海未「凛、星を見に行きましょう」凛「え?」
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prrrr…
凛「もしもし?」ガチャッ
海未『こんばんは、凛。海未です』 凛「あ、海未ちゃん!久しぶりだね!」
海未『ええ、卒業式の日以来ですから、4カ月ぶりですね』
凛「そっか、海未ちゃんたちが卒業して、もうそんなに経つんだね」
海未『ええ、早いものです…』
凛「大学はどう?楽しい?」
海未『ええ、楽しいですよ。ことりは優しいですし、穂乃果は相変わらずそそっかしいですが…でも、楽しくやってます』
凛「そっかそっか、それはよかったにゃ!」
海未『そちらはどうですか?しっかり練習していますか?』
凛「うん、バッチリ!今年もラブライブ優勝目指して頑張ってるよ!」
海未『それはよかったです…ところで、凛』
凛「ん?なあに?」
海未『その…今週の土曜日は、なにか予定はありますか?』 凛「今週の土曜日?特に予定は無いけど…」
海未『そうですか。ではよかったら、私と一緒に星を見に行きませんか?』
凛「それって…海未ちゃんと2人で?」
海未『嫌…ですか?』
凛「あ、いや、そうじゃなくて!というかむしろ嬉しいっていうか…えへへ、なんか海未ちゃんから誘ってくるのが珍しくて」
海未『そうでしょうか?』
凛「そうだよー、だって海未ちゃん、あんまり凛とは遊んでくれなかったし」 海未『そ、そんなつもりはなかったのですが…そうですか、凛はそんな風に感じていたのですね…すみません』
凛「…なーんてね、冗談だよ」
海未『…ふふ、これは一本取られましたね』
凛「じゃあ土曜日、楽しみにしてるから」
海未『はい、当日は私が迎えに行きますから』
凛「分かった。じゃあ、またね」
海未『では、おやすみなさい』
凛「おやすみー」ガチャッ
凛「海未ちゃんと2人でお出かけ…ふふっ、楽しみだなぁ…」 〈土曜日〉
海未「お待たせしました、凛」
凛「海未ちゃん!…って、海未ちゃん、車乗れるの?」
海未「ええ、この前免許を取りました」
凛「まさか車で迎えにくるとは思わなかったよ…」
海未「ふふっ、ではサプライズということで。さあ、助手席に乗ってください」
凛「うん」
〜〜〜
海未「では行きますよ」
凛「レッツゴー!」
〜〜〜 凛「いやー、今日は晴れててよかったね!」
海未「はい、てるてる坊主を作った甲斐がありました」
凛「ねえ海未ちゃん、星を見に行くって、どこに行くの?」
海未「2年前の夏、真姫の別荘で合宿をしたのは覚えていますか?」
凛「うん、覚えてるけど…」
海未「そのうちの2回目に行ったところに、今日は行きたいと思います」
凛「えっ、真姫ちゃんの別荘に行くの?」
海未「はい。大丈夫です、ちゃんと許可は取ってますから」
凛「そ、そうなんだ…」 海未「ところで凛、最近調子はどうですか?」
凛「調子はどうって…まあ普通かな」
海未「そうですか。でももう三年生ですし、後輩の面倒も見たりと大変でしょう」
凛「まあねー。海未ちゃんや絵里ちゃんの気持ちがやっと分かったよー…」
海未「ふふっ、やっと分かってくれましたか。しかしそのぶん、やりがいも感じられますよね」
凛「たしかに!みんなで完璧に合わせたりできたら、達成感みたいなのがあるよね!」 海未「しかし改めて…凛ももう三年生になったのですね」
凛「むー。そうは言っても、凛と海未ちゃんは一歳しか変わらないじゃん!」
海未「たしかにそうですね。私も大学に入って、少し大人になった気になっているのかもしれません」
凛「そうだよ、海未ちゃんだってまだ未成年なんだからね」
海未「以後気をつけます」 凛「それでよろしい!…ところで、今日はなんで凛を誘ったの?星を見に行くなら、穂乃果ちゃんやことりちゃんと行けばいいのに…」
海未「さあ、どうしてでしょうね…凛と一緒に星が見たかった、それだけではいけませんか?」
凛「な、なんかその言い方、照れるにゃ…」
海未「でも、本当のことです」
凛「うーん…まあいっか。そういうことにしておくよ」
海未「ええ、そういうことにしておいてください…と、そろそろ着きますよ」
凛「なんだか、いつのまにか静かなところに来たんだね」
海未「窓を開けてもいいですよ」 凛「うん!…わあ、涼しいよ、海未ちゃん!」
海未「こちらも開けてみましょう…確かに、心地よい風ですね」
凛「もう夏なのに…不思議だね!」
海未「ええ、そうですね…さて、着きましたよ」
凛「ここ…なんだか懐かしいね」
海未「あの時以来、来てませんからね」
凛「今日は別荘の中には入れるの?」
海未「真姫は使ってもいいと言ってくれましたが、今日はテントを立ててみるのはどうでしょう?」
凛「いいね!あのときと同じ」
海未「では早速、テントを立てましょう」
凛「よーし、立てるぞー!」 〜〜〜
凛「ふぅ…よし、完成!」
海未「これで準備もバッチリですね」
凛「じゃあ、天体観測を始めよう!」
海未「天体観測なんてきちんとしたものではないですが、そうですね、始めましょうか。凛、この芝生の上に寝転がりましょう」ゴロン
凛「これまた合宿を思い出すにゃ〜」ゴロン
海未「そうですね…あの頃は本当に楽しかったです」
凛「…うん、凛もだよ」 海未「いろいろ辛いこともありましたが…」
凛「でも、それをみんなで乗り越えて」
海未「そして、一瞬の輝きを手にした」
凛「…ねえ海未ちゃん」
海未「はい」
凛「星、すっごく綺麗だね」
海未「そうですね。周りに光がありませんから」
凛「前に見た星も、こんなに綺麗だったっけ」
海未「ええ、あの時もとても綺麗でしたよ」
凛「…よかった」
海未「…?」 凛「凛ね、ときどき思うんだ」
海未「何をですか?」
凛「人って…周りのことって、いつかは変わっちゃうんだなって」
海未「…まあ、そうですね」
凛「でもね、ずっと変わらないものもあるの」
海未「変わらないもの、ですか?」
凛「うん。例えば、そう…μ'sの9人の思い出とか」
海未「思い出…」 凛「もちろん、今のアイドル研究部のみんなのことも大好きだよ?でも、μ'sの思い出はやっぱり特別で…色あせることはないの」
海未「…凛は本当に、μ'sのことを大切に思っていたのですね」
凛「うん、だってμ'sは…凛の宝物だから」
海未「……」
凛「……」
海未「…本当に、星が綺麗です」
凛「…うん」 海未「凛」
凛「なあに、海未ちゃん」
海未「最近、無理をしていませんか?気負いすぎてはいないですか?」
凛「どうしたの、急に…」
海未「私は心配なのです…あなたは一人で背負いこんでしまいがちですから」
凛「べつにそんなことないよ…そんなこと…」ポロポロ
海未「凛…」
凛「あ、あれ?おかしいな、なんで涙が…」ポロポロ
海未「凛、大丈夫です」ギュッ
凛「海未…ちゃん?」 海未「あなたにはたくさんの友達がいます。仲間がいます」ナデナデ
凛「…うん」
海未「いつだって、私たちを頼ってくれていいのです。私たちは凛のためなら…μ'sのみんなのためなら、どこにでも駆けつけるのですから」
凛「うん…うん…!」
海未「可愛い凛…μ'sはいつも一緒ですよ」
凛「ありがとう、海未ちゃん…」 海未「あっ…ほら凛、流れ星ですよ」
凛「ホントだ…」
海未「さて、では星をまた眺め――」
凛「待って」
海未「はい?」
凛「もうちょっと…もうちょっとだけ、このままがいいな…」
海未「…あらあら、凛は甘えん坊さんなのですね」クスッ
凛「…ダメ?」
海未「いえ、いいですよ。ではもう少しこのままで」ギュッ
凛「えへへ…」ギュッ 〜帰り道〜
凛「星、とっても綺麗だったね!」
海未「はい、しっかり堪能しました。凛の可愛い一面も見られましたし」
凛「そ、それはもう言わないでよ〜///」
海未「すみません」クスッ
凛「も〜…」
海未「それにしても、今日は私に付き合ってくれてありがとうございます」
凛「全然いいよ!凛もすっごく楽しかったし!」 海未「そう言ってもらえると嬉しいです…さて、凛の家に着きましたよ」
凛「帰り道って、なんだかあっという間に感じるよね」
海未「そうですね」
凛「…海未ちゃん」
海未「なんでしょう?」
凛「また、会おうね…約束だよ?」
海未「凛…はい、約束です。また、必ず」
凛「じゃあ、バイバイ!」フリフリ
海未「さようなら、また会いましょう!」 凛「バイバーイ!」フリフリ
凛「……」フリフリ
凛「…行っちゃった」
〜〜〜
凛「あー、楽しかったなー」
凛「そうだ、かよちんに報告しよっと!」
凛「…また、今度はみんなで行けるといいな」
凛「…ふふっ、楽しみだにゃ♪」
END 久々にうみりんを見れてよかった
この二人の組み合わせ本当好き 真姫ちゃんとかよちんももちろんだけど凛ちゃんのことは一際気にかけてそう ドラマCDでも凛ちゃんが振り付け考えてきたとき海未ちゃんが真っ先に気づいてたしな また騙されて山頂アタックに付き合わされる話かと思った >>39これだと思ったのにいい意味で騙されたわ…
おつ 凛「バイバーイ!」フリフリ
凛「……」フリフリ
凛「なぁにが、いつだって私たちを頼ってくれていい、にゃ…」ボソッ
凛「本当にそう思ってるなら、毎晩不安な凛を抱きしめてよ…慰めてよ…優しい言葉をかけてよ…」
凛「毎晩凛と一緒に寝てよ!」
凛「…」
凛「本当にこういうこと言ったら、きっと海未ちゃん迷惑がるんだろうな」
凛「いや、海未ちゃんだったらもしかしたら自分を犠牲にして凛に尽くしてくれるかもね…ふふっ」
凛「凛を救うには凛自身が頑張るしかない。だから、せめて慰めてくれる人が欲しい」
凛「でも、いない」
凛「所詮人間はみんな一人ぼっちにゃ。どんなに綺麗事を言っても助け合うことなんて不可能にゃ」
凛「だから踏ん張るしかないにゃ」
凛「一人孤独にね」
スタスタスタスタ… prrrr…
凛「もしもし?」ガチャッ
海未『こんばんは、凛。海未です』 凛「あ、海未ちゃん!またどうしたの?」
海未『今言いましたよね、毎晩不安な凛を抱きしめてよ…慰めてよ…優しい言葉をかけてよ…って』
凛「>>52」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています