そして上にあげた依存をある程度断つと同時にやってほしいのが運動だ、運動は脳を活性化させ脳内の神経伝達物質のバランスを整え気分も向上させてくれる。そして実は運動は依存断ちもスムースにしてくれる。(事実アメリカの薬物依存症者のリハビリ施設のオデッセイハウスでは患者にウォーキング・ランニング、時にはマラソンもさせている)。
また運動はBDNF(brain derived neurotrophic factor; 脳由来神経栄養因子)というものを分泌させる、これは言わば脳神経にとっての肥料みたいなものだといわれている。BDNFは脳の神経を成長させ、損傷した部分を修復させる。例えば今までひどい依存状態などで脳のどこかに異常があったとしても運動してBDNFが分泌されればだんだん修復されていく。さらに後述する音読をする際も、運動してBDNFが出ていれば音読による脳神経の成長も助けてくれる。実際BDNFは学習効率との関係が深い(カリフォルニア大学 アーヴァイン校、脳老化・認知症研究所の研究)。つまり運動もすることによって相乗効果が働くわけだ、これは運動をしない手はない。