花丸「マル、鞠莉さんに狙われているのかな……」
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最近ね、そんな風に思うんだ。
なんでかっていうと、
鞠莉さん近頃よく来てくれるの、図書館に……
でも、それは本を読みにじゃなくてね?
マルに…会いに来てくれてるんだ……
鞠莉「はーい、マル」
……こんな風にね。 花丸「…鞠莉さん」
鞠莉「ごきげんいかが?」
鞠莉さんはそう言いながら、マルに軽くウィンクすると、
カウンターの中まで入り込んできました。
最初は「部外者は立ち入り禁止ずら」って言ったんだけど、
「理事長だからいいの」って言われて何も言い返せなくなっちゃった。
鞠莉「マル」スッ
隣に腰かけてくる。
腰かけた場所は椅子じゃなくてカウンターなんだけど……
注意しても無駄なので黙っておいた。
鞠莉「はぁ〜疲れた」
視界の端に鞠莉さんが足を組むのが見える。
太股がスカートからチラリと見えて、少しだけドキッとした…… 鞠莉「ふふ、今どこ見てる?」
その視線に気付いたのか、誘うように問いかけてくる。
花丸「どこって…」
だからマルは……こう答えた。
花丸「日誌ですけど……?」
手元にある図書委員の当番日誌をさしながら、
当たり前の事のように……
むしろ、それ以外に何かあるんですか?という風に答えた。
鞠莉「ふふ、そう?」クスッ
でも、そんなマルの考えなんて見透かしてるように鞠莉さんは笑った……
花丸「……」
毎日、こんな駆け引きばかり繰り返している。
鞠莉さんはいったいマルをどうしたいんだろ? 鞠莉「マル……」スッ
花丸「っ……」ゾワァ…
いきなり頭を撫でられた……
花丸「やめてください…」
鞠莉「えー?イヤよ」ナデナデ
花丸「……」フイッ
もう…… 鞠莉「ふふ、今日も緊張してるわね」
花丸「…はい?」
鞠莉「最初の頃は言ってくれたのに」
花丸「…なんの話ですか?」
鞠莉「『おら』とか『ずら』とかよ?」クスッ
花丸「……」
別に、普段からそこまで多用はしてないと思うけど。
おらに関しては意識して使わないようにしてるんだし。
花丸「そうずら?」
鞠莉「……」
ちょっとわざとらしかったかな。
でも、この人と話す時は考えて話しちゃうから、
かしこまった言葉使いになってしまう。 花丸「鞠莉さんも、マルといる時はしませんよね」
鞠莉「ん〜?」
花丸「あの変な喋り方」
鞠莉「何よ藪からスティックに」
わざとらしい……
花丸「……」
この人は本当に掴み所がない、おちゃらけてると思ったら急に真面目な顔で迫ってくるし…… 鞠莉「マ〜ル?」スッ
今度はいきなり顎を撫でられる。
花丸「っ!」ビクッ
鞠莉「ふふ、顎弱いのね」
花丸「やめてください……」
鞠莉「え〜?やめていいの?」
花丸「いいです……」
鞠莉「そう?でも私は、やめたくなぁい♪」
花丸「……」
もう……
花丸「……」フイッ
無視して日誌にペンを走らせる。 鞠莉「ほ〜ら」コチョ…コチョ…
花丸「……っ」ビクッ
……くすぐったいけど我慢した。
鞠莉「ふふ…」
花丸「っ」ジッ…
我慢…する…
鞠莉「……」コチョ…コチョ…
花丸「……」 30秒程、顎を撫でられたが、
マルが無反応なのに飽きたのか、やっと手を離してくれた。
鞠莉「……」スッ
やっと終わった……
花丸「……」ホッ…
バレないようにホッと息を一吐きする。 鞠莉「……ねぇマル?」
花丸「……」
無視しよう……
鞠莉「もっとして欲しかった?」
花丸「……」
無視……
鞠莉「ん〜?」
花丸「……」
無視だ……
鞠莉「ふ〜ん、そう…」
無視し続けてると、
やがて鞠莉さんは何かに納得したように呟いた。
そこから、しばらく黙りこむ。 鞠莉「……」
花丸「……」
沈黙……
マルは大人だから別に気まずくないけど……
あんまり静かにされると不気味だなぁ…… 鞠莉「ねぇ?」
やがて、沈黙を破るように鞠莉さんが尋ねてくる。
鞠莉「マルはどんな本が好きなの?」
花丸「…はい?」
いきなりそんな質問をしてきた。
花丸「本?」
直前に本の話をしていた訳でもないし、
そんな話を始めるきっかけもなかったのに……
いきなり本の話をふってくるなんて……
ちょっと不審に感じてしまう…… 花丸「……」
もし今、鞠莉さんが手持ち無沙汰に本を手にして、
ぺらぺらめくっていたり、
彼女の視線が、
カウンターの中にあるオススメの書籍ポスターを見ているのなら、
不審に思う事もないんだけど……
鞠莉「貴方の好きな本よ……」
でも、鞠莉さんは何もない壁を見つめながら、手をぶらぶらさせて質問を繰り返してくる。
花丸「……」
なんで急に本の話なんてしてきたんだろ……? 鞠莉「ねぇ?」
花丸「えぇっと……」
普通の相手ならただの世間話と、
こんなに深く考えたりはしない。
会話に困って相手の好きな話題をふってくれたんだなぁと思う。
でも鞠莉さん相手だと、どうしても深読みしちゃう。
疑心暗鬼になってしまうの…… 花丸「そうですね……」
それは……
いつもよくわからない、質問ばかりしてくるからだ。
こっちの心理を探るような質問ばかり……
だから警戒してしまう。
花丸「なんでも読みますけど……」
でも、考え過ぎなのかな……
鞠莉「なんでもね」
花丸「はい……」
もし会話に困ってマルの好きな話題を出したとするなら……
鞠莉「例えば?」
ちゃんと答えてあげた方がいいよね。 花丸「……芹沢光治良さんの本が一番好きですね」
鞠莉「あぁ、沼津の作家さんの」
花丸「はい……芹沢さんの書いた本は全部読みました……」
鞠莉「ふーん、好きなんだ?」
花丸「はい、マルの憧れで……」
鞠莉「へぇ………憧れ?」
花丸「あっ……」
余計な事言っちゃった。
鞠莉「貴方、作家さんになりたいの?」
花丸「えぇっと……」
鞠莉「……教えて?」スッ…
鞠莉さんの指先がマルの顔に伸びる。 花丸「…っ」
その指はマルの答えを促すように唇を撫でた。
花丸「……そ…そうです、いつか自分の本を書いてみたいって…思ってます」
鞠莉「へぇ……どんな?」
指先が軽く爪をたてる。
花丸「っ、…自分の思想とか?それを記して…皆の意見を聞いてみたい……ずら…」
それだけで余裕がなくなってしまう。
鞠莉「どうして?」
花丸「知ってほしいのかな…オラ…じゃなくて…マルがなにを考えているか皆に……」
鞠莉「……そう」
指先が離れる。
花丸「っ……」
鞠莉「ふーん」
なに……?
花丸「……」ドキ…ドキ…
……いったい、なんだったの? 鞠莉「なるほどね」
鞠莉さんが意外な一面を見つけたみたいに笑ってる。
それは微笑みっていうよりも……
自分が有利になったとか…
相手の弱点を見つけたっていう笑みにも見えた。
鞠莉「じゃあマルも芹沢先生みたいにさ」
花丸「はい…」
鞠莉「フランスに行ってみたい?」
花丸「そう…ですね……いつか行ってみたいとは思ってますけど……」
鞠莉「なら、連れてってあげようか?」
花丸「……えっ?」
鞠莉「二人で1年くらい向こうに住まない?」
花丸「……なにを」
鞠莉「貴方が卒業したら向こうに留学するのも良いかもね」 花丸「……」
なにを…急に言い出してるの…?
花丸「はは……また鞠莉さんは……」
鞠莉「冗談じゃないわよ?」
花丸「……」
鞠莉さんの目が怖い……
花丸「えぇっと……」
思わず目をそらしてしまう。
花丸「その……」
緊張の糸がはりつめる。
どうしよう、なんて答えればいいの?
わからない……
鞠莉「……ふふ」クスッ
そんなマルの反応を楽しむように笑った。
そして助け船を出すように……
鞠莉「答えは待っていてあげるから、考えておいて?」
そう言う鞠莉さんの目は、
いつもの優しい目に戻っていた。
鞠莉「よく考えておいてね?」
皆を見守る、あの優しい目に……
花丸「……は、はい」
……なんなの?
鞠莉さんの考えがわからない。 鞠莉「ねぇ?」
花丸「はい……」
今度はなに?
鞠莉「私はどんな本が好きだと思う?」
まるでさっきまで何事もなかったように、
新しい質問を投げ掛けてくる。
花丸「鞠莉さんの好きな本?」
マルの方はまだ、さっきの緊張が抜けてないけど、
こっちも何事をなかったみたいに極力振る舞った。
花丸「本、読むんですか?」
鞠莉「そりゃ読むわよ」
へぇ……意外……
アウトドア派なのに……
鞠莉「まぁ最近はあまり読まないけどね……でも、子供の頃はたくさん読んでたのよ?」
子供の頃……?
花丸「そうなんですか」
……鞠莉さんも、
子供の頃はおとなしい人だったのかな?
花丸「……」
マルみたいに…… 鞠莉「それで私の好きな本、なんだと思う?」
花丸「そうですね……」
なんだろう……
花丸「赤毛のアン…とかでしょうか…?」
鞠莉「あぁ、素敵な話よね〜♪好きよ?」
鞠莉さんが足を組み換える。
下着が少し見えそうだった。
鞠莉「アンが最初は嫌ってた相手と、わかりあえて最終的に結ばれるのってさ?」
花丸「はい…」
鞠莉「子供ながらに読んでて凄いドキドキしなかった?」
花丸「…えっ?」
鞠莉「そういうシチュエーションに」
どういうことだろう……?
花丸「ちょっと……わかんないです……」
鞠莉「そう?」
残念そうな顔をする。 鞠莉「他にはある?」
花丸「えぇっと……小公女とか?」
鞠莉「それも好きよ、昔読んでて興奮しちゃった」
興奮?
そんな要素あったかな……
鞠莉「他には?」
花丸「えぇー……あしながおじさんとか…?」
鞠莉「あれも良いわね、私もあのおじさんみたいに好きな子に援助して、最終的に自分の物にしてみたいわ」
その言い方はちょっと語弊が……
鞠莉「他には?」
花丸「うーんと……ライ麦畑で…」
鞠莉「ねぇ?さっきから洋書ばっかり上げてない?」
花丸「……」
たしかにそうだ。
見た目のイメージ的に日本文学を嗜んでる感じがしなかったから。 花丸「ごめんなさい」
鞠莉「別に怒ってないけど?」
花丸「日本の本も読みますよね」
鞠莉「そりゃそうよ?私、日本人だし」
そうだよね。
花丸「……どんな本を読んでたんですか?」
鞠莉「あら、マルから質問してくれるなんて嬉しいわね」
鞠莉さんはまた足を組み換える、今度は見ないようにした。
鞠莉「そうねぇ……江戸川乱歩とか読んでたかな」
花丸「……江戸川乱歩ですか?」
へぇ……
少し意外……
花丸「……」
だけど、どこか納得するところもあった。 鞠莉「私の性の目覚めなの」
そう言うと、きゃーっといいながら頭を振る。
これは鞠莉さんのおちゃらけだ。
花丸「……」
そうだ……
こんな風に鞠莉さんは普段はおちゃらけてるけど、
その中で妖艶で淫靡な面も併せ持ってる。
乱歩作品みたいな艶かしさを……
鞠莉「なんだと思う?私が一番興奮した作品」
楽しいクイズを出すように笑顔で聞いてきた。
花丸「そうですね……」
なんだろう、いくつか思いつくけど……
当てにいくべきなのかな……
あえて外しにいってみようか……
せっかくだし相手の動揺を誘ってみても……
鞠莉「〜♪」ニコニコ
こちらの答えを無邪気な笑みで待ってる。
花丸「……」
ここは一番、キツい内容の作品を挙げてみる事にしようかな…… 花丸「……盲獣でしょうか」
鞠莉「あら」
鞠莉さんは驚いた顔をする。
これは、どっちの驚きだろう……?
花丸「……」
鞠莉「…マル?」
花丸「…はい」
鞠莉「私ってそんなイメージなの?」
彼女は、冗談でしょ?と言うように笑顔で答えてきた……
鞠莉「そこまで猟奇的な趣味は持ってないわよ?」
花丸「……そうですか」
少しホッした。
鞠莉さんが危険な性癖を持っていないのがわかって。
鞠莉「そうよ?」
花丸「ごめんなさい」
鞠莉「でも惜しいわ、獣違いよ」
獣違い……?
なら…… 花丸「陰獣ですか」
鞠莉「そう!」
いきなり大きな声を出されて少しびっくりする。
鞠莉「ライバルだと思ってた相手が女で……!」
鞠莉「それを鞭で殴る場面とか!」
鞠莉「最っ高に…興奮したわ!」
花丸「そ、そうですか……」
いきなり彼女のテンションが上がりだしたので少し引き気味に答える。
鞠莉「読んだことあるならわかるわよね?」
目を輝かせる鞠莉さん。
花丸「読んだことは…ありますけど……」
手元のペンをいじりながら……
花丸「…マルは全く興奮を覚えませんでした」
鞠莉さんと少し距離を離しつつ答えた。
鞠莉「そうなの?」
花丸「はい」
残念そうな顔をしている。
鞠莉「…そう」シュン
花丸「……」
鞠莉さんのその顔を見ると凄く申し訳ない気持ちになってしまう。
別にマルは何もしてないのに…… 鞠莉「じゃあ、理解して♪」
花丸「はい?」
でも顔は、すぐにいつもの顔に戻っていた。
鞠莉「あの小説内であったわよね?」
……なんだろう?
鞠莉「推理作家には2つある、犯罪者側か〜探偵側か〜みたいな」
そういえば…そんな一文……
花丸「ありましたね」
随分、前に読んだから細かくは覚えてないけど。
鞠莉「私はどっちだと思う?」
花丸「はい?」
鞠莉「加虐性欲者か…被虐性欲者か…」
花丸「……」
なんの質問……?
鞠莉「私はどっちの目線で興奮を覚えたと思う?主人公?それともあの女?」
花丸「……」 鞠莉「ねぇ……?」
鞠莉さんがこちらに体を乗り出してくる。
鞠莉「花丸……?」
顔が近い……
鞠莉「私達って相性最高だと思うの……」
花丸「はい…?」
今度は何を言い出して……
鞠莉「だって貴方……」スッ…
鞠莉さんの手がゆっくり動く……
鞠莉「マゾでしょ?」
花丸「……っ!」
彼女に両手で顔を掴まれた。
そして目尻に軽く爪をたてられる。 花丸「あっ……」ゾクッ…
右は少しだけ痛むけど、左は全然痛くない。
両手で爪の長さが違う……?
鞠莉「今日ね?左の爪だけ切ってきたの、どうしてかわかる?」
花丸「……わ、わかりません」ドキ…ドキ…
鞠莉「ふふ、本当?」
マルの顔を掴んだ手は後ろにすべっていき……
花丸「あっ……」
彼女の胸に頭を抱き寄せられる。
鞠莉「マル?嘘ついちゃダメじゃない」
嘘なんて……ついてない……
鞠莉「だって昨日、言ったでしょ?」
昨日……?
鞠莉「明日は襲っちゃうぞって……」
たしかに……言われた。
でも、それは……
鞠莉「冗談だと思った?」ギュッ…
花丸「うっ……」ビクッ…
強く抱き締められる。
鞠莉「冗談なわけないでしょ?」
顔が鞠莉さんの胸に埋まって喋れない。
鞠莉「1ヶ月間ずっとアプローチしてきたんだから」
だから、話しを聞くことしか出来なかった。 鞠莉「貴方も私が本気だって気付いてたでしょ?」
鞠莉「なのになんで今日まで逃げなかったの?」
鞠莉「それってやっぱり期待してたから?」
鞠莉「こんな風に襲ってほしかったのかしら?」ギュッ
花丸「……っ」ビクッ
やだ……怖い……
鞠莉「私ね?マルにそういう所があるの……」
鞠莉「最初に会った時から気付いてたわよ?」
鞠莉「この子は乱暴に犯されるのが好きなんだって」
違う……
鞠莉「それで、私に襲われるのをずっと期待していた……」
そんなわけない……
鞠莉「貴方も気付いてたんでしょ?」
鞠莉「私がそういうタイプの人間だって」
知らないもん…… 鞠莉「だって貴方、襲って欲しそうに背中をこっちに向けてきたり」
鞠莉「わざと生意気な事を言ってきたり」
鞠莉「私を嫌ってるような素振りしながら全然避けないじゃない」
そんなの勝手に鞠莉さんが思ってるだけだ……
鞠莉「そういうサイン……見逃さないのよ?マリーは……」
鞠莉「…現に……さっき……」
鞠莉「私の左手で何されるのか期待したでしょ?」
花丸「っ!」
左手が下半身に伸びていく。 花丸「んっ!」ジタバタ
身の危険を感じて、鞠莉さんから逃れようともがく。
鞠莉「貴方がこうやって、もがくのも……」
もがくと、案外簡単に鞠莉さんの胸から抜け出す事が出来た。
鞠莉「そうやって背を向けるのも……」
ふらふらになりながらも鞠莉さんに背中を向けて逃げ出す。
鞠莉「わざとゆっくり逃げてるのも」
違う……足元がおぼつかないだけだ……
鞠莉「こんな風に後ろから抱き締められて」ガシッ
花丸「あっ……」
羽交い締めにされた……
鞠莉「犯かされたいからでしょ?」
彼女の右手はマルの胸を乱暴に掴んでいる…… 花丸「やっ…!」ビクッ
鞠莉「こんな風に…大きな胸を揉まれて…」
鞠莉さんの右手は、何かを探るように、
マルの胸をまさぐってる。
鞠莉「耳元で囁かれながら……」
やがて右手はそれを見つけ……
鞠莉「乱暴に……」
花丸「っ!!」ビクッ!
それを乱暴に摘まんだ……
鞠莉「されたかったんでしょ?」
花丸「やめっ……だめ!」ビクッ…
あまりの刺激に腰が抜けてしまう。
花丸「だめ……ずらっ!」ビクッ
鞠莉「ほら、コリコリしてるあげる」グリッ…
花丸「──ひゃっ!!!」ゾクッ! ……自分でも聞いたことのないような声が出る。
花丸「っ!」
なに……今の声……
花丸「……っ」ゾクッ…
マルが出したの?
あんな恥ずかしい声を……
鞠莉「なぁに?さっきの声?」
花丸「……や、やだ」
鞠莉さんにも聞かれた……
鞠莉「初めて聞くわねぇ…あんな、可愛い声…」
やだ……あんな声……
鞠莉「ねぇ?もっと聞かせてよ」
やだ…聞かれたくない…
やだ…やだ…やだ!
鞠莉「マ〜ル?」グッ
花丸「んっ!!」ビクッ!
また乱暴に摘まんだ……
でも、我慢して声は出さない…… 鞠莉「もう1回聞かせてよ〜?」グリッ…
花丸「っ……!」ゾワァ…
鞠莉「ねぇ?」グリッ!
花丸「んっ!」ゾクッ
鞠莉「もう聞かせてくれないの?いじわるねぇ!」
いじわる……?
そんな…どっちが…
鞠莉「じゃあ、もっと乱暴にしてあげる」
鞠莉さんの左手がするすると……
マルのスカートの中に入っていく。
花丸「んっ……だめ!」
拒んで足を閉じても滑り込むように中へ侵入してきた。 花丸「…ず…らぁっ!」
鞠莉「その声も素敵ね、でもさっきの声が聞きたいわ」
マルの中に入り込んできた指が、そこを掻き回すように動く……
花丸「っ!!うっ……!」ビクッ
鞠莉「マルの…あの恥ずかしい声が…」ムギュ…
花丸「っ!」ビクッ…
右手が……
牛の乳絞りでもするように、マルの胸を……
鞠莉「えいっ」ギュッ
花丸「──きゃっ!!──あっ!!!」ビクッ! また……出ちゃった……
恥ずかしいあの声が……
花丸「ひゃっ!!あんっ!!!」ビクッ!
いやだ……
こんなの自分の声じゃない……
鞠莉「素敵よ…その声…」
花丸「や…だぁ……聞かないで……」
鞠莉「もっと聞かせて?」グリッ…
花丸「あぁっ!やだぁ!!!」ビクッ!
鞠莉「ふふ」
右手に胸を弄ばれながら、
左手はマルの奥に入り込んでいった。
花丸「うぅっ!」ゾクッ!
中を掻き出すように動かされる。 鞠莉「痛くない?ちゃんとヤスリかけたから大丈夫だと思うけど」
花丸「やだっ!…もう抜いてぇ!」
鞠莉「もしかして痛い方が良かった?」
花丸「や…やだぁ……!」フルフル
鞠莉「でも、流石に中が傷付いたら洒落にならないしダメよ?」
助けて……
鞠莉「体と心なら痛め付けてあげるけど?」
花丸「っ!」ゾクッ…
いやだ……助けて……
鞠莉「まぁ鞭で叩いたり、皆の前で犯すような事はしないけどね」
花丸「うぅっ!」ブルッ
鞠莉「あら?して欲しかった?」
花丸「いやっ!」フルフル
助けて……
鞠莉「ねぇ、マル?」グリッ……
花丸「ひぃっ!」ビクッ
鞠莉「私ね?体の震えでわかるのよ?」
なにが…?
鞠莉「貴方がどっちを期待してるのか……」ボソッ
花丸「ひゃっ…!」ゾクッ…
どっちも期待してない……!
マルは期待なんて…… 鞠莉「ほら」グリッ!!
花丸「っ!!」ビクッ…ビクッ…
痛い…やだ…!
鞠莉「本当にマゾね……貴方って」グリッ
花丸「ちがう……ずらぁ!」ビクッ
鞠莉「マル?今の貴方…凄い顔してるわよ」
花丸「ず…らぁ……?」トロォ…
鞠莉「見せてあげようか?」グッ
鞠莉さんが体の向きを変えると、
そこにはマルの姿が、カウンター下のガラス戸に反射して映っていた。
花丸「…っ!……やだぁ…!!」
今まで見たことのない顔をしていた……
こんなの…直視できない…… 鞠莉「こ〜んな…いやらしい姿…皆が見たらどう思うでしょうね?」
花丸「あっ……やだ……」ゾクッ
鞠莉「ほら、もっと見なさい自分の姿……」
花丸「やだぁ!もう見たくないっ!」
鞠莉「ダメよ……この姿を見ながらイッてもらうんだから」
花丸「やだっ!」
鞠莉「自分がイク瞬間よく見ててね?」
花丸「いやずらっ!…見たくないずらぁ!」
彼女の左手がマルの中を乱暴に掻き回す。
花丸「やめて!!やだ!やだぁ…!」
鞠莉「やめてほしくないでしょ?」
花丸「やめてぇ…!やめてくださいっ…!」
鞠莉「貴方がずっと期待してた事なんだから、やめてほしくないわよね?」
花丸「やめ…て、ずらぁっ…!」ビクッ
胸と中を乱暴に犯される……
花丸「あっ!いやっ!!」ビクッ! 鞠莉「そろそろイキそうかしら?」
花丸「たすけてぇ…!!」ゾクッ…
鞠莉「ほら、ガラスに映った自分の姿を見て?」グイッ
花丸「見せないでぇっ!やだぁ…!」ゾクッ!
鞠莉「貴方、凄い興奮してるわね?体の震えでわかるわよ」
花丸「してないっ…!してないずらぁ!」
鞠莉「そう?でも、もうイキそうよね?」
花丸「いかないずらぁ…!マルはいかない…ずら…!」
でも……
花丸「ひゃっ!!」ビクッ
体がもう……
花丸「あっ!……あっ!」クラッ…
頭もくらくらして……
花丸「やだぁ…いきたくないずらぁ……」
熱い……体が……
花丸「たすけて…!」ビクッ
もう…
花丸「やぁ…やなの…にっ…!」ビクッ…
だめずら…
鞠莉「マ〜ル♪」グリッ!!
あっ……
花丸「──ひゃっ!あっ!!!やっ!」ビクッ!ビクッ! 花丸「あっ……」ビクッ…!
鞠莉「……ふふ」
花丸「あ……あぁ……」ビクッ……
やだ……
花丸「……あっ」ビクッ……
いっちゃった……
鞠莉「気持ち良かった?」
花丸「はぁ…はぁ…」
気持ち良くなんてない……
鞠莉「ね?相性バッチリでしょ♪」
そんなことない…ずら…
花丸「……」フルフル
鞠莉「私達、恋人同士にならない?」
いやだ……
花丸「……」フルフル
鞠莉「ふふ、またウソばっかり」
嘘じゃない……
嘘じゃないもん…… 鞠莉「まぁ、これも答えは待っていてあげる」
そう言いながら左手をゆっくり抜いた。
花丸「あっ……!」ビクッ
思わず声が出る……
鞠莉「寂しい?私の指が離れて」
寂しくない…ずら……
花丸「……」フルフル
鞠莉「そう?でも、ここは欲しがってるみたいよ?」
下腹部を撫でられて思わず体が大きく震える……
花丸「あっ!」ビクッ
鞠莉「物足りないみたいね?」
花丸「……」フルフル
鞠莉「でも、今日はおしまいよ」
花丸「……え…?」
……おしまい…? 鞠莉「ふふ、残念そうな顔ね?」
花丸「……っ」フルフル
してない!
そんなの……してない……
鞠莉「でも、続きは明日……ね?」
花丸「……」
鞠莉「明日はもっとマルが喜ぶような事してあげるから……」ボソッ
花丸「……っ」ゾクッ…
鞠莉「期待しててね?」
花丸「……」ドキ…ドキ…
してない…してないはずなのに…
なんでこんなにドキドキしてるの…? 鞠莉「じゃあ、また明日…」スッ
鞠莉さんがマルの体から離れた。
花丸「あっ……」
さっきまであった鞠莉さんの温もりがなくなる……
花丸「……やっ」スッ
何故か思わず手を伸ばしてしまった。
鞠莉「あら?」
花丸「やだ……」
なんで……引き止めてるの……
鞠莉「だーめ、今日はおしまい」
花丸「や…だ…」
マル、本当に…
花丸「……」グイッ…
……マゾだったの?
鞠莉「なぁに?袖なんてつかんで」
もう何も考えられない…… 花丸「……やなの」
鞠莉「ん〜?」
花丸「いかないで……」
鞠莉「ふふ、かわいい……」ナデナデ
花丸「……うぅ」ゾクッ…
鞠莉「で〜も…」
花丸「……?」
鞠莉「今日はもう、お・あ・ず・け♪」
花丸「……そんなっ…」
鞠莉「また明日、楽しみましょうね?」クスッ
花丸「……あっ…やだ…」グイッ
鞠莉「……」
花丸「やなの……」グイグイッ
鞠莉「…もう、甘えん坊さんね……」
花丸「……」ウルウル
鞠莉「……」 鞠莉「う〜ん…そうねぇ…」
鞠莉「じゃあ、ちゃんとおねだりできたら」
鞠莉「もう1回して…あげようかなぁ…?」
花丸「おねだり……?」
鞠莉「そうよ?出来たらしてあげる」
花丸「……」
鞠莉「してみて……?」 花丸「…………」
花丸「鞠莉さん……」
鞠莉「なぁに?」ニコッ
花丸「マルを……」
花丸「ここでもう一度…」
花丸「して…ください……」
鞠莉「ん〜?なにをするの?」 花丸「…………もう一度…」
花丸「マルを……」
鞠莉「うん」
花丸「ここで……」
花丸「めちゃくちゃに……」
花丸「…………」
花丸「犯して……」
花丸「ください……」
鞠莉「……」
花丸「……」
鞠莉「マル?」
花丸「……はい」
鞠莉「……よくいえました♪」 オイオイオイ
オイオイオイオイオイオイ
こっちがおあずけじゃねーか |c||^.- ^||なんてこと・・・なんてことなの メイ^ノ。^リ ੭ꠥ⁾⁾「やア犯必!!やア犯必!!」 マイナーな組合せでありながらそれっぽい会話させつつ怪しい雰囲気が漂っててしゅごいぃ…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています