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曜「制服同士で」梨子「語り合いたいな♪」
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0001名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:37:31.34ID:Kowd3MO+
※酒飲みようりこシリーズです。大学生の2人が同棲している設定です。



曜「よいしょ……よいしょと……ふぅーっ!」

曜「いやー……意外とあるな、私と梨子ちゃんの服……こんなに片付けが大変だとは思わなかった」

曜「……まぁ自分が昔の衣装とか変に持ってきてたりとかしてただけなんだけど……梨子ちゃんの私服はどれもかわいいのになぁ」

曜「……やっぱ女の子だし、オシャレには気を遣うよね。私もその辺、もうちょっと気にしないと……今度梨子ちゃんにいろいろ相談してみるか」

曜「さて、まだまだ片づけられそうなのがあるなー……お? これって……あっ!」

曜「……音ノ木坂の、制服?」
0003名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:40:03.26ID:Kowd3MO+
曜「こ、これって梨子ちゃんのだよね? 浦女に転向してくる前の……」

曜「うわぁ……いいなぁ音ノ木坂の制服! かわいい! 前から実物で見てみたかったんだよねー! まさか梨子ちゃんがここに持ってきていたとは……」

曜「はぁ……このブレザーいいなぁ。うちはブレザーなかったし、ちょっと憧れてたんだよねぇ」

曜「そしてこのリボンもかわいい……浦女と同じで、学年ごとで色が違うんだよね」

曜「このスカートもシンプルさの中にかわいさがあって……ああ! やっぱり制服は最高だね!」

曜「……」キョロキョロ

曜「…………」

曜「……まだ梨子ちゃん、帰ってこないよね?」
0004名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:43:00.22ID:Kowd3MO+
※昨日途中で寝落ちしてたので、最後まで行きますね


ジャーン!

曜「い、勢いに任せて着てしまった……ちょっと罪悪感」

曜「で、でも……やっぱいいよなぁ、この制服……あ、そだそだ、かがみかがみ〜」

曜「……お、おおー、まさか音ノ木坂の制服が着られるなんて感動……さすがにちょっとキツイけど」

曜「そ、そうだ! 1枚くらい写真に収めておかないと……えっとスマホスマホ……」

梨子「曜ちゃんただいま〜……言われたもの買ってきたよ。あとついてにお酒も……お?」

曜「……あ」

梨子「……え?」

曜「……え、えと、こ、これは……その――」

梨子「付き合ってくださいっ!」

曜「ええっ!? 私たちも付き合ってるよね?」

梨子「あ、いやなんかつい反射的に……というか、なんで曜ちゃんがそれ着てるのよ?!」

曜「い、いやぁ、これは……」
0006名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:44:49.10ID:Kowd3MO+
梨子「ほうほう、服の片づけ中に見つけてしまい、ついつい着てしまったと……」

曜「……すいませんでした」

梨子「別に怒ってるわけじゃないんだけどね。単純にびっくりしたというか……女子高生が入り込んだのかと思ったよ」

曜「い、いや女子高生は厳しいでしょ……もう大学生だよ、私?」

梨子「いやいやいや、全然いける、いけるって曜ちゃん! というかすっごい似合ってるよ、音ノ木坂の制服!」

曜「そ、そうかな……?」

梨子「うん、きっと曜ちゃんが音ノ木坂にいたら、下駄箱は手紙でいっぱいだっただろうね」

曜「て、手紙でいっぱい? 何それ、新手のいじめ?」

梨子「違う違う、所謂ファンレターとかその類だよ。過去にも、たくさん手紙もらった人気の先輩たちがいたんだって」

曜「へ、へぇ……浦女にはなかった文化だね……」

梨子「私も思わず『付き合ってください!』とか言っちゃったし……今度から部屋着それにしちゃう?」

曜「そ、それはお断り! と、ともかくごめん、もう脱ぐからさ……あ、洗った方がいいよね?」

梨子「ああちょっと待って! まだ脱がないで!」

曜「え? なんで?」

梨子「まぁまぁ、ちょっと待っててよ曜ちゃん。私も準備してくるから」

曜「へ? 準備?」
0007名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:47:11.25ID:Kowd3MO+
梨子「――おまたせー!」

曜「おまたせって……ええ!? そ、それって……」

梨子「うんっ! 浦女の制服だよ? 実はこっちも持ってきてたんだー。……ど、どう? まだ着られてる?」

曜「うん、似合ってる……前と全然変わらない。かわいいよ」

梨子「そ、そう? よかったぁ……さすがにちょっとキツイけどね」

曜「そりゃまぁ、前よりは大きくなったしね」

梨子「うん、前より……」ジーッ

曜「……え?」

梨子「……胸が?」

曜「ちがっ……! し、身長とかだよ?」

梨子「……私はあんまり成長してないですよーだ。……曜ちゃんは立派に育ってるのになぁ」

曜「そ、そんなことないって! そ、それよりもういいでしょ! いい加減着替えるよ」

梨子「いやいや曜ちゃん、本番はこれからですよ」

曜「えっ!? まだ何かあるの?」

梨子「へっへっへー、せっかくだし今日は2人この格好でさ――」ガサガサ

梨子「……一杯、やらない?」

曜「……えぇ?」
0008名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:49:46.68ID:Kowd3MO+
梨子「――ぷはーっ! 今日もお酒がうまいっ!」

曜「まさかお酒のこんなに買ってきていたとは……」

梨子「スーパーでふらふらしてたらたまたまお酒コーナーに入っちゃって……急に飲みたくなっちゃったんだよね〜」

曜「もう……やっぱり行かせるんじゃなかったかな」

梨子「えへへ、たまにはサワー系もいいよね〜曜ちゃん♪」

曜「ま、まぁそうだけどさ……」

梨子「ん? どうしたの? もっと飲みねぇ飲みねぇ」

曜「いやなんかさ……制服姿で飲んでるとさ……ちょっといけない感じがするよね」

梨子「そうかな? まぁ確かに、傍から見たら女子高生がお酒飲んでるみたいに思われちゃうかもね」

曜「本当は女子高生じゃないんだけどね」

梨子「だれがおばさんですとー!?」

曜「言ってないよ!」

梨子「あはは、冗談冗談……でもさ、なんかこの格好してると昔のこと思いだしちゃうな……」

曜「うん……そうだね。なんか私も懐かしくなっちゃったよ」

梨子「……思い出した」

曜「……何を?」

梨子「……閉校式の時、曜ちゃんに告白されたこと」

曜「!?!?」
0009名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:51:32.70ID:Kowd3MO+
曜「な、なんでそれをピンポイントで思い出すのさ!」

梨子「いやいや、あれすっごい記憶に残るから! いきなりでびっくりしたし!」

曜「そ、それは……そうだけど……」

梨子「……ねぇ、もっかいやって?」

曜「……え?」

梨子「だからさ……あの日の再現してほしいなって」

曜「え、ええー!? なんでー?!」

梨子「お願いっ! 一回だけ、一回だけでいいからっ! 桜内梨子、一生のお願いっ!」

曜「う、うぅ……しょうがないなぁ……」

梨子「……」ドキドキ

曜「わ、私、梨子ちゃんのことが……だぁーーーーーーーーーー」

梨子「……」ゴクリ

曜「ーーいすきっ!」

梨子「……付き合ってくださいっ!」

曜「いやだから付き合ってるよね、私たち?」

梨子「だ、だって嬉しくてつい……ねぇ、もっかいもっかい! アンコール!」

曜「いや一回だけって言ったじゃん! もうやらないよ!」

梨子「ちぇー……でも、ちょっと内心ヒヤヒヤしたなぁ」

曜「……なんで?」
0010名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:55:17.76ID:Kowd3MO+
梨子「だってさ……もしかして『大嫌い!』とか言われるのかもとか思ってさ、あの時も内心ドキドキだったんだよね」

曜「そ、そんなこと言うわけないじゃん!」

梨子「え〜? だって曜ちゃん、私知ってるよ〜?」

曜「な、なにが?」

梨子「曜ちゃんさ……私が千歌ちゃんとあんまりに仲良くしてたからさ……私に嫉妬してたんでしょ〜?」

曜「なななっっ!? し、嫉妬とかそんなんじゃ……というか、なんで知ってるのさ!」

梨子「鞠莉さんに聞いた」

曜「鞠莉ちゃんめぇぇぇ! 今度会ったら絞ってやる……」

梨子「あははっ! そんなに知られたくなかったの?」

曜「そ、そりゃぁ……なんか、恥ずかしいじゃん」

梨子「まぁ曜ちゃん、千歌ちゃんとはいろいろあったもんね〜。あの閉校祭前日の夜とかぁ……」

曜「ななななんで知ってるのさそれ!」

梨子「実はこっそりのぞいてた……というか、2人を呼ぼうと思ったらなんかいい雰囲気だから入れなくて」

曜「……どの辺まで覚えてるの?」

梨子「えっとね……『おばあちゃんにな――』」

曜「ストップストップ―!」

梨子「曜ちゃん動揺しすぎ、良い思い出じゃん」

曜「いや、そうかもしれないけどさぁ……恥ずかしいんだって……」

梨子「ふふ、照れ屋な曜ちゃんはかわいいなぁ」

曜「むぅ……からかいやがって……」

梨子「ふふふ……でも、曜ちゃんには本当に感謝してるんだからね?」

曜「えっ……」
0011名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 18:58:41.29ID:Kowd3MO+
梨子「だってさ……曜ちゃんと千歌ちゃんに会わなかったら、きっと私の高校生活、地味に終わってたよ。私ってそんなに、表に出るようなタイプじゃないし……」

曜「そうかな? 浦女にいてつまらないなんてことはなかったと思うよ。みんないい子だし、きっと楽しかったはず」

梨子「そうかもしれないけど……きっと、あんなに充実した経験はできなかったんじゃないかなって。やっててよかったなって、本気で思える時間だったんだ、私の中で」

曜「うん……私もそれは本気で思う」

梨子「だから……あの日の”奇跡”に、本当に感謝してる。千歌ちゃんや曜ちゃんに初めて出会った、あの日に……」

曜「”奇跡”、か……うん、私もその”奇跡”に感謝してるよ。それがなかったら、今こうして梨子ちゃんと一緒にいることもなかったのかなぁ……?」

梨子「そんなの考えたくないっ! ……けど、不思議とそれはなかったんじゃないかなって思うの。どういう形であれ、私たちは絶対に繋がっただろうって、根拠はないけど思うんだよね……」

曜「ふぅん……なんかそれだと、”運命”って感じだね」

梨子「運命……そう! 運命! 私と曜ちゃんの出会いは運命なのよ!デスティニー! 赤い糸で結ばれていたのね、私たち……」

曜「……急に善子ちゃんみたいなこと言いだしたな」

梨子「リリーじゃなくて梨子よ!」

曜「いや言ってないし……」

梨子「ふぅ……でもその運命のおかげで、こうして曜ちゃんと一緒にお酒も飲めるんだよね。感謝しなきゃ」

曜「ははは、そんなこと感謝しなくても……」

梨子「もー、今みたいな関係になれたことが本当に嬉しいっていう意味なの! 乙女心が分かってないなぁ曜ちゃんは」

曜「えー……」
0012名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 19:02:07.94ID:Kowd3MO+
梨子「あー、でも本当に良かったなぁ、あの頃は……」

曜「……なんか今はそうでもないみたいな言い方だね」

梨子「いや、そういう意味じゃなくて……あっ、これが噂の嫉妬ファイヤーってやつ? 曜ちゃん嫉妬してる?」

曜「ちがっ、嫉妬とかそんなんじゃないし!」

梨子「大丈夫大丈夫、今、こうして曜ちゃんといられる時間も、最高に幸せだよ? 曜ちゃん大好きっ! あいらぶゆー」

曜「ちょ、調子いいんだから……」

梨子「また赤くなってるー。照れ屋だなぁ曜ちゃんは♪」

曜「こ、これはお酒で赤くなってるだけ! べ、別に照れてるとかじゃないですー!」

梨子「ふふっ、まぁいいけど……でもなんか昔の話したら、みんなに会いたくなっちゃったなぁ」

曜「あ、それは私も思った……千歌ちゃんや鞠莉ちゃん、果南ちゃんには最近会ったけど、他の皆は元気かな?」

梨子「うーんどうだろ、最近連絡取ってなかったし……会いたいよね」

曜「そうだね……またみんなで集まれるといいね」

梨子「うんっ……あ、そうだ! 今年の目標は、9人で集まって酒盛りパーティーを実現することに決めた!」

曜「今頃かよっ! しかも結局お酒なのか……はは、梨子ちゃんらしいや」

梨子「でも、9人で集まりたいのは本当のことだよ?」

曜「分かってるよ……本当に、実現させたいね」

梨子「うん……」


ピンポーン


曜「……?」

梨子「……ウチ、だよね……?」

曜「う、うん……誰だろう、こんな時間に……はぁーい!」
0013名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 19:07:42.40ID:Kowd3MO+
曜「はぁーい、どなた――って……」

千歌「あはは、どうも……突然ごめんね」

曜「千歌ちゃんっ!?」

梨子「え? 千歌ちゃん来たの?」

千歌「うん、来ちゃった……って、2人ともどうして制服着てるの? 大学生にもなって……」

曜「あっ、こ、これにはちょっとした事情があって……」

千歌「事情って……あっ! も、もしかして、そういうプレイ……?」

曜「そういうことではなくて!」

千歌「ご、ごめんね! 最中に邪魔しちゃって! やっぱまた今度に……」

曜「だから違うってば! というか、千歌ちゃんなんで急に……?」

千歌「え、えーと、それは……」

曜「……?」

千歌「……なんか、急に2人に会いたくなっちゃって……来ちゃいました」

梨子「……え?」

曜「……それだけ?」

千歌「……はい」

曜「……」

梨子「……」

千歌「……」

曜・梨子「「……ぷっ」」

千歌「え?」

曜・梨子「「あははっ! あはははっ!」」

千歌「な、なんで笑うのさー!」
0014名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 19:11:05.29ID:Kowd3MO+
曜「だってさ……なんかいかにも千歌ちゃんらしくてさ……変わらないなぁって、そういうところ。ね、梨子ちゃん?」

梨子「うん、変わらないね、なんか安心しちゃった、ふふっ」

千歌「む、むぅー! バカにしてるのかー? せっかくお酒も買ってきたのにー!」

梨子「お酒ー! 飲む飲むー! まだ飲み足りなかったんだよねー! 千歌ちゃんナイスタイミング!」

曜「ちょっと梨子ちゃん、まだ飲むの?」

梨子「良いではないか良いではないか〜。ほら千歌ちゃん、入って入って。いろいろ聞きたいこともあるしー」

千歌「な、なんか腑に落ちないけど……おじゃましまーす」

曜「はぁ……なんかおつまみ作るよ。材料なんか残ってるはずだし」

梨子「わぁーい! 曜ちゃんやさしー! やっぱり好きぃ」

千歌「あれ? 梨子ちゃんって酔うとこんなだっけ?」

梨子「まぁまぁそれはともかく……でさー千歌ちゃん。聞きたいのはあの閉校祭の日のことなんだけど……」

千歌「閉校祭? なんでその日のこと?」

梨子「あの前日の夜にさ、曜ちゃんとさー――」

曜「あーちょっと待ったー! その話はやめ、やめ! おつまみ作らないぞー!」

梨子「えー曜ちゃんのケチ! いいじゃん、思い出を語り合うくらいさー」

千歌「?? よく分かんないけど……とりあえず乾杯しない?」

梨子「うん、そうだね! まずは乾杯しちゃおう!」

曜「はぁ……しょうがないなぁ」

千歌「? まぁいいや! とりあえず、いきなりの再会を祝して〜……」


ようちかりこ「「「かんぱ〜い」」」


この後、朝までようちかりこした。
0015名無しで叶える物語(湖北省)
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2018/01/22(月) 19:12:01.50ID:Kowd3MO+
おわりです、ありがとうございました。
ちょっと閑話休題的なお話で申し訳ない。

次はあの人にでも飲ませたいですわ……
0017名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2018/01/22(月) 19:27:48.70ID:owh6Trhq
おつおつ
今夜は雪を見ながら熱燗にしますか
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