梨の血
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【練習】
約束をした
梨子「…」
隣に住んでる女の子…千歌ちゃんと次のお休みの日に一緒にお出かけをする約束をした。
梨子「…楽しみだな…ふふっ」
コンコン…
梨子「!」
「梨子ちゃん?入るわよ」
梨子「…」
梨子「うん」
「あら…お勉強してたの?」
梨子「ん…少しだけね」
「そう…これ、食べる?」
そう言ってお母さんはお皿に盛り付けてある梨を私の机の上に置いた
寝る前に梨を食べる?って聞いてきて、それを置いた。
「…ねぇ梨子ちゃん」
梨子「なに?お母さん」
「週末…またママとお買い物に行かない?次のお休みの日」
梨子「…」
梨子「うん、いいよ」 ミスちゃった
上の練習ってやつ気にしないでください 「そう!ありがと…どこへ行こうかしら」
梨子「お母さんの好きな所に…そうだ、洋服を見に行こうよ」
「洋服…そうね、そうしましょうか」
私が場所を提案しただけでお母さんはとても喜んでた
私が行き先を提案しただけでお母さんはとっても喜んでた!
「じゃあ梨子…おやすみ」
梨子「…」
梨子「うん、おやすみなさい」
お母さんの顔を見るふりをして奥のドアを見つめながらおやすみって言った
お母さんの顔を見ながらおやすみなさいって言ったらお母さんが笑ってドアを閉めた。
私はベッドに入って眠りに落ちた __
____
千歌「えぇっ!遊べなくなっちゃったの?」
梨子「ごめんっ!千歌ちゃん!」
千歌「んー…でもそっか…うん!じゃあまた今度遊ぼうよ」
梨子「!…うん…ごめんね」
千歌「ううん!へーきだよ!」
梨子「…ありがとう」
「あら…おはよう高海…千歌ちゃん」
千歌「あ…おはようございます!」
「梨子ちゃん、早く行かないと遅刻、しちゃうわよ」
梨子「…うん、すぐ行くね」ニコッ
千歌「…」
「うん、いってらっしゃい」 ☆
千歌「ねぇ梨子ちゃん」
梨子「なに?千歌ちゃん」
千歌「何かあった?」
梨子「…何かって?」
千歌「えっと…お母さん…と」
梨子「ないよ?」
どうして?どうしてそんな事聞くの?顔に出てたのかな
おかしいな
普通にできてなかったのかな
…
ううん!平気だよ?できてたよ誤魔化せるよ
ね?ほらいつも通りにして
こうやって。
梨子「どうしてそう思ったの?」
千歌「え?…んと…なんかいつもと違うなーって」
梨子「…別に」
梨子「いつも通りだよ」ニコッ __ _
朝の部活動
お昼ごはん
放課後の部活
そして千歌ちゃんと一緒に下校。
いつも通り
今日も何事もなく終わる
千歌「じゃあ梨子ちゃん!また月曜日ね!」
梨子「うん、また月曜日」
千歌「…でも本当は明日遊びたかったけど」
梨子「うっ…ごめんなさい…」
千歌「ううん…梨子ちゃんは悪くないもん」
梨子「…じゃあ悪者がいるの?」
千歌「え?」
梨子「私が悪くないのなら他に悪い人がいるの?その人がいるから私は明日千歌ちゃんと一緒に遊べないのよ?」
梨子「ねぇ千歌ちゃん、どう思う?その人の事」
千歌「り、梨子ちゃん?」
梨子「……あ」
梨子「えと…その…」
「あら、帰ってたの?」 梨子ちゃんをキチガイキャラにして人気ダウンを計るのはようちか推しか?それともよしまる推しか? 千歌「あ…」
「お帰りなさい」
梨子「ただいま、お母さん」
「…ねぇ梨子ちゃん、さっき…遊ぶとか聞こえたけど…」
「なに?」
梨子「…」
千歌「あ…えっと…明日__」
梨子「ううん、なんでもないよ」ニコッ
「…そう?あ…そうだ、りーちゃんの好きな梨…冷やしてあるから早くお家で食べよう?」
梨子「…うん、お母さん」
「それじゃあ高海さん、ま た ね」
千歌「…あ」
梨子ちゃんのお母さんが梨子ちゃんの肩を撫でながら玄関のドアを開けて奥へと消えるのを…ドアが閉まるまで見ていた
千歌「…梨子ちゃんて…梨…好きだっけ…」
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