梨子「漫画読んでたら絶対ネタバレしてくる人がいる」
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曜「入って入って〜」
千歌「おじゃましまーす」
梨子「お邪魔します」
千歌「あれ? 珍しくよーちゃんの部屋綺麗だね」
曜「まあ流石に梨子ちゃんが来るってなるとねぇ」
梨子「そんな、気にしなくても良いのに」 曜「私が気にするのー」
千歌「変なところで女の子だよね」
曜「変なところ言うなし」
梨子「曜ちゃんのお部屋ってランニングマシーンとかあるのかと思ってた」
曜「そんなのいらないよ、走りたかったら外走れば良いんだし」
梨子「それもそっか」 千歌「あっ! 昨日出た新刊買ってるじゃん!」
曜「いやー、やっぱり沼津だと新刊出たらすぐ買いに行けるからありがたいよね」
千歌「チカも読もっと」
梨子「その漫画面白いの?」
曜「すっごく面白いよ!」
千歌「そこの本棚に1巻からあるから梨子ちゃんも読んでみて!」
曜「それ私のなんだけど」 梨子「じゃあ私も読んでみようかな」
曜「どうぞどうぞー」
千歌「うわっ、何これ凄い熱い展開じゃん!」
曜「でしょ!」
梨子「へぇー、こういうお話なんだ」
曜「……なんか手持無沙汰になったし何しようかな」 梨子「…………」
千歌「…………」
曜「ふんっ……! ふんっ……!」
梨子「…………ふふっ」
千歌「うわ…………」
曜「ほっ……、ほっ……」
梨子「……あっ、このミカンって子可愛い」
千歌「うそぉ!? ここでミカンちゃん死んじゃうの!?」
梨子「ちょっと!」 曜「ふっ……! ふっ……!」
千歌「ほえ?」
梨子「なんで思いっきりネタバレするのよ!」
千歌「あっ、ごめん……」
曜「よっ……! ふっ……!」
梨子「もー! 読む気無くしたー! 何で好きなキャラが死ぬって分かってて読まないといけないのよ!」 千歌「でもでも! ミカンちゃんはまだ生き延びた方だよ!」
梨子「他のキャラも死ぬの!?」
曜「ふんっ……! ふんっ……!」
千歌「いやまあバトルものってそういう感じっていうか……」
梨子「もういい! 読むのやめる……ていうかさっきから曜ちゃん何やってるの」
曜「ほっ……、えっ? 暇だから筋トレしてた」 梨子「暇だから筋トレって女子がすることじゃないでしょ……」
千歌「えっ? そうかな? 果南ちゃんも結構やってるよ?」
梨子「……そうだよね、向こうでの常識はこっちでは通用しないよね」
曜「おっ? それは沼津をバカにしてるのかな?」
千歌「なんだとー! そんな梨子ちゃんには寿太郎ビームを浴びせてやる!」 梨子「馬鹿にしてないし、寿太郎ビームって何!?」
千歌「寿太郎みかんの汁をこう、ビュッと」
曜「部屋が汚れる」
千歌「はい、ごめんなさい」
曜「そういえば千歌ちゃんもう読み終わったの?」
千歌「あっ、まだ読んでる途中だった」 曜「梨子ちゃんも別の何か読む?」
梨子「あっ、ありがとう。それじゃあ……、これ読もうかな」
千歌「…………」
曜「おっ、目の付け所が良いねぇ」
梨子「表紙にピアノが描いてたから気になっちゃって」
曜「それは恩師が亡くなって塞ぎこんでた桃ちゃんが友人の支えで立ち直ってからコンクールで最優秀賞取ったところで号泣しちゃったよ」
梨子「ちょっと!」 曜「どうしたの?」
梨子「なんで二人揃ってネタバレするの! 幼馴染だからってそういうところ似なくていいから!」
曜「あっ、もしかして梨子ちゃんってネタバレ駄目な人だった?」
千歌「…………」
梨子「さっきの千歌ちゃんとの会話聞いてたら分かると思うんだけど」
曜「死んでないから良いかなって」 梨子「うん、そういう問題じゃないから」
千歌「えー! ここで終わるの!?」
曜「そうなの! 凄い良いところで止めてくるでしょ!」
千歌「うわぁ、凄く気になるぅ……」
梨子「……ふーん、そんなに面白いんだ」
曜「あー、でも結構人が亡くなる描写多いし梨子ちゃんにはちょっとあれかも」 梨子「……でも面白いんだよね?」
千歌「私は面白いと思って読んでるけど、苦手なら苦手で良いんじゃないかな……?」
梨子「そ、そんなに面白いって言うならやっぱり私も読もうかなー」
曜「いや別に無理して読まなくても」
梨子「もう! 私が読むって言ってるから読むの!」 千歌「ええ……、急にどうしたの……」
梨子「別に良いでしょ!」
曜「私としても語り合える人が増えるのは嬉しいんだけど、もう今日は終バスの時間だよ?」
梨子「…………泊まる」
曜「へっ?」
梨子「今日は曜ちゃん家に泊まって最新刊まで読破する!」
千歌「いやいや! 明日も学校なんだよ!?」 梨子「始発で家に帰れば大丈夫」
曜「そんなに無理しなくても……。私の家に来たらいつでも読んでもらって良いんだし」
梨子「いや! 今日読むの!」
千歌「あのー、桜内さんなんか幼児化してませんか……?」
曜「そんなに読みたいなら貸そうか?」 梨子「それは曜ちゃんに迷惑かかるし……」
曜「うん、ここでこうやって駄々こねてる方が迷惑って気付こうか」
千歌「ていうか本当に急がないと終バスやばいって!」
梨子「千歌ちゃん、夜道には気を付けてね」
千歌「梨子ちゃんも帰るよ!」
梨子「やーだー! 泊まるのー!」 千歌「いいから!」
梨子「わっ、ちょっと引っ張らないで!」
千歌「梨子ちゃんが帰ろうとしないからでしょ! それじゃ、よーちゃんまた明日ね!」
梨子「うー、また明日……」
曜「二人とも気を付けてねー」
曜「ふぅ…………、あっ、漫画梨子ちゃんに貸すの忘れてた」 楽しめた
SS勢いなくなってきてる
こういうSSほんと有り難い
またかいてくれ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています