職員「まずは階段まで歩きます」
 
善子「はい」
 
50メートルもない距離だが、一歩一歩が重かった
 
青年「はぁ、はぁ、キツいですねぇ」
 
中年「ふぅ、ふぅ、だなぁ」
 
善子「ふぅ、確かにね。新手の筋トレって感じだわ」
 
残りの二人は20代前半と30代後半ぐらいかしら
意外と私がこの中だと一番体力があるのかもね、スクールアイドルやってる身だし
 
花丸「ぷぷっ、ヨハネちゃんもまるまるっと丸くなってお揃いずらね〜」パシャッ
 
善子「ってずら丸、撮らないでよっ!」
 
花丸「せっかくなんだから、きちんと目に見える形で残しておくことが大切ずら」
 
善子「いや、だからってさ──」
 
花丸「それじゃあさっそく……ポチっとずら♪」ピロリン
 
善子「って何したのよっ!」
 
花丸「何って、梨子ちゃんに送っただけだよ」
 
善子「ええーっ!? 絶対笑われるわよね、リリー達に」グスッ