森田療法についての本を読んだ。
「あるがまま」を大事にする考えに基づいているけれども、
「あるがままとは決して、やりたくないことから逃げ回ったり好き放題にやったりして
迷惑を振りまくことを肯定するものではない」
ということを、カウンセラー自身の悩みや、や大勢のクライアントと接する実践の中で
磨き上げてきたということに感銘を受けた。
別に、臨床心理士の資格を持っているカウンセラーだから必ず悩みが解決できるという
ものでもないとは思うが、薄っぺらい考えとハッタリで
「うまくいったやろ? わしのおかげやで」
「うまくいかなかった? そんなんあんたの人生やで、わしは知らんがな」
で済ましている俗物どもにすがる前に、まともで相性の合いそうなカウンセラーを
探すべきだろう。
もちろん、カウンセリングは悩みを全て消し去る魔法ではないし、ある程度は時間が
かかるものだということを前提に。