『I AM THAT 私は在る』
【5 生まれたものは死ななければならない】(つづき)

 質問者 そして何も残らないのですか?
 マハラジ
 生命が残る。
 意識は顕現するために、媒体と手段を必要とする。
 生命が別の身体を創造するとき、別の知る者が現れるのだ。
 質問者 連鎖継続する身体とそれを知る者、あるいは「身体―精神 *」との
 間には、何か因果関係があるのでしょうか?
 * 訳注 「身体―精神」 Body-Mind
 身体―精神という有機的組織体ある
 いは身体精神機構を意味する。マハラジの最たる通訳者であった
 ラメッシ・S・バルセカールは、Body-Mind orgnism, Body-Mind
 mechanism, psychosomatic apparatusなどと解釈している。
 マハラジ
 そうだ。
 そこには為(な)してきたこと、為し遂げたかったことの想いをすべて記録
 した、原因体あるいは記憶体と呼べるような何かがある。
 それはイメージの雲を集めたようなものだ。
 質問者 この分離した存在の感覚はいったい何なのでしょうか?
 マハラジ
 それは分離した身体のなかに現れる、唯一の実在の反映なのだ。
 この反映のなかで、かぎりあるものと無限なるものが混同され、同じものと
 して見なされてしまった。
 この混乱の解消がヨーガの目的なのだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)