ヴィパッサナー瞑想とマインドフルネス瞑想は以前はちょっと違ってた。

ヴィパッサナー瞑想は古くから仏教にあった。
テーラワーダ系だけでなく、大乗系でも「止観」の「観」として伝わっている。

マインドフルネス瞑想は1960年代後半または1970年代にアメリカで登場した。
これはヴィパッサナー瞑想の4つの観察対象(身受心法)のうち身のみに焦点を当てたものだった。
つまり、ヴィパッサナー瞑想とマインドフルネス瞑想の違いは、観察対象が法まで及ぶかどうか、だった。

ただし、マインドフルネス瞑想の定義は、世界的ブームになって以降、揺らいでいる。
以前の定義のままの人もいれば、ヴィパッサナー瞑想と同義とする人もいるし、道元の只管打坐を含める人もいる。
どれもそれなりに言い分があり、どれが正解とは言いづらい。