絵里「かいとうだんはじめました」
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「今日は?」
「今日はここのお宝をいただこうかと思ってるわ」
「下調べはちゃんとしてあるの?」
「もちろん万全よ」
「成程、たしかにこいつは悪徳なやつみたいね」
「まぁ、私達もいい人じゃないけどね」
「お留守番よろしくね」
「ヴェ!?また私!?」 絵里「もう...にこ怒らないでよ、先に喋ったりしたのはにこと真姫でしょ?」
にこ「.....」
絵里「それにこの二人がこれから狙わる可能性があるわ、守ってあげないと」
穂乃果「え」
にこ「は?」
絵里「私達と接触をして連中との戦いも見てしまっている...それに...」チラッ
花陽「.....」
絵里「ことりと親しい間柄でもある」
にこ「だから狙われるって?」
絵里「えぇ、あくまで推測だけどね」 絵里「じゃあ、皆、集まったわね」
真姫「なんで病室に集まるのよ」
絵里「病人の二人にも情報は共有しようと思ってね、聞くくらいなら大丈夫かしら?」
凛「凛は平気だよ」
希「うちも....なんとか」
真姫「はぁ...本当は少しでも安静にしていてほしいんだけど...言っても無駄か」
絵里「じゃあ、情報を整理しましょう!そっち側の情報はにこ、よろしく」
にこ「はいはい」 にこ「まず敵のグループ名はA-RISE、私達を襲ってきたのは見た目はそのA-RISEの統堂英玲奈だったわ」
絵里「見た目は....ってことはもしかして」
にこ「えぇ、人間ではなかったわ、精巧なアンドロイドだったわ」
海未「こちらもそうでした、A-RISEのあんじゅと言ってました」
真姫「あんじゅ...もしかしてこんな顔だったかしら?」スッ
海未「そうです、瓜二つですね」
にこ「ということはそっちも」
絵里「えぇ、ロボット?アンドロイドだったわ」 にこ「精巧なアンドロイド...一体誰がこんなものを」
真姫「データによるとA-RISEにはもう一人メンバーがいたみたいよ」
絵里「ってことはそいつが今回の黒幕なのかしら?」
真姫「名前は綺羅ツバサ、A-RISEのリーダーよ」スッ
凛「このリーダー...強そうな顔をしてるにゃ」
絵里「でもこの人達が暗躍していたのは20年以上も前の話でしょ?なんで今更」
真姫「知らないわよ、この街に帰ってきたんじゃないの?」
海未「成程、それで自分の元いた街で好き勝手やっている連中が目障りになって行動を開始した」
にこ「その可能性は高いわね」 絵里「そうだ...あんじゅってやつが爆発する前にこんなことを言っていたわ」
にこ「どんなことよ」
絵里「UTX」
凛「UTX?」
絵里「えぇ、UTXは不滅ってね」
にこ「不滅ねぇ....」
真姫「..........」
絵里「真姫?」
真姫「UTX.....」 にこ「真姫ちゃん、なにか思い当たることがあるの?」
真姫「えぇ....」
絵里「多分、私の読みだとA-RISEに関係する組織とかの名前だと思うんだけど」
真姫「UTX...UTX....」
海未「..........」
真姫「!」スッ
絵里「!なにか思い出したの!?」
真姫「!!」ダッ
絵里「あ!ちょっと!!」
にこ「どこ行くの!?真姫ちゃん!!」 海未「すごい勢いで出ていきましたね」
凛「海未ちゃん、凛達には気にしないで行ってきていいよ」
希「うん....」
海未「希...凛...」
凛「ほら!!さっさと行くにゃ!」
海未「はい!」
穂乃果「穂乃果達も行ってみよう!」
花陽「........」
穂乃果「ほら!行くよ!!」グイッ!
花陽「.......」 ガサゴソ...ガサゴソ...
真姫「えっと...たしか、この辺に」
絵里「真姫、どうしたのよ、いきなり飛び出して」
穂乃果「何かを探してる?」
真姫「....あった!」
海未「なにがあったんですか?」
真姫「UTX...どこかで見たことがあると思ったら...親の手記で見たことがあったのよ」
にこ「真姫ちゃんの親御さん?」
絵里「親の手記を読むなんて...真姫も中々ね」
真姫「親から...主に母親から自分の経験を私に生かしたいって言って読むように言われていたのよ」
にこ「どんな親よ」 真姫「うちの母親は理事長...市長や色んなメンバーとこの街で活動していたのよ」
絵里「へー...」
真姫「丁度活動していたのも二十年くらい前だから....今回の連中のヒントもあるかもしれないって思ってね」
パサッ...
海未「なにか落ちましたよ」
真姫「あぁ...それはその親が組んでいたグループの写真よ、まぁ、理事長以外は知らない人なんだけどね」
海未「そうですか....!!」
絵里「どうしたの?」
海未「な、何故?」
絵里「この写真がどうかしたの?....!!!」
海未「これは一体....」 にこ「どうしたのよ、あんた達写真を見るなり固まって」
海未「み、見間違い?でしょうか?」
にこ「ん?....!!!」
絵里「もしかして...にこも?」
にこ「なんで....」
真姫「..にこちゃん?エリーも海未もどうしたのよ」
「なんで親が映っているのよ『ですか!』
真姫「!!」ビクッ!
にこ 海未 絵里「...え?」 にこ「もしかしてあんた達も?」
絵里「そういうにこも?」
海未「ことごとく母親が写っているなんて...なんて偶然なんですか」
絵里「というか真姫とことりの親も写っているから...5人の親が全員写っているわよ」
真姫「まさか...残ってる4人も....」
絵里「リポーターさん!」
穂乃果「は、はい!!」
絵里「この写真の誰かに見覚えはある?」
穂乃果「え?.....え?あれ?なんで?」
にこ「この反応は....」
穂乃果「なんでお母さん写ってるの!?というか若っ!!」
にこ「やっぱり....」 凛「これ凛のお母さんだよ!!」
希「うち、お母さんの若い頃の写真をこんなところで見るなんて」
絵里「これは一体....ってことは残りの一人も」チラッ
花陽「........」
穂乃果「うん、これは花陽ちゃんのお母さんだよ」
にこ「なんで真姫ちゃんのアジトに全員の母親達の集合写真があるのよ!」
真姫「答えは簡単よ、もうわかってるはずよ」
海未「...そんな偶然が起こるものなんですね」
真姫「私達は全員、繋がっていないように見えて実は繋がっていたのよ」 絵里「そして写真の裏にはμ’sって書いてあるわね」
にこ「このグループの名前かしら?」
真姫「そして手記によるとμ’sはUTXと争っていたって書いてあったわ」
海未「成程、だから私達を狙ってきたんですね」
穂乃果「復讐ってこと?」
にこ「おそらくは.....」
真姫「そして争っていた原因は....」
バチッ!
『はーい、音ノ木坂の皆さん』
にこ「!!」
海未「TVが勝手に!?」
『A-RISEの綺羅ツバサよ』
絵里「.........」 海未「これは....」
真姫「電波をジャックしたってこと?」
にこ「随分と手の込んだことをするわね」
『今日は音ノ木坂の皆さんにお知らせがあります』
凛「お知らせ?」
絵里「いい知らせではないことはたしかね」
穂乃果「........」
『私達はこの街をリセットします』
凛「リセット?」 『今、この街に住んでいる方たちはご存じではないかもしれませんが...かつてこの街は私達が支配してました』
海未「........」
『その間に違う連中が好き勝手やってくれていたみたいだけど...もう、それは終わり』
『これからは再び私達がこの街の支配者に返り咲くわ』
にこ「勝手なことを...」
『抵抗をしないで、私達の支配を受けるって言うなら命は保証してあげるわ』
絵里「じゃあ、従わない場合は?」
『従わない人間は粛清よ、逃げてもいいわよ?逃げれるならね』パチンッ
ザッ!
『『『...........』』』
『この人数を見てそう思えるならね』 穂乃果「すごい...いっぱいいるよ」
海未「あれも機械なんでしょうか?」
にこ「多分ね、人相が二十年前と変わってないわ」
絵里「綺羅ツバサもロボット...機械の反乱ってことなのかしら?」
真姫「それはないでしょ、確実にこいつらを操っている奴がいるはずよ」
凛「でも一体誰が....」
にこ「それがわかれば苦労しないわよ」
『そうだ....いいものを見せてあげるわ』
海未「いいもの?」
パチンッ
「「!!!!!!!!」」
『ふふふ....』 にこ「あれは.....」
真姫「厄介ね....」
絵里「いい趣味をしてるわ...本当に」
穂乃果「こ.....」
花陽「ことりちゃん!!!!」
ことり『』
ツバサ『ふふふ...誰かわかる?わかるわよね?』
海未「っ.......!!」
ツバサ『まぁ、人質っていったところかしら?』 ツバサ『さぁ、TVの前の皆さんに問題です』
絵里「.........」
ツバサ『私達に逆らったらこの子はどうなっちゃうでしょうか?』
海未「っ!!この!!!」
ツバサ『ちなみにこの子の母親は私達に逆らったので消してあげたわ』
真姫「!!」
ツバサ『この子も母親と同じ運命を辿るのかしらね?』
凛「卑怯にゃ!!人質なんて!!」
ツバサ『この子を返してほしければ、交換よ』
絵里「交換?」 ツバサ『私達のお宝を探して持って来てほしいのよね』
にこ「........」
ツバサ『ダイヤモンドプリンスとラブノベルス、この二つよ』
真姫「...成程、そういうことだったのね」
ツバサ『音ノ木坂ビルまで持ってきなさい、そこで交換よ』
絵里「........」
ツバサ『時間は今から24時間以内、いい答えを待ってるわ』
海未「24時間以内....」
ツバサ『それじゃあ、また、会いましょう』
バチン! 凛「なんなのあいつ!!」
花陽「ことりちゃん.....」
にこ「どうするの?」
海未「どうするって!助けるに決まってるじゃないですか!!」
にこ「な、なんであんたがそんなにムキになってるのよ」
海未「そ、それは...ひ、卑怯なのが嫌いなんです!!」
希「本当〜?」ニヤニヤ
凛「本当に〜?」ニヤニヤ
海未「貴方達.....」
希「!!」
凛「病人には優しくしてほしいにゃ!!」 絵里「真姫」
真姫「なに?エリー?」
絵里「なんで相手はダイヤモンドプリンスとラブノベルスを要求してきたのかしら?」
真姫「敵の元々の所有物だってっていうのもあるけど...」
絵里「あるけど?」
真姫「伝説というか....都市伝説みたいものがあるのよ、信じてはいなかったけど状況は状況なだけに気になって...」
絵里「伝説?」
花陽「...聞いたことがあります、私も」
穂乃果「花陽ちゃんも知ってるの?」
花陽「うん、伊達に街で探偵はしてないから」
にこ「...探偵って関係ある?」 花陽「いつからある話なのかはわからないんだけど、未知なる力を秘めた宝が9つあるって言われていてね」
穂乃果「未知なる力....」
花陽「うん、9つの宝を揃えて封印を解くと絶対的な力を得るって言われているの」
海未「絶対的な力ですか」
花陽「真実かはわからないけど、時間を巻き戻したり天候を操れたりなんでもできるようになるって言われてるの」
にこ「まるで神様ね」
花陽「その力は封印を解いた時に現れるリングを嵌めると得られるって話」
穂乃果「リング?」
花陽「そのリングの名称は『MOMENTRING』」 真姫「話を整理するとそのMOMENTRINGを連中は手に入れようとしているってことね」
にこ「この街を...いえ、世界でも支配する気かしら?」
絵里「可能性は高いわね、その残りのお宝をことりと交換しようとしている」
にこ「どうするの?絵里?」
海未「もちろん!助けます!!」
にこ「いや、あんたには聞いてないんだけど」
海未「人質を取るような相手は許せませんし!人質の方を助けないと!」
穂乃果「絵里...さん!!」
絵里「なに?」
穂乃果「ことりちゃんを...助けてください!!」 穂乃果「穂乃果がお願いできる立場じゃないかもしれないけど...ことりちゃんを助けてください!」
花陽「...貴方達にはあんまりお願いはしたくないけど...花陽もお願いします、ことりちゃんを!助けて」
凛「凛は海未ちゃんに従うよ」
希「うちも」
海未「希...凛....」
にこ「にこは警察に借りを作るのありだと思うわ」
真姫「エリーは?私はエリーに従うわ」
絵里「聞かれるまでもないわ、理事長の娘よ....助けるわよ!」
真姫「了解」
絵里「さぁ...反撃開始といこうじゃない!」 音ノ木坂の秘宝、MOMENTRINGを巡る戦い
音ノ木坂を支配する為に復活を果たしたA-RISE
そんな圧倒的な戦力を持つA-RISEの前に仲間や日常を取り戻す為にBiBiやlily white...新たなμ’s達が立ちはだかる! 急にナレーションが来てワロタ
いつも楽しみに待ってます >>410
ツバサ『ダイヤモンドプリンスとラブノベルス、この二つよ』×
ツバサ『ダイヤモンドプリンセスとラブノベルス、この二つよ』〇
>>412
絵里「なんで相手はダイヤモンドプリンスとラブノベルスを要求してきたのかしら?」×
絵里「なんで相手はダイヤモンドプリンセスとラブノベルスを要求してきたのかしら?」 〇 ことり「」
ツバサ「あと2時間でタイムリミットね....そろそろ動く頃かしら?」
『速報です!!BiBiが現れました!!』
ツバサ「!...ついに動いたようね」
『なにやら...拡声器のようなものを持っています』
絵里『A-RISEの綺羅ツバサ、聞いているかしら』
ツバサ「........」
絵里『ここにお宝は用意したわ』スッ
ツバサ「...たしかにあれはダイヤモンドプリンセス」
絵里『でも、これを譲る気はないわ』
ツバサ「.......は?」 絵里『警察のことりだっけ?いつもいつも邪魔をしてきて面倒だったし、ちょうどいいわ』
ツバサ「........」
絵里『私達はこの街にこがわる理由はないわ、面倒なら違う場所に行くだけよ』
ツバサ「........」スッ
絵里『という訳でさようなら〜』
『ちょっと待ってください!!この街はどうなるんですか!!』
絵里『知らないわよ、そんなの』
『そんな無責任な!!』
絵里『私達には関係ない話よ』
『なっ!待ってくださいよ!!』
絵里『バイバーイ』 ツバサ「場所は」
「おそらくこの辺りね」
ツバサ「一部の部隊を除いて、この地点に向かいなさい!!」
「「........」」
ツバサ「絶対に逃がさない、お宝を回収するのよ」
「「..........」」ダッ
「貴方も行くの?」
ツバサ「えぇ、すぐに戻ってくるわ」
「....わかったわ」
ツバサ「..........」 「..........」
「うわっ....」
「どうしたの?」
「これを見て」スッ
「んー?....うわー」
「でしょ?」
「いっぱい、こっちに向かってきてるね」
「準備はいい?」
「OKだよ」
「そっちは?」
「いつでも大丈夫」 絵里「.....来たわね.....」
ツバサ「..........」
絵里「まさか貴方がわざわざ来るなんてね」
ツバサ「お宝は返してもらうわよ」
絵里「お宝ねぇ.....」
ツバサ「このビルの周辺は完全に包囲したわ、大人しくお宝を渡しなさい」
絵里「........」
ツバサ「抵抗をするなら容赦しないわ、さぁ、屋上から降りてきなさい」
絵里「うーん......」
ツバサ「.......」 絵里「貴方もロボットなのかしら?」
ツバサ「答える気はないわ」
絵里「そう....」
ツバサ「貴方とダラダラとお喋りをする気はないわ」
絵里「残念ね」
ツバサ「早く降りてきなさい」
絵里「.......」スッ
ツバサ「あれは、ダイヤモンドプリンセス」
絵里「あげーない♪」
ツバサ「.....は?」 絵里「ふふふ....」
ツバサ「貴方、あの子やこの街がどうなってもいいの?」
絵里「ねぇ、貴方は小さい頃に何をして遊んだかしら?」
ツバサ「何を言ってるの、貴方」
バサッ!!
ツバサ「!」
絵里「私は...鬼ごっことかよくやっていたわ」
ツバサ「ハングライダー....まさか....」
絵里「さぁ、貴方は私を捕まえられるでしょうか?」 ビュン!!
絵里「バイバイ♪鬼さん」
ツバサ「っ!!追いなさい!!捕まえるのよ!!」
絵里「おー、怖い怖い」
ツバサ「待ちなさい!!」
「どう?上手くいきそう?」
「あと、もう少しで館内図が...」
「あっちは大丈夫でしょうか?」
「信じましょう、皆を」
「....そうですね」 ピー
「よし、ハッキング完了よ」
「さすがね、これが館内図ね」
「あの方はどこで囚われているのでしょうか」
「とにかく見つからずに進んでいかないと...ここの換気口が外と繋がっているはずからここから行きましょう」
「換気口ですか....」
「そこって暗いのかしら?」
「暗視ゴーグルがあるから暗くても問題はないわ」
「そ、そうね....」
「さぁ、行きましょう!!」 絵里「〜♪」
ツバサ(なにかが引っかかるわ....)
絵里「こっちよー」
ツバサ(そもそも私達から本気で逃げる気があるなら、黙って逃げればいいはず....こうして騒ぐ必要なんて....)
ツバサ「!...まさか」
絵里「.........」
ツバサ「....これは囮?」
絵里「ふふ...そろそろいいかしら?」
ツバサ「嵌められた?」 絵里「ん?」
ツバサ「私だけ戻るわ、貴方達はあいつを追いなさい」
絵里「っ....勘付いたか?...」
「「..........」」
絵里「わー...いっぱい来るわね」
ツバサ「宝石の確保の為に禁止してたけど、発砲の許可を出すわ」
絵里「!」
ツバサ「ハチの巣にはしてはだめよ、ハングライダーを狙いなさい」
「「.........」」カチャ
絵里「やばっ!!」
ツバサ「あとは任せたわよ」
バラララララ!!
絵里「っく!!!」 バシュン!バシュン!
絵里「しまった!!ハングライダーが!」
バラララララ!!!!
絵里「っく!!落ちる!!!」
シュッ!シュッ!!
パシッ!
希「おっと!」
凛「全く、世話が焼けるにゃ」
絵里「...どうも」 パララララ!!
凛「うわっ!!」
希「めっちゃ撃ってくるやん!」
絵里「とにかく逃げるわよ!最低限の仕事は果たしたわ!」
凛「希ちゃん大丈夫!?走れる?」
希「大丈夫だよ」
絵里「....走りづらいし、もういいわよね」
ベリッ!!
にこ「こっちは仕事をしたわよ、リーダー」 海未「............」
絵里「ちょっと、急ぐ気持ちはわかるけど、もう少しスピードを落としてよ」
真姫「同感ね、今頃、にこちゃん達が時間を稼いでくれてるはずだから、慌てる必要はないわ」
花陽「動きづらいです....」
海未「3人が遅いだけです」
絵里「遅くないわよね?真姫?花陽?」
真姫「えぇ」
花陽「気安く名前で呼ばないでください...って言いたいですが、その意見には同感です」
絵里「作戦中だけは仲良くしましょう、仮の形でも」
花陽「.......」
真姫「そうね、作戦には全員の力が必要だし、険悪なムードはやめてほしいわね」
花陽「わかりました....」
絵里「ありがとう」 真姫「今、この辺だと思うから...あと半分ね」
花陽「まだ半分....」
絵里「でも順調ね」
海未「油断は禁物です」
真姫「........!」
絵里「どうかしたの?真姫」
真姫「にこちゃんからよ、ツバサがこっちに引き返してきているって」
花陽「!」
海未「勘が鋭いですね」 絵里「にこは無事なの?」
真姫「今のところは....」
海未「凛達も無事だといいんですが....」
花陽「穂乃果ちゃん....」
絵里「大丈夫よ、にこが付いているんだから」
海未「急ぎましょう!ツバサが戻ってくる前に」
絵里「そうね」 海未「皆さん、急いでください」
絵里「急いでるわよ、これでも」
真姫「私も」
花陽「っ.........」
海未「なんでそんなに皆さんモタモタしてるんですか」
絵里「いや、その....」
真姫「...別にいいでしょ?」
花陽「うぅ...擦れて痛い....」
海未「??」
絵里「貴方は体のどこかが引っかからなくていいわね....」ジー
海未「?.....っ!!私だってありますから!!」 凛「哀れにゃ」
にこ「哀れね」
希「え?どうしたん?二人共」
凛「いや、なんか急に...」
にこ「不思議だね、今の気持ち」
希「え?」
ウワー!!!助けてぇ!!!
にこ「!」
凛「!空から女の子が降ってきたみたい!!」
穂乃果「置いていかないでよー!!!」
希「!!」 にこ 凛「よっと!!」
穂乃果「ふぅ...死ぬかと思った....」
にこ「全く、なんて登場の仕方よ」
穂乃果「だって!!穂乃果のことを置いて行っちゃうんだもん!!」
凛「ごめん、ごめん」
穂乃果「もう!!せっかく一所懸命それっぽくリポートしたんだよ?」
にこ「悪かったわよ」
穂乃果「むー.....」
希「あはは......!!」
にこ「!話は後で聞くわ!今は逃げるわよ!!」 花陽「...えい!」スタッ
絵里「よし...これで皆、無事に侵入できたわね」
海未「........」ジー
真姫「?なに?」
海未「貴方も私と大して変わらないような....」
真姫「...どこを見てるのよ」
絵里「真姫はこっちの方が大きいから」スッ
真姫「ひやぁ!!!」
海未「あー.....」
絵里「そういうことよ」サワサワ
真姫「...いつまで人のお尻を触ってんのよ!!!この!セクハラショー!!」ブン
絵里「おっと!」スッ
真姫「避けるんじゃないわよ!!」 絵里「さて、ことりを探すわよ」
真姫「全く....」
花陽「多分、この部屋かな?」
海未「この最上階の部屋ですか?」
花陽「この館内の写真とさっきのTVで流れていた部屋と似ているので」
絵里「たしかに....」
海未「よく気が付きましたね」
花陽「探偵ですから」
真姫「便利ね、探偵って」 絵里「じゃあ、最上階を目指しましょう」
海未「エレベーターは避けましょう、閉じ込められるかもしれませんし」
真姫「そうね」
花陽「あとは敵に見つからないように」
ツバサ「誰に見つからないようにって?」
「「!?」」
ツバサ「.........」
絵里「随分とお早いご帰還だことで」
ツバサ「やってくれたわね、貴方達」 ツバサ「まさか、あのニュース自体が私達を騙すためのニュースだったとは」
絵里「んー?なんの話かしら?」
ツバサ「ニュースキャスターまでもが仲間なんてね、人脈が広いのね、機材まで用意して」
海未「.......」
ツバサ「BiBiがあそこの現場にいるように見せかける為の偽装工作、変装の達人の実力には恐れ入ったわ」
絵里「さすがにこよね」
ツバサ「更には建物に妨害電波を流したのか知らないけど、ここに連絡ができなくなっているし」
真姫「ふふ」
ツバサ「許さないわよ、ここで貴方達を始末してお宝を返してもらうわ」 真姫「エリー」
絵里「なに?」
真姫「ここは私に任せなさい、皆を連れて先に行って」
絵里「....真姫、相手はA-RISEのリーダーよ...貴方が一人でなんて」
真姫「大丈夫よ、時間を稼いであげる、勝てなくてもエリー達が目的を達成できればそれでいいんだから」
絵里「......」
海未「...敵は恐ろしく強いですよ」
真姫「私だってたまには戦いたいのよ...早く行きなさい!!」
絵里「真姫....」
真姫「エリー!」ヒュン!
絵里「!」パシッ
真姫「私の端末貸すわ、後で返してよね」
絵里「....わかったわ」 絵里「行くわよ!!」
花陽「.........」
海未「ご武運を」
真姫「どうも」
ツバサ「素直に行かせると思う?」
真姫「貴方は行かせないわ」スッ
ツバサ「!」
真姫「........」
ツバサ「なら力づくで!!行くだけよ!!」
真姫「ここから先は通行止め、進入禁止よ!!」 乙です
まさか真姫が一番強そうなツバサと戦うとは・・・ 海未「あの方は大丈夫なのでしょうか?」
花陽「A-RISEのリーダー相手に一人で挑むなんて...誰か残ったほうがよかったんじゃ」
絵里「だめよ」
海未「たしか、あの方はそこまで戦闘が得意ではなかったはずです」
絵里「......」
海未「やはり戻って助太刀をしたほうが」
絵里「だめよ」
海未「何故です!大切な仲間じゃないんですか!」
絵里「だからこそよ!」
花陽「.........」 絵里「大切な仲間だからこそ、信じて前に進むのよ」
海未「しかし...」
絵里「あの子はねプライドが高くてわがままで怒りっぽくって」
花陽「......」
絵里「人の事をよく小馬鹿にしたりするけど」
海未「...それって褒めてるつもりなんですか?」
絵里「仲間の事や目の前で救いたいものがある時は誰よりも頑固で諦めが悪くて...頼りになる」
絵里「私の自慢の仲間の一人よ」 真姫「...........」
ツバサ「西木野真姫、貴方の母親には怨みがあるわ」
真姫「だったらなんなの?」
ツバサ「せっかくだから、貴方に親のツケを払ってもらおうと思ってね」
真姫「ツケねぇ....」
ツバサ「貴方をさっさと始末して、他の奴らの始末するわ」
真姫「親の怨みって何年の前の話よ」
ツバサ「人の怨みってものはいつまで経っても消えないモノなのよ」
真姫「そんな古くてくだらない話はいいわ、自分達の誇りの為だかなんだか知らないけどそんな埃の被った話はしないでほしいわね、くしゃみが出そうだわ」
ツバサ「..........」 フッ!
真姫「!!」
ツバサ「ふふ....」
ブン!!
真姫「ぐっ!!」スッ
ツバサ「あら、反応は意外と悪くないわね」
真姫「スタートの合図もしないで始めるなんて、卑怯なのね意外と」
ツバサ「こんなの挨拶みたいものよ、こんな程度目くじらを立てないでほしいわね」
真姫「面白いわ...かかってきなさい!デコ助!!」
ツバサ「上等よ、巻き髪!」 花陽「はぁ...はぁ....」
絵里「この館内図通りならこの部屋ね」
海未「いよいよですね....」
絵里「準備はいい?」
海未「....はい」
花陽「お、OKです....」
絵里「............」
ガチャ
「来たわね」
絵里「.....成程、やはり貴方がこの事件の首謀者ってことね」
「そうよ」
絵里「.........」 花陽「この人は....」
「........」
絵里「資料のやつは昔の写真だから多少は人相が変わってるけどUTXの元会長よ」
海未「UTX....」
花陽「この人がこの騒動を起こした張本人...」
「その通りよ」
絵里「なんでこんなことをするのよ」
「もうわかってるわよね?復讐よ」
海未「やはり...私達の親への復讐ですか」
「えぇ」 花陽「でもなんでこのタイミングで...何十年も前のことなのになんで今」
「戦力に関しては結構前からある程度はできていたのよ」
絵里「じゃあ、なんで」
「貴方達が揃ったからよ」
海未「まさか...私達がこの街に来たからですか?」
「そうよ、せっかく戦力が揃ったっていうのに、園田、星空、東條のやつらがどこにもいないんだもの」
絵里「下手に動けばどこかにいるその3人の行方が更に追いづらくなるからってところかしら」
「そんなところね、わざわざ自分達からこの街に帰ってきてくれるなんて...運がいいわ」
絵里「くだらない運の使い方ね」
「そして今日、貴方達は終わる」 海未「そんな簡単にやられてたまるものですか!!」
絵里「ことりを返してもらうわよ」
「.............」
ヒュッ!
絵里「がっ!!」
海未「ぁ.....」
ドサッ!ドサッ!
花陽「......え?」
「遅い....そして脆いわね」 絵里「は...早いっ.....」
海未「そして.....強い一撃ですっ....」
花陽「全く見えなかった....」
「弱いわね、それでもあいつらの子供なの?」
絵里「ま、まだよ.....」ググッ....
海未「っぐ.......」ググッ....
花陽「この人...強い、すっごく」
絵里「全く...世の中には強い人がたくさんいるものなのね」
海未「そうですね.....」 絵里「それにしても不思議ね」
「なにが?」
絵里「そんなに強いならあんなロボットを使わなくても私達を倒せたはず、それにこのビルには貴方以外、人らしい人は誰もいなかった」
「........」
絵里「貴方くらいの実力なら付き従う者は少なからずいたはずよ、なにのどうして」
「組織とは組織全体が一つになる力がないと、どんなに強いものが集まっても意味をなさない、本来の力を出せない」
「臆病者や裏切者、組織の輪を乱す者がいては邪魔だからね....だからいないのよ」
海未「だから貴方、一人だと」
「そうよ、ロボットは裏切らない、感情に大きく流されることもない....最高の兵士よ」
絵里「それで貴方は幸せなの?」
「.....は?」 絵里「仲間もいない、信頼できる人間もいない、それってとっても孤独じゃないの?」
「それを孤独と感じるのは、それはそいつが弱い人間だからよ」
海未「それは違うと思います」
「違わないわ、強い自分がいれば他人に頼らずともなんでもできる、ロボットを作ったり、現に貴方達を床に沈めたじゃない」
絵里「.........」
「あの時もそう、A-RISEとμ’sの実力は拮抗していた....しかし、僅かな差でA-RISEは負けた、A-RISE以外のUTXのやつらはその途端に逃げ出して行ったわ」
「A-RISEはそんな連中を見て、この街を去っていった....自分達が身を挺して守ってきた組織が彼女らを助けるどころか逃げ出してしまったんだから...A-RISEに関しては責める気はないわ、気持ちは痛いほどわかるからね」
「結果、残ったのは私だけ...その時わかったのよ、仲間なんて必要ない、ただの枷だってね」
海未「.......」
「信じられるのは己の力...だから私は圧倒的な力を手に入れるのよ!!」
花陽「だからお宝を狙った....」
「さぁ、お宝を渡してもらえるかしら?」 絵里「笑わせる」
「なに?」
絵里「信じられるのは己の力...そう思うのは、貴方が弱いからよ」
「...弱い?私の一撃を食らって床に沈んだ貴方が私に対して弱いですって」
絵里「そうよ、一人に力には限界がある....だからこそ人は手と手を取り合って協力するのよ」
「そんなのは弱者の考えよ」
絵里「弱者だからこそ、強くなっていける...共に成長をしていける、進化していける!」
「............」
絵里「最初は敵同士だった私達だって、こうして今!一つの目的に向かって力を合わせている!かつての私達の親達のようにね!」
海未「....その通りですね」
花陽「.........」
「この統率力....まさか....」
絵里「ここに私達がいるのは仲間達の力のおかげよ!!貴方の否定する力よ!」
「...貴方...一体、何者?」
絵里「絢瀬絵里!!賢い可愛いエリーチカよ!!」 真姫「はぁ...はぁ....」
ツバサ「どうしたの?息が上がってるわよ」
真姫「私はどっちかって言うと頭脳派なのよ」
ツバサ「ただのもやしの間違いじゃないの?」
真姫「もやしよりはどっちかって言うとトマトのがいいわね」
ツバサ「なら、トマトみたいに真っ赤に染めてあげましょうか?」
真姫「は....できるもんならしてみなさいっての」
ツバサ「いつまでそうやって虚勢を張っていられるかしらね」
真姫「........」 真姫(さて...どうする?)
ツバサ「........」
真姫(相手は私よりも肉体能力は上、しかも人間じゃないから人間の常識は通用しない....)
ツバサ「ほらほら!!このままだとやられちゃうわよ!」
真姫「ぐっ!!......」
ツバサ「はぁ!!」ブン!!
真姫「っ〜!!!......」
ツバサ「てぇやぁ!!」ブン
真姫「!」
真姫(このままだと...あいつの言う通りにやられてしまうわ!) 海未「っ....ぐっ....あぁ!....」
「どうした、園田の娘の力はそんなもの?」ギリギリ....
絵里「この!!海未を離しなさい!!」
「ふん!!」ブン!!
絵里「!!」
ドン!!
海未「ぁっ!!」絵里「っく!!」
「あんな啖呵を切っておいてこのざま?それともギャグ?」
絵里「.........」 真姫「きゃあ!!」
ドン!!
ツバサ「そろそろ終わりかしら?」
真姫「っ........」
ツバサ「そろそろあの人のところに戻らないと...待ってるわ、きっと」
真姫「だ、だめよ....」
ツバサ「........」
真姫「い、行かせないわ.....」
ツバサ「行かせないか...そのフラフラの体でなにができるっていうの?」
真姫「........」 「...本当に真姫ちゃんはあの人に似て無器用なんだから」
真姫「!」
ツバサ「!誰?どこにいるの?」
「真姫ちゃん、特訓の基本を思い出して、覚えているわよね」
真姫「この声は....もしかして.....」
ツバサ「仲間?一体どこに....」キョロキョロ
「私の全ては教えたはずよ」
真姫「まさか....こんなタイミングで....」
ツバサ「...誰と喋ってるの?」
真姫「ふっ...私の全ての師ってところかしら?」 「目をそらさない!閉じない!!全身を使って!!」
真姫「やぁ!!」
ツバサ「ぐっ!!」
真姫「はぁ...はぁ...」
ツバサ「急に動きがよくなった?....どういうこと」
真姫「今の私は....」
ツバサ「!」
真姫「心強い人が見守ってくれている!!」
「...........」
真姫「だから負ける気がしない!!貴方に勝つ!!」 ツバサ「っ.......」
真姫「やぁ!!!たぁ!!」
ガン!ガン!!
ツバサ「たしかに...すごい力だわ....」
真姫「てぇやぁ!!」
ツバサ「けど、力に対して体が追いついてないわ」
真姫「はぁ!!」
ツバサ「手がボロボロよ、血も出てる」
真姫「あああああ!!」
ドン!!
ツバサ「私のボディは人力では簡単には壊せないわ、これ以上やっても手が無駄に傷つくだけよ」
「..........」 真姫「はぁ....はぁ....」
ツバサ「貴方はどうやっても私は壊せない、多少は傷はついたけど、後で簡単に直せる程度のね」
真姫「それはやってみないとわからないわ!!」ダッ
ツバサ「無駄なことを」
真姫「......」スッ
ツバサ「!?」
バシャ!!!
ツバサ「これは水?」
真姫「.........」スッ
バチッ!
ツバサ「まさか!!」 真姫「あんた達の弱点はわかっているのよ!!」ブン!!
バチッ!バチッ!!
ツバサ「っ!!!!」
真姫「感電しやすいように水も作っておいたわ!そして電流MAX!」
バチッ!!!バチッ!!!!
ツバサ「このぉ!!」ガシッ
真姫「っ!!」
ツバサ「貴方も感電しなさい!!止めなきゃ貴方も道連れよ!!」
真姫「はっ!...そんな...脅しは効かないわ!!」
バチッ!!バチッ!!!
真姫「やぁ!!!!!!!!」 バン!!
ツバサ「ぐっ!!体が.....」
ドサッ!!
プシュー.....バチッ...バチッ...
真姫「はぁ....はぁ....」
ツバサ「っ...動けない...体の動力の回路がやられてしまったみたいね」
真姫「私の....勝ちよ」
ツバサ「それはどうかしら?」
真姫「....何を負け惜しみを....」
ツバサ「........」
真姫「.....!」
「「..........」」
真姫「ワーオ....団体様御一行ってところかしら?」 続く
適当に続くって言って一か月経っても完結してなくて草 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています