東京都ぐうち区。ここにプロ野球に影から携わる人がいる。大正義巨人軍寮長・谷川亮太さんだ。
今回は寮長谷川さんの1日に密着し、表で華々しく輝く選手を支えるプロ野球界の舞台裏へと迫った。
寮長谷川さんの朝は日が昇る前から始まる。「プロは身体自体が売り物ですから」と朝食の準備を始めた。
今日のメニューは焼き魚を中心とした6皿からなる和食メニュー。もちろんライスはおかわり自由。
選手がグラウンドへと“出勤”すると、寮長の毎日の仕事も始まる。各選手の部屋の前には泥だらけのユニフォームやアンダーウェア。
これらを2Fから4Fまで集めて周り、洗濯する。汚れ具合を問わず必ず1度手洗いを通し洗濯機へと放り込む。
「全然苦になりません。むしろ汚れていた方が「ああ、頑張ったんだな」って思えて嬉しいですね」と寮長。
午後になると選手の部屋掃除へ。プライベートな居間は選手に任せ、寮長はトイレと風呂の掃除をするそうだ。
「少しでも我が家と同じ様にしてもらう事で、選手が野球に集中できる」と語るその掃除には暖かなな気遣いがあり、抜かりはない。
日が沈み、選手が返ってくるとそこには豪華な夕食が。肉を中心に据えつつ野菜も3色きっちり。もちろんライスはおかわり自由。
寮最年長の巨人小笠原内野手(38)は「オヤジ(谷川寮長)は悩みも聞いてくれて心の拠り所でもある。本物の親父みたい」と寮長への感謝を述べ死亡した。
22時。大正義寮が消灯となると谷川寮長の1日も終わる。夢を抱き大正義の門を叩く若者がいる限り、谷川寮長は彼らを心から支え続ける。