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『I AM THAT 私は在る』
【23 識別は無執着をもたらす】(つづき)

 質問者 あなたの言われることはみな、私にとって明白です。しかし身体的
 あるいは精神的困難が生じたとき、私のマインドは鈍く、暗くなる
 か、狂ったように救済を求め回るのです。
 マハラジ
 それがどうしたというのかね?
 鈍く、落ち着きがないのはマインドであり、あなたではない。
 見てみなさい。
 あらゆる類のことがこの部屋で起こっている。
 私がそれを起こるようにしたのだろうか?
 それはただ起こるのだ。
 あなたにとっても同じだ。
 運命がそれ自身を展開し、不可避の出来事を現実にするのだ。
 あなたに出来事の行方を変えることはできない。
 だが、あなたの態度は変えられる。
 そして本当に重要なのは態度にあって、単なる出来事にはない。
 世界は欲望と恐れの住処(すみか)だ。
 そこにマインドの平和を見つけだすことはできない。
 平和のためには、あなたは世界を超えて行かねばならない。
 世界の根本原因は自己愛である。
 そのために私たちは快楽を探し求め、苦しみを避ける。
 自己愛を真我への愛に変えなさい。
 すると画面は変わってくる。
 創造の神ブラフマーはすべての欲望の総計だ。
 世界はそれらを満たすための道具なのだ。
 魂たちは何であれ彼らの望んだ喜びをつかみ、涙で支払う。
 そして時間がすべての勘定書を決算する。
 バランスの法則が究極の支配をするのだ。
 質問者 超人になるためには、まず人で在らねばなりません。人として在る
 ことは、数かぎりない経験の結果によるものです。欲望が経験を駆
 りたてるのです。それゆえ、その時と段階によっては、欲望も正し
 いものなのです。
 マハラジ
 ある意味では、まったく正しい。
 しかし、あなたが充分蓄え、築きはじめるべき日が来る。
 そのとき選別し、不要なものを捨てること(ヴィヴェーカ―ヴァイラーギャ)
 が絶対に必要となる。
 すべてを詳細に調べ、不必要なものは無常にも破壊されなければならないの
 だ。
 私を信じてほしい。
 行き過ぎの破壊はありえない。
 実際には、価値あるものなどないからだ。
 熱烈に冷静でありなさい。
 ただそれだけだ。
(´・(ェ)・`)
(おわり)