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【SS】花陽と8つの
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0001 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:44:00.29ID:O2wHrI2U
・SS不慣れ
・誤字脱字、口調の違和感は脳内変換お願いします
・次より投下、書き終えています
0002 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:45:00.88ID:O2wHrI2U
―午前 休み時間―

みなさんこんにちは、小泉花陽です。

突然ですが私は、大きな失敗をしてしまいました。

なんと、お弁当を家に忘れてきてしまったのです。

朝お母さんに、今日は花陽ちゃんの誕生日だからお弁当を豪華にしたよ、と言われて浮かれていて、持ち物の確認を忘れてしまったのが失敗でした。
0003 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:45:52.56ID:O2wHrI2U
真姫「花陽、難しい顔してどうしたの?」

花陽「えっ? えぇと、何でもないよ。お腹すいたなぁって」

凛「凛も分かるよ、その気持ち。体育の後ってすごく疲れるよねー」

真姫「それはあなたがただの授業なのに、はしゃぐからでしょう?」

花陽「あはは……」
0004 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:47:14.53ID:O2wHrI2U
いっそのこと二人に相談を……いいえ、いけません。

おかずが気になってお弁当を置いて来たから、どうしよう? なんて恥ずかしくて言えません。

ああ、こんな時他のみんなだったら、例えば、穂乃果ちゃんなら、どうするんでしょう……?

穂乃果ちゃん、お弁当、パン――そうです、パンです。

音ノ木坂には購買があるじゃないですか!ガタッ
0005 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:49:42.11ID:O2wHrI2U
凛「にゃにゃっ!? かよちん突然立ち上がるから、びっくりしたにゃー」

真姫「やっぱりどこか変よ、本当に大丈夫?」

花陽「な、何でもないから。ほら、そろそろチャイム鳴るから席に座ろ?」

真姫「花陽がそう言うならいいけど――」

なんとか誤魔化せたかな……?

とりあえずお昼休みになったら購買に向かいましょう。

これでどうにかお昼ごはんは食べられそうです。
0006 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:51:02.09ID:O2wHrI2U
―お昼休み―

花陽のばか、どうして昨日、財布の中身を確認しなかったのでしょう?

授業が終わったあと、すぐに購買まで来れたところまでは順調でした。

しかしいざ会計をしようと財布を開くと、なんとそこには50円しか入っていなかったのです。

ああ、どうしましょう? このままでは花陽のお昼ごはんは抜きということに。

せっかくの誕生日なのに、なんて花陽は不幸なのでしょう……なんだか泣けてきてしまいました。
0007 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:51:37.99ID:O2wHrI2U
そんな時です。

穂乃果「あっ! おーい、花陽ちゃーん!」

花陽「穂乃果ちゃん? 海未ちゃんも」

海未「探しましたよ、花陽。さ、一緒に行きましょう」

花陽「え? 行くってどこに、ってうわぁ」ダレカタスケテー
0008 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:53:55.64ID:O2wHrI2U
―移動先―

海未「着きましたよ、花陽」

花陽「ここって、あれ、部室?」

穂乃果「さあ花陽ちゃん、ドアを開けて」

花陽「え? うん。こんにちはー」ガチャ

絵里「ごきげんよう、花陽」
にこ「もう、遅いわよ花陽。待ちくたびれたわ」
希「そう言うにこっちが一番心配しとったやん」

凛「かよちん、会いたかったにゃー」
真姫「昼休みになったとたん居なくなるから、心配したのよ?」

花陽「あ、あれ、どうしてみんなが部室に?」

ことり「それはー今日が花陽ちゃんの誕生日だからです」

花陽「私の誕生日だから?」

凛「うん! 大好きなかよちんの誕生日だから、かよちんの大好きなものでお祝いしようって真姫ちゃんと相談してたの」

真姫「そしたら、私たちだけじゃなくて、µ'sのみんなで一緒にお祝いしようってことになって」

凛「だからこれが凛たちみんなからの、かよちんへのプレゼント!」

そう言うと二人は、机の上を隠していた布を外しました。
0009 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:55:27.60ID:O2wHrI2U
花陽「これって……!」

そこにはラップに包まれた8つのおにぎりが。

もしかして私の好きなものって……

希「花陽ちゃんの好きなものと言えばごはんやん?」

絵里「だからみんなで一人一個ずつ作ってきたの」

海未「喜んで貰えると嬉しいのですが……って花陽?」

どうしてでしょう? µ'sのみんなにお祝いして貰っているのに、花陽の目には涙があふれてきました。

いいえ、理由は分っています。きっとこの涙は――

凛「かよちん、どこか痛いの? 大丈夫?」

にこ「ちょっと穂乃果、あんた花陽になにかしたんじゃないでしょうね?」

穂乃果「えぇ、穂乃果何もしてない」

真姫「やっぱりどこか調子が悪いんじゃない? あなた朝から変よ?」

花陽「ううん、そうじゃないの。実は――」
0010 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:58:33.06ID:O2wHrI2U
〜〜

真姫「つまり、朝から変だったのはお弁当を忘れてどうしようか悩んでいたから、ってこと?」

海未「そこに思わぬ形のプレゼントを受け取り驚いてしまったと」

希「お昼ごはんで悩んで泣いちゃうなんて、花陽ちゃんらしいなあ」

花陽「そうなんだけど、それだけじゃなくて、みんながこうやって花陽のことをお祝いしてくれたのが嬉しくて……」

凛「かよちんの誕生日なんだから当たり前だにゃー」ダキッ

花陽「わっ凛ちゃん」

にこ「そうよ、花陽がいてのµ'sなんだし、当たり前じゃない」

ことり「みんな花陽ちゃんのことが大好きなんだよ」

花陽「にこちゃん、ことりちゃん……」
0011 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 21:59:46.36ID:O2wHrI2U
希「わー、もうこんな時間。早くしないと昼休み終わってしまうやん」

絵里「本当だわ。さ、花陽、みんなも座って」

凛「かよちん」
真姫「花陽」

8人「お誕生日おめでとう」

花陽「みんな、ありがとう」
0012 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 22:01:10.06ID:O2wHrI2U
こうして始まったお誕生日祝いの昼食会。

みんなに祝福されて花陽はとっても幸せです。

そしてもちろん私の前には、プレゼントのおにぎりたちが。

大きさや形、中身の具材の異なる個性豊かな8つのおにぎり。

一つ一つがµ'sのみんなを表わしているように素敵で、なんだか食べるのがもったいないです。

……ぐぅ。

あっ///

えへへ、いただきます!


おしまい
0013 ◆DFDFY9rOd. (庭)垢版2018/01/17(水) 22:02:46.13ID:O2wHrI2U
ご閲覧ありがとうございました。

花陽ちゃん、お誕生日おめでとうございます!
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