性の「同意」大切さ知って! 学生グループが冊子作成
5月14日 4時47分

性暴力やセクハラが社会問題となる中、大学生のグループが、性における「同意」の大切さを訴えるハンドブックを作り、この春大学に入学した学生などへの配布を始めました。
このハンドブックは、同世代の人たちに性における「同意」の大切さを知ってもらおうと、ジェンダーや性暴力の問題などに取り組んでいる大学生のグループが、産婦人科医の監修の下、作成しました。
A5サイズで18ページあり、同意の無い性的な言動は性暴力だと位置づけたうえで、「NO」と言える環境や、社会的地位や力関係に左右されない対等な関係などが大切だと指摘しています。

また、暴力が起きかねない状況を見かけた時に、第三者としてできることや、性被害に遭ってしまった場合の相談先なども詳しく紹介しています。
ハンドブックは、首都圏を中心とした12の大学で、先月から順次配布が行われ、このうち神奈川県藤沢市の慶應義塾大学のキャンパスでは、1年生が多く参加する授業の教室を作成に携わった4年生が訪れ、「正しい知識を知って」などと呼びかけながら冊子を手渡していました。
配布にあたった戸谷知尋さんは、「自分のことは自分で守り、相手のことは傷つけないというようになってほしいと思います」と話していました。
グループでは、ほかの大学での配布について、ホームページを通じて相談を受け付けています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180514/k10011437181000.html