『I AM THAT 私は在る』
【9 記憶の反応】

 質問者 ある人は、宇宙は創造されたと言い、またある人は、宇宙はつねに
 存在し、絶えず変容しつづけていると言います。ある人は、宇宙は
 永遠の法則に支配されていると言い、またある人は、因果律さえ否
 定しています。ある人は、世界は実在すると言い、またある人は、
 世界はどのような存在ももたないと言います。
 マハラジ
 いったいどの世界についてあなたは尋ねているのだろうか?
 質問者 私が知覚する世界です、もちろん。
 マハラジ
 あなたの知覚する世界は実に小さな世界だ。
 それは完全に私的なものだ。
 それを夢と見なして放っておきなさい。
 質問者 どうして世界を夢として見なすことができるでしょう? 夢とは長
 く続かないものです。
 マハラジ
 あなたの小さな世界が、どれほど長続きするというのかね?
 質問者 つまるところ、私の小さな世界も全体の一部分です。
 マハラジ
 全世界という概念も、あなたの私的な世界の一部ではないだろうか?
 宇宙はあなたのところにやってきて、あなたは宇宙の一部だと言いはしない。
 全体があなたをその一部として含んでいるという考えをつくり上げたのは、
 あなたではないだろうか?
 実際に、たとえどんなに想像と期待で飾りたてていても、あなたが知ってい
 るのはあなたの私的な世界にすぎないのだ。
(つづく)