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『I AM THAT 私は在る』(つづき)

【33 すべてはひとりでに起こる】

 質問者 愚かな母親がメチルアルコールを飲ませたために、盲目となってし
 まった少年がいます。私はあなたに彼を救うようお願いしたいので
 す。あなたは慈悲にあふれ、助けの手を差しだしています。どのよ
 うな力であなたは彼を救うのでしょうか?
 マハラジ
 彼に起こったことは意識に記憶されている。
 それは消されることなくそこにある。
 意識が作用するだろう。
 質問者 私があなたに願い出たことが、何か違いをもたらすでしょうか?
 マハラジ
 あなたの願い出たことも少年の盲目となったことの一部なのだ。
 彼が盲目なため、あなたは懇願した。
 あなたは何もそこに加えたわけではない。
 質問者 しかし、あなたの救いは新たな要因となるでしょうか?
 マハラジ
 いいや。
 すべては少年の盲目となったことのなかに含まれている。
 すべてがそのなかにある――母、少年、あなた、私そしてその他のすべてが。
 それはひとつの出来事なのだ。
 質問者 こうして少年の事件について語り合っていることさえ、定められて
 いたということでしょうか?
 マハラジ
 それ以外ありうるだろうか?
 すべてのことがそれらの未来を含んでいる。
 少年は意識のなかに現れた。
 私はその彼方に在る。
 私が意識に命令を下したわけではない。
 気づきの本質はものごとを正すことだと私は知っているのだ。
 意識にその創造物の面倒を見させなさい!
 少年の嘆き、あなたの哀れみ、私がそれを聞き、意識が働きかける。
 すべてはひとつの単一の事実だ。
 それを構成要素に分割しておいて、それから質問をするのは止めなさい。
 質問者 なんとあなたのマインドは奇妙に働くのでしょう?
 マハラジ
 私ではない、あなたが奇妙なのだ。
 私は正常だ。
 正気だ。
 私は、ものごとをありのままに見る。
 それゆえ、何も恐れることがない。
 だが、あなたは実在を恐れているのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)