曜「振られた」梨子「あらあら」
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曜「全然慰める気ないよね?」
梨子「あらあら、うふふ。そんなことないわよ」ニヤニヤ
曜「……本音は?」
梨子「哀れな曜ちゃん。千歌ちゃんは私が幸せにするから安心してね♥」
曜「ぶん殴っても許される気がする」
梨子「やめてよ。曜ちゃんが本気出したら私なんてひとひねりよ」
曜「痛くしないよ」
梨子「本当に?」
曜「嘘」
梨子「こら」 曜「希望が……生きる意味が見出せない……鬱だよ……」
梨子「そんなに?」
曜「そんなにだよっ!千歌ちゃんは小さい時からずっと私の太陽で……初恋で……」
梨子「熱烈ね。ちなみになんて言って振られたの?」
曜「梨子ちゃんって楽しそうに人の傷を抉るよね」
梨子「そんなことないでしょう」
曜「……『ごめん、曜ちゃんの事はそんなふうに考えられない。でも私、曜ちゃんのことは大好きだよ!親友でいてね!』」
梨子「あははは!めちゃくちゃ否定されてるじゃない!」
曜「ぶん殴っていい?」
梨子「ごめんなさい、やめてください」 曜「あーあ。もうキレた。曜ちゃんの堪忍袋の緒は切れたよ。ぷっつんだよ。つまり梨子ちゃんはお仕置きだよ」
梨子「何よ。何させる気なの」
曜「梨子ちゃんは今ここで千歌ちゃんに告白してください」
梨子「は?」
曜「じゃなきゃ曜おうちかえる!」
梨子「いや帰ってもいいけど」
曜「いいからさっさと告白しなよっ!」
梨子「ええー……なんでキレてるのよ……ヒステリック過ぎない?」 曜「梨子ちゃんが私の告白の結果を笑い飛ばしたりするからです。これはヒステリックにならざるを得ません!」
梨子「それは悪かったけど……」
曜「ということは告白だよね?」
梨子「その流れがおかしい気がするの」
曜「こーくはくっ!こーくはくっ!」
梨子「いやいや、それは流石に」
曜「がんばれがんばれ梨子ちゃん!レッツ告白!」
梨子「……もう、仕方ないわね!その代わり私達の結婚式には来てよね?」
曜「よっしゃ」
曜(自信満々だなぁ)
梨子「電話でいい?」
曜「もちろん!」
梨子「じゃあ電話してくるから。外行くわね」ガチャ
曜「行ってらっしゃーい」 曜「〜♪」フンフフーン
梨子「……」ガチャ
曜「おかえ梨子ちゃん!どうだった?」
梨子「言わせないでよっ!」グスッ
曜「お疲れ様であります♥」
梨子「ああもうっ、最悪!」
曜「結局梨子ちゃんもヒスってるじゃーん」ニヤニヤ
梨子「その言い草……曜ちゃんまさか」
曜「実は千歌ちゃんには、『ごめんね、私女の子同士はちょっと……』って言われていたのであります!えへっ!」
梨子「渡辺っ!渡辺ぇ!!」 梨子「ほんっとひどい!それ知ってたら告白なんてしなかったわよ!」
曜「だって私だけ傷つくのってフェアじゃないじゃん」
梨子「色恋沙汰に公平さを求めないで」
曜「ちなみにどんな感じで振られたの?同じ?」
梨子「いいえ……違ったわ」
曜「えっ」
梨子「『ごめんね梨子ちゃん。私果南ちゃんのことが好きなんだ……嬉しいけど、本当にごめん』」
曜「」
梨子「なんで曜ちゃんと違うこと言ったの?って思い切って聞いたら、曜ちゃんと果南ちゃんの仲が悪くなったら嫌だからって。本当に良い子よね」
曜「」 曜「もう死にたい」
梨子「わかる。消えてなくなりたい」
曜「わかる。千歌ちゃんの記憶からさっきまでのあれこれを抹消したい」
梨子「わかる。壁になりたい」
曜「それはわかんない」
梨子「なんでよ」ペチペチ
曜「あー……クリスマスを千歌ちゃんとふたりで過ごしたいがために告白なんてするんじゃなかった」
梨子「……曜ちゃんに煽られて告白なんてするんじゃなかったわ」
曜「うん。それはその通りだと思うよ」
梨子「煽った張本人が何を言うの?」 曜「千歌ちゃんのことが本当に好きなら、こんなその場のノリで告白するべきではないよね」ウンウン
梨子「誰のせいでそうなったかわかってる?」
曜「ごめんて。今梨子ちゃん今までにないくらい物騒な顔してたよ。お見せできない感じのやつだよ」
梨子「うるさいわよ」
曜「ていうか梨子ちゃん、割と自信あったよね?」
梨子「」ギクッ
曜「イケるかなーと思ってたでしょ」
梨子「わ、私は別に……!それを言うなら曜ちゃんだってそうでしょ!」
曜「えっ?」 梨子「私より先に、しかもクリスマス前に告白したってことは結構自信あったんじゃ」
曜「わー!わー!!やめてーっ!!」ジタバタ
梨子「うるさっ」
曜「……結婚式来てねとか言ってたくせに」
梨子「……ずっと一緒にいた幼馴染のくせに」
曜「それは禁句でしょー」
梨子「そっちこそ」
曜「……なんかさ、思ったよりショックじゃないかも」
梨子「え?」 曜「果南ちゃんのことが好きなのは知らなかったけど……私は恋愛対象外なんだろうなって、薄々気付いてた」
梨子「曜ちゃん……」
曜「だからかな。私の告白は、すっぱり諦めるためのものだったのかも……そんなつもりじゃなかったけど」
梨子「……私もそうかもね」
曜「そう?」
梨子「それに、曜ちゃんがいたから」
曜「……」 梨子「ひとりで千歌ちゃんへの気持ちを抱え込んでたら、きっと告白なんてしなかったし……したらしたで、わんわん泣いて未練タラタラだったと思う」
曜「……うん」
梨子「でも曜ちゃんと一緒に、悩みながら、時々喧嘩しながら千歌ちゃんのことを好きでいられたのが……何だかんだ楽しかったのかも」
曜「それは私も同じだよ」
梨子「なら良かった」
曜「……ねぇ、梨子ちゃん」
梨子「ん?」
曜「とりあえずクリスマスはさ」
梨子「うん」 曜「ふたりで、慰め会でもしとこうよ」
梨子「……いいわね」クスッ
曜「でしょ?」
梨子「あーあ。曜ちゃんに急かされて告白したばっかりに、今年のクリスマスは曜ちゃんとかー」
曜「何さ、不満?」
梨子「いいえ?」
曜「何それ!」 _____
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ダイヤさんがこのスレに興味を持ったようです 曜「とにかく、千歌ちゃんへの未練をぶった斬るためのパーティだからね。寝かせないよっ」
梨子「ぶった斬るって、そんな……ふたりなんだからパーティも何もないし」
曜「だって私はそこまで未練ないもん。問題は梨子ちゃんでしょ?」
梨子「うっ」
曜「後でじわじわくるタイプだと思うなー」
梨子「やめてよ……」
曜「果南ちゃんと千歌ちゃんがいるところを見て、モヤモヤして……」
梨子「やめてって!曜ちゃんのいじわる!」
曜「あはは、ごめんごめん」 曜「……ちょっとはスッキリした?」
梨子「! ……ええ。おかげさまで」
曜「そっか。ならいいんだ」
梨子(……自分だって、辛くないわけないのに)
梨子(なんでこの人はこんなに優しいんだろう)
梨子(……こんなに優しい人が近くにいても、千歌ちゃんは)
梨子(果南ちゃんを選んだんだ)
梨子(その選択はきっと、千歌ちゃんにとって正しいものなんだから……切り替えるしか、ないんだ)
梨子「よっし!」パンッ
曜「わ、どうしたの!?急に気合い入れて……」 梨子「行こう、曜ちゃん」
曜「え、どこにさ」
梨子「果南ちゃんに言いに行こう?千歌ちゃんを泣かせないでよねって」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「それと」
梨子「ずっと千歌ちゃんを笑顔でいさせてねって」
曜「……そうだね!それがいい!」
梨子(私と曜ちゃんに出来なかったことは、果南ちゃんになら出来るはず。だから千歌ちゃんに選ばれた)
梨子(だからそれは果南ちゃんに任せるとして……私は、私ができることを探そう)
梨子(願わくば、大切な人に何かしてあげたい)
梨子(……願わくば、曜ちゃんに)
おしまい 乙
果南がノンケだったり他の子好きだったりしたら千歌ちゃんも一緒にパーティだね ようちかに見せかけたようりこで消化不良だったから和んだ おつおつ
これ梨子ちゃんがいなかったら、女の子同士は無理と断られたのに後々ちかなん交際を知った曜ちゃんやばかったね ようりこのこういう関係性すごくいいよね
どっちもレズ前提みたいになってるけどまぁ……本編でも大概だしね?
板復帰(NG!:Gather .dat file OK:NOT moving DAT 714 -> 714:Get subject.txt OK:Check subject.txt 714 -> 714:fukki NG!)0.39, 0.42, 0.39
sage Maybe not broken >>9
曜「〜♪」フンフフーン
梨子「……」ガチャ
曜「おかえ梨子ちゃん!どうだった?」
梨子「……」
曜「……梨子……ちゃん?」
梨子「………///」
曜「……嘘だ」
梨子「……えっと、ごめん曜ちゃん。あの、こんなことに……えっと……」
曜「嘘だよ……嘘だと言ってよ千歌ちゃん……」 >>16
流れの変化を即座に察知するダイヤさんで草 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています