ツバサ「μ'sの感動回をA-RISEもやってみた」
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【UTX学院 会議室】
英玲奈「なんだ?急に呼び出したりして」
あんじゅ「レッスン終わったし帰りたいんだけど」
ツバサ「…」
ツバサ「今日集まってもらったのは他でも無いわ」
ツバサ「実は…ここだけの話なのだけれどね」
ツバサ「昨日、μ'sの9人が遊びに行って、最後海岸で感動の嵐に包まれた話だったでしょう?」
英玲奈「三年生が卒業したらμ'sをおしまいにする話か?」
ツバサ「ええ、そうよ。ふふっ、貴方もいち早くチェックしてるのね♪」
英玲奈「うるさい」 劇場版の商魂逞しさなら、次の日からA-RISEオススメのカレーまんとおしるこ饅頭のポップがありそう =====
ツバサ「こんなにたくさん貰っちゃって大丈夫なのかしら」
雪穂「いいんです。試作品なので安く提供させて下さい」
穂乃果「よければUTXの皆さんにも食べてもらえれば!」
ツバサ「ええ、同級生の皆にも配っておくわ」
ツバサ「食べた中身がカレーだったら皆驚くでしょうね」フフッ
英玲奈「お小遣いはこれで元に戻りそうか?」
穂乃果「まだまだ先は長いと思います…うう…」 ツバサ「もしμ'sの活動に支障が出そうなら言って?」
ツバサ「A-RISEの昔の衣装なら貸してあげられるかも」
ツバサ「ね、あんじゅ?」
あんじゅ「うん♪一度μ'sにもA-RISEの衣装着て欲しいな〜って思ってたの♪」
穂乃果「ほ、ほんとですか!」
穂乃果「A-RISEの衣装かっこよくて可愛くて…一度着てみたいと思ってたんです!」
ツバサ「ふふっ、じゃあ決まりね♪」 穂乃果「…あ、それじゃあ今度衣装交換の合同ライブやりませんか?」
穂乃果「何曲か限定ですけど、μ'sはA-RISEの衣装でA-RISEの曲を踊って、A-RISEはその逆をやるんです!」
あんじゅ「え〜!すっごい面白そ〜♪」
英玲奈「μ'sはいい曲が多いからどれを歌うか悩ましいな…」
ツバサ「とてもいい案だと思うわ♪μ'sの衣装も可愛らしくてずっと着てみたいと思っていたの」
英玲奈「…ツバサは密かにμ'sの曲練習しているしな」ボソッ
ツバサ「ちょ///ちょっと///今そんなこと言うのは反則///」
穂乃果「?」
ツバサ「と、とにかくうちの学校にも掛け合ってみるわ!」 穂乃果「ちなみに雪穂はA-RISEに衣装着て歌ってほしい曲ある?」
穂乃果「どっちもファンのユッキーから見て!」
雪穂「え?そうだなぁ…」
雪穂「普段A-RISEの皆さんの曲はカッコイイ系が多いので…」
雪穂「もぎゅっとLoveで接近中!とか観てみたいですっ」
ツバサ「も、もぎゅっと!?」
あんじゅ「あ、あれは私たちには可愛すぎるんじゃないかしら///」
英玲奈「二人はいけるかもしれないが私には無理だ…」
穂乃果「そんなこと無いです!絵里ちゃんも海未ちゃんもやってましたから!」
雪穂「もぎゅっとの海未ちゃん、最初は恥ずかしがってたのに最後はノリノリだったねぇ〜」ニシシ
穂乃果「そもそもあんなピュアッピュアな歌詞を一人で考えておいて、いざ歌うとなったら恥ずかしくなるのがおかしいんだよ…」
ツバサ「海未さんらしいわね」フフッ ツバサ「いいわ、もぎゅっと、A-RISEで良いモノに仕上げてあげる」
英玲奈「こ…これは事故だ…」
あんじゅ「でもあんな可愛い衣装着れるなんて…少し楽しみになってきたわ♪」
穂乃果「じゃあ約束ですね!μ'sの皆にも言っておきます」
ツバサ「ええ、よろしくお願いするわ」 ツバサ「それじゃあ、そろそろおいとまさせてもらうわね」
雪穂「今日は色々買っていただいて、話も聞いていただいて…本当にありがとうございました!」
ツバサ「ふふっ、来年UTXに入学したくなったら、いつでも相談に来て♪」ウインク
雪穂「えっ///」
穂乃果「あー!ダメですよツバサさん!!」
穂乃果「ユッキーは音ノ木坂が一番似合ってます!」
ツバサ「あら?私はUTXの制服が似合うと思うけど?ねぇ雪穂さん?」
雪穂「も、もう!///二人ともやめてくださいっ///」
雪穂「うぅ…またどっちにしようか凄く迷ってきました…」
穂乃果「雪穂、ごめんね。本当は雪穂が選んだ道なら、私はどっちだって賛成だよっ」
穂乃果「雪穂自身が自分で決めなきゃ、ね?」
ツバサ「ええ。私も穂乃果さんも、自分で選んで、自分を信じて、今こうしてここに立っている」
ツバサ「雪穂さんは芯が強いから、私は何も心配していないけれどね♪」
雪穂「二人とも…ありがとうございます」ニコッ =======
ガララララー
アリガトウゴザイマシター!
アリガトウゴザイマシター!
英玲奈「何かホッコリしてしまったな」
あんじゅ「雪穂ちゃんみたいな妹、私も欲しくなっちゃった♪」
ツバサ「来年、UTXに来てくれると嬉しいわね」
ツバサ「…あの娘はきっと、大人気スクールアイドルになれる」 乙です!
もぎゅっと の時の英玲奈さんが最高に輝いているんだろうなぁ… 英玲奈「そろそろ16時、か」
あんじゅ「今日は楽しすぎて時間がすぐに過ぎちゃうわ」
ツバサ「…ほんとにね」
ツバサ「英玲奈、あんじゅ」
ツバサ「今日は私の突拍子も無い思いつきに付き合ってくれて、ほんとありがとう」
英玲奈「…礼を言うのはこちらの方だ」
英玲奈「友達と一緒に一日中思い切り遊ぶ…こんな当たり前のことを体験させてくれて…感謝の言葉しかない」
あんじゅ「私からもありがとう、ツバサ」
あんじゅ「入学してからずっと、この3人でここまで頑張り続けてきたからこそ、この一日がすっごく楽しいんだと、思う」
ツバサ「英玲奈…あんじゅ…」
ツバサ「…最後に、この3人で、海、見に行かない?」
英玲奈「海…か。もうここ何年も見ていない気がする」
あんじゅ「忙しすぎて、潮の香りを感じる暇なんてなかったもの」
ツバサ「ふふっ、それじゃあ行きましょう?」 ======
【海岸】
ザザァー
ザザザァー
あんじゅ「海…ね」
英玲奈「夕焼けが水平線に映えて…本当に美しい」
ツバサ「風も心地いいわ」 ツバサ「…私ね、思うの」
ツバサ「思い返せば私たち、青春の思い出ってホント少なくて…」
ツバサ「入学した時から、レッスンとライブの繰り返し」
ツバサ「それが楽しくないわけじゃない」
ツバサ「でも、もっと色んなモノ、色んな景色をこの3人で見れていたら…って」
ツバサ「…だから、怒らないで、聞いてくれる?」
英玲奈「内容による」
あんじゅ「ふふっ、英玲奈らしいわね」 ツバサ「私たち、ラブライブに負けて、それで良かったんじゃ無いかって」
ツバサ「…もちろん悔しい気持ちはその何倍もある」
ツバサ「負けたその日の夜は、何も考える気が起きなかったしね」
ツバサ「…でも、そのおかげで、残り少ない学生生活」
ツバサ「こうして3人で一緒に過ごせる時間ができた」
ツバサ「これは、神様が最後にくれた時間だと思うの」
英玲奈「神様が最後にくれた時間、か」
あんじゅ「ふふっ、その神様はとりわけ、音楽の女神様達ってことかしら?」
ツバサ「そうなるわね」クスッ ザザザァー
あんじゅ「…あと2ヶ月で卒業なのね」
英玲奈「ああ、長いようで短かったな…この3年間」
英玲奈「思い返せば苦しいことしか無かった…」
ツバサ「あら?英玲奈でもそう思うの?」
英玲奈「私を機械か何かと勘違いしているのか?」
英玲奈「この学校のスクールアイドルの練習量は…はっきり言って異常だ」
あんじゅ「まぁ同じことをもう3年やれって言われるとゾッとするわね」
ツバサ「それだけ努力をしてきたからこそ今の私たちがあるのよ」 ツバサ「私たちは決して天才じゃない。努力の量なら、どのスクールアイドルにも負けない自信があるわ」
英玲奈「思い返せば1年生の初練習の時、ツバサの踊りがロボットみたいで笑ってしまったのを覚えている」
あんじゅ「そうそう!100人を超える部員の中で、トップクラスに踊り下手だったわよね!」
ツバサ「し、しかたないでしょ///中学校時代まで殆ど音楽の勉強しかしてこなかったんだから…」
英玲奈「そして、あんじゅは全く体力が無く、私は歌が本当に下手だった」
あんじゅ「あの頃は『落ちこぼれ3人組』なんて馬鹿にされてたわね」クスッ
ツバサ「A-RISEの名前の由来が、A、つまり、1から起き上がる、だなんて、今の私たちからじゃ誰も想像できないでしょうね」 ツバサ「…二人はなんで、ここまで練習頑張れたの?」
あんじゅ「私?私は…ツバサのピアノを初めて聴かせてもらった時…この人が作った曲で踊れたら素敵だなって…」
あんじゅ「…だから毎日練習後にツバサのピアノ練習をこっそり聴いたり、曲を想像しながら衣装を作ったり…本当に楽しかった」
英玲奈「私は…あんじゅが作ってくれる衣装が毎回とても楽しみだった」
英玲奈「その…お世辞でも普段オシャレとは言えない私が、あんじゅの衣装を着たとたん、世界が変わるんだ」
英玲奈「先ほどはμ'sの衣装を着る話も出ていたが、やっぱり私はあんじゅの作った衣装で…これからも踊りたい」
ツバサ「私は、私の作った曲に命を吹き込んでくれる英玲奈の歌詞が大好き」
ツバサ「いつも英玲奈の作詞する姿を思い浮かべながら作曲しているの。こんな曲調だったら、英玲奈はどんな歌詞にするんだろう…ってね」
あんじゅ「…なーんか私たち、お互いを褒め合ってて気持ち悪いわね」
ツバサ「こんなにシンドイ3年間だったんだもの。たまに褒め合うくらい無いと割に合わないと思わない?」
英玲奈「同感だ」クスッ ザザザァー
英玲奈「もうすぐ…日が暮れる」
あんじゅ「夕陽が綺麗ね…」
ツバサ「…」
英玲奈「…」
あんじゅ「…」
ツバサ「…」
ツバサ「ねぇ…英玲奈、あんじゅ」
英玲奈「ん?」
あんじゅ「んー?」
ツバサ「私ね、卒業してからのこと、最近ずっと考えていたの」
あんじゅ「大学生になった後のこと?」 ツバサ「…んーん」
ツバサ「私…大学の推薦、辞退しようかと思ってるの」
英玲奈・あんじゅ「…」
ツバサ「…なんでか、聞かないの?」
あんじゅ「んー、なんとなく答え分かっちゃったから」
英玲奈「ツバサが何を考えているか分かるほどには、この3年間一緒に過ごしてきたつもりだ」
ツバサ「…そっか」
ツバサ「じゃあ、改めて言うわ」
ツバサ「私…卒業したら、プロのアイドルになりたい」
ツバサ「そして…今度はプロの世界でトップに輝いてみたい」 あんじゅ「うん…」
英玲奈「ツバサ…らしいな」
ツバサ「それで…」
ツバサ「A-RISEのリーダーとして…皆へ、最後のワガママを言わせて欲しい…」
ツバサ「英玲奈…あんじゅ…」
ツバサ「私と…私と一緒に…卒業してからも…ずっと一緒にアイドルを続けて下さい!!」
英玲奈・あんじゅ「…っ!」 ツバサ「正直…成功するかどうかなんて私にも分からない…!」
ツバサ「プロの世界がそんなに甘くない事も分かってる…!」
ツバサ「もしかしたら皆の人生を台無しにするかもしれない…!」
ツバサ「でも…でも!やっぱり…私にはこの3人じゃなきゃ…ダメ…!」
ツバサ「ダメ…なの…」グスッ…
あんじゅ「」クスッ
あんじゅ「…ツバサ、顔を上げて?」
ツバサ「あん…じゅ…」
あんじゅ「ほらっ、笑ってよツバサ!可愛い顔が台無しだぞっ♪」
ツバサ「…」グスッ… あんじゅ「…今日の神田明神で、私が引いたおみくじに何て書いてあったか憶えてる?」
ツバサ「え…?」
あんじゅ「『願事: 人に任せるが吉』」
ツバサ「…」
あんじゅ「…んーん、やっぱり答えをおみくじ任せにするのはずるいよね」
あんじゅ「ツバサ」
あんじゅ「私も…これからもずっと…ツバサについて行きたいっ!!」
あんじゅ「私の人生は私が決める!!だから台無しにするとかツバサに心配される覚えはない!!」
あんじゅ「ツバサは…良い子すぎるんだから…ほんと」ギュッ…
ツバサ「あんじゅ…」
ツバサ「ありがとう…」ギュッ… 英玲奈「フフッ、見せつけてくれるな、お二人さん」
英玲奈「ツバサ」
英玲奈「貴方の先ほどの言動には一つ明確な誤りがある」
ツバサ「えっ…?」
英玲奈「貴方は先ほど、A-RISEのリーダーとして最後のワガママだと言った」
英玲奈「だが私には、とても最後とは思えない」
ツバサ「…」
英玲奈「だって、卒業してからも、ずっと私達にワガママを言うに決まっているからな、『A-RISEのリーダーとして』」
ツバサ「…っ!」
英玲奈「私は最初から、ずっとツバサについていくつもりだ」
ツバサ「英玲奈…」
英玲奈「だから、これからも貴方の曲に詩をつけさせてくれないか?」
ツバサ「…うん!!」ニコッ =======
【クロージング】
ツバサ「さてっ、これから忙しくなるわね!」
英玲奈「忙しくなる割には嬉しそうだな、ツバサ」
あんじゅ「今からでもプロのオーディション受けれるのかしら?」
英玲奈「どうだろう…遅すぎる気もするが…」
ツバサ「まーいいじゃない、なんとかなるでしょ」
英玲奈「そうだな」
あんじゅ「気楽にいきましょう」
A-RISE「『落ちこぼれ3人組』として♪」
おわり これにて執筆予定だった内容は終了になります
遅筆にもかかわらず多くの方にコメント&保守頂き大変励みになりました
本当にありがとうございました 長文乙です、個人的にはメイド喫茶のところが好きでした
A-RISEが言わなそうなメニュー名と、ミナリンスキーとのドタバタが面白かった あ、終わってた・・・乙でした
とても面白かった
公式でもA-RISEももっといろいろ見たいなぁ 完結してたか、乙
このSSでA-RISEのこともっと好きになれたわ
個人的にグループ名の由来が熱くて好き 完結してたか、見逃してた!
超ハラショー。ここ数ヶ月で俺ランキングトップの面白さだった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています