紅い月―−――…。ぼーちゃんは、うすうすきがついていた―――…だゾ

「ほ―…ほー…、(ぼーちゃんは深夜2時に無人の外へとでて、無言で歩いていた…)…そこは誰もいない、公園―。」
「…ぼー…。(ぼーちゃんはみていた)」「ふくろうが…、ふくろうが…、紅い…。(だがそのふくろうは普通の色をしている)」
「…ふくろう、その眼、真っ黒…、紅い。。血、ふくろうが、紅い…(ぼーちゃんのみているそれは、まるで魔界の魔をみるような、そんな夢を見ている)」

ふくろう「…(ぶきみにぼーちゃんをみつめるそれは、ぼーちゃんを石にするように立ち止まらせて、ジーっとみているだけだった…)」

ぼーちゃんの人生は、ここでおわります。

次の日、―――。タイトル ほーちゃん!誕生、だゾ!!

しんのすけ「ねぇねぇ、かざまくん。ほーちゃんなんかきょうおかしくみえない?」かざま「えっ?なにが?べつにいつもとかわらないほーちゃんじゃないか」
しんのすけ「う〜ん、まぁそういえばそうなんだけどぉ…、なんかきょうよくみるとほーちゃんがなんか、ちがうように、みえるような…みえないような〜…」
かざま「なにをいってるんだよしんのすけ、べつに…ねぇ?ぼーちゃん」(…?あれ、だれのことをいっているんだっけ?ぼーちゃん??…なんだっけ…なんだけど…)

で、なんだけど、しんのすけは、みていることをいまもずっと隠している。(これは、だれかのゆめのなかのはなしで…事実のせかいのはなしじゃない)って

そう書いておきたい。

ぼーちゃんになにがおこったようにみえたのか、かざまくんとしんのすけがほーちゃんと言ってみていた、そのぼーちゃんは、その眼が本物のふくろうの眼になっている

それだけの変化だった。…が、不気味なそのしっこくの眼は、まるでゲゲゲの鬼太郎の一本足傘のような、そんな印象をふしぎとふたりは普通に感じていた。…それだけ

点々だったぼーちゃん、目がふくろうにかわり、ほーちゃんとなった。だれか。それは、いったいだれだったんだろう…

数日後には、点々ぼーちゃんにもどっていた。だけど、これは、いってはいけないはなし。それはもう、…ぼーちゃんではなかった。無言電話9は、ふくろうの声――。

怪奇言(かいきごん)もうふたたび、――…ぼーちゃんは、 … もういない…―――。おわり ((電話埼玉999番:むごんでんわのそうじさん)