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エリ『 “夢”と“現実”、確かに選択しづらいわよね。じゃあ、その2つは何が違うのかしら?』

エリ『私は、“時間”だと思うのよ。
“夢”を構成するものは、経験だったり、知識だったり、必ず過去の物よね。ある意味予定調和。自分の内にあるものからしか生まれないわ。
外の世界から堅固なダイヤモンドで守られてきたお姫様が見がちなのよ。彼女たちは、内にあるもので満たされてるから。
幸せ者よね。』

エリ『じゃあ、“現実”は?確かに“現実”も過去の積み重ねよ。
殆どはそう…でも、“現実”には未来があるの。
まだ知らない、既知でなく未知の要素が。だから、“現実”には時々、“夢にも思わないこと”が起こったりするのよ』

エリ『不幸者は大抵それを願っているわ。
あぁ、いつか“夢にも思わないような”奇跡が起これば…ってね。
“夢のような生活”とは、自分の頭の中の理想がただ淡々と消費されていくという事。
“現実”に生きるなら…それはもう、予想外の連続よ。
“プリンセス”には無理かもしれないわね。でも、今までの自分を変えたいなら……まぁ、貴女に任せるわ?』

ニコ「だそうよ?」

マキ「(“夢にも思わないこと”か…)」