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『I AM THAT 私は在る』
【26 人格、ひとつの障害】(つづき)

 質問者 意識における完全な逆転と変容である悟りがあるという
 話を聞くことは、途方もなく重要なことだと仏陀が言わ
 れた、と伝えられています。この良き知らせは船荷の綿
 に火がつくことに匹敵します。ゆっくりと、しかし容赦
 なくそのすべては灰になるのです。同じように、悟りの
 良き知らせが遅かれ早かれ変容をもたらすでしょう。
 マハラジ
 そうだ。
 まず聞くこと(シュラヴァナ)、覚えること(スマラナ)、そし
 て熟考すること(マナーナ)など、私たちにはなじみ深い分野だ。
 知らせを耳にした人がヨーギとなる。
 残りの人たちはボーガを続けるのだ。
 質問者 しかし、川が大量の水を集めることで海への道を見いだ
 すように、死ぬために生まれ、生まれるために死ぬとい
 う世間的な平凡な人生を生きることは、その生きた総量
 によって、人を前進させるということに、あなたは同意
 しましたよ。
 マハラジ
 世界が存在する以前に、意識は存在していた。
 意識のなかに世界は存在を顕し、意識のなかで世界は維持され、
 純粋な意識のなかに世界は消え去る。
 すべての根底には、「私は在る」という感覚があるのだ。
 「世界は在る」はマインドの状態であり、二次的なことだ。
 なぜなら、私は存在するために世界を必要とせず、世界が私を必
 要とするからだ。
 質問者 生きようとする欲望は途方もないものです。
 マハラジ
 それよりも偉大なのは、生きようとする衝動からの自由だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)