映画には台本があって当然ですが、この映画は台本があってないようなものだったそうです。
役者さんは監督に「台本は忘れてくれ」と言われたらしいです。
実際、最初の方こそ台本通りに撮影していたそうですが、途中からは全く変わってしまったと語っています。

また、撮影方法も特殊で、何時間もカメラを回しっぱなしにして、自由に演技をしてもらうといった手法を採っています。
宮崎さんと瑛太くんのキスシーンは一時間半も回していたんだとか。
しかもどちらからキスをしてくれという明確な指示は出さなかったそうです。

これらのことを知っているかいないかではこの映画の評価は全く変わると思います。
この映画のなんとも言えない空気感はそのせいだったのかと唸ってしまいました。