【爆笑不可避】ことりと械人帝国の野望【感動】【※読み終えたら絶対泣きます、タオルのご用意を。】
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___2034年:ロボット法によりアンドロイドの開発が本格的に進む。
この年にヒト製作アンドロイド(後に第一世代と呼ばれる)の記念すべき第一号が完成。
___2037年:ヒトに近い人工知能を搭載した第二世代アンドロイドが登場。
初代アンドロイドの開発者が変死。(川上事件参照)
___2038年:銀の皿事件で仏アンドロイド保護活動が激化。
アンドロイドに人権が与える法案が成立する。
新型インフルエンザが世界で流行。
そして現在……… ___2043年
この歴史が何者かに仕組まれたものだと言うものがいる。
陰謀論のようなものだ。
彼らにも物好きがいる。ヒトのように ___TOKYO
彼女の名前は園田海未。
植物園の管理をしていた。
いつものように仕事を終えて園内の見回りをして帰ろうとしていた 海未「おかしいですね」
食べられる植物コーナーのブルーベリーの実がほとんどなくなっていた。
海未「誰かが勝手に食べたのでしょうか…」
もちろん勝手に食べてはいけない。お土産コーナーで買うなら良いのだが
海未は警察に相談する前に監視カメラをみることにした 海未「なんと…」
やはり誰かが実を食べていた。
通常のアンドロイドは食を必要しない。
味覚をインストールするのは非常に高価であり、食は嗜好品として富豪に嗜まれている。
フルーツは高級品だが味覚のついた金持ちアンドロイドにとっては大した出費ではない。
盗むようなアンドロイドがいるとは思えないのだ。 ブルーベリーを食べていた何者かはそのままブルーベリーの林の中に隠れてしまった。
そして海未はその後の映像をすべて確認したがその林修から出ていく影は無かった。
つまり
海未「まだ植物園の中にいる…」 海未「…一応持っていきましょう」
万が一の可能性に備え対アンドロイドスタンガンを持ってブルーベリーの林の中を進んだ
海未(やはり足跡。この中にいる誰かのもの)
海未「で、出て来なさい!今素直に出て来たら警察は呼びませんよ!」 カサカサ
海未「ひっ…くっ、来るのですか!?よよよ容赦しませんよ!!」
???「もうやりません…どうか通報だけは…」ススッ
海未「こ、こども?」
ブルーベリー林修から出て来てのは幼いこどもだった。
120センチほどで汚い布を纏っていてとても味覚がついているとは思えない。 では何故ブルーベリーを盗んでいたか。
考えられるのは2つ。ひとつは管理ナンバーのついていない野性動物に与えていたという可能性。
そしてもうひとつ、最初から味覚のある貧困層である可能性。
つまりそのこどもが人間である可能性…… 予測変換どうにかしろよ… 林修がちょいちょい出てんよ ___2043年
先の新型インフルエンザで人類は壊滅的な被害を受け400万人まで減少した。
そこで最新の人工知能を搭載した第三世代がワクチンを作り出すことに成功し人類は絶滅を免れ、現在は1000万人ほどである。
世界人口は100億人、1000万人以外はすべてアンドロイドである。 所変わって例の植物園。
そこには0.1%の可能性があった……
海未「あなたが食べたのですか?」
海未(中幼年期型の身長より小さい、やはり…)
???「は、はい」
海未「とりあえず、事務所で話しましょう。悪いようにはしません。もちろん通報もしませんから」
???「わかりました…」 〜事務所〜
海未「名前と、登録番号はわかりますか?」
???「こ、ことりです…にんげんです、ばんごうはわかりません…」
海未「やはりですか、どうしましょう…保護区に連絡?それよりも先に警察に」
ことり「うっ、うそついたんですか?!」ばっ
海未「ちっ違います!」
ことり「なにがちがうんですか!いま警察って!」
海未「ええと…」
ことり「さようなら!」どっ
海未「待ちなさいっ」
逃げようとしたことりの腕を強く掴むとことりは海未を睨んだ
ことり「いたい!離して!」 海未「ヒトの腕は初めて掴みました。やっぱり弱いんですね。このまますこし力を込めれば折ってしまいそうです」
ことり「はなして!」👁??👁??
ことりは纏った布の中から小さな何かを出し海未の身体に押し付けた
海未「━━━!━━━」びびびびびびび
海未(いったいなにをっ!!)
ことり「さよなら!!」🏃
海未「んにっ…逃がしません!!」ポチッ
力を振り絞り机の裏側のシャッター開閉ボタンに手を伸ばしなんとかことりをこの場に閉じ込めることができた 海未「なぜ?ここにいるのですか?東京はアンドロイドの都市です。みたところあなたは許可証もなさそうですね。どうやってここまで来たのですか?まさかオーストラリアの保護区から?
それとも管理されていないヒトですか?
何か目的があって来たのですよね?目的は何ですか?ヒトも私たちと同じように家族で生活すると言います、ご家族は一緒に来てないのですか?」
ことり「何言ってるのかぜんぜんわからないです」
海未「あっ…こほん、それじゃあ…どうやってここに来ましたか?」
ことり「あるきました」
海未「どこから?」
ことり「わかりません」 海未「ご家族はどこにいますか?」
ことり「お母さんが…」
海未「なるほど…お母さんもこの植物園に?」
ことり「ううん、ことりひとりです」
海未「じゃあどこに」
ことり「このへん」
海未「このへん?」
ことり「お母さんを探しに来ました。むかしこのへんに住んでたから」
海未「………」
悩んだ。仕事があるし不法侵入で管理番号もないヒトの子どもを勝手に保護してたなんてバレたら罰金をどれだけ払うことになるか。
このまま通報するとあの保護区に帰らされる。ヒトとはいえこんな幼い子をあんなところに送ると考えると… 海未「仕方ありません…」
ことり「どうしますか?」
海未「とりあえずあなたを匿いましょう。長くはいられません、なので私もあなたの母親を探すのを手伝いましょう」
ことり「…ほんとに?」
海未「嘘はつきません」
ことり「さっきついてた」
海未「あっいえあれは」
ことり「」₩🦃🐔🐧🐥🐤🐣🦅🦆🦉🐓 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています