にこ「凛にプレゼントするにこ」
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にこ「よいしょ、よいしょ」ズザザザ
希「にこっちなにしてるん?」
にこ「砂を運んでるにこ」
にこ「よいしょ」ズザザザ
希「ふぅん」
希「なんで?」
にこ「凛にあげるにこ」
希「なんなんその語尾」
にこ「うるさい!」バシッ
希「いたっ!」
希「もう知らん!」プンプン
スタスタ
にこ「どっか行ったにこ」
にこ「まあ続けるにこ」ズザザザ にこ「凛の家まであと5kmぐらいにこ」ズザザザ
花陽「あ、にこちゃんだ」
花陽「何してるの?それ米俵?」
にこ「砂」
花陽「砂か〜」
にこ「お米じゃないにこ」
花陽「残念、お米だったら生で食べてたな〜」
にこ(うげっ、変人にこ)
にこ「ちゃんと炊いて食べるにこ」
にこ「お腹が壊れるにこ」
花陽「ぶふぅ、にこちゃんて胃腸弱いんだね〜」
花陽「私は平気だよ」
花陽「それ砂だっけ?食べさせて!!」ガッ
にこ「あ!ちょっと!!」
花陽「モガモガ」モグモグ 花陽「ほら、なんともないよ〜」
にこ「うぅ、にこのプレゼント…」シクシク
花陽「え、なんで泣いてるの」
花陽「ごめんねにこちゃん、ごめんね」
花陽「…ヴッ!」
花陽「オロロロロロ」ズザザザザザザ
花陽「やっぱ砂は食べられなかったよ〜…」
にこ「!!!」
にこ「砂がある!」
にこ「花陽はまるでマジシャンにこ!」
花陽「え、そ、そうかな///」
にこ「ばいばい!」 にこ「♫」
にこ「今にこは上機嫌にこ」ルンルン
海未「なんですか、鼻歌なんか唄って」
にこ「海未ちゃんにこ」
海未「なんですかそれは」
にこ「プレゼントにこ」
海未「その袋に何が詰まっているのですか」
にこ「砂」
海未「砂ですか」
海未「砂をプレゼントするんですか?」
にこ「そうにこ」
海未「相手は喜びますかね」
にこ「もちろんにこ」
にこ「チョコレートより、シュークリームより喜ぶに決まってるにこ」
海未「そうですか」 海未「私にはくれないんですか?」
にこ「うーん」
にこ「決めてるにこ、あげる人」
にこ「あ」
にこ「花陽がちょっと食べたけど、吐いちゃったにこ」
海未「…なるほど」
海未「ちゃんと運んでくださいね」
にこ「わかったにこ」 にこ「あとちょっと、あとちょっと」
にこ「凛の家まであとちょっと」ズザザザ
にこ「…」
にこ「走るにこ」タッタッタ ピンポーン
ガチャ
凛ママ「…どうぞ」
にこ「失礼します」
バタン コンコン
にこ「凛、出てきなさい」
コンコン
にこ「凛」
ガチャ…
凛「…なに」
にこ「あがらせてもらうわね」
凛「…」
バタン にこ「…ふぅ」
凛「なにしに来たの」
にこ「とりあえず休憩」
にこ「語尾ににこにこ付けてたら疲れるわよ」
にこ「みんな健気だったわ」
にこ「だからおかしくなっちゃってた子もいたけど、花陽とか」
凛「かよちんは一番アイドルだよ」
にこ「そうね」 にこ「これ、砂ですって」
にこ「笑えるわね」
にこ「外だと砂に見えるし、実際砂なのよね」
凛「規制対象だから」
にこ「海未、欲しがってたわ」
凛「辛いんでしょ」
にこ「…あんた家にこもってるのに」
にこ「なんで必要なのよ」
凛「みんなが頑張ってるって事実から逃避したい」
にこ「弱虫ね」
凛「そっちこそ」 にこ「じゃあ吸おっか」
凛「うん」
スー…
にこ「あー…」
凛「へにゃ〜」
にこ「んた〜〜」 凛ちゃんの家に行くとね、なんというか
本当の自分に向き合えるというか…
いやいや、違うよ!?
別に、学校にいる穂乃果が、部活中の穂乃果が、普段の穂乃果じゃないってわけじゃ…
……ううん
普段の穂乃果じゃない
普段の穂乃果はもっとキビキビしてて…
でもそれじゃ…ダメなの
見てる人が、どこかにいるから…私はスクールアイドルだから…
私は「高坂 穂乃果」だから…
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