【SS】恋人自慢
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ー休み時間・廊下ー
ことり「それでね・・・・・・」
海未「それは良かったですね」
絵里「あら、海未とことりだけ? 珍しいわね」
ことり「あっ、絵里ちゃん」
海未「絵里も1人ですか? 珍しいですね」
絵里「そう?」
ことり「絵里ちゃんは、希ちゃんといつも一緒ってイメージだよね」
絵里「希とは仲良しだけど、別々に行動している事の方が多いのよ」
海未「2人とも生徒会ですから、私もことりと同じ考えでした」
ことり「意外だねぇ」
絵里「恋人同士じゃないんだから、ずっと一緒ってのもね」
「「えっ」」
絵里「あっでも、希は1番の友達よ」
海未「あ、あの」
絵里「どうしたの?」キョトン
ことり「え、絵里ちゃんって、その、希ちゃんと付き合ってるんじゃぁ」
絵里「えっ?! ち、違うわっ! 希とはただの友達よ!」
海未「私はてっきり」
ことり「それじゃあ、恋人さんはいないの?」
絵里「・・・・・・いるわ」ボソッ
ことり「わぁ〜っ♡」キラキラ
ことり「良かったら聞かせてほしいなぁ」
海未「こ、ことり?! いくら知り合いであっても、そういう踏み込んだ話を訊くのは失礼ですよ」
ことり「えぇ〜」ムスッ
ことり「さっきまでそういうお話してたのにぃ?」
絵里「海未にも恋人が居るの?」
海未「え、ええ、まあ」モジモジ
ことり「意外だよねぇ」
絵里「そうね。お堅いイメージだから、色恋沙汰とは無縁かと思っていたわ」
ことり「ことりもね、つい最近教えてもらったのっ」
海未「こういう話は、その、言いふらすような事ではありません、から」モジモジ
ことり「でもぉ、ことりは恋人さんの可愛いところとか、誰かにお話したいなぁって」ニコニコ
絵里「その気持ちは、すごく分かるわ」ウンウン
ことり「わぁ〜い」
ことり「今度、ことりのお家でい〜っぱいっ、お喋りしませんか?」ニコニコ
絵里「楽しそうね」ニコニコ
ことり「海未ちゃんも来るよね?」
海未「うぅ〜・・・・・・行き、ます」ボソッ
ー数日後・ことりの部屋ー
絵里「誰から惚気るの?」
海未「い、1番は嫌ですっ!」
絵里「1番も2番も変わらないと思うけれど」
ことり「それじゃあ、絵里ちゃんからどうぞっ」ニッコリ
絵里「そうね・・・・・・デートに行った時の話だけど」
ー回想ー
「あっ、おーい!」ブンブン
絵里「はぁはぁ」
絵里「ごめんなさい!15分も遅刻してしまって」ペコペコ
「ううん、良かったよー」
絵里「良かった? どうして・・・・・・」キョトン
「だって、事故とかに遭ってたら大変でしょ?」
「絵里ちゃんが無事なら、15分でも30分でも待ってられるよ!」ニコッ
絵里「・・・・・・」テレテレ
「あっでも、電話ぐらいは出てほしいかなー」タハハ
絵里「えっあっ」ポチポチ
絵里「ごめんなさい! 全く気が付かなかったわ」ペコリ
「もう! 謝らなくていいから、早くクレープ食べに行こ?」
絵里「そ、そうね。お詫びになるかは分からないけれど、クレープをご馳走させてちょうだい」
「ホントッ?! ホントの本当にいいの?」キラキラ
絵里「ええ」
「うーんと、えーっと、じゃあね・・・・・・ウルトラジャンボカスタードクリームミックスイチゴチョコスペシャルがいい!」
絵里「・・・・・・太ると、また怒られるわよ?」ジー
「絵里ちゃんと半分こにするから平気だよっ!」ニッコリ
ー回想終わりー
絵里「遅刻した私を、責めるどころか心配までしてくれてね」テレテレ
ことり「良い子だねぇ」
海未「遅刻するなら、先に連絡を入れてあげた方がいいですね」
絵里「あの笑顔を見て、次からはそうしようと誓ったわ」キリッ
ことり「次はことりの番だねっ」
ことり「先月くらいかなぁ。一緒にお菓子作りをしてた時なんだけど」
ー回想ー
「お菓子作りって大変なんだねー」
ことり「あっ、あんまり楽しくなかった、かな?」
「う、ううん! そうじゃないんだけど」
「いつも気にしないでケーキとか貰ってたから・・・・・・ちょっと反省中」シュン
ことり「そんなの気にしなくていいよっ」
ことり「おいしいおいしいって食べてくれる人が居るから、作るのも楽しいのです」フフッ
「うーん、でも・・・・・・」
ことり「そんな顔して作ってたら、お菓子もおいしくなくなっちゃいますよっ」
「ご、ごめんなさい」シュン
ことり「ことりも、お団子とかお饅頭よく貰うからおあいこだよ」
「そう、だね・・・・・・よし! コレとコレを混ぜればいいんだね」マゼマゼ
ことり「優しく混ぜてね」
「優しく・・・・・・優しく・・・・・・」マゼマゼ
ことり「ふふっ」
「おいしくなーれ、おいしくなーれ」ブツブツ
ー回想終わりー
ことり「ふぁあああ」///
ことり「思い出しただけでも可愛いよぉ♡」ウットリ
絵里「私も一緒に料理とかしてみようかしら」
海未「ことりの恋人も和菓子が好きなんですね」
ことり「海未ちゃんの恋人さんも?」
海未「ええ、いつも食べ過ぎないように注意するのが大変で」
ことり「その後に作ったお菓子を一緒に食べたんだけど、もう最高の笑顔だったよぉ」
絵里「たしかに食べすぎは良くないけれど、おいしそうに食べてくれると嬉しいわよね」
ことり「ねーっ」ニマニマ
ことり「海未ちゃんは、そういう事しない?」
海未「しませんね」
絵里「海未はどういうデートをしているの?」
海未「そっ、そうですね。先週ので、デートは──」
ー回想ー
「みてみて!お猿さんがいっぱいだよー!」キャッキャッ
海未「そんなに急がなくても、動物は逃げたりしませんよ」テクテク
「そうかなー? たまに動物園から逃げ出してニュースになったりしてるよ?」
海未「そんな事は滅多にありません」
「それもそうだね!」
「海未ちゃんから、動物園に行こうって誘われた時は驚いちゃった」ニコニコ
海未「どうしてですか?」キョトン
「だって、いつも私に厳しくて・・・・・・もしかしたら嫌われてるのかなーって思うこともあって」シュン
海未「放っておくとすぐに怠けますし、何も言わないと体形維持も」
「ああーっ! せっかく遊びに来てるのにお説教なんて嫌だよ!」ギュッ
海未「あっ」///
「ほらほら、あっちにも珍しい動物がたくさん居るみたいだよっ! 早く行こ!」グイグイ
ー回想終わりー
絵里「海未の恋人は、手のかかる妹みたいね」
海未「もう家族のような存在かもしれません」テレテレ
海未「以前から仲は良かったのですが、恋人になって更に距離が縮まりました」
ことり「動物園は癒されるよねぇ」
ことり「ことりも今度、アルパカさんとか見に誘っちゃおうかな」
絵里「恋人はもちろんだけど、友達と行っても楽しいわよね」
海未「そうですね。行く相手によって違った見方も出来ますし、何度行っても楽しいです」
ことり「ふわぁ〜♡本当に可愛いよねぇ──」ウットリ
絵里「ええ。一生の面倒を見てあげられるわ──」ウットリ
海未「最高です──」
ことり「ことりのホノカちゃん」
絵里「私のホノカ」
海未「あぁ、愛しのホノカ」
「「・・・・・・え?」」
絵里「ちょちょっと幻聴が聞こえたみたい」
ことり「ことりも・・・・・・」アセアセ
海未「ぐ、偶然ですね。私も聞こえてしまいました」
絵里「えっと、ことりの恋人の名前は?」
ことり「ホノカちゃん、だよ」ボソッ
絵里「私の恋人の名前も、ホノカ、よ」ソワソワ
海未「ぐ、偶然ですね。私の恋人も、ホノカです」
絵里「ま、まあ、その、たまたまよね! たまたま名前の読みが一緒ってだけに決まっているわ!」
海未「そうですね! 実家が老舗の和菓子屋でパンが大好きな私の恋人、高坂穂乃果なんてありふれた名前ですから」
絵里「そうよ! 同じ顔の人って世界に3人は居るらしいわよ? つまり同じ名前の人が3人居ても不思議ではないわ」
ことり「うんうん! 2人の恋人さんが、音ノ木坂学院2年で数学が苦手なμ'sのリーダーだなんてことありえないよっ」
「「・・・・・・」」
絵里「そんなワケないでしょおおおっ!」バンッ
「「!?」」
絵里「どういう事ッ?! ねえ、どういうことなのっ!」バンバン
ことり「お、落ち着いて」
海未「一度、一度だけ冷静になりましょう」
絵里「これが落ち着いていられるワケないでしょ!? どうしてそんなに冷静なのよっ!」ワナワナ
海未「なぜと言われましても・・・・・・」
ことり「うーん、だって・・・・・・」
海未「私が正妻で、絵里とことりが愛人だからじゃないですか?」
ことり「ことりが本命で、絵里ちゃんと海未ちゃんは遊びだから、かな?」
「「は?」」
海未「ちょっと待ってください」
海未「穂乃果が私との付き合いは遊びだと? 今そう言いましたか?」ガタッ
ことり「海未ちゃんも、穂乃果ちゃんとことりの関係が愛人だって言ったよねぇ?」ガタッ
絵里「ふ、2人とも落ち着いて?」
海未「そうですね、一旦落ち着きましょう。ふー」
ことり「そうだね」フフッ
絵里「冷静に話し合いを」ホッ
ことり「穂乃果ちゃんに手を上げるような暴力的な女の子が、好かれるハズないのに」ボソッ
海未「ふっ・・・・・・自分の夢の為に穂乃果を捨てようとした人は、何を考えているのか理解できませんね」
ことり「ねえ?」
海未「なんですか?」
ことり「違うと思うけど、絶対に違うと思うけどっ。それってことりの事、かなぁ?」ガシッ
海未「分かりませんでしたか? 名前の通り鳥頭ですか?」ニヤニヤ
ことり「〜〜〜っ!?」バンッ
ことり「取り返しのつかない言葉があるってこと、教えてあげるっ」ワナワナ
ピピーッ
絵里「はいはい、ストーップ」
絵里「ここで取っ組み合いをしても、誰も得をしないわ」
海未「・・・・・・ことりが悪いのです」ムスッ
ことり「海未ちゃんが、ことりの穂乃果ちゃんを盗ろうとするからだよっ」ムスッ
絵里「だから止めなさい」
絵里「2人ともイエローカードよ」カキカキ
絵里「次の警告で退場だから、気を付けなさい」
ことり「ここ、ことりの部屋なのに・・・・・・」
海未「なぜ絵里が仕切ってるのですか?」
ことり「そうだよっ」
ことり「本命どころか、愛人さんかすら怪しい絵里ちゃんがどうして」
絵里「誰かが止めないと、今にも殴り合いが始まるからよ」
海未「仕方ありませんね。ここは正々堂々と、真剣で勝負をしましょう」
海未「強い方が生き残る、自然界の摂理です」
絵里「はいはい。そんな海未に有利そうな勝負を受けるワケないでしょ」
ことり「海未ちゃん、ホントに分かってないよ。暴力なんて最低な行為なのに」ハァ
海未「ことりこそ分かっていません。暴力と武道は全く違います」
ことり「最低です、あなたは最低です!・・・・・・ふっ」
海未「なんですか? 私の真似ですか?」イラッ
ことり「凛ちゃんに教えてもらったんだよぉ、似てたかな?」ニコニコ
絵里「だから止めなさい!」
絵里「ことりも煽らない、いい?」
ことり「・・・・・・」ムスッ
絵里「まったく、いくら幼馴染だからって」ボソッ
海未「・・・・・・幼馴染をバカにしましたね?」
絵里「えっ?」
海未「お腹の中に居る時からの幼馴染、穂乃果と私はスーパー幼馴染なんです! ただの幼馴染ではありません」キリッ
絵里「は? 穂乃果と海未って双子だったの?」
ことり「違うよ。海未ちゃんが勝手に記憶改竄して、そう言ってるだけだよ」
海未「はぁっ?!」ガタッ
ことり「本当のスーパー幼馴染はことりなんだよ? 海未ちゃんには、何もないから仕方なく譲ってあげただけ」クスクス
絵里「複雑な関係なのね」
海未「・・・・・・」イラッ
ことり「胸も無いし」ボソッ
海未「そうですね。今ここで2人に付いている無駄な脂肪を切り落とせば、私が1番の巨乳という事になりますね」ワナワナ
絵里「もう、穂乃果に直接訊きに行きましょ」ピッ
海未「・・・・・・分かりました」
ことり「それではっきりするね」
絵里「あっ、もしもし?」
絵里「今から、私と海未とことりでそっちに遊びに行ってもいいかしら?」
海未「涙を拭く為に、タオルを持って行った方がいいですよ」
ことり「そうだねっ、嬉し涙が止まらなくなっちゃいそうだもんね」
絵里「ええ。今はことりの家だから、すぐに着くと思うわ」
ことり「海未ちゃんも、タオル要る?」
海未「敵の身を案ずるなど」
ことり「ことり達が住むお家だから、汚されると困っちゃうなぁ」ニコニコ
絵里「うん、それじゃあ」ピッ
海未「・・・・・・」ゴソゴソ
絵里「武器は持って行っちゃダメよ」
「「・・・・・・」」
絵里「返事は?」
ー穂乃果の部屋ー
穂乃果「いらっしゃーい」ニコニコ
絵里「突然来てしまってごめんなさい」
穂乃果「大丈夫だよ! 穂乃果もちょうど暇してたところだから」
ことり「・・・・・・」ムスッ
海未「・・・・・・」ムスッ
穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんは、ずっと黙ってるけど何かあったの?」
海未「あ、あの・・・・・・」モジモジ
ことり「実は、穂乃果ちゃんに訊きたい事があってぇ」モジモジ
穂乃果「私に? 絵里ちゃんも?」キョトン
絵里「え、ええ」ソワソワ
穂乃果「うーん、なんだろう」ウーン
ことり「え、絵里ちゃんから訊いて」ヒソヒソ
絵里「どうして私からなのよ」ヒソヒソ
海未「さっきまで元気よく仕切っていましたから」ヒソヒソ
絵里「3人で訊けばいいじゃない」
ことり「それなら、せーので言うよ?」
海未「分かりました」コクン
穂乃果「どうして3人だけでヒソヒソ話してるの?」シュン
海未「絵里のせいで穂乃果が寂しがっています!」
絵里「私のせいじゃないわよ!」
ことり「もぉ、早く訊いちゃお?」
絵里「そ、そうね」
ことり「いくよ? せーの」ドキドキ
ことり「ほっ・・・・・・」
海未「ほっ・・・・・・」
絵里「穂乃果は誰が1番好きかしら?」ドキドキ
穂乃果「へっ?」キョトン
ガシッ
絵里「外で”話し合い”ましょうか」ガタッ
海未「違うんです! 緊張で声が出なくて」アセアセ
ことり「う、うんうんっ。タイミング外しちゃって」
穂乃果「えーっと、話がみえないんだけど」アセアセ
絵里「この中で、穂乃果は誰が1番好きなのかって事を、えっと、教えて、くれないかしら」ソワソワ
穂乃果「絵里ちゃんとことりちゃんと海未ちゃんの中で?」
ことり「う、うん」ドキドキ
穂乃果「うーん」
海未「・・・・・・」ドキドキ
絵里「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「みんな好きだよっ!」ニッコリ
絵里「そうよね、穂乃果はそういう子よね」ナデナデ
穂乃果「えへへ」テレテレ
ことり「なに勝手なことしてるの?!」ガタッ
海未「そうです! 私の穂乃果ですよ!」ガタッ
ことり「穂乃果ちゃんっ、強いて言うなら誰ッ?」
穂乃果「えー」
海未「私からもお願いします」ペコリ
穂乃果「どうしてそんなに必死なの?」アセアセ
絵里「これはとても大事なことで、穂乃果にはそれを決める責任があるわ」
穂乃果「うーん、それじゃあ──」
「「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「ことりちゃん、かなー?」
ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ」ウルウル
穂乃果「スクールアイドルやるって言った時も賛成してくれたし、ケーキとかもよく持ってきてくれるし」
絵里「・・・・・・」
バタン
穂乃果「え、ぅ絵里ちゃん?!」
絵里「ダイジョウブ、ダイジョウブヨー」
穂乃果「本当に?! すごい勢いで倒れたように見えたけど」アセアセ
絵里「魂がちょっとだけ抜けただけだから大丈夫よ」ムクリ
穂乃果「それって大丈夫なの?」
絵里「2番は私よね? ねっ?」ガシッ
穂乃果「うーん、そうかな?」
海未「ちょっちょっと待ってくださいっ! 私と絵里とは、本当に遊びだったのですか?!」ウルウル
穂乃果「遊び? 遊びにはよく行くけど」
ことり「悪あがきは止めた方がいいよぉ」ニコニコ
ことり「穂乃果ちゃんは、もうことりのモノなんだからっ」ギュッ
穂乃果「ことりちゃんから抱きついてくれるなんて珍しいね」
ことり「えへへ」テレテレ
ことり「だってぇ、ことりたちは恋人同士だもん。抱き合うくらい普通ですっ」
穂乃果「えっ?」
ことり「ん?」
穂乃果「こ、恋人?」
海未「ふっ」
絵里「”おともだち”だったみたいね」ニマニマ
ことり「穂乃果ちゃん・・・・・・嘘だよね? ねぇっ」ウルウル
海未「悪あがきは止めた方がいいですよ」ニヤニヤ
絵里「そうよ。穂乃果の恋人には、賢いかわいいエリーチカが1番なのよ」フフッ
海未「違います。奥ゆかしい日本人の典型である私こそが、穂乃果の隣に相応しいのです」キリッ
穂乃果「あ、あのー」アセアセ
穂乃果「穂乃果に恋人なんていないよ?」
絵里「・・・・・・」
海未「・・・・・・」
「「えっ」」
絵里「私とデートしたわよね?」アセアセ
海未「わ、私もです!」
穂乃果「デート?」ポカン
ことり「こ、ことりとのデートは覚えてるよね?」ガシッ
穂乃果「いたっ」ビクッ
ことり「あっ、ごめんなさい」シュン
穂乃果「ごめんね。ことりちゃんとの事も、なんの事だがさっぱり」アセアセ
ことり「うぅ〜」ウルウル
絵里「一緒にショッピングに行ったじゃない」アセアセ
絵里「だけど私が待ち合わせに遅れたから、お詫びに大きなクレープを2人で食べて」
穂乃果「あー」
絵里「思い出した?!」パアァ
穂乃果「覚えてるよ。絵里ちゃんが遅刻なんて珍しかったし、クレープもおいしかったから」
絵里「ほのかぁ〜」ホッ
穂乃果「でも、普通に遊びに出掛けただけだよね?」
絵里「!!」ガーン
穂乃果「海未ちゃんも同じ感じかな?」
海未「違います。私はデートの定番である動物園に、2人っきりで行きました」キリッ
海未「あれはまぎれもないデートでした。そうですよね?」
穂乃果「たくさんの動物が観れて楽しかったよねー」ニコニコ
穂乃果「お天気も良くて、お出かけ日和だったような」
海未「そうです。2人で記念写真も撮りました。」
海未「やはり穂乃果の隣には私が」キリッ
穂乃果「でもアレって、海未ちゃんのお母さんが急用で行けなくなったからって、チケットをくれたんだよね?」
海未「それはなんと言うか」アセアセ
穂乃果「それに『どうして穂乃果なの?』って聞いたら、たまたま私が部室に1人で居たからって言ってたよ?」
海未「照れ隠しと言いますか」アセアセ
穂乃果「にこちゃんでも凛ちゃんでも誰でも良かったけど、たまたま私だったんだよね?」
海未「・・・・・・はい」シュン
ことり「ことりはぁ・・・・・・やっぱりいいです」シュン
穂乃果「ことりちゃんの家で、一緒にケーキ作った時の事かな?」
ことり「・・・・・・うん」ウツムキ
穂乃果「みんな、デートだと思って誘ってくれてたなら私も悪いと思うよ。でもね」
穂乃果「誰からも告白なんてされてないよ?」
「・・・・・・」(そういえば)
穂乃果「好きって気持ちはとっても嬉しい」テレテレ
穂乃果「でも、言葉にしてくれないと分からないよ。穂乃果はおバカだから」
ことり「・・・・・・好きだよ」ボソッ
海未「はっ!」ビクッ
ことり「ことりはっ! 穂乃果ちゃんの事が大好きだよっ」///
海未「抜け駆けなんてズルイですよ!」
絵里「私も穂乃果の事が大好きよ! 愛してるわ!」
海未「絵里まで?!」
海未「くっ・・・・・・出遅れましたが、私も穂乃果の事がずっと昔から好きでした」///
「「付き合ってください!」」ペコリ
穂乃果「ありがとう。初めての告白が3人同時なんて、なんだかモテモテだね」///
穂乃果「私も好きだよ、みんなのこと」
穂乃果「もちろん他のμ'sのみんなも、学院のみんなも大好き」
穂乃果「いま向けられている好きと、穂乃果の好きは違うん、だよね」
「「・・・・・・」」シュン
穂乃果「だから、”今は”ごめんなさい」ペコリ
絵里「”今は”ね」フフッ
ことり「・・・・・・」ウルウル
海未「・・・・・・」ショボン
絵里「2人とも、もう諦めたの?」
ことり「だ、だってぇ」フキフキ
海未「絵里はフラれたのに、よく元気でいられますね」ゴシゴシ
絵里「穂乃果は”今は”って言ったのよ? これから好きになるかもしれないって事に気付かない?」
「「!!」」
ことり「ほ、ホント?」ウルウル
穂乃果「うーん、そうかも?」ニッコリ
ことり「しつこい女って思わない? 重い女だって思わない?」ギュッ
穂乃果「それはことりちゃんの行動次第じゃないかな」ナデナデ
ことり「・・・・・・ことり、頑張るねっ」
海未「絵里、ここでその事を私たちに喋った事、一生の不覚ですね」フフッ
絵里「どんな結末になっても、きっと後悔なんてしない」
絵里「でも、2人を出し抜いて穂乃果と付き合えても、私は後悔していたわ」
穂乃果「うん、正々堂々が1番だよっ!」
穂乃果「絵里ちゃんのそういうところ・・・・・・好きだよ」
海未「!?」
ことり「!?」
絵里「あらあら、私が一歩リードって感じかしら。ごめんなさいね」ニヤリ
おわり 从c*`□´§ 穂乃果さんに恋人ができるまで続くパターンだろこれぇ! |c||^.-^||「久々にいいスレだったおつですわ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています