曜「新婚さん」鞠莉「いらっしゃい?」
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ようまりで某番組っぽいやつ
書き溜めありなので最後まで順次投稿します アキバレポーター「いえーい!テレビの前のみんな、今日もはっちゃけてるぅ?」
レポーター「私は最高にはっちゃけてるぜ!こんなテンションじゃなきゃ新婚さんのラブラブ空気にやられちゃうからな!!」
レポーター「というわけで早速ゲストを呼びたいと思うよ。おふたりともどうぞ!」
パチパイパチ
鞠莉「静岡県沼津市から来ました小原鞠莉です」
曜「同じく渡辺曜です」
レポーター「ありがとー。というわけで今日は元スクールアイドルAqoursのメンバー、鞠莉さんと曜さんのカップルが登場だぁ!」 レポーター「んー今更だったかな。国内でも有数のオハラグループの身内に、世界の第一線で活躍中のスポーツ選手だからね。今日は忙しい中来てくれてありがとー!」
レポーター「先日の披露宴も盛大に行われて祝福を受けたわけだけど、あれから変わったことはある?」
鞠莉「別段意識してるわけではないんですけど、今までお互いのところへ行ったり来たりしていたのが、同じ家で寝食を共にできるようになって嬉しいです」
曜「そうだね、あとやっぱりこの指輪が1番大きいのかなぁ」
レポーター「いいねえいいねえ!この初々しい感じがまさに新婚って感じで。……っと観覧席でノックアウトされてる君たち大丈夫かー?そんなんじゃ最後まで持たないぞー?」 レポーター「続けていくぞー。ご存知の通り2人はスクールアイドルAqoursとして活動していたわけだけど、その頃の話から聞いちゃおうかな」
曜「えーと、私結構悩みを抱え込んじゃうタイプなんです。それであの頃友達関係でもやもやした気持ちを持ってた時期があって」
レポーター「おおっと?貴重な話の香りがしてきたぞ?流星のように現れ、一瞬の輝きを放って解散していったAqoursの内部事情が今日明らかに!?」
曜「や、そんな大げさな話じゃないですって。私が1人でから回ってただけなので」
曜「こほん、それで表面上は取り繕って練習に励んでいたんですけど、ぎこちなかったことに鞠莉ちゃんが気づいてくれて」 曜「練習終わりに2人っきりになれるところまで連れ出されて『ぶっちゃけTalkする場所ですよここは』って言って相談に乗ってくれたんです」
曜「それがきっかけで悩んでいたことを解決することができました」
レポーター「ほうほう、それで曜さんは鞠莉さんを意識するようになったと」
曜「は、はい。改まって話をすると恥ずかしいですね、あはは」
レポーター「じゃあ鞠莉さんは当時どんな気持ちだったのかな?」
鞠莉「曜は目が離せない後輩って感じでした。相談に乗れたのも私と幼なじみたちのような失敗をして欲しくなかったからですし」 レポーター「うーん、鞠莉さんと幼なじみたちの話も気になるけど、それは置いておこう。相談に乗った当時はまだ特別な意識は持っていなかったと」
鞠莉「そうですね」
レポーター「そこからどう気持ちが発展していったのかな?」
鞠莉「曜から猛アタックされまして」ニッコリ
曜「ゴホッゴホッ!?」
レポーター「ほうほう、奥手っぽい曜さんもなかなかやりますなぁ」ニヤニヤ 曜「猛アタックって……私、そんなにしてたかな?」
鞠莉「その天然っぷりの破壊力が凄まじいって気づいて欲しいような欲しくないような……」
レポーター「なるほど、曜さんは無自覚タラシの気があると」メモメモ
曜「ちょっ!?え、やっ、待ってください!」
鞠莉「顔を見れば一目散に寄ってきたし、練習のペアも真っ先に組もうって言ってくる、仕事を手伝ってくれるのは助かったけど理事長室には入りびたってしょっちゅう抱きついてきたのは誰かしら?」
曜「あー、あー……私、です」
レポーター「青春してるねえ、けどその時点だと曜さんは恋してるって気づいてなかった感じ?」 曜「そうですね。頼りになる先輩、甘えても笑って受け止めてくれる相手って意識だったかなぁ」
レポーター「で、たまに他の人と話をしてたりするのを見ると、心がざわついたり?」
曜「……おっしゃる通りです」
レポーター「その様子だと在学中からのお付き合いはなし?」
曜「そうですね。Aqoursの活動でずっとばたばたしてましたし」
鞠莉「お互いに告白しようって気になっていなかったし、タイミングがなかったわね」
レポーター「で、鞠莉さんは海外へ留学。曜さんは高飛び込みに専念と」 曜「Aqoursのグループチャットは残っていたので、そこでみんなの様子を報告し合うくらいの接点でした」
鞠莉「私は曜が頑張っているんだから、新しい環境でも挫けてられないって気持ちで」
曜「私も同じく頑張ってる鞠莉ちゃんに負けないようにって」
レポーター「ふむふむ、じゃあこのまま特に何もなく思い出の1つになるって考えてたのかな」
レポーター「しかしてそれで終わらなかったおふたりの関係。会えなくなってから余計気持ちが強くなったんじゃない?長い前置きになったけどそろそろ本題に入ろうか!」
レポーター「ウチの番組ではまだまだ突っ込んでいくんでよろしく!!」
曜「お、お手柔らかにお願いします」 レポーター「お付き合いが始まったのは成人後のようだけど、きっかけになった出来事は?」
鞠莉「偶然の再会というか、街を歩いていたらばったり出くわして声を掛けました」
曜「なんかドラマとかのワンシーンみたいだったね。私なんかしばらくぽかーんとしてたし」
鞠莉「そのときは予定が合わなかったのでちょっと話をしただけで別れたんですけど、後日飲みに行こうってことになりまして」
レポーター「久しぶりの再会だもんねぇ、積もる話もあるってもんだ!ちなみにほかのAqoursメンバーには声掛けなかったの?」
曜「みんなでってなると都合合わせるのが大変っていうのもあったんですけど、ふたりきりがいいなって気持ちがありまして」
鞠莉「私も同じく」
レポーター「そうだよねえそうだよねえ!でもあとから色々突っ込まれなかったの?」 曜「御察しの通りです……。でもみんな私たちの気持ち悟ってたらしくって『誘われても断ってた』と言われました」
鞠莉「私は『この際きっちり決着つけてこいって送り出してた』と」
レポーター「さっさと付き合っちまえよお前ら!ってわけね。で、その日のうちに収まるところに収まったの?」
曜「近況報告とか思い出話とか止まらなくて、一緒にお酒も進んで……私が飲みすぎちゃったんですけど、ちょうど鞠莉ちゃんのこと意識し始めた話になったときにぽろっと好きって口に出てました」
鞠莉「ふふっ、2軒目の静かなバーだったとはいえ妙にはっきり聞こえました。私も混乱して半信半疑で聞き返したら、今まで溜まりに溜まっていた気持ちが爆発ってくらい一気に捲し立てられて」クスクス
曜「ぅう……」
鞠莉「バーテンさんの生暖かい目が痛かったわね」 レポーター「うわー、MCじゃなきゃ私も観覧席でキャーキャー騒いでいたい!おい君たちのことだぞ!!でっ、で、そのあとは?」
鞠莉「とにかくお店を出ようとぐずってた曜を引っ張って、タクシー捕まえて私の部屋まで連れて行きました」
曜「酔ってたし、半分ヤケっぱちでどうにでもなれって感じの気持ちだったのでされるがままになってたら、お持ち帰りされてて一気に目が覚めました」
レポーター「お持ち帰りぃ!?ってことはその日のうちに……」
鞠莉「きちんと気持ちを確かめ合ってから”いただきました”」
曜「い、"いただかれました”……」
レポーター「ヒューヒュー!いいよいいよー!!盛り上がってまいりましたぁ!!!」 レポーター「じゃあそこからお付き合いが始まったわけだ。でも当時からあちこち飛び回ってることが多かったから気持ちのすれ違いもあったんじゃない?」
曜「あはは、それなりにとだけ。私もですけど鞠莉ちゃんも我慢しいなところがあるので」
鞠莉「とにかく連絡は密にとるようにしましたし、時間のやりくりをして十数分でも顔合わせられるときは合わそうって話し合いました」
レポーター「そうだよねぇ。頻繁に会えるカップルだって問題なんていくらでも起こるんだから」
レポーター「じゃあ籍を入れようって言い出したのはどっち?」
曜「あー、それはどっちからというか」
鞠莉「Aqoursのメンバーで集まった時に近況報告をしていたら何度目かのときに『いい加減結婚しちゃえ!』と発破をかけられまして」 レポーター「想いあってるのは十分わかったからもう見てるのがじれったい!ってやつだね」
曜「背中を押されてようやく気持ちが定まったというのはちょっと情けない気もしたんですけど、結婚したい結婚しようと話が進みました」
鞠莉「当事者ではあるんですけど、両親の顔合わせのときは傍目から見てちょっと面白かったですね」クスクス
レポーター「そりゃあねえ、かたや地元に根を張りつつも全国、全世界に事業を展開する良家のお嬢様。かたや高飛び込み界の新進気鋭、活躍が目覚ましい選手だもの」
曜「特にうちは事前に話をしても全く信じてもらえなくて、『当日ようやく実感できた』ってあとから言われました」
レポーター「ふふふ、確かにその様子見てみたいって思っちゃうね。っとそろそろ時間みたいだ」 レポーター「最後にお互いに向けて一言ずつお願いします」
鞠莉「曜、これからも寂しがらせるし寂しがることがたくさんあると思うけど、その分いっぱい幸せになりましょうね」
曜「うん。一緒の方向向いて、一緒に歩いて、一緒に年を重ねていこうね。好きだよ鞠莉ちゃん」
鞠莉「じゃあ、誓いのkiss。ちょーだい?」
曜「へっ?」
鞠莉「ほーら、キース」
曜「ちょ、ちょっ!?これ全国放送なんでしょ?」
レポーター「おー?おぉーいいぞいいぞ!!曜さんここで引いたら女がすたるよ!!!」
曜「うー……あーもう!」
ようまり「ちゅっ」
レポーター「じゃあ今週はここまで!今日のゲストは小原鞠莉さん、渡辺曜さんでした。いやー眼福眼福。会場のみんなも同じ気持ちだよn……あ、尊死してる」 終わり
2人の名字が違うのは別姓で届けたということで
読んでいただきありがとうございました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています