海未「レズかもしれません……」絵里「えっ」
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海未「絵里、相談が…………」
絵里「えっ!?海未が私に!?」
海未「ダメでしたか?」
絵里「ううん、大歓迎。ただあんまり相談とかしたがらないのに珍しいなって」
海未「しばらくずっと悩んでいたのですが、誰かに言わないとどうしようもないことだと思ったので……」
絵里「大丈夫、秘密は守るわ。なんでも話してみなさい」
海未「ありがとうございます。実は……」
海未「私、レズかもしれません」
絵里「えっ」 絵里「…………」
海未「びっくりしましたよね。すみません」
絵里「し、してない!全然驚いてないわよ!」
海未「気を遣わなくても結構ですよ」クス
絵里「……いつから、自分のことレズって思ったの?」
海未「変な話になるのですが、着替えている時、無性に他の方が気になったり……」
絵里(ひえ……)
海未「体のラインを考えてしまったりとか……」
絵里「そ、そうなの」 ことほのが幼馴染じゃしゃあない
誰でもレズになるわ 海未「あぁ……これだけ伝えるだけでも少し気が楽になりました。絵里ならこういったことを受け入れてくれると思っていたのです」
絵里「え?私が?どうして?」
海未「だって絵里はいつも女生徒から手紙をもらっているではありませんか。絵里ならきっとわかってくれると確信していましたよ」
絵里「…………ごめん、実は結構困惑してるわ」
海未「えっ……」
絵里「ロシアってね、同性愛に偏見のある、とても厳しい国なの」
海未「ぁ……」
絵里「おばあさまがロシア人の私は小さい頃からそういう風に教わってきたし、実は手紙をもらったりとかされるのもそれほどいい気分はしないわ」
海未「そう、だったのですね……」 海未「やっぱり変、ですよね。女性が女性を意識してしまうのは」
絵里「へ、変じゃないわ!確かに私は抵抗があるけれど、それはロシアの教育を受けたからで、ここは日本なのよ!?最近はパートナーシップ制度なんていうのもあるじゃない!」
絵里「それに、海未がまだレズだと確定したわけじゃないわ。身体をみたことに不意に意識することだって誰にもあるわよ」
海未「絵里……!ありがとうございます。こんな私を嫌わないでいてくれて」
絵里「(ちょっと危なかったけど……)そんな心配してたの?私はあなたの頼れる先輩よ❤」 海未「確かに考えてみれば、私がレズだと結論付けるのは早計だったかもしれません。私の胸のコンプレックスが他の女性を身体を無意識に見るようになっていたのかもしれませんから」
絵里「自分がレズかどうか知りたいなら、ちょっとテストしてみない?」
海未「そんなものがあるのですか!?」
絵里「今考えたから本当にテストになるかどうかは怪しいけれど、海未が困ってるなら力になりたいわ」
海未「や、やります!」 絵里「方法はこうよ。まず海未が普通に立ってる」
絵里「次に私が海未を抱きしめる。強く、ドラマの名シーンみたいに」
絵里「そこで海未がドキッとしたら……レズなんじゃないかっていうのでどうかしら」
海未「だ、抱きつかれるのですね……なんだか考えただけでドキドキしてきました」
絵里「やっぱり海未……」
海未「れ、レズでは……ないかどうかは今にわかります!」
絵里「多分すごく密着すると思うから、こっちにも心音が伝わると思うわ。だからドキドキしてるか客観的な評価も私が判断してあげる」
海未「はいっ。……おねがいします」
絵里「覚悟はいいわね。それじゃあ……」 絵里(後ろから……)
絵里「…………」ギュッ
海未「!!!!!!!!」
フワッ……
絵里(……!海未の髪ってこんなに柔らかかったのね、知らなかったわ。それにいい匂い……海未ってやっぱり、こういうところ女の子らしくて…………あれ、私何考えて)
絵里 ドキッ
海未「…………え?」
絵里「…………ん?」
おしまい ドキッとしちゃうえりち可愛い
SSって感じのボリュームでええね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています