>>480
『I AM THAT 私は在る』
【28 すべての苦しみは欲望から生まれる】(つづき)

 質問者 愛とは何でしょうか?
 マハラジ
 区別と分離の感覚が不在なときを愛と呼ぶがいい。
 質問者 なぜ男と女の愛がそれほど強調されるのでしょうか?
 マハラジ
 なぜなら、幸福の要素がそのなかに顕著だからだ。
 質問者 すべての愛がそうではないのでしょうか?
 マハラジ
 かならずしもそうではない。
 愛は苦痛の原因となる。
 そのとき、あなたはそれを慈悲と呼ぶのだ。
 質問者 幸福とは何でしょうか?
 マハラジ
 内側と外側の調和が幸福だ。
 一方、外側との自己同一化が不幸の原因となる。
 質問者 自己同一化はどのようにして起こるのでしょうか?
 マハラジ
 自我はその本性として、それ自身だけを知っている。
 それは経験に欠けるために何であれ知覚したものを自己だと受け取ってしま
 うのだ。
 痛めつけられて、それは注意すること(ヴィヴェーカ)を学び、独りで生き
 るようになる(ヴァイラーギャ)。
 正しい行為(ウパラーティ)が自然のものとなったとき、内なる強烈な衝動
 (ムクシュトヴァ)がその源を探し求めるように駆りたてる。
 身体のロウソクに火がともされたとき、すべては明らかに輝きだす(アート
 マプラカーシュ)。
 質問者 苦しみの真の原因とは何でしょうか?
 マハラジ
 かぎりあるもの(ヴィヤクティートヴァ)との自己同一化だ
 感覚のようなものは、いくら強烈であっても苦しみの原因にはならない。
 マインドが誤った観念にうろたえて、「私はこれだ、私はあれだ」と考える
 ことにふけるようになる。
 それが失うことを恐れ、得ることを熱望し、挫折したとき苦しむのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)