「私は私の求むる処のものを、最も正しい事柄の中に定めよう。
そしてそれをどんなことがあっても、動かざること山の如き磐石の信念と、
脈々として流れ尽きざる、あの長い川のごとく、
一貫不断の熱烈なる誠をもって、その事柄の実現するまで、
些かも変更することなしに、日々、刻々、ハッキリと、
心の中に怠りなく連想して行こう。丁度、客観的に看察するがごとくに……。
私は最早 消極的の思想や観念や又は暗示に感じない。
また、そうしたものは、私を動かすことは出来ない。
私は断然そうしたものより、より以上のものである。
私は最早 あらゆる人生の中の 弱さと小ささとを踏み越えている。
そして 私の心は今絶対に積極である。
おおそうだ、私の心は勇気と信念とで満ち満ちて居る。
従って私の考え、私の言葉、それは何れも颯爽として、いつも正義である。
だから 私には、人生のあらゆる場面に奮闘し得る強い強い力が溢れて居るのだ。
そして私の人生はどんな人の世の荒波に脅かされても、
あの大岩の上に屹然として立つ燈台のように、
平静と、沈着と、平和と、光明とに、輝き閃いているのだ。」