(とある中学校)
佐天「…はあ」

下校時間はとうに過ぎた夕暮れ。佐天涙子は、下駄箱で靴を履き替えながら小さくため息をつく。

佐天「(詠矢さん…あれから会えてないなあ…)」

佐天「(あのコンビニに行っていないし…どうしちゃったんだろ)」

佐天「(会って何するってわけでもないけど…)」

佐天「(あのままっていうのもなあ…)」

佐天「…はあ…」

初春「…どうしたんですか佐天さん」

佐天「あ…、初春」

初春「なんだか最近元気ないですねえ」

佐天「えー、っと…そうでもない…よ?」

初春「そうなんですか?ここんとこ支部にも来ないですし…」

佐天「確かに行ってないなあ…。支部…?」

佐天「(そうだ、ジャッジメントなら…何か知ってるかも)」