすらとしか映っていなかったけど」
花陽「路地裏って思ったより怖いんだね……」
絵里「ええ。でも安心してその為に私達警察が居るんだから」
花陽「かっこいいです……!」キラキラ 絵里「ふう……そろそろ上がりましょう?のぼせてしまうわ」ザパッ
花陽「はい!」ザパ
休憩所
絵里「はい、牛乳」
花陽「あ、ありがとうございます!」
絵里「風呂上りはこれよねー♪」ゴクゴク
花陽「えへへ、そうだね」ゴク 絵里「花陽、この後何か予定はあるの?」
花陽「特には無いかな……絵里ちゃんは?」
花陽「って、ついちゃん付けで///」
絵里「構わないわよ♪それに私も用は無いわ」
花陽「じゃあ……ちょっと行きたい所があるんだけど……」
絵里「良いわ、行きましょう?」
花陽「うん!」 カンカン……
絵里「地下降りるの?何があるのかしら」ワクワク
花陽「うふふ。一度行ってみたかったんだ」
『おかえりなさいませ、ご主人様♡』 絵里「メイド喫茶!?」
花陽「うん、このビルの地下にあるって聞いたんだけど一人だと怖くて……」
絵里「へえ……でも結構お洒落で従業員も可愛いじゃない」キョロキョロ
花陽「良かったあ、連れてきて」
「今日は私がご主人様達のお世話をさせて頂きます♡」 絵里「あら。貴方は一際可愛いじゃない」
「ええ〜?ありがとうございます〜♡」
花陽「あ、あのお名前は……」
「そうですね〜……ミナリンスキーって呼んで下さいっ♪」
ミナリンスキー「では、こちらがメニューになります♡」 花陽「わあ……あれがメイドさんなんだ」
絵里「成る程、表情や声まで洗練されたプロって感じね」
花陽「絵里ちゃん……評価する所そこなの?」
絵里「長い事警察やってると人となりが分かるわ、あの子は色んな意味で侮れないってね」
花陽「大げさだよぉ、普通のメイドさんなのに」
絵里「見た目はね……まあこれ以上は憶測でしかないから今は置いておきましょう」 花陽(何があったんだろう……?気になるけどお腹空いちゃった)グゥー
絵里「あらお腹の虫が泣いてるじゃない、このオムライスでも頼みましょうか?」
花陽「うん!それと……この、か、カップルジュースってなんだろう……?」
絵里「知らない?ハートマークを模した2本のストローで大きなジュースを飲むのよ」
花陽「そ、そうなんだ……ちょっと気になるなぁ」
絵里「よし、そのジュースも頼みましょう、私はこのサンドイッチにするわ」
花陽「じゃあ呼ぼう……すいませーん」
ミナリンスキー「はぁ〜い♡」 ミナリンスキー「お待たせしました〜、こちらカップルジュースになりますっ♡」
絵里「へえ、結構大きいわね」
花陽「本当にストローがハートマークだよ……!」
絵里「さて飲みましょう?」チュー
花陽「う、うん」チュー
花陽(近いぃぃ///そういえば最近こんな近くで人と接した事ない……)フーフー
絵里(照れてるのかしら、鼻息がくすぐったいわ……あ、味は良いわね)
花陽(近くで見ると絵里ちゃん凄い綺麗……ていうか味分かんないよぉ)ギュッ
絵里(あら、目を閉じちゃった……やっぱり照れ屋さんね)
絵里「御馳走様」
花陽「ご、ご馳走様でした……」 ミナリンスキー「ありがとうございました♪またお越し下さいご主人様♡」
花陽「す、凄かったよね!」
絵里「ええ、花陽の可愛い顔も見れたわ」
花陽「も、もうからかわないでよ///」
絵里「照れちゃって」ウフフ 絵里「しかしジュース飲むなら牛乳はやめておくべきだったわね、お腹がタプタプだわ」
花陽「そ、そうだね……でもお風呂上りの牛乳はどうやっても外せないよぉ」
絵里「分かるわ。ふふ、やっぱり私達気が合いそうね」
花陽「じゃ、じゃあまた……」
絵里「ええ。一緒に銭湯行きましょう?」
花陽「やったあ……!」
絵里「ふふっ。じゃあ今度ね」
花陽「うん、また会おうね!」 花陽「はぁー……今日は楽しかったなあ」
「あー、ちょっとそこの君良いかな?」
花陽「は、はい?」
「カバンの中見せてくれる?」
花陽「あ、はい……」
花陽(職務質問だ……)
「うーん……特に怪しい物は無いね」
花陽「あ、あの何かあったんですか……?」
「いやー実はこの辺で違法営業があってね。警戒中なんだ」
花陽(違法営業……あ、そういえば絵里ちゃんが何か言ってた様な)
「足を止めてごめんね、じゃあ気をつけて」
花陽「は、はい……お仕事頑張って下さい」
「ありがとうね」 ネカフェ
花陽「はぁー……」カタカタ
花陽(職務質問されるなんて……花陽がネカフェ暮らしなんて知られなくて危ない所だったよ)
花陽(ううん、警察の人もお仕事でやってるんだ。外出中は気を付けなきゃ)
花陽「ふわ……ゆっくりお湯に浸かったから眠いよぉ」
花陽「あ、腰がちょっと楽になってる……今日は良い夢見れそうだね」
花陽「お休み……」
歌舞伎町地下のメイド喫茶に行ってみたよ(373) 派遣会社
「小泉さん、今日はここに行ってくれる?」
花陽「は、はい……」
花陽(力仕事だ……花陽の苦手なジャンルだなあ)
花陽(でもお金貰わなきゃ……頑張ろう!) 「では小泉さんはここにある土を運んでください」
花陽「は、はい!」
「無理をしないで下さいね」ニコッ
花陽(良かった……優しそうな人だ)
ヨロ……ヨロ……
花陽「ふう……ふう……」
花陽(思ったより重くて疲れるよ……)
「おー、頑張ってるね!」
花陽「あ、いえ……」
「この作業終わったら休憩行こうよ!」
花陽「え、もうそんな時間ですか?」
「うん、早く終わらせよう!」
花陽「はい!」
花陽(やった……!もう汗びしょびしょだよ……) 休憩所
「いやー、疲れたよー!」
花陽「は、はい……」
「あ、喉乾いてるよね。これ飲んで良いよ!」スッ
花陽「あ、ありがとうございます!」
花陽(この人も優しい……今日は良い現場引いたよ) 「そういえば名前聞いて無かったかな?」
花陽「あ、小泉花陽です」
「そっか、じゃあ花陽ちゃんだね!」
花陽(ちゃ、ちゃん!?)
「私は穂乃果!高坂穂乃果だよっ!」
花陽「穂乃果さんですか」
穂乃果「穂乃果で良いよ!」
花陽「……じゃあ……穂乃果さ……ちゃん……///」
穂乃果「へへー、花陽ちゃん可愛いね!」ナデナデ 花陽「あ、ああう……//」
穂乃果「ごめんごめん。でも花陽ちゃんって日雇いの人だよね?」
穂乃果「折角仲良くなれそうなのに今日限りなんて寂しいなー……」シュン
花陽「あ……」
穂乃果「そうだ!花陽ちゃんLINEしてるよね?交換しよっ!」
花陽「え、良いんですか?」
穂乃果「もちろん!今度飲みに行こうよ!」ニカッ
花陽「……はい!」
花陽(……本当に今日は良い日だな)ホッ 花陽「そういえば給料は担当の人から手渡しだったね……よし」コンコン
「どうぞ」
花陽「失礼します……」
「こちらにお掛け下さい」
花陽「はい」スッ
花陽(給料貰うだけなのに……何か緊張するよ) 「小泉さん、本日はどうもお疲れ様でした」ペコリ
花陽「あ……はい」
「こちらが本日分の給料です」スッ
花陽「ありがとうございます!……わっ、ちょっと多い様な……」
「ええ、貴方の働き具合を評価した分ですよ」
花陽「そ、そうなんですか?」
「本来なら日雇い分の一万円だけですが小泉さんはそれ以上に頑張ってくださいましたから」
「私としては是非正規の社員として迎え入れたい所ですね」
花陽「ほ、褒め過ぎですよ……」
「……良ければこちらを受け取って下さい」スッ 花陽「め、名刺ですか?」
園田建設社長兼代表取締役 園田海未
花陽(ひゃあ……凄い肩書……)
海未「もし仕事に困ったらこちらの名刺を使って連絡を下さい」
花陽「それって……」
海未「はい。社員として迎えますよ」ニコッ
花陽「あ、ありがとうございます!!」ガバッ
海未「ではその時が来たら一緒にお仕事しましょう。それでは」ペコッ
花陽「は、はい!失礼しました!」
ガチャ ネカフェ
花陽(ひゃあああああ〜〜〜!!)
花陽(何か社員さんになれる道が開けたよぉー!)
花陽(いつもより多くお金も貰えたし……今日は豪遊だね!)
花陽「力仕事で汗もかいちゃったし、銭湯行こう!」 花陽「ふうー……やっぱりここのスーパー銭湯は最高ですぅ」
凛「かよちーん!」ギュッ
花陽「ひゃああ!」バシャ
凛「久し振りだにゃー!」
花陽「凛ちゃんいきなりびっくりするよぉ〜」 凛「えへへ、ごめんだにゃー」
花陽「もう……でも凛ちゃんが銭湯って珍しいよね?」
凛「ふっふー、今日は凛にとって最高の日なんだにゃ」
花陽「何か嬉しい事でもあったの?」
凛「なんと……ギャンブルで10万勝っちゃったんだ!」
花陽「ええええー!?す、凄いよ凛ちゃん!」 花陽「でも、ギャンブルってこの近くだとニシキノグループが関わってるあの……」
凛「そう、裏カジノだにゃー」
花陽「やっぱり……日本で唯一のカジノ場って言われてる所だよね」
凛「実は前々から会員証を作って通ってたんだけど、そこのポーカーで大勝ちしたんだ!」
花陽「い、色んな意味で凄いね……会員証ってあるんだね」
凛「うん。ちょっとプレイ費が安くなるんだ」
花陽「詳しいね……」 凛「今度かよちんも行こうよ!もし大勝ちしたらご飯沢山食べられるよ?」
花陽「それは魅力的だけど……私はギャンブル苦手だから……」
凛「そういえば前に誘った時もノリノリじゃ無かったね、まあ仕方ないにゃ」
凛「でも一人で行くのはなあ……あ、にこちゃんでも誘おう」
花陽「あんまり危ない橋渡っちゃダメだよ?」
凛「何言ってるのかよちん!折角天下の歌舞伎町でギリギリの暮らししてるんだよ」
凛「危ない橋を渡って一発逆転を夢見るのがロマンって物だにゃ」
花陽「それは分かるよ」
花陽(社員の話しようと思ったけど……やっぱりやめておこうかな) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています